井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2004年08月13日(金) 満里奈さんの結婚に思うそのいち

えっほんとですか満里奈さん!(ノリダー風に)井ノ本です。

渡辺満里奈が結婚するそうです。
名倉潤と。
………。
いや別にお互い(たしか)初婚だしとくに問題もないですしめでたいはめでたいんですが、
なんだろうこの微妙な感じは。
別にどちらのファンでもないのに。
いやむしろ渡辺満里奈はわたしの心の中の嫌箱に入っている数少ないタレントなのに(他に入っているのはミスチル桜井、青木さやか、オセロ、TAKURO等)。

おそらく渡辺満里奈にコアなファンというのは(今は)いないと思います。
今は毒にも薬にもならない一タレントという感じです。
大多数の「そういえばよく見る(でもどうでもいい)」という層と、ごく一部のそうではない層があって、
そうではない層をサブグループに分けると、
彼女の売り出し戦略を正しく(=売る側の思惑通りに)理解した「満里奈さんって知的でオサレね」というグループと、
おニャン子時代から(まあそうではない場合もあると思いますが)のマリナオタグループと、
わたしみたいな心の嫌箱に入れているグループになるのではないかと思います。
たぶん、わたしみたいなある特定の時期のサブカルなものを通過した女性は概ね嫌箱に入れてるんじゃないかなあ。

私自身は本人の見た目とかは別にどうでもよいのですが(好きでも嫌いでもない)、
嫌箱に入れている理由はまあ簡単に言っちゃうと売り出し方が小賢しいとこでしょうか。
だから厳密には本人ではなく事務所がいやなのかもしれませんが、それを唯々諾々として実践しているので、本人も連帯責任です。

渡辺満里奈の売り出し方をわたしは「上澄み系」と呼んでいます。
なんというのかな、ブームになりかかっているときにひょいと「これ、わたしのマイブームなんです」という顔で雑誌とかで紹介したり、テレビでトークしたりする。
べつにほんとにマイブームならいいんですけど、そこですごく違和感を覚えるのが、まあはっきり言っちゃうと「ホントにキミそれ好きなの?」とツッコみたくなるような底の浅さであり、
紹介するのがなぜかいつもちょっとオサレっぽく見えそうなものばかりであったり、
なぜか「私の周囲では〜」とか「○○さんのライブ(でもなんでもいい。任意のイベント)に行って〜」とかいう、アピール的な紹介の仕方であったりするところです。
たとえばみうらじゅんのマイブームは(あの人はまああえて微妙なネタを探している面もあると思いますが)常になんか微妙なものだったりするし、
実際それで本が書けてしまうくらいに突っ込んで調べたり語ったりできる。
渡辺満里奈の場合、まあ本も書いたりしてますけど、はっきり言っちゃうとすごく浅い。
プッ、って感じ。
音楽の話とか、映画の話とか、わたし程度の知識でもプッ、です。
あれです、受け売りってやつです。
もうねー恥ずかしくてハズカシクテ。
こないだアジアンカンフーなんとかの人がぴあのコラムで「俺の家にはCDがたくさんある。400枚(とかそれくらい)もある」と自慢げに書いているのを読んだときのような恥ずかしさ。
うわーって感じです。
なんつうか、ある程度自分で好奇心もって見たり聞いたりしてたら恥ずかしくていえないよなあ、みたいなことをやっちゃう。
でもたぶん何も知らない人から見たら詳しそうに見える(だって自信満々だし)。
で、「わー満里奈さん詳しいんですねー」みたいな。
ヒイー
なんかもうダメ恥ずかしいとか通り越してなんか内臓がモヨモヨするー

でもまあそういう半可通タレントはけっこういろいろいると思います。
なのになぜ渡辺満里奈だけ嫌箱行きなのかというと、あれです、アピールのベクトルがダメなのだと思います。
落ち目のタレントが健康食品をリコメンドするような痛々しさは別にいいです。
それは生きていくための手段。
満里奈さんの場合は「オサレライフなわたくし」をアピールするための手段。
別に一人でオサレライフするのはいいんですけど、そこで「交友関係」が出てくるのが満里奈さん流。
実際仲良くしてるかどうかはわかりませんが、まあ自分から寄っていったのはあると思います。
いいよ別に仲良くしても
売れる前からならさ…
タイミングがけっこう微妙なんですよね(まあたぶん売れてからなのだと思います)(このへん事務所はもうちょっとうまくコナかけをさせておけばいいのにと思う)
まあ一番わかりやすいのはやっと売れたウルフルズの「さんさんさん96」のPVに唐突にヒロイン役で出てきてトータスさんにチュウをかます満里奈さんでしょうか。
当時本気で売れなくてやっと売れたウルフルズを見てよかったね…!と感激していたわたしはツッコんでしまいましたよええ。
「何でおまえやねん」と。
まあ人気タレントに乗っかるという売り出し方というのもあるとは思います。
古くは小泉今日子が愛読書として紹介した本がバカ売れしたとか、最近でいうと柴咲コウの世界の中心以下略の帯とか。
それはそれで手法のひとつ。
でも逆なんじゃないか、と思うのが満里奈さん。
タレントの名前にのっかって自分アピールっていうか。
いっとき若貴ブームのときなぜか必ずワイドショーに出て「私は若貴一家とすごく懇意なんですが」という前置きとともにすごくどうでもいいことを垂れ流していた松岡きっこを思い出します。

まあそんな理由でわたしは満里奈さんを心の中の嫌箱に入れていたのですが、
なんでこんなに長くなったのだろう。
でもこれを書いておかないと続きかけないんだよな。
えーと続きますすみません、続きはあとで。

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