矛盾スルニモ程ガアル
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2018年10月27日(土) 4ヶ月ぶりに逢えた。(後編)

続きです。




「あのね、60歳の上司がいてね」


と話し始めました。


こちらが実は、本題でした。


彼は「ここで全然違う話かよ」と突っ込んでいましたが、私は「違うの。つながってるの」と言って、「分かった分かった。聞くから、話してみな」と私の頭を撫でて。


「あのね、60歳の上司がいてね。尊敬できる人で、私のことを気に入ってくれてて。
でね、これ女友達に話したときに、絶対まずその前提を話せって言われたから話すんだけど、その上司とは基本割り勘で、サイゼリヤでも割り勘でね。
ある日もサイゼリヤ行って、終電で帰ろうとして、凄い上司を尊敬してますって別れ際に言ったら、もう少し飲むかって言われて。
上司に気に入られたことなかったから、嬉しくて、はいって言って、職場に戻って飲んで。
3時半くらいになって、これからどうするのって聞かれて、始発かタクシーで帰りますって言ったら、このままいても仕方ないから、自分の家で休むかって言われてね。上司は寮に住んでて。
心配せんでも何にもないよって言うから、のこのこついていったら、抱き寄せられて。
私はこういうの嫌ですって言って、何とか振り切って。
私がそりゃあ迂闊だったんだけど、でもね、凄く、嫌だったの。
凄い怖かったしね、ショックだったの。」


凄く嫌だった、のあたりから、完全に嗚咽交じりで喋っていました。
彼は、「よーしよしよし。もう無理して喋るな。辛かったな。よく頑張った」と頭と背中を撫でてくれて。

「嫌われたくないんだよ。だから家に行っちゃったりするんだよ。でもそれで襲われたら凄く怖いんだよ。ショックなんだよ。私の年齢で分からなかったのに、あの年齢で分かるわけない。皆襲われたことないくせに。言い過ぎ」


と私はガン泣き。


正直、彼に喋るまで、自分が怖かったとか、ショックだったとか、こんなに引きつったような言葉になって泣くほどそう思っていたとは、思ってもみませんでした。


だけど、Bさんに話しても、11歳下の元彼に話しても、
「それはあなたが迂闊だったよね」(Bさんは言葉にしないけど顔が物語っていた)で終わってしまった話で。


女友達に話したときも、割り勘の話をするまでは同じ反応でした。
(「だってサイゼリヤで割り勘だったんだよー」と言ったら、
「その前提先に話して?! 今の5分間の説教の時間完全に無駄だったよね?! それは男が1100%悪い。二回り以上歳上で、サイゼリヤで割り勘はあり得ない」
と言ってくれました)


だからどうやらこれは私が悪いということで、だけど、その時に私が感じた、
「怖かった、尊敬していた上司に遊び相手にされそうになってショック(結婚してて単身赴任で子供2人いる)、悔しい、悲しい」という感情は全て一つも、少しも吐き出せなくて。


ようやく、Aさんの元で盛大に吐き出すことが出来ました。


そして、「よく頑張ったな」と頭を撫でてくれるAさん。




え、完璧じゃないですか?←





この話で、この神対応が取れる男が、日本で何人いますかね?←女の迂闊度が過ぎてて難易度高すぎだろそれ。



いや、Aさんに普通に話してたら多分「それはお前が悪い。馬鹿なの?」って言われてたと思いますし(けど多分そこで私が泣き出すので同じ展開になると予想)、日本にいい男は沢山いて、「それは辛かったね」って言ってくれる男も実は沢山いて、たまたま私がそういう男に出会っていないだけ、かも知れませんが。


けど先日、11歳下の元彼にぽろりと親のことを話し、ぽろりとうっかり泣いたら、
「泣かないで。美味しいものを『美味しいねー』ってニコニコ食べている君が好きなんだ。だから泣かないで」

と言われましてね。

まーその瞬間から涙も、すうっと引っ込みますよね。


そして「あーこいつの前ではもう二度と泣かないし泣けないな」って確信しますし、「だから好きになれなかったんだな」って納得しますし、「結局私の全部を好きな訳じゃないんだな」って勝手に認定しますよね。

「ニコニコ笑っている私」はOKで、「悲しくて泣いている私」はNGって、それあなたが満足するだけのお人形か何かですかね?


若いから人生経験が浅いとはいえ、そこはそういう問題じゃない気もするんですよね。


女友達も、同じようなことを言ってました。ちょっと涙したときに、慌てる男の前では泣けなくなる。涙に動じない男にやっぱり惹かれると。


「ですよねーーーーー。」


って、共感しかありませんでした。



ちなみに60歳の上司はサイゼリヤで自分の話のみ延々5時間するので論外中の論外です。

それなのに、「あんたとは夜通し話せる気がするな」って言われたときは黙って曖昧に微笑むことしか出来ませんでした。

いつか「好みのタイプは?」って聞かれたら、「私の話を聞いてくれる人です」って答えたいと思います。(まあ聞かれることはないと思いますが……)


ちなみに今は、その上司とはなるべく距離を置くようにしています。


それはともかく。


やっと泣けて、安心して、「聞いてくれてありがとう」って感謝の言葉を述べて。


「好き。好き。好き」ってキスしていたら、
「愛してる」って言われました。

「好きな人以外に触られたくない。やだよ」
って言ったらぎゅって抱きしめてくれました。



私「温泉行きたい。一緒に」
A「温泉行ったら俺エロいことしかしないよ」
私「いいよ。私もエロいこと好きだもん。……彼女っていうか、あの人と行っても、エロいことしてるの?」
A「してねえよ」

そんな会話をしつつ。

割と早くに、彼が寝落ち。(3時半とか4時くらい?)


