矛盾スルニモ程ガアル
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2013年02月08日(金) 押しかけ人妻。

会えるか、と彼に週末の予定を聞いていたのだけれど、ずっと返事はなくて、痺れを切らして、水曜日までに予定がわからなかったら、友達に宿をお願いするから、とメールした。

翌日に、今回はかなり厳しいかも…と言われ、いつからいつまでいるのか聞かれた。


連休だから、その間。
金曜日の夜に着くから、そこでちょっとでも会えるときある?

とも聞いた。


返事は、かなり難しいと思うけど、調整してみるからちょっとお待ちを、というもので。



だけど結局、当日の夜まで返信はなかった。


腹が立って。

せめて、会えないなら会えないで一言言えよと。


もうふざけんな、そんな簡単な女じゃないし、とか思って。


その癖に、馬鹿って感情ぶつけるのがどうしてもできなくて、結果、

「駅に着いたよ。メール覚えてる? 断りの返事ぐらい、くれたら嬉しい。もうお前の最寄り駅まで行って張るぞ! ボケ!(意訳)」


って、メールした。

返信なし。


その勢いで本当に最寄り駅まで行って、


「最寄駅着いた。どうせ満喫に行くし、ここでそこはかとなく待ってる! どーでも良かったらスルーしてね! 都合つくときにまた!」


って、送った。



本当は「会う気がないならないって言えーーーーバカーーーーー!!!」とでも送りたかった。


だけど彼の色んな事情を考えて、それが彼の怠惰なのか事情なのかがわかりかねるから、そんなこと言えなかった。



都合つくときにまた、って、そのメールで終わっても不思議じゃないようにしたのは、また私からメールしたかったからだ。
疑問形にして、それで返事が来なかったら、次のメールがしにくいから。


それに、彼の負担にもなりたくなかった。


そして、彼の負担にならないことで、彼が私に会う可能性を1%でも増やしたかったからだ。



何やってんだか、と自分でも思う。




結局やけになって痛い目見たのは自分で、正直彼に顔向けできない事態になったりもして、今は会わせる顔がないっていうのに、一目だけでも会いたい訳で。

ここまでくると立派なバカだ。



そのメールを送った後、どうせ返事は来ないだろうから、きっと会えないだろうから、もうこのまま今度こそ行ったことのないところに行って、愚痴ってこようか、と駅まで足を進めた。


