stray notes

氷砂糖

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君といられて楽しかったよ。
2005年07月21日(木)

一緒に仕事をしていた後輩が、人事異動で、8月には現在の職場からいなくなる。仕事のできる子で、性格もよかったので、失うのは痛いし、またとても寂しい。引継ぎしながらも、ときどき悲しくなってしまう。次の職場は今の職場とはさほど遠くないので、その気になれば会えるし、連絡だってとろうと思えば簡単にとれるだろう。それでも。もう一緒に仕事ができないことを思うと、大事な仲間を奪われたような気持ちになる。

わたしはあまり職業意識が高くなく、また仕事がそんなにできるほうではないせいか、仕事を楽しい、面白いと思うことが少なかった。けれど彼女と一緒に仕事をするようになってから、なんだかいつも楽しく、ときに面白いとすら思えるようになった。わたしは何か思いついても、形にするのが下手だったり時間がかかったりする。彼女はわたしの思いつきを、さっと発展させたりまとめたりしてくれた。わたしはデータのチェックなどには抵抗がないが、対人相手だとうまく振舞えないほうだ。彼女はコミュニケーションスキルが高く、交渉も上手だ。すぐパニックになり迷いがちなわたしに対し、彼女は判断も決断も早く、無駄な揺れがない。支えられ、引っ張られ、ともにつくりあげたものやことは、彼女なしではおそらく形にならなかったと思う。そういった業務上の成果がなくても、彼女と作業をしていると、高校で放課後に残って活動でもしてるような雰囲気があった。

すこやかで根が明るい。他人への気遣いもでき、しっかりしていてもかたい感じはしない。懐っこくて、でも礼儀や躾は行き届いているからあつかましくはならない。有能だけれど自分だけで仕事をするのではなく、人をたてたり動かしたりもできる。適度にお洒落で、会を企画したり、遊ぶのも得意な子だった……書いてたら余計に惜しくなってきたなぁ。君といられて楽しかったよ、いなくなったらつまらなくなる。伝えたい気もするけれど、実際に話すのはくさくて重いかなーと思うので、本人に言うのは難しいだろうけれど。一緒に仕事ができてよかった、どうもありがとう、くらいは言えたらいいな。でも下手に言おうとすると泣いてしまいそうだから、やはり何もいえないかもしれない。



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