stray notes

氷砂糖

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日常ダイジェスト・3
2003年05月29日(木)

おそれていたほどには、仕事も大変じゃなかったのが月曜日。昼、食事に行こうと思ったら、道路に糞をしている犬がいて、うわっとひいた。綱の先にいた飼い主らしきちいさな男の子が、一生懸命拾おうとしていた。しかしティッシュが風で飛んでしまったり、犬が引き続きべつの場所に糞をしていたりと、なんだか大変そうな光景だった。

雨の中、コインランドリーにいったら、女子中学生3人が出入り口にべったりと座って、話をしていたのが火曜日。ここなら雨に濡れないし話すのは楽しそうだし、気持ちもわからなくはないのだが、荷物があったので通り辛かった。この日は同僚に頼まれていた本を貸した。気に入ってもらえるといいが。

仕事帰りに本屋に寄り、清水玲子「秘密」2巻を買って読んだのが水曜日。絵も話も好きだけれど、万人におすすめ、ではないです。グロいシーンもちゃんとあるので。でも、心揺り動かされる。夜、楽しみにしていたドラマが、野球のせいで30分後ろにずれたため、ものすごく眠かった。

よく晴れていたので家事をあれこれしていたのが今日、木曜日。今週の仕事は意外と順調だ。でもまだ2日あるので気は抜けないけど。すこし寝不足気味なので、明日は早く寝たいな(じゃあ今これ書いてないで寝ればいいのかもしれないが、いいかげん書かないと忘れそうなので)。


日常ダイジェスト・2
2003年05月25日(日)

わりと人ともうまく喋れたし、仕事もミスがなかったなぁ、というのが木曜日。

鎖が切れたペンダントを、百貨店に入ってるティファニーへ持っていき、修理見積もりをしてもらったのが金曜日。\1,500-程度で、6月頭には直るらしい。

仕事でミスがあり落ち込んだが、夜、ライトアップされた薔薇園に連れて行ってもらえたのが土曜日。ここは電車内の宣伝で見かけて以来、ずっと行ってみたかったのだ。物心つくかつかないかの頃、家族ときたことがあったはずだが、'99年にリニューアルオープンしたらしいので、ほとんどはじめて見たようなものだ。近くにある薔薇園より大きい。お店なども綺麗で広い。薔薇は満開でとても美しく、開かれていたコンサートも雰囲気があった。しかしライトアップ、ときどき光源が目に入って痛かった(わたしの目はあまり強くないのだ)。次回は昼間に行こうと思う。行きは渋滞があったが、帰りは別の道を通ったので、1/3くらいの時間で家についた。

最近買ったCDをえんえんと聞きながら、家事の残りを片付けているのが今、日曜日。

土曜に失敗したので、明日仕事に行くのはちょっと気が重い。行くけど。

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話かわって、ここ(Days)のコンセプト。何かテーマのある日はそれについて書き、
とくにない場合数日間の印象記録、というか覚書というかに使おうかと思う。



日常ダイジェスト
2003年05月21日(水)

仕事の帰りに歩いて大型書店に行き、めぼしい本がなかったので適当な漫画を買って帰る。書店最寄の駅は途中で乗り換えなくてはいけないし、元の駅まで戻るのは面倒だしで、青い道路標示のプレートをたよりに、定期の範囲内にある駅まで歩く。地下鉄2駅くらい歩くのは気分転換にもなって楽しい(地続きなのに空気感や空の感じが違うのとか)が、これはもしかして、お金や時間を損していることになるのだろうか? と定期を眺めつつ帰ったのが土曜日。

母にもらったティファニーの首飾り、なんとなくくすんできたから磨こうかなと思ったら、力が入りすぎたのかチェーンが切れてしまったのが日曜日。

行きの電車で目にごみが入り、そんなときにコンタクトケースは家に忘れており、ラッシュの車内で何も悲しくないのに、5駅くらいのあいだ、左眼から涙が流れ続けた。仕事帰り、職場の人がくれた無料の招待券でいけばな展を見た。何の心得もないが、綺麗だなとか面白いなとか凄いなと思って眺める。会場には年配の女性が多い。ばら展などもあるらしいので、今後もチェックしてみようかなと思ったのが月曜日。

土砂降りの雨の中、ロシア出身のティーン・デュオのアルバムを衝動買いしたのが火曜日。

アルバム2曲目が、オーディオのない場所では頭の中でエンドレスリピート、ある場所ではオーディオでエンドレスリピートの今日は水曜日。


通勤風景その2
2003年05月16日(金)

いつも変な時間帯に帰っているので、大抵帰りの電車は座れる。今日、わたしの隣に座っていたのは女子高生だった。髪はパーマがかっていたけれど、顔は眼鏡をかけていて化粧っけなし。とくにスカート丈も短くなく、全体に校則どおり、という感じの着こなし。ふだんわたしは疲れて寝ているか、本を読んでいるかなので、そんなに隣のひとをよく見たりはしない。今日は、彼女が何度ももたれかかってきたので、結果的に観察してしまうことになったのだ。