だけどそこで、思いとどまった。



私は待ってる、ってメールを送った。


万が一、万が一にでも彼が連絡をしてきた時に、その行動にたがわない自分でいたい。


無駄に終わったって今回はいい。そうする、って言ったんだから、そうしよう、と思った。



他の経験なんか、いくらでもその気になれば、時間を作って出来る。



今日はおとなしく満喫に行って、彼が好きだっていう漫画でも読もう。
そう思って、そこに行った。



入って、1時間半後。


「今何て言う満喫にいるの!?」


と彼からメール。


それだけで、ぶわっと泣いてしまった。


もう、彼が来ようがそうじゃなかろうが、これだけでいい、とさえ思った。



駅前の、○○ってとこ。と返信を送ると、30分後にまた、

「何号室よ!?」

と言われた。


部屋番号のことかな? と思いつつ、それをメール。


やり取りがいくつかあって。深夜1時近く。

彼から着信。



本当に、満喫まで来てくれて。


一緒のブースに移動して。
多少酔っぱらっている彼に、「いいよ、寝てて」と言うと。

黙って、抱き寄せられた。


その胸で。ぼろぼろとまた、泣くのかと思っていた。
けど、実際は。

安心して。幸せで。にやにやしちゃって。口元緩みっぱなしで。

涙なんて、引っ込んでしまった。


そうしていると、彼が寝た。
寝ているくせに、私が離れようとすると引き戻す。



普段、いつ寝てるのってぐらい寝ない人が、私といる時だとホント良く寝てて。

普段、睡眠大好きで良く寝る私が、彼と一緒だと、眠らない。
幸せな時間を、一分一秒でも噛み締めていたいから、勿体なくて。


逆だなあ、と思うと何だか可笑しくて。

だけどいい加減うとうとしてきて。


眠りそう、ぐらいの時に、満喫を出る時間が来た。


彼を、起こすと。


薄目を開けて、それから甘えるようにくっついてきた。


うわ、この人甘えてるよ、これも珍しいな〜、と思いながら。


よしよし、と頭を撫でたり、肩や腰にぽんぽんと触れたり。


抱き締められたまま、

「会えて嬉しい」と言ったら、ぎゅっ。

「ありがとね」でまたぎゅっ。

「めっちゃ幸せ」で、もっとぎゅっとされた。


何度も起こしたのに、目を閉じて抱き締めてきて起きなかったくせして。


何度も抱き締められるから、私は彼にキスしたいのを必死でこらえてて、

「もう、スイッチ入るからやめて…!」

と実は入ってから言ったら、めっちゃあっさり「出るぞ」って言われた。
そのまんま何事も無かったように支度して、お店を出た。


肩すかしもいいところ。



それから、駅まで送ってくれて。

次の電車までの時間に。帰って欲しくなくて。

そりゃ! 切り札! とばかりに、


「前の人が同棲した」


と切り出した。

「あー。お前、負けたんだもんな」

と追い打ちをかける彼。私が、そうされても大丈夫なの知ってて、事情も分かってるから、私を鮮やかに責める。


「元彼? 元旦?」


なんて聞くから、別れてないよと答える。

ああ、前の人も「もしかして、別れたとか?」なんて聞いてたな。

これってきっと、願望なんだよな。

そんな風に思いながら。

実は来月、彼の地元でのイベントに、私は行く。

で、彼も行く。そんな訳で、彼のツイッターに時々登場する、彼の犬が見たい、と言ってみた。

却下されるかな、と思っていたら。

「あー。見れるんじゃね?」

と、言われた。

それは、彼の、実家に行ける、ってことで。

それだけで、嬉しくて。ご機嫌になってしまった。


それから、

「こっちのスイッチ入ったらやめるし。やめてよね、もう」

と満喫でのことを言ったら。


「相手がそうなったら、もういいの。それまでの過程が楽しいの。俺結婚不適合者だから」

と言われた。

あ、同じ台詞前の人も言ってたなあ。

恋愛はゲームだとか、落とすまでの過程が楽しくて、手に入ったら興味が失せるとか。

まあそう言ってても、本気になったら、結局全然違うし。


同じタイプなら、お前も変わるぜ? などと根拠の無い自信を胸に抱きながら、

「まあ別にいいけど」

なんて嘯いた。


それから、「まあ、私もドSを探してるとこだし。中々居ないんだよね〜」とか言ったら。


それまで立ち止まって話してたのに、「あっそう」なんて興味ない返答の割には、彼の行動は、足を動かして駅の改札に向かっていた。


むっとして、聞きたくないってことなのかな、と行動から推察。
可愛いやつめ。なんて思って。


行動を、見るんだ。と自分に言い聞かせる。




それから、確認するように、

「会いたくないなら、会わなくていいからね?」

と聞いた。

「はぁ? 何言ってんのお前」


とマジマジと私を見る彼。

「何って、言葉通りの意味だよ」と言うと。


「会いたくないなら、この駅の近所に家があるんだし、帰ってるわ。誰がこんな夜中に、満喫まで行くんだよ」


と、言われた。



行動を見る。


見る、と。


夜中の、別々の飲み会2件からの、翌日に仕事控えながらの、満喫。


うーん。普通の人なら愛情あり、って判断できるけど、何せこの人だしなあ。


遠距離だし、そんな相手が自分の近所まで来た挙句に待ってるとか言われたら、申し訳なくて会っちゃったりしないかしら。



なんて、私はまだ懐疑的。


だけど、どんな状況かはともかく、私と、会ってくれた。

抱き締めてくれた。


それでいいと、思えた。



のくせして、キスが無かったなあと思ったりしている。


やっぱ、もう私にはそんな気分にはならないのかな、とか。



分からない。だけど、抱きしめられて、ああ何かやっぱりお互い好き合ってるんじゃないのこれ、とか思った。


その私の何となくの直感が、気のせいや勘違いじゃないというラッキーが、起きないかななんて思いながら、過ごす2月。


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