umityanの日記
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2010年07月29日(木) 100点の味はいかがなものか。

どの位、眠っていたのだろう。ふっと、気がつくと、一月以上、沈黙していた。その間、いろんな事があった。ゲリラ豪雨をはじめ、うだるような猛暑。毎日のように報道される悲惨な事故、事件。正直、うんざりしている。美しい国、日本。最小不幸の国、日本。そんなスローガンだけが空しく聞こえる。
それでも、生きとし生けるもの全てが生きていかねばならない。

今年は朝顔が不調だ。ツルは伸び、葉っぱが茂り、カーテンを作ったが、花が今ひとつ元気がない。天候不順と、栄養不足と、先頃降った雹で、蕾がやられた事が要因か?。ひまわりだけが、ぐんぐん背を伸ばし、1.5メートル近くまで成長した。やがて、大輪の花を咲かせるだろう。それが楽しみだ。
田んぼでは、稲の苗が、「この暑さなんのその」と気丈に生きている。あやかりたいぜ。

わが身はと言えば、仕事に奮闘する毎日。その功があって、仕事がさばけた。幾ばくかの報酬を得て、久々にネズミ男君と夜の町へ繰り出した。町は元気がない。閑散とした道をぬって、いつものスナックへ立ち寄った。中に入ると、何があったかしらないが、団体客がひしめいていた。内と外は大違いだ。我々が陣取ると、程なく団体客は去った。

「我々の天下だぜーーー」と、ネズミ男君が「時代遅れ」という歌を所望した。いやあーーーー泣ける歌だ。俺達も時代遅れの、とっちゃん坊やだ。荒波に揉まれてきた過去にふと、思いが走る。次にカウンターレディーの「ゆうこ」さんに歌ってもらった。彼女は滅法、歌がうまい。かって、100点をだした「地上の星」を聞きたいとお願いした。いつも柳の下に、どじょうはいない。その日は99点だった。なるほどねーーー。

僕の気がさわいだ。悪い癖が出た。もし、僕が99点以下だったら、「帰るから」と、やや脅し気味に「哀愁のかさぶた・・・・じゃあない。カサブランカ」を歌った。案の上、97点。よし、「帰るぜ」と言ったら、ゆうこさんが、悲しそうに「だめ」という。そこで、僕はとっておきの歌を披露。これで駄目なら、本当の帰ろうと思っていた。曲は「きよしこの夜」。時期はずれもいいところだ。真剣に、音程をはずさず忠実に、大きな声で・・・・・。

なななんんんんんと、機械がためらいながら100点をつけた。これには僕も周りもびっくり。まさかということもあるんだ。初めての経験!!。機械操作上のミスということも考えられる。まあ、それでも、心地悪いということもない。そのまま陣取ることにした。

よく考えてみると、歌で点数を競うなんてばかげている。僕は三枚目になったつもりで、場を楽しく、茶化しているつもりなのだが、相手はそう思わないのだろう。僕の本質がそういう性格だと思っているのかもしれない。僕がまいた種だから仕方がないか?。その後は、おおいにだべって事もなし。夜も更けて、店を後にした。この何とも言えない、陰鬱とした社会にあって、ほんのひとときの安らぎを得たことは幸いだ。

今日は幾分か暑さが和らいだ。午後から仕事だ。仕事のあいまをぬって、この備忘録を書いたが、またしばらくは、沈黙を守ることになりそうだ。本格的な日記の復活は9月頃になりそうだ。







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