stray notes

氷砂糖

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ラベルを眺めながら
2002年01月31日(木)

スーパーで買い物をするとき、大抵ラベルを見る。どこ産なのかなとか、賞味期限はいつまでかなとか、添加物はどういうのが入ってるのかなとか。わたしはじっくり見るタイプではないけれど、それでもざっと書いてあることを見てから、買うか否か考えるほうだ。

ただ、これまでは何も疑わずそこにある情報を鵜呑みにしていたのだけれど、最近はふと考えが止まってしまうようになった。書かれていることを信用できるって、それが普通だと思ってたけれど、そう思えるのって、本当はすごく貴重なことだったのかもしれない、とか。

ラベルで嘘をつこうと思ったらつけるのだ。だまされるのは悲しい。でも、だますようなことをしなくてはならなかったひとも悲しかったのではないだろうか。生きるためにはお金が必要で、お金を得るためには働かなくてはいけなくて、働く場所である会社は、利益を追求するところで..。

わたしは忘れやすく、記憶力が弱い人間だ。だから、一定の時間がたてば、何も考えずものを買っていた日々に戻ってしまうと思う。でも、しばらくは、ラベルを眺めながら、あれこれと思いをめぐらして買い物をしそうだ。


不況を感じた・4
2002年01月30日(水)

昨年末に、休刊・廃刊する雑誌がいくつもあった。雑誌は、消えたり増えたりがたくさんあって、とりたてて騒ぐほどのことでもないし、珍しくもないのだろうけれど。昔から続いていた、ちょっとした歴史のある雑誌だったりすると、ああ、時代の波に乗り切れなかったのかな、と思ったりする。

WEBで得られる情報が増えて、あまり雑誌自体を買わなくなった、という人もいるだろうし、他にもお金のかかることはたくさんあるから、娯楽費を削ってる場合もあるだろう。企業が、あまり雑誌に広告費を出せなくなったこともあるかもしれない。

それでも生き延びている雑誌、というのもあるのだから、続けていけなくなった雑誌には、いろいろな<何か>が足りなかったのだろうけれど。それでも、消えていったどの雑誌にも、ある程度のファンはいたんだろうな、と思う。存続に力をかせないとしても、惜しむ人、というのもいたのだと思う。また何らかの形で見ることができれば嬉しいと、思っている人もいると思う。

生活にダイレクトに役立つものでなくても、あれば楽しい、日々のうるおいになるようなもの。そういうものに時間やお金をさける、ゆとりは無くしたくないなーと思うが。どんどん、そんなこと言ってられない世の中になるのかな..。




舌と味覚
2002年01月24日(木)

わたしは猫舌だ。熱い食べ物、飲み物は無理に口にいれるとヤケドをする。さめないと味がわからない。冷たいものも、一度にたくさんは食べられない。刺激に弱いのかな、と思う。

だから、と言うわけでもないのかもしれないが、辛いものは苦手だ。納豆でも豚カツでもホットドッグでも、からしはほとんどつけない。サンドイッチに、からしマヨネーズが使ってあると悲しくなる。お寿司をたべるとき、しょうゆにわさびをとかしたりしない。25過ぎたら恥ずかしいから、サビ抜きでなくてもがまんして食べることにしている(それまではこっそり箸でけずっていた)が、もとから入ってるわさびですらきついのに、さらにつける気にはなれない。とうがらしも苦手だ。お惣菜のきんぴらに赤い小さな輪があると、すべてよけたくなってしまう(実際小さい頃はよけていた)。カレーは勿論、甘口ばかり食べている。キムチは食べたことがない。

小さい頃飲めなかった濃いコーヒーは、今では大好きだし、最初理解できなかったビールの苦味も、今では美味しいと思えるのだけれど。からいものは、年をとってもいまだに受け付けない。ただ、石焼ビビンバとかを食べるときは、辛いのを入れないと味にしまりがないなーくらいはわかるようになった。みずから辛いものを選ぶことはないが、出された食事はとりあえず口にできる、という意味では大人になったのかな、と思う。根本的には成長していない気もするが。



試験頑張ってね
2002年01月23日(水)

仕事の帰り、横断歩道の前で、信号が青になるのを待っていた時。後ろから、若い女の子ふたりの話し声が聞こえた。

「ねー、人間って3日寝ないと死ぬんだよねー。あたし今日寝なかったら死んじゃうから、もう明日のテストは捨てるー」
「えーあたしもうはじめから明日のは捨ててるよー。だって絶対無理じゃんあんなのー。その時間他の科目にまわしたほうが有効に使えるよー」
「ねえねえあれ出ないかな、あのへんはちゃんと勉強したじゃん」
「出るといいよねー。でもそういうとこに限って出ないんだよねー。あたし今回惨敗かもー」
「そんなこといっていつもなんとかうまくいってるじゃーん。あたしのほうが超危ないよ、全然出席してなかったんだもん」

というような内容だった。そういえば、この近くには大学があるのだった。そんなに偏差値は高くないし、何か特別有名なこともないので、近所に勤めるようになるまで名前も知らなかった大学だ。でも、こういうのを聞くと、ご近所のよしみもあってか、頑張れー、うまくいくといいよね、みたいなことを思う。


