あちこちの民家の庭に綿をちぎって貼り付けたようにコブシが純白の花びらをつけている。千昌夫の「北国の春」にもコブシが春のシンボルとして歌われるが南国でも春の花の代表だから分布範囲が広い。梅や桃の季節は余寒の冴えかえる日もあるがコブシが咲き出すともう疑いもなく季節が春になったことをつげる。中国南方では「迎春花」の異称があると朱子注にある。子どもの拳(こぶし)の大きさからの命名といわれるが漢字では「辛夷」をあてるのはどういう由来なのだろうか。