んで、翌朝。

11時くらいに、「マジか……起きないと……行かなきゃ……」と目覚めた彼。


この人にしては良く寝てるなあ、けど私と一緒だと寝るもんね、とちょっと嬉しい私。


「4ヶ月私待ったんだよ? 頑張ったんだよ」
と言ったら、
「じゃあ4ヶ月分俺を愛せよ」
と言われました。
(考えてみたら私へのご褒美じゃなく?)


で、そこから、色々と要求され。

前日の夜にも同じ要求があったのですが、すぐに止めてしまう私。

「愛が足りない?」

と自分でも思ったのですが。

朝、してみて、分かりました。



足りないのは愛じゃない。








体力






朝はリクエストにお応えすることが出来ました。

襲われましたが、最後までは拒否。全力で拒否。

「付き合ってないのにしたくない」という理由で。

何とか諦めてくれて、彼はズボンを履き、そこから、一緒に飲み物を飲みながら、また他愛のない話をして。


くっついてもいい? とくっついたときに、多少様子が違っていたのですが。


私が「温泉行きたいよー。私、賭けに勝ったから、温泉行けるんだよ。まだ覚えてるんだからね」

と言ったら、

「あー、そんなこともあったな。まあ、温泉行くなら1月とか2月じゃね?」

と答えてくれて。


「え、行く気あるの? 嬉しい。予算はどのくらい? 割り勘でもいい?」

「あー。1万くらいじゃね」

「え、1万であるかな。はっ、そういえば私の誕生月その辺だ」

「なんでお前の誕生日に行かなきゃいけないんだよ」


と突っ込まれつつ。

「婚前旅行ならぬ、付き合う前(交際前)旅行だね〜♪」

と浮かれていたら、

「なんで俺とお前が付き合うんだよ」

と。




私「え。言ったし。Aさんが」



A「言ってねえよ」


私「言ったし。(ここで気づく)AさんじゃないAさんが言ったの」


A「なんでそんな〇〇の極みみたいなこと言ってんだよ」


などという会話をしつつ。



あ、通りでちょっと冷たい感じになってる訳ですよね?

くっついても、私のこと抱き寄せないはずですよね?

これは、私のことを好きではない人が出てきてますよね?


とようやく気付き。



ちょっと距離をとってみたり、けどあんまりそれもどうかと思いくっついてみたり。

けど、彼にしてみたら「好きでもない女にくっつかれている、触れられている」という状態なのかな、と思って遠慮してみたりしていると。


彼が目をつぶって、チェンジモードに。


その間は、私はぽん、ぽんと彼の腕を優しく叩きながら、待ちます。

ちょっと、交代するときの感じが分かってきたかも知れません。


そして目を開けた彼が開口一番、



「あー……。この部屋……人をダメにする……」



と(笑)



人をダメにするソファーならぬ、人をダメにする部屋って。


来た時には「なんか圧迫感がある」とか「センスない」とか散々言っててこれですよ。





可愛いやつめ。←




しかしまあ、私は朝から、固まっていた胃腸が動き出して、何度もお手洗いに駆け込む羽目になり、大変でした。


え、ストレスってここまで影響する? って話ですよ。



それで、彼が帰るとき、


「本当に楽になった。本当に本当にありがとう。ありがとう」


とめっちゃお礼を言いました。


彼は黙って私を抱き寄せて。(私を好きな彼になっている様子)


頭をポンとして、「またな」と言って帰っていきました。



時刻は13時。



昔は朝の9時には「帰る」と言って帰ってたのになーと、しみじみと私たちの過ごしてきた時間を想います。



以前みたいに、熱に浮かされるみたいな、会っててドキドキする感覚はないんです。


だから一瞬、「あれ、私って彼のことそんな好きではない?!」と自分で自分を疑ってしまったほど。



だけど、穏やかに、ほんのり温かく、私の中を流れるものがあって。


これはこれで、「好き」「愛している」って感情なんだなーと、知ったところです。



それで、今は早速温泉宿を調べているところです。(気が早い)



だけど箱根は高い!


とりあえず押さえた宿は予算オーバーで、何か理想過ぎてこんなところに彼と泊まるなんてそんな幸せがあっていいの?! って考えるだけでワクワクし過ぎて自分のキャパオーバーになりそうだったので、今やっと冷静になり、もっと他のエリアの普通のお宿を探しています。


けどやっぱり、こういうのが恋愛って楽しいですよね。


もう死ぬほど楽しいですよね。


恋愛依存の本領発揮ですよ。



こういうの、めちゃくちゃ好き。




ただ、全ての彼に伝わっているかどうか、この約束を覚えているかどうか、覚えていたとしてもちゃんと実行されるのか(ライブが入ったらドタキャンされそうですし……)、もう不確定要素が多すぎて、絶対行けるとは言えず、まだ諸手を挙げて喜べない(?)のですが。



片手は挙げて、喜んでおります。





他の宿も、探すか……。



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