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| 2006年06月23日(金) |
仙台で職と駄菓子とエレカシを探した旅。 |
今回のエレファントカシマシ仙台ライブ、整理番号がなんと7番だった。 前からエレカシ関係では7に縁があるかも、と思うことが多かったが、ここまでストレートにくるとは驚いた。 実は今回のツアーは、整理番号次第では見送ろうかなあ、とも思っていて。 それくらいの気持ちだった。 新しいアルバムも、いい曲だとは思いながらも、それほどギュッとつかまれるような感じはしてなくて。 だからチケットを手にしてからも、行くかどうか迷った。 でもこんなに早い整理番号は来たことがないし。 7番ということにも、なんとなくだけど不思議なものも感じて。 迷った末、仙台に行くことにした。
今回のライブの日程は、木曜。週中のド平日。 でも、無理矢理に休みをもらい仙台へ。 安いバスで2日間の(でも実際仙台にいられるのは1日弱くらいの短い)旅に出た。 仙台は暑かった。 ものすごく天気がよく、電光掲示板は30度を表示していた。 この時期、暑くても25度くらいの国からきた身には堪える。 それでも、もうひとつの目的だった職安へ向かう。 駅を挟み、賑やかな方の反対側に職安はあるらしい。 行ってみると、今はそちら側に楽天の球場ができたためか、3年程前に来た時よりもかなり建物が多くなっていた。 駅のすぐ近く、新しいビルの中に入っている職安はきれいだった。職員の人も感じがよく。 きっとこの街は暮らしやすいのだろう。 街を行く人達が皆ゆったりしているように思った。 もちろん青森とも、そして東京とも違う。豊かな街なんだろうなあと思った。 仕事の方もいいなあと思うものがいくつかあり。 今回はどういう感じなのか見にきただけだが、これだと、そう焦らなくても、もう少しゆっくり考えてもいいかもしれないなあ、と思った。 そして、その次の目的、おみやげ探しへ。 付属の目的のはずだったのだか、仙台の地理に不慣れなため、これが意外と労力で。 1時間以上かかり、頼まれた「仙台駄菓子」を探し出す。 そして、やっとホテルへ向かう。 ここでもまた少し迷う。 運良く、なんとなく曲がった所からホテルへ行けてほっとしたのも束の間、もうライブの開場時間まであまり時間がない。 焦りつつ向かう。 なんとか間に合い、開場待ちの列に並ぶ。 会場に入る。人はまばら。当たり前だ。なんせ自分より前に入場した人は6人しかいないのだから。 ちょっと迷ったが、最前に陣取る。 最前という興奮も手伝って、やはり興奮しているらしい隣のひとたちになんとなく声をかけてみる。 こういうことは、自分でもめずらしい。 最前てすごい。 3人というのは話しやすく。今回のツアーを全部回っている、という方を中心にしばらくお話をする。 そのうちに、会場が暗くなる。
開演。 4人が出てくる。 成ちゃん側にいたが、4人がバランスよく見える好位置。 宮本さんは黒シャツ黒ズボンに黒い靴。 足元まで見えることにさらに興奮しつつ、ともかくトミを見る。 おお。トミだ。安心する。オレンジのTシャツ。 今日は石くんも成ちゃんも黒っぽいので、オレンジがさらに目立っていたような。 いいね。元気なビタミンカラー! 「町を見下ろす丘」の最初の曲からライブも始まり。 大好きな「素直に生きられりゃあ、どんなにいいだらろう?」をたたき込む。 しかし、自分は小心者なので。宮本さんが前に来ると目を逸らしてしまい。 好きすぎて見れねえ。 まさにそういう状態だ。情けない。せっかく生まれて初めてのエレカシ最前なのに。 その状態が3曲目くらいまで続き。 しかし「甘き絶望」。 ここから変わった。4人の音が理屈ではなく、入ってきた。 とても自然に。あたたかく。 涙が出た。 「甘き〜」から「雨の日に…」。 しばらくこの状態が続き。 自分は、エレカシの音が好きなんだなあ、と思った。 4人の音に包まれているのがとにかく幸せで。 あの重なりがとても心地よく。 だからたぶん涙が出た。 それからは、目の前を観ようと努力した。 どうしても、自分に自信がないところからくるであろうクセで、目を逸らしてしまいそうになったけれども。 最後あたりに、ちょっと宮本さんと目が合ったような気がしたのが嬉しかった。
とにかくすべてが柔らかかった。 いい意味で、宮本ばかりが目立たなくなり。 「町を見下ろす丘」がこんなにいい曲ばかりだったんだ、ということに驚き。 たぶん、今までで一番気張らないで観れた。 そう、とても穏やかに。 4人の音がすばらしく。 トークなどがあまり印象に残っていないくらい。 何だかとてもあたたかった。 曲順はあまり覚えていないが、「町を〜」を2曲くらいやって他の曲を挿み、という感じだったと思う。 最新アルバム以外にやった曲は、「悲しみの果て」「so many People」「デーデ」「今宵の月のように」「男は行く」「星の砂」。 「男は行く」、トミと宮本さんの息がぴったり合っていて。 少し間があって、ダンッ!となるところが、ものすごくかっこよかった。 こんないい曲と、こんな力強い演奏があって。 このバンドが勝たなきゃおかしい、と思ったり。 宮本さんの「オジさん、もうちょっとやってもいいですかー?」の声から始まったアンコールは、「シグナル」「すまねえ魂」「星の砂」だったはず。
なんだか思った。 きっと、宮本は自分の中の魔物に勝ったんだ。 いや、4人で。 狂暴な、でも愛すべき魔物。 その魔物を腹の中に抱えながら強くなったんだろうなあ、と。 それはとてもかっこいいことだ。 きっとそれは、本当に、4人だからできたんだろうなあ。
あまり覚えていないながらも、印象に残ったメンバーのやりとりなどは。 「今をかきならせ」の前に、石くんに宮本さんが近寄って、「ほら早く」。 そしてトミにも言ったのか、2人の間くらいで、「“今をかきならせ”ですよーだ」と。 『よーだ』!?『よーだ』って!!! 40過ぎのオジさんなのに。思わず笑ってしまう。 あと、観客に元気のある男子が多かったようで、声援が飛び交っていたのだが、なぜか「ハイヤー!!」という声が飛び。 「ハイヤー??…ハイヤー!!って言われちゃったよ」と宮本さんも本当に驚いたような顔で。でも嬉しそうに。 そしてライブが終わり、楽屋に戻る時のトミの笑顔。 とてもいい笑顔だった。 なんだか、『ありがとう』ってファンに向けての声が聞こえてくるような。
今回は本当に、エレカシ4人を一気に抱き締めて「大好きだーっっっっっ!!!!!」と言いたくなったライブだった。
終演後、ホテルに戻ってもなんだかぼーっとしたままで。 動くと記憶がこぼれ落ちていきそうな気がしたりして。 一夜明けて、帰りのバスでこれを書いている。 こういう時、長い移動時間もありがたいなと思いつつ。
行ってよかったな、と思う。 そして行けてよかったな、と思う。 先のことなどわからないけれど、このままでも、あるがままの自分でもいいんだよな、と。 そうして今を生きていけばいい。 10年先を行くかっこいいひとたち。 素直に、好きだなあ、と思った。 たぶん、今回のライブは特にすごい見せ場がある、というわけではない。 でも静かに残りそうな気がする。 幸せな記憶として。
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