好きだ好きだと言って、
好きかどうかと聞いて、
相手にまとまりつくのは私の役目だった。今までは。
それが何と。
実家に一旦帰るのに、早目に帰って友達と遊ぼうとする私に「行くの? キャンセルしちゃえ」なんて冗談っぽく彼が言う。
風邪をひいて、本気でキャンセルを迷っていたら、「取り敢えず約束はキャンセルした方がいいよ」だなんて。
この人、こんな人だったっけ? こんな、可愛い束縛とかするような人だっけ?
パソコンをいじっている私にちょっかいをかける。 私がやることはあっても彼がすることは少なかったので、びっくりして「何、どしたの、もー」と言うと、
「やばい。俺、惚れ過ぎ?」
というので笑った。←ひどい。
こんなに好かれているなんて知らなかったし、正直未だに信じられない。
例え信じられたとしても、今度は「そのうち嫌いになられるんじゃないか」なんて不安に思う。
私との恋愛で、とても変わったという彼。
「こんなベタベタじゃなかった」
と、あっさりだったという過去の恋愛を振り返る。
けど正直、付き合う前に個人的な付き合いがあった訳じゃないので、変わったとか分からんわけで。
確かに変わったかもと思うのは毎日連絡をするようになったことぐらい。
…というよりも、彼は「ここを直して」と言ってから直るまでが、恐ろしく早いので、毎日連絡をとるようになったきっかけも、私の「おはようとお休みのメールはしたい」という言葉だったし。
余談だけれど、そういえばこの間某テーマパークに行った時も、前日3人で話し込んじゃって徹夜して、着いたのはお昼の2時で。
着くなり「もっと早く来れば良かった」と延々後悔してあれこれ言う私に、彼が段々機嫌を悪くしていて。
気付いた私が、彼の気持ちを聞くと、ほどなくして「もう、いいじゃんって思うけどね。折角来たんだし、楽しくなくなるよ」と言ってくれた。
それが私には、革命のような一大事だった。
「気持ちを言って欲しい」って喧嘩して、彼も自分が言うように頑張ってるって聞いてそれを理解したのがつい先日。
っていうかそれ、直すの早過ぎじゃないかしら。
私の経験では、直すといっても中々直らなくて、その都度喧嘩してちょっとずつ矯正していく(直らない場合もありますがね…(遠い目))のが今までのパターンで。
前々から思ってたんだけど、この人、直すの早過ぎる。ホントに。
でもそれは、私が彼を凄いと思っている所の一つなので、いいといえばいいんだけど。
それてしまった話を元に戻すと、そんな訳で彼は随分変わったらしい。
私はといえば、恋愛のスタンスはそのまま。
ただ、以前の恋愛と比べて自分が変わったなと思うのは、
・とにかく電話を切る時はあっさり
・要求があるときは、「〜して!」ではなく「〜して欲しいんだけど(どうかな?)」と伺いをたてる
・帰りが遅くなっても相手を責めない。怒らない。言っても「寂しかった」に留める
ぐらいかなと思う。
とにかく「重くならない」「相手に負担を与えない」を鉄則に、前回の反省点を気をつけている程度。
それでもやっぱり、こうやって彼が私を好きでいてくれるのは、それを気をつけている効果もあるのかなあと思ったりする。
分からないけれど、失ったらきっとどうにかなっちゃうこの恋愛が。
愛しくも、恐くもある今日この頃。
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