香りと人
2002年01月22日(火)

仕事で、人とじかに応対する時間がある。そういう時たまに、その人のつけている香りを感じることがある。あまり鼻が利くほうではないので、そういう場合、何か特別に強い香りがついているのだろうと思う。

たとえば、香水の瓶を頭からかぶってきたのだろうか? と思われるような女性。妙にお湯の匂いのするおじいさん。異様に整髪料の匂いがする男の人。あまりに匂いが強いと、なんとなく非日常的な感じがする。本人が匂わせようと思っているならいいが、本人はあまり匂わせようと思っていなかったり、匂っているとも思っていなかったりしたら、周りから浮いたりひかれたりするのではないだろうか。

わたしは香りものを身につけることはほとんどないし、そうしようとも思わないけれど。何か間違って強烈な匂いがついてしまったら、できるだけ人と会わないようにしよう、と思う。しかし、自分ですぐわかるものじゃないところがつらいな。




気になりはするけれど
2002年01月21日(月)

ぼんやりと家の用事を片付けていたら、外から途切れ途切れに、広報車の声がする。もとから反復して響くようなアナウンスなのだろうけれど、雨が降っているので、余計にわかりづらい。それでも大事なこと(たとえば1時停電するとか)だと聞いておいたほうがいいんだろうな、と耳を傾けていた。

どうやら、迷子らしい。午後3時から、所在がわからない、といっている。青い服、とか、ランドセル、とか言っているので、多分小学生の男の子なのだろう。このあたりでもそういうことはあるんだ..と、不思議な感じがしたが、親御さんはそれどころではないのだろう。早く見つかるといいな、と思った。

しかし、あまり聞き取りやすい放送ではなかったし、しかも雨だし、ちゃんと捜査の役に立っているのだろうか、と疑問もあった。とりあえずこのあたりにそれらしきコドモはいないように思うが..と、あたりを見回しつつ買い物に出かけたが、何か釈然としない気持ちになった。

ああいうのって、見つかったときは、とくに放送を入れないのだろう、とも思うが。夜になっても、大丈夫だったのだろうか、と、少し気になった。


カップル
2002年01月20日(日)

しばらく前、仕事から帰るとき、バス停でバスを待っていたときのこと。隣に立っているカップルが、険悪、というほどではないが、ちょっとした言い合いをしていた。

女の子が興奮して、「ねえどうして? いいじゃない!」と言っている。男の子は、困った雰囲気で、でもどこか苛々と面倒くささがまじったような感じを、あえて出さないように気をつけているようなオーラが出ている。どうやら携帯にメールが入り、女の子はそれが誰からであるか教えてよ、と詰め寄っているようだ。男の子の方は、べつにやましいことがあるわけじゃないけど、付き合ってたってプライバシーはあるだろ、という感じだ。

かなり大きな声で喋っているので興味がわき、わたしはちらりと彼らを見た。あーあ。これは完全に女の子が弱いな。男の子、背が高めで、顔立ちも悪くないし、とくにお洒落をしてる風でもないが、服やバッグのセンスもいい。これに対し女の子、今時珍しくあんまり可愛くない。身奇麗にはしてるけれど、なんというか、そのう、強気だけどその見た目ではちょっと..うーん心配にもなるかもしれない、こういう組み合わせだと。でも、そこであんまりわーわー言うとよくないんじゃないかなぁ..。

わたしは内心ぐじゃぐじゃと考えていたが、とりあえずバスが来たので乗ってしまい、その後の彼らがどうなったかは知らない。


夫婦?
2002年01月19日(土)

職場で、ちょっとかっこいい感じの男の人を見かけた。肌の色は浅黒く、髪は短く、脱色されている。スーツを微妙に崩したような着方をしていて、首に金の細い鎖をつけていた。顔は、目が二重で、鼻筋が通っていて、あごがしっかりしていた。全体的な印象は、甘いけれど多少ワイルドな感じ。ほー、こういうところでは珍しいタイプだな、と思ったら、目が合った。男はふわ..っと目もとをほころばせ、会釈してくれた。お・感じもいいのね、と感心したら、その後がっかりした。

彼は連れの女の人に、顔を歪ませながら、「ほらとっとと選んじまえよ」と言いながら足で蹴る動作を(実際に蹴ったわけではないが)したのだ。おやおや..減点。たまにいる、こういう、<自分のもの>はずさんに扱い、その他のものにはやけに丁寧で親切そうな男の人。間違ってると思うんだけどなぁ。<自分のもの>も大事にしてたほうが、いい男に見えると思うんだけどなぁ。それとも赤の他人には愛想よくできても、身近な人にそういう面を見せるのは照れくさいとでも思うのだろうか? せめて彼が、誰もいないところでは、彼女にうんとやさしいとよいのだが(彼女がそういう彼でもいいわ、と思ってるなら、わたしがどうこう言うことでもないが)。



成人の日の記憶。
2002年01月14日(月)

