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曖昧な日々。
大槻
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2001年01月01日(月)
自己紹介

HN:大槻

性格:単純・男勝り・優柔不断・飽きっぽい・猫かぶり・被害妄想が強い・我が侭・八方美人

夏と空と少年というアイテムがとてつもなく好きです。

動物占い→ペガサス
色占い→緑
歴史占い→かぐや姫
悪女占い→ジャンヌ・ダルク
…間違ってるかも;



2001年07月09日(月)
初。

日記設置してみた☆
三日坊主にならなければいーなぁ。
とにかく、誰かに見付からない事だけ祈ろうι
自分のHPすら更新出来ないのに、こんなの続くのか私!?
いや、続けます。ハイ。
ま、ほとんど見る人なんていないだろーから、気楽に行こうっと☆
最近趣味に突っ走り気味な私…
今週土曜またテストなんですけどー!!
遊びまくってるなぁ…まぁいーや!(いいのか!?)



2001年07月10日(火)
もう。

あ〜そろそろ寝ないと明日に響くι(12:30過ぎ)
私の平均睡眠時間、小学生並みなんですよ・・・
今日は学校帰りに遊びに行く予定。
予定は未定。
今度いつか、私の自己紹介載せれたらいーな。
これも予定。あくまでも予定。つまり未定。

最近私の周りで修羅場が多い。
私自身は修羅場らない性格なんで、今はまだ安全だけど・・・
某友人N&Aいわく、
「今は台風の目の状態で、台風は動くからいつかあんたにも修羅場が廻ってくるよ」
と...って、おい!



2001年07月11日(水)
テスト返却。

全部のテストが返ってきた。
なんとか平均は半分以上で安心。。
数学だけ、めっちゃ良かったんですけど・・・
他は悪すぎっ!
理系人間なんだなぁと、自覚した。
でも文系的な事好きなんだけどなぁ。

てか、最近暑すぎ!
理系クラスはツライっす。
男子多いしね・・・むさい(失礼)

今日は友達のサイト探しします♪
自分のは教えない☆笑。



2001年07月12日(木)
7/11×別れ

「別れた」
電話の向こうでAは言った。
夏を前にした、じめじめした空気が私にまとわりつく。
今日関東では梅雨明けが宣言されたらしい。
「え…なんで?」
親の目を気にしながら私は尋ねた。
私はその時ちょうど、親の部屋でPCに向かっていたのだ。
「あ〜いや、なんかね…」
心なしか、いつもより抑揚のない声でAは続けた。

『部活との両立が出来ないから』
そうあの好青年は言ったらしい。
私にはそれがただの、むなしい別れの口実にしか聞こえなかった。
いや、そうでしかなかったのだろう。
だけど私には、なんだか信じられなかった。
初めから冷めていたAとは逆に、あれほどAを想っている様に見えたあの好青年の口から、まさかそんな言葉がでるとは予想もしていなかった。

「最低じゃねぇ?」
…まぁ確かに。
逢いたいと言っていたのもあっちだった。
Aはあまり欲もなく、どちらかと言えば尽くしてあげていた。
友達より彼氏を優先し、部活が終わるまで待っていたりした。
しかも、何人もの男に手を出していたのを、好青年に悪いと思って全部手を切ったのだ。
珍しく続いているなぁと、周りの誰もが思っていた。
そして、楽しみにしていた夏休みを目前にして、これだ。

「あたし男運ないんかなぁ…」
今にも泣き出しそうな声。
その割に、直後にAは鼻で笑った。
「あ〜ぁ。また新しい男探そっかな!」
この感情の起伏の激しさには驚かされる。
「あぁ、うん。頑張って」
「T冷めすぎ〜!まぁいーけどさぁ。てかむかつく!男ってやっぱ自己中なんやね〜私もう彼氏作らないでおこうかなぁ。んで、遊びの男だけつないでおく♪本命一人に絞るん、もう嫌やわ!」
一度に喋るAについていけず、私は曖昧な相づちを打つ。
「あ〜。強いね」
いつもなら私ももう少し乗って話を進めるのだが、今日はそういうわけにはいかなかった。
私は親に怪しまれない程度に、Aの話を聞いていた。
Aは少し不審がった様だが、仕方なかった。