彼女は膝にバッグをのせ、その上に英単語の本、その上に暗記用の赤いシートをのせていた。懸命に覚えようとしているようだが、同時にかなり強い眠気がおそってくるらしく、ふうーっと眠りに引き込まれては、あ・いけない! という感じで体勢を直す。はじめは(大変だなぁ)と思っていたが、だんだん(あのう、もういいよ。気にせず寝ちゃいなよ)と言いたくなった。何度も肩のあたりを行ったり来たりされるよりは、ずっと寄りかかられているほうがラクだ。

前回の女性と気持ち的に扱いが違うのは、べつだん若いほうがいいとかいうわけではなく、たぶん行きはこれから仕事だけれど、帰りは家に戻るだけだからだろう。立っているのと座っているのでは心身の余裕も違うし。彼女は一度、本をわたしのほうへばさりと落とした。手も、力が入らなくなっていたのだろう。赤面しつつ小声で謝ってきたが、あー、大丈夫、という感じでひらひらと手を振っておく。その後も彼女は眠るまいとしつつ寝てしまい、起きなくてはと気付き姿勢を立て直す、というのを繰り返していた。

わたしは彼女より先におりる駅についた。そのときの彼女はもう眠りに抵抗できず、ほとんどわたしの肩に頭を沈めていた。わたしはゆっくりと肩をずらし、ごめんね、と言って立ち上がった。彼女は、どうもすみませんでした、と先程より真っ赤になっていた。うーんなかなか可愛いかったです(そーいう趣味ではないですが)。


通勤風景
2003年05月14日(水)

コンタクトをしていると、いろいろなものが視界に入ってくる。若い男の子も、中年男性も、同じ表紙の漫画雑誌を読んでいるなぁ、と思ったらマガジンだったり。車内は混んでいて、傾くたび人も揺れるのに、ほとんど動じない、会社の上のほうにいそうな、妙にしゃきっとしたおじいさんがいて、日経新聞を涼しげに読んでいたり(こういうひとって、仕事がなくなったらどんな感じになるのかな)。背の高い、どことなくニューハーフめいた顔立ちの女性が、その隣で朝日新聞を読んでいたり。

まあそれはいいのですが、今日はわたしの後ろにいた小柄な女性がかなり不快でした。なんというか、体温が妙に高いのです。吐息が熱いのです。それがもたれかかってくるのです。しかもずっしりとつやのあるロングヘアで。熱がある、という感じの顔ではなかったので、たぶん平熱が高いタイプなのだろうと思うのですが……。背中が妙にかゆかったです。綺麗系の顔立ちだったし、スタイルもよさそうだったしで、わたしが女性好きの男性だったら、ちょっといい気分になれたかもしれませんが。ジャケットに化粧がついたらヤだなぁ、まあ口紅がついていたところでこの場合家庭内争議にはならないだろうけど、と間抜けなことを考えながら居心地の悪さを忘れようとしたのですが、よく考えるとこれからもっと暑くなったり湿気たりするわけで、今後はもっと大変なのだよなぁ、と余計にげんなりしたり。

でもわたしは身長がこの年の女性にしては高めなおかげで、あまりつぶれたり空気が薄いと思ったりすることは少ないけれど、背が低めの女性にとっては、けっこうきついのかな、もっと心を広く、というかおおらかになって? 少しは支えになっておくべきだったのかな、と思うに至ったのは、彼女がおりてしまってからでした。


あいかわらず
2003年05月13日(火)

明日はもう前回の続きが見られるのね、と思うと、1週間て早いんだなーという気がします。水曜に目当てのドラマがある、というのは週半ばにお楽しみがある、ということなので、いいかも。いつもいつもそういうのがあるわけでもないから、あらかじめ自分で水曜に何かイベントを入れておくと、週にめりはりがつくかな。でもふだんは、そのときどき気の向くままに生きてるので、ちょっとしたイベント設定って意外と難しい。

* * *

職場では相変わらず、世間話でつっかえてます。なんというか、わたしは仕事の内容(好きなことではあるし、そんなに難しくもない)とか人間関係(職場柄だいたい皆優しい)とか環境(とくに希望はない)とかで困る、嫌気が差す、ということはほとんどなくて。いつでもわたしを困らせるのは、自分のコミュニケーション能力や事務能力や生活能力の低さなのです。そしてそれはほかのひとが悪いとかひとの何がよくないとかでなく、つきつめると「わたしがわたしでつらいなぁ」ということなのです。

たとえば。食べ物の話が出て、このあたりには美味しい店が沢山あるから食べ歩きに行こう、という話題が出たとき。楽しそうな皆の中で、(うわー面倒くさい……)と思ってしまうのがわたしなのです。食べることはわたしにとって、生命維持のための栄養補給だから、一日3粒の錠剤ですむならそれでもいいやというものなんです。美味しければそれは嬉しいけれど、不味くなければ、食べられればそれでいいし。時間やお金をかけてまで、追究したいとは思わない。なにかもっとべつなことに、時間やお金や気力体力を使いたい。

