かさかさと,音を立てそうなくらいに乾いた風。 ふと身をすくめて,通り過ぎるのを待つ。
いつもより,寒くなるのが2週間ほど早い。 青みを強く増した遠い空と山々。 透明なのに橙の色をうっすらとつけた日差し。 寂しさが身体の奥底から蒸発して立ち上ってくるいつもの時期。
世間で言われている常識や正義や礼儀やらは, 人を動かすための都合良い道具として使われてるに過ぎないらしい。 自分の中でも時と場合でそれを使い分けるようになって。
でも,そんなこと知らない。 知らなくても生きていけるし困らないし。 考えすぎ。疑いすぎ。斜に構えすぎ。
平均がもたらす均質化の業罪。 異端を排除する現実社会の実際と矛盾してその狭間は存在し得ない。 統計処理されていない都合のいい事実だけが踊るなら, 意味を持たない情報だけが事実としての意味を持つ。
伝達する目的を排除した言葉の羅列は,つづられた瞬間から矛盾を内包する。 それがわかっていても,それを書かずにいられない時がある。 自分に対して,それがいっそう不安をあおり立てるものだとしてもだ。 分裂しそうな自我を,むちゃくちゃな論理と言葉で一つに束ねる。 その行為自体に,違和感を感じている間はまだ大丈夫だろう。
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