成人の日、わたしは着物を着なかった。レンタルで着て、写真ぐらい撮りたかったなーと思うのだけれど、なぜか父が「借りるくらいなら着るな。着るなら買え」と言っていたので、じゃあ着なくてもいいかな、と思ってしまったのだ。

成人の日、わたしは成人式に参加しなかった、のだと思う。記憶がないから。もともと行く気もなかったけれど、寝坊したので、そのまま昼間で寝つづけたような気がする。そのわりに、夕方から同窓会に行った記憶はある。

中学3年のときのクラスメイトと、どこかに集まった。当時から一番仲がよかった女の子(彼女とは今もお互いの誕生日に手紙をやりとりしている)が中心に動いていて、相変わらず、人をまとめたり会を運営したりするのが上手なんだな、と思ってみていた記憶がある。そういえば彼女は昔学級委員だった。

中3のとき、仲が良かった男の子がいたかは記憶にない。昔は少しも仲がよくなかった、あー、そういえばそんな子いたっけ?みたいな男の子に、このあとふたりでどこかにいかないかと誘われた記憶はある(勿論断った)のだが。

ひとつだけ、とても嬉しかった記憶がある。昔憧れていた男の子が、すこしの時間しかいなかった(途中で仕事に戻ったらしい)のだけれど、わたしの名前を呼び、コップにビールをついでくれたことだ。昔も何も話せなかったし、そのときも何も話さなかったけれど。相変わらず、かっこいいんだな、よいものを見た、と思いながら飲んだ記憶が残っている。ビールは好きじゃないんだけどね。


仕事と休み
2002年01月13日(日)

明日も休みで嬉しいなぁ、と夫が言っているのを聞いて、ふと、そういえばわたしは、「休みが嬉しい」とは、あまり思ったことがないのに気付いた。もちろん仕事が好きで好きで休みなんていらない、という意味ではなく。逆。なんというか、休みになると、あー、日常が戻ってきたー、というか、ああ、これぞ人生だよねって気分になってしまうのだ。多分、仕事が好きでないのだろう。働いていると、なんだか変な気分になるのだ。自分が自分の人生を生きていないような感じ、というのだろうか。

今の時代、こういうことを考えているのは非常にいけないことかもしれないが。わたしは小さい頃、将来の夢、お嫁さん(専業主婦)だったのだ。今はパートに出ている主婦だが、そんなに難しくもなく時給も悪くなく、精神的にも肉体的にもあまり無理のない、興味の範囲内の仕事にありついているというのに..ときどき何かとても悲しくなる。とろいし気がきかないしミスは多いし、そんな自分が社会に出ているのが、とても間違っている気がするのだ。人間関係も悪くなく、職場の環境も整っているのに、たくさんのひとに会うのが、いやでいやで仕方なくなるのだ。ただひたすら、愛する人を待つだけの生活がしたくなるのだ。



年賀状だけのお付き合い
2002年01月03日(木)

わたしはわりと、年賀状だけのお付き合い、というのも好きです。もともと頻繁に電話したり会って遊んだり、というのがあまり得意でないので、こういうときに元気ですかー? あけましておめでとー♪ と言ったり言われたり、というのはなんとなく楽しいんですね。おそらくそういう位置、というか距離感、というのが居心地のいいタイプなのだと思います。たまーに安否を気遣う、ぐらいが丁度いい。

でも、これって今動いてる友達が多い人、にとってはけっこう邪魔だったり、迷惑だったりするのかな? わたしは付き合いが少ないから、誰から来ても喜んで返事を書いてしまうほうだし、そんなに親しくなくても、挨拶くらいしたいなって思ったりするけれど。付き合いが多い人は、親しくない人に返事をするのは面倒だったり大変だったりするのかもしれない。

来年は、そのあたりも考えて出そうかな。迷惑になったら悲しいものね。しかしこんなことを言っていると、いつか年賀状を誰にも書かなくてよくなりそうだなぁ。だからといって、直接関わるより間接的に関わるほうが好きなのは変えられないし。残った人と、つかず離れず、淡々と続けていければよしとするかな。


この時期の記憶
2002年01月02日(水)

お正月って、なんだかあまり面白かった記憶がない。お年玉は、嬉しかったんだろうけれど、うーん。TVもつまらなかったし、何より父が仕事休んで家にいるときって、だいたい母親と喧嘩していたからなぁ。いつもすごく居心地悪かった。だから昔も夫(当時BF)に、「家にいたくない。家以外の場所に行きたい」というどうしようもない理由で外出につきあってもらったりしていた。

冬休み、というのもあまり休めた感じがしない。なんというか、非常に忙しくばたばたしているうちに終わってしまう印象がある。やっぱり大掃除と年賀状が時間をとるんでしょうね。でも、きっちり宿題は出ていたような..。一年の締めくくり、とか言いながら、また同じクラスに帰って3学期、というのを過ごしていくわけだし、中途半端なお休みだったと思う。もちろん、ないと困る休みなんだろうけどね。

ぱっとしない記憶だぁ。ついでにいうとこの1月2日、という日自体あまりぱっとしない日じゃなかったですか? 




2002年
2002年01月01日(火)

2002年、どういう年だといいですか? と聞