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2002年07月09日(火)
忘れないように

欠落する記憶代わりに日記を付ける。
読み返して感情が戻ってくるかどうかは分からないけど。

今日も暑い夏の一日。
昨日よりも若干ましな気温。
明日は台風が来るらしいから,バイクに乗った。
単に会社に来ただけだけど。

そして仕事。ずっと原稿を直し続ける。
気付けばもう夕方。ほとんど機械的な作業。
だから感情が動かされることもない。

平穏は平坦につながる。
今週も,あっという間に終わってしまいそうな予感がする。
これがいいのかどうかは,よくわからない。



2002年07月08日(月)
曖昧なままの記憶

梅雨明けを思わせる青空に夏雲が浮かぶ。
30度を超える気温。
子供の頃は,こんな暑い日は数えるほどだったように思う。

今日は3週間ぶりの診療。
相変わらず,自分の考えにはまとまりがない。
とりとめもなく反応しているような感覚。
何も考えていないから,筋の通った解釈ができないのだろうか。

ここ3日は,珍しく調子が良かった。
でもそれ以前の日々の記憶がはっきりしない。
そしてこの3日間のことを思い出しても,
「あったはず」のことしか思い出せない。

そのときどきのシーンは思い出せるのに,
そのとき感じた感情が抜け落ちて,色あせてしまっている。
思い出せないことは,水に溶いた絵の具のように混ざり合って
はっきりとした形をとってくれない。

日常がたんなる作業の繰り返しだから思い出せない?
いやなことがあったから思い出せない?
記憶するほど印象に残る事実がなかっただけ?
よくわからない。

次の診療では,診療目標を立てていこう,という話になった。
よくわからないけど,あまりいい状況ではないのだろう。

いろんな意味で視野が狭まっている気がする。



2002年07月01日(月)
眠れない

梅雨寒の空から細かな雨が降りしきる。
幸いにして今日は曇り。晴れ間を見たのはいつの日か。

最近はずっと不調が続いてる。
いやなことばかり思い出す。
そして眠れなくなる。
そして起きられない。
自己嫌悪を引きずりながら仕事へ向かう。

外へ吐き出したい怒りや悲しみ。
表現できないうつろな感覚。
誰も助けてくれやしない。くれるはずもない。

僕をこんな状態に追い込んだ張本人はのうのうと生きている。
罪悪感を感じることもなく。
憎いと思うよりも,一生顔を合わせたくない。
存在自体を認めたくない。

自分のことを大丈夫と思えるようになるだろうか。
この軋むような空気の中で,平常でいるほうが普通でない。



2002年06月17日(月)
しんどい

眠いしだるいしやる気もない。
そんな3段活用で迎える月曜日。

レキソタンは,この2週間で,2回しか飲まないで済んだ。
以前のような突発的な不安や怒りは落ち着いてる。

感情をコントロールするのが面倒になってきてる。
逆に感情と思考を分離してるほうが楽になってきてる。



2002年06月03日(月)
再び診療所送り

蒸し暑く,大気の水分が空気中で踊り回る6月。
2週間前から調子は下降しっぱなしで,
今日,再び診療所のドアを叩いた。

症状報告は,論理的に気分を解説しなければいけないから,
再びそのときの気分を思い起こして,つらい気分になる。
意思伝達が面倒なときに,こういう作業は厳しい。

ともかく薬をもらって,対処療法で不安を乗り切るしかないようだ。
本当に,治るのかな。それすらどうでもよくなってきてる。



2002年05月15日(水)
お守り

わずかながら残った薬がある。
ストックの薬は,全部捨ててしまった。
もう必要ないはずだったから。

いま残っているのは,お守りとして持ち歩いているもの。
普段は使わないカバンの中にしまいこんで,
その存在すら忘れかけていた。

今日はそのお守りを,持って電車に乗った。
再び調子が悪くなりつつあるからだ。
幸い,今日は飲まずに済みそうだ。

これに手を出したら,再び通院しなければいけないだろう。
お守りというよりも,封印のようなものか。



2002年05月09日(木)
初夏のころ

日記を書かなくなって久しい。
書く必要が,以前よりも減ってきた。
思いを書きつづらなくても,自分を保てるようになってきた。

もっとも,気分の低迷がなくなったわけではなく。
それに振り回されないわけでもない。
意味を求めなくなっただけだ。

初めから終焉は内包しているもの。
意味を求めず俯瞰すれば,事実は単なる変化の起伏にすぎない。
安定すら変化の形のひとつだろう。

それにどう反応するかが感情の発露。
変化を変化と見なければ,感情が流されることもない。
それは存在理由そのものを希薄にすることでもあるけれど。