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2004年06月27日(日) 空のあれは、きっと、僕のように、そのまま。

買ってきた空のビデオテープに何を録画しようか考えつつ、
日暮れの道を歩いていた。

あのこの家の近くに通りかかる。
その場所には高い送電線が立ち、好きな場所のひとつなんだ。



君の家の駐車スペースには車も止まっていない。きっと留守だ。
せっかくだから、こっそりと家の少し近くまで行って、
佇まいをしばし眺めた。

君はいつか、僕の夢の中で、頭をやさしくなでてくれた。
それはとても安心したものだ。

そんな日は遠目に見る君との距離のギャップに驚くけど。

でも今日はいいよ。休みだから。
空しい本当を見なくてもいい。
ぼーっとしていていいんだ。

暗くなっていく町。
君の家を後にして歩く僕。
ゆっくり時間は過ぎて。

ずっとこうやって、生きていたい。
何も強制されず。誰にも非難されず。
ぬるま湯みたいな日に、ぼーっと。ぼーっと。
今日のことも明日のことも昨日のことも自分のことも考えず。

現実を思い出しても逃げ出して、
君のことだけ考えよう。優しい君のことだけを。

それでも本当のことを思い出したなら、こころの本当とまぜて。
全部ごちゃまぜにして。
ぼーっとしよう。

部屋にたどりつく。
ベッドに横になる。

頭の細胞を眠らせて。

明日あしたアシタ…。
それはなんだっけ?
君きみキミ…。
それはなんだっけ?

空のビデオテープ。
それはいつまでも空のままだった。
それでもいいんじゃないかと思っていた。

真っ暗になって。
何も見えなくてなって。

許された気がした。


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