2004年08月17日(火) ぼくとあなたとヤマジュンと
やあ湯気で気がつかなかったはじめまして!井ノ本です。 いや気づくだろ
ヤマジュン。 ここにアクセスしているような方であればご存知かとは思いますヤマジュン。 漫画家山川純一氏のことですね。 なんというかなんともいえない作風のゲイマンガの数々で世界を震撼させ全米を泣かせた方です。 なんというか、うーん、やっぱなんともいえないなあ。
世の中では結構ネタマンガとして扱われているようですが(まあそりゃあタイトルとかセリフとかがアレだからわかるんですけど)、 なんつうか、読んでてけっこう背中が寒くなるのです。 まずハッピーエンドがほとんどない。 かなり読者を置き去りにしたまま進んで、最後さらに置き去りにされて終わる。 読み終わったあとのなんともいえないわびしい気持ちby電気グルーヴはどうにもこうにも。 この救いがほとんどない話と裏腹にミョーにさわやかな絵柄がさらにこう。
話の展開がアレなのはまあゲイマンガなので(ゲイ雑誌のマンガだったのでゲイシーンがないといけないとかしばりはあったのだろうと推察できます)しょうがないかという面もあるのですが、 うーんなんというのかしら、たとえばヤマジュンまとめサイトにある「俺の先生」by田亀源五郎先生は絵柄も濃ゆいしなにもかもが濃ゆいのですが、 まああれだな、ありていに言っちゃうと田亀先生が萌えてるのがわかるんですよね。熊先生に。 でもなんかヤマジュンのはそういうのを感じないんだよなあ。 というか、ヤマジュンの頭の中がまったく理解できない。 そもそも彼はゲイなんだろうか? という気さえしてきます。 なんか、あそこまでみもふたもないと、ゲイではないのかも、という思えてくるというか。 とにかく登場人物に対する愛がまったくといっていいほど感じられないのです。 とくに体育教師とか。 恨みでもあるんだろうかとすら思わせるほどの体育教師の扱いがひどかったりして。 あともうストーリーとか以前になんなんだろうこれとかいうものも多い。 地獄の使者たち、とか、もう、意味がぜんぜんわからない… ツッコミどころが多すぎて、なにからツッコめばいいのかもわからない… これ、退役軍人会の人とかに見せたらキレられるだろうなあ、とか思ってしまうような内容です。
いやもちろん可能性としてヤマジュンがものすご特殊な萌えの人で、そういう救いのないどーしよーもないのに萌える、というのもあると思います。 でもたぶんそれはないんじゃないかなあというか。 だとしたらなんでああいうマンガを描くことができていたんだろうというか。 (少なくとも本人はけっこうマジ描きだったんじゃないかと思います) 逆に、そういう萌えなんだとしたらなおさらになんでそんなとこに萌えてしまうんだろう、というか。 読めば読むほどヤマジュンがわからない。 気がつけばヤマジュン迷路に迷い込みパキッと枝を踏み折ってしまい ああヤマジュンに侵食されていくー
井ノ本的は人の心の暗闇の深さをヤマジュンに教えてもらった気がします。 すごいなあヤマジュン いいんだ俺もまんざらいやじゃない
いやだよ
===========================
ヤマジュン関連サイトはまあたくさんあるのですが個人的にはこれ好きです タイピングゲーム「打たないか」 http://uho110105.hp.infoseek.co.jp
すごく…難しいです… |
|
| |