人生の楽しみを知らない、という言い方もありますが……。そうでもないと思います。本を読まない人、映画を見ない人、ネットをしない人、文を書かない人。べつにそのひとたちだって、人生の楽しみを知らない、わけでないように。ひとそれぞれ、好きなことや楽しいことはそれぞれであって、必ずしもわかりあったりわかちあえなかったりしても、それはそれでいいのでは? と思うのです。走ることを心地いいと思う人もいれば、苦しいと思う人がいるように。ぼーっとするのがしあわせです、というひともいれば、忙しくしてるのがしあわせです、というひともいるように。

ただ、皆が楽しそうに盛り上がってるときに、正直に「いやー食べ物あんまり興味ないんで」というと、雰囲気ぶち壊しかなーと思うので黙ってますが(自分のこういうところ、100%いい、と思ってるわけではなくて。食べ物に興味があるほうが健康そうだし、ひととして気持ちがいいだろうな、とは思うし)。かといって一緒について行って楽しいかっていったらおそらく楽しめないだろうしな……。わたしは美味しそうに食べる人を見るのが好きですが、わたしはあまりものをおいしそうには食べてないと思うので。あまり親しくない人と行くと、ひとの楽しみに水を指しそうな……でもそういうのは付き合いであって、皆が皆心底楽しんでるわけでなくてもついていくべきなのかな……とまあ相変わらず、くだらないところからつっかえてます。



束の間の楽しみ
2003年05月07日(水)

今回が4回目、かな? の、水曜10時からのドラマが好きです。原作の漫画が大好きで、雰囲気が出てると嬉しいし、創作されてる部分も許せる範囲なので、毎回楽しみに見ています(といっても初回は見逃してて、深夜に再放送を見たのですが)。

しかしなんというか、ドラマを毎週同じ時間、きっちり見るのって疲れますね。その時間帯を生活から切り離して確保しなくてはいけないし、CM飛ばせなくて苛々するし、今日が何曜日かすぐ忘れたり間違ったりするほうなので、気も抜けないし。落ち着かないですー。だったらvideoにとってゆっくり見ればいいのかもしれませんが、一番早く見られるのがその時間だと思うと、なんとか都合つけて、TVの前にいたくなってしまうし。

(ちなみにふだんTVは、朝ニュースを流すとか、CDTVを翌日videoで見るとか、歌番組の特別版をvideoで見るとか、夫が見てる野球や映画を隣の部屋からちらちら見るとか、CATVの音楽番組を流しておくとか、あまり精神にも肉体にも負荷のかからない使い方をしています。長時間見つづける集中力がないのと、バラエティや喋りやCMが苦手なのとで)。

はあ。でも、前回きちんと見たドラマは「アンティーク」(これも原作の漫画が大好き!)だし、これからもそんなにたくさんこころひかれるドラマにはあえないだろうから、束の間の楽しみとしてはいいのかな。あまり慣れない感覚なので、そのたびにどきどきしますが。

わたしは今までも飼ったことがないし、おそらく今後もペットは飼わない、あるいは飼えないような気がするけれど。小さい頃、その存在をもつことを夢見ていました。また年下の男の子は恋愛対象にならないけれど、肉体関係抜きに男女仲良し(友達とは違う感じで)とかには、とても強い憧れがあります。原作も、ドラマも、これからどうなるかわからないけれど。

しばらくは、がんばって水曜のネットサーフィンを、10時までに切り上げようと思います。


あれから5年経ちました。
2003年05月02日(金)

5年前の今日、髪を赤く染めた、あるギタリストが亡くなりました。彼については去年の5月2日にも書いたので、詳しい説明は省きますが、ご容赦を。

たまたま今日、車で彼が所属していたバンドのアルバムがかかったとき、あれ、そういえば……と思い出しました。だんだん、思い出せなくなるのかな、と思うと不安になります。でも、忘れられないこともたくさんあるから。まだ、思い出せる、覚えておこう、と思います。

あなたがこの世を去り……あれから5年、経ちました。わたしは当時働いていた会社を辞め、今はべつの仕事をしています。家を出て、ライブにも一緒に行ったことのある男の子と結婚しました。あなたは子供が好きな人でしたね。わたしは子供が苦手なので、作ってはいませんが。とりあえず不幸ではなく、毎日それなりに頑張って生きています。

もちろん日常生活はいいことばかりではなくて、あの頃と変わらず、辛かったり苦しかったり悲しかったりも絶えません。ときどき、そちらに行きたくなることもあります。でも、なんとかなりそうなうちは。こちらにいよう、と思っています。どーしてもどうにもならなくなったら、おそばに行きますね。そう急がなくても、そのうち行けるのかもしれませんが。そこにあなたがいるなら、そんなにこわがらなくてもいいかな……と思うこともあります。

昔、ライブ会場に一緒にいた人たち、あなたと同じ格好をしていた人たち。今はどこでどうしているのかな、と思ったりもします。皆あなたが好きだったし、今もあなたが好きでしょう。これからも、きっと。わたしもそのなかのひとりとして、この世の片隅で、あなたの残した曲を聞いたり、映像を見たりしています。

いつか、ミュージアムにも行ってみたいな。泣いてしまうような気がして、まだ、足を運べていないので……。



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