友達が自殺未遂をしました。
いや、自殺未遂っていうか、「未遂」だったのは発覚したからで、正しくは「自殺」しようとした、んですよね。
冷静に書けるかどうか分かりませんが、今は連絡待ち&寝られないのも手伝って、このことを書こうと思います。
っていうか、まだ助かったかどうかはちゃんとは分からないんですが…(涙)、ネットで調べたら睡眠薬自殺っていうのはかなり成功しないみたいなので、胃洗浄しているというし、助かっていると信じます。
事の起こりは、友達の電話。
「○○ちゃんのネットの日記に、『今、薬を100錠飲んだ』って書き込みがあるんだけど…。彼女の実家の番号とか分かる?」
私「ええ!?」
慌てて確認すると、確かに10時頃、そんな書き込みが。
友達から電話があったのは、11時半頃。
確か知っていたと思い、「調べてみる」と言って電話を切って、分かったのでいてもたってもいられず電話。
誰も出ない…。
勿論本人の携帯電話も留守電。
もう一度友人に電話。
私「どうしよう…電話に出ないよ」
友「私もかけてみる。番号教えてくれる?」
私「うん。…可能性としては、もう発見されて病院に行ってるか、家族が寝静まってるか、だよね」
友「うん。実家が出ないとなると…どうしようもないね。場所が実家なのかも分からないし…多分、実家だと思うけど」
私「だよね。ええと、他に方法はないかな…私も考えてみるね」
友「あ、確か119番に電話して、事情を説明したら救急車が行ってくれるって聞いたことあるけど…。けど、薬を飲んだのが本当かどうかも分からないし、事態をそんな大事にしていいかどうかためらうね…」
私「!? そんな方法があるんだ!? えっと、じゃあ、私電話してみる」
友「え、ぼむちゃん」
私「何も無かったらそれでいいじゃない。だけど、何かあって、あの時ああしていればって後悔するのは嫌だから…。」
友「そっか…。じゃあ、お願いするね。申し訳ないけど、何か分かったら連絡もらえるかな」
そんな訳で私、119番に電話。
が。私の住んでいる県と、○○ちゃん(私の実家もそこ)の県は当然ながら違う。
電話には、やたらのんびりしたおじさんが出て、私が事情を説明すると、
「それはこっちでは…。その県の番号は分からないの?」
「分かりません」←ちょっとパニクっている私、必死。
「じゃあ、ちょっと折り返し連絡しますね」
ってのんびり電話を切られて(救急の人ってああなの!?)、電話番号を教えてくれました。
近くの消防署の電話番号でした。
電話して、事情を説明すると、
「こちらは本部の指示がないと動けないので、本部に電話してください」
と言われ、更に本部に電話することに。何気にたらい回しです。いいのかこんなんで(怒)
教えてもらった電話番号にかけ、おじさん(こいつものんびり)に事情を話すと、「じゃあ、住所を教えてください」と。
その住所を言うと、
「その住所だと、○○さんって苗字が4件 あるんですがね…家の人の名前とか分かりますか」
と言われ、以前一回彼女のお父さんの名刺を見たことがあったけど、うあ〜、覚えていないよ〜と後悔していると、
「その近所の救急車が出動しているので、少し離れたところからの出動になりますが、今、救急車を出しましたんで。住所が分かるもの無いですかね」
と。おお、何気にナイス。仕事は中々早いぜ。
とおじさんを心の中で賞賛しつつ、電話番号が分かる! と思い告げると、
「ちょっとそれでは分からないですねえ…」
とか言われ、うろ覚えながら実家までの道のりを言ったのですが、やはり分からないと。とりあえず救急車は出動しているので、また電話しますと。
そうして電話を切った後、私は実家の母親に電話。
たたき起こし、電話帳を探させました(しばらくは文句を言ってやってくれなかったのですが、事情を話すと動いてくれました)。
が。我が家には電話帳が無いとか言い出し。
104に電話してみろと言われたのですが、既に104にはかけていて、電話番号から名前は教えられないと言われたばっかりだったので(どいつもこいつも)、仕方なく電話を切ると、おじさんが「家が分かりました」と。
この辺だと、ちょっとそのおじさんものんびりした口調は消えていました。
その子は、ずっと精神系の病気を患っていた子で、最近あることがきっかけでバイトをやめたばかりでした。彼女は正しいことをしたのに、不当に評価されてしまったのです。
ネットの日記には「そういう場所なら辞めるといって、辞めてきた。次のバイトを探す」
と書いてあって、まだ前向きだと安心していたのですが…うつの人には、退職などの大きな転機は良くない、というのを失念していました。
本当は凄く傷ついていて、「今は何も信じられない」と言って、その日記を書いてから、連絡がつかなくなったんです…。
その子には以前、ある人格障害なんだと聞いていました。
んで、一時期うつ病にもなっていたとも、別な時に聞いていました。
私なりにある人格障害を調べた結果、依存性が高く、やりたいことがコロコロ変わるというのが特徴でした。
依存性が高いというのは…私の実感で合っているかどうか分かりませんが、とにかく頻繁に連絡を取るんですよ。 で、自分の話を話す。悩んでいることとか。 それが1時間とかそれ以上とかで、メッセとかに上がっていると結構頻繁に話しかけるんです。
私は、その行動全てに付き合っていると自分が辛くなってしまうと思いました。
なので、ある程度の距離はおいて、付き合うことにしていました。
距離を置くというより…無理はしない、自分のできる範囲でそういう話に付き合っていました。
けれど最近はメッセにもあがっていなくて、時折彼女がくれる電話に出るくらいでした。メールもちゃんと返していませんでした。
バイトを辞めるきっかけになった時も、私は電話を貰ったのに、その途中経過を聞いただけで、ちゃんとコンタクトを取っていませんでした…。
彼女はつらい時にも「辛い。死んでしまいたい」とかは書かず、「次の面接頑張る」とか書いてしまうことがあって。
本当は苦しいのに、それをすぐ表に出せないところがあって、それを分かってた筈なのに気付いてあげられなかった。
自殺予防のサイトにも行きました。
周りの人がしてあげられることは、
・とにかく話を聞いてあげる。「頑張れ」ではなく「辛いね」と共感する。 ・自分で抱え込まない。その人のプライバシーに配慮しつつ、自分の信頼できる人には相談する。 ・自分も無理はしない。 ・相手に「あなたが死んだら私は悲しい」「みんなあなたを愛している」と伝える。
ことだそうです。
自殺願望の人の話を聞くことも、辛い作業なんだそうです。 だから、その話に引きずられないように、きちんとした自分の価値観が必要なんだそうです。
彼女が死にたいのを、私が邪魔している? とも一瞬考えました。
けれど、本当に死にたいならネット上の日記になんて書きません。
私は、彼女のSOSだと思いました。
救急車をお願いしてから40分後、救急士ですという方から、「どういう状況でそれを知ったのですか?」という連絡がありました。
「ネット上の日記で、薬を100錠飲んだとあって、電話も繋がらなかったんです」
というと、「分かりました」と言って切られました。
バックでは救急車のサイレンの音。
どういうことじゃい! と私が切れていると、旦那が
「多分、家について、家の人に事情を聞かれたんじゃないかな」
と言いました。
それから1時間後。
その子のお母さんから、連絡がありました。
私も動転しているので、頭の片隅ではちゃんと名乗ったり自分の関係を説明した方がいいとわかっていたのですが出来ず、お母さんから聞かれて名乗る始末。
っていうか、こんな時にどんな風に喋ればいいのか…初体験です。←いや、そりゃあな。
で、「どうしてこんなことになったのか…事情を知っていますか?」と聞かれ、これこれこうで、と説明する私。
しかし私は、彼女がこんなに苦しんでいる原因は親にあると知っていたので、いつかこのご両親に一言物申させていただきたいと思っていたのですが…言えませんでした。
電話での、他人事のような感じ。
そして、「こんな馬鹿なことをする子だなんて、思っていなかった」という言葉。
それだけでもう、言っても分からないだろう、という気持ちがありました。
分からない…本当の所は何も、分からないんですが。
お母さんだって、心配してるからこその言葉かも知れないし、病院まで付き添っている訳ですから。
ちょっと泣きそうな声にも聞こえましたし。
それにしても、私がここまでするきっかけになったのは、その自殺未遂をした子から聞いた「うつ病の友達が本当に死んじゃった」という話でした。
彼女いわく、「私達みたいな人格障害はあんまり死なないけど、うつの人は本気で死ぬから怖い。本当に死ぬから。ある日突然」と。
そして、彼女もうつになっていた時期もあるという話。
今、もしかしたら彼女の状態はうつなのかも知れないと思ったのです。
それが発症しているなら、そしてあの書き込みが本気なら危ないと。
彼女の実家に一度、遊びに行ったこともあるのが幸いしていたと思います。
彼女の部屋は少し離れた所にあり、親が寝ていたら、朝まで気付かない可能性があると思ったのです。
睡眠薬自殺は、成功しないにしても、肝臓や腎臓に重篤な障害が残る可能性が高いと、今回調べて分かりました。
酷い記憶障害にもなるそうです。
また、病院に運ばれて行なわれる、胃洗浄は本当に苦しいそうです。
これをご覧になっている方で、自殺願望のおありな方…。
自殺は、周りの人間にも深い爪痕を残します。
自殺をするな、とも、簡単に言っても意味がないことはわかっています。 また、その人生を歩んできていない私が、どれだけ重みを分かるのかと言われても分からないとしか言えないことも…。
だけど、周りにいる人間が、あなたに生きて欲しいと願っていること。
死んだら本当に悲しいと思っていること。
どうか、それを忘れないでいて欲しいのです。
私は彼女に、事あるごとにそう伝えてきました。
だけど、最近ちゃんと言ってなかったなあと思うのです。
ちゃんと無事だったら、また言いたいと思います。
「生きていて欲しい。死んだら悲しいし嫌だ。あんたのことが好きだよ。大事だよ」
と。
それは本心だから。
彼女と私は別な人間だから、全てを受け入れることは出来ないし、彼女の人生を請け負うこともできません。
だけど、このことを伝えるのだけは、ずっとしていこうと思いました。
掲示板、本当にありがとうございます。
落ち着きましたら、またお返事させていただきたいと思っています。申し訳ないです。
最後に私信を。
>うのさん 無事…ですか? 心配になっています。更新がないのは、と考えたくありません。生きていらっしゃることを信じています。
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