そうこうしているうちに、時計は9時半を指してた。
私は慌てて電話を切ろうとした。
電源を入れたままのPCが気に掛かった。
話の途中で、気が咎めたが、電話を切らざるを得なかった。
「ごめんね」

明日はAの話を詳しく聞こう。
雨が降らないことだけを願って、私は受話器を置いた。




2001年07月13日(金)
7/12×天気予報。

昨日の予報とは打って変わって、空には透き通る程の青が広がっていた。
寝汗で体がベタベタする。
電車に乗り遅れたためいつもより遅く学校に着くと、教室の前では数人の友人の姿があった。
私はそれを横目に教室へ入り、鞄を机に掛けた。
「あ、Tだ!」
廊下側からAの高い声が聞こえる。
そして半ば無理矢理に、私は廊下へ連行された。

「どしたん?」
廊下は教室より、幾分涼しい風が吹いていた。
「あたしさぁ、また他の奴に告られたんだけど」
少し声のトーンを落として、勝ち誇ったようにAは言った。
「つーか、別れたって昨日みんなに連絡したんよー。そしたら前振った奴がまた告ってきた!馬鹿だよね〜男って!あ、あとHに工専の人紹介して貰った!すごくない?」
嬉しそうに笑うAを前に、私は言葉を失っていた。
なんだか頭がくらくらする。
「すごくない?あたし行動速いよね〜」
「あぁ」
というかコレは、周りに飢えた男が多いだけじゃないのか?
低血圧の私には、朝からAのテンションについていけるはずもなく、生返事を返すだけだった。
そうしてAは、予鈴と共に教室へ帰った。
私はまだ働いていない頭で、1限の授業を思った。

その日から、しばらく忘れかけていた雨が再び大地を潤し始めた。
私は、移り気なこの空のように感情に任せて動くことも出来ず、かといって雨に打たれるだけの大地にもなれずに、窓の外を眺めた。
明日も雨になるらしい。



2001年07月14日(土)
7/14×日常。

「あいつマジむかつく!」
ロッテリアの3階、女性専用ルームにAの大きな声が響く。
私はシェークの残りを、音を立てて啜った。
周りにいた2、3人の女子高生が少し驚いたように一瞬こっちを見た。
「ん〜」
生返事を返しながら、私は窓の外を見た。
「だってむかつくやろー?調子のってんじゃねーよ!何なんあいつ〜?てかマジ、あんな奴にふられたってのが、あたしの一生の汚点!!」
この前別れた好青年をAは力の限り蔑んだ。
「ふぅん」
窓の外に見えるのは、夏の光を浴びた、向かい側の商店街のアーケード。
私たちはここで、友人Yを待っていた。
『今向かってます〜』
そこへ来たYからのメール。
『早く来いよ〜A怖いんですけど…』
私は即行それを打って送りつけた。
「誰から?」
「Y。もーすぐ来るって」
外に出たくなかった。
今日はYの服を買うのに付き合うのだが、この夏空の下をフラフラするのは自殺行為な気さえした。

「ねーなんかさぁ、マサ?と、逢う事になってるんやけど…」
JACKで服を見ながらAは言った。
マサはYの従兄弟で、私とAのメル友だ。
「マジ!?あいつかなり女に飢えてるんやね〜展開速すぎっ!」
Yが半ば呆れ気味に言った。
「いやー、男なんかそんなもんでしょ!」
何かを悟ったように私とAが言って、みんな笑った。

私たちは、それぞれの普通の生活の中で生きていた。
全ての人間共通な普通など、知らなくて良かった。
知りたくもなかった。今更。
楽しいことを探した。難しい事なんていらない。
快楽主義だと、刹那主義だと言われてもかまわなかった。
それが私たちの日常。
それ以外の世界なんて、知らない。