にゃんことごはん
ごはん



 梅雨なかば 曇天の下 アジサイの若木が花をつけ空を向く

日記をサボってました。地味に忙しかったので。
華麗に忙しければアドレナリンも出まくって、"ヨッシャー、バッチ来い"とばかりに日記も更新できるのでしょうが、地味な忙しさはやっかいです。
テンションは下がり気味だし、疲れる割りに達成感は薄いし、でもやらなくてはならないから、モチベーションを上げるのにエネルギーを使うし……。
ま、仕事なんてそんなもの。
華麗に忙しくてハイテンションになると、今度は反動が怖かったりするから、まあ、どちらがいいということでもなく、忙しさは程々がよろしかろう、と。

閑話休題。今年の春先、山の上の我家から駅に行ったり仕事に行ったりする際に通る公園の道筋で工事をしていました。
道路工事ではなく、道路(歩道)脇の崖の補強工事です。道路ぎりぎりまでせり出していた崖の土を削り、石垣を積んで補強し、さらに道路と崖までの間に出来た1メートル弱の幅を持つ場所に何かの樹が植えられました。

確かに、その崖の向かいには民家もあり、もし地震や大雨で地すべりが起きたら、と考えると、必要な工事だったのだと思います。
ただ、苔むした低い石垣が並ぶ道筋と、どーんと高く白い石垣とに違和感を覚えるのも正直なところ。低い石垣となだらかな傾斜を持つ崖に比べて、圧迫感があるからなのですが、でも安全には変えられません。
そんな風景も見慣れてしまえば、そんなものかというもので……数ヶ月過ぎました。

そして早い入梅宣言の少し後、その若木がアジサイだと判明しました。ひょろひょろの茎に、ちょぼっと申し訳程度に生えてきたような葉。その茎の先端に、まだ色も定まらない花が、まあるく咲いています。
古い石垣のままの区間には何年物かわからない、堂々たるアジサイが青々と葉を茂らせて腰を据え、中には石垣の間から生えているものもあります。
そして、どれも大きな花を咲かせています。
それに比べて、裸みたいな若木に咲くアジサイは、なんとも頼りなく、アジサイ未満。それでも、いつかは青々と葉を茂らせるアジサイに育っていくのでしょう。

後は老いるばかりの自分も、年を重ねた分だけ堂々たる咲きっぷりならいいのですけどね。
それに比べ、後は老いるばかりでも、一生"可愛いが仕事"の猫は大したものだと思います。

気温は低くとも湿度の高い日が少なくなかった、ここしばらく。リュウの朝ごはんは素麺、パスタ、うどんと絶賛麺類祭り。
つるつると入っていくのがいい、ということですが、実は、めんつゆに漬けて啜るものは、ひとつもありません。
うどんならぶっかけ、パスタなら冷製、素麺もサラダ風仕立て。

ちなみに今日はかなり蒸し暑かったので、朝はパスタで、野菜たっぷり明太子ドレッシング(レタスの芯の近くとか、キュウリとかを千切りして、ほぐした明太子にレモン少々、オリーブオイルで和えてパスタと絡めたもの。野菜から水分がでるので、ちょうどいいドレッシング加減)。
お弁当はハンバーガー、ホットドッグ二種、クリームチーズとメープルシロップを塗ったフランスパン。
夜は、サーモンと大根のバジルソース和えwithトマトとレタス、なんちゃってタンドリーチキン、キュウリとニンジンとたまねぎのエスニック風漬物を予定。

2013年06月15日(土)



 晩御飯、おかずは何がいいですか? 返った答は「魚類」でした

今朝のこと、私と時間差で出かけるリュウ(朝ごはん中)に「夜は?」「帰りは遅いけどウチで食べる」「何か、おかずの希望ある?」
双方に少々余裕のあるときの、いつもの会話です。

しばしの沈黙の後、返ってきた言葉は「魚類」
玄関に向かう途中だったので、何気なく「わかった」と答えつつ居間を出て靴を履き玄関ドアを開けて……から「魚類?」
その時点で当然のことながら、ドアは閉じていました。
「魚類……ですか」と呟きつつ仕事に向かう母でした。

魚が食べたいときは「魚」と答えるリュウなので魚限定ではなく幅広く海鮮物が希望だったのだろうと思うのですが……それにしても「魚類」……。

先日、家事の合間に見ていたアニメで、遠い未来、宇宙を生活基盤としている"人間"(仮にA)と地球を生活基盤としている"人間"(仮にB)が遭遇する、という、いわば異文化交流的な場面があり、Bが友好の印に魚の干物をAに渡す、という場面があったのですが、その時「これは何だ?」というAの問いに、データ解析を兼用しているAの搭乗機が「海洋生物の死骸」と答えて爆笑したのですが……。

夜のおかずの希望を聞いて「魚類」と返すリュウに、「今日は魚の死骸を野菜と一緒に植物性の醗酵食品と基本とする調味料で加熱処理したものと(サバの味噌煮、根菜寄せ)、魚類の一種である甲殻類の殻つき死骸を油で加熱したものに(ソフトシェルシュリンプのから揚げ)、植物と菌類を加熱処理(白菜と木耳とエノキの炒め)したものですよ」と答えればいいのだろうか、なんてことを考えながらご飯の支度をしました。

人間の食するものは遍く、生き物の死骸……さて、猫が本来食していたものは、もっと生身の生き物だったのかもしれません。
でも、人間の生活が変わるように猫の生活も変わり、今となっては動物や海洋生物の死骸を基礎に、ビタミンやミネラルを添加した固形物が、猫のご飯となったわけです。そのことに、果たして本猫は不満を抱いているのか、いないのか。
その生活しか知らない仔たちに聞いても、意味はありません。
ただ、まあ、自己満足として「今がいいよ」と思って欲しいなぁ……そんなふうに思った、五月の一日。


2013年05月28日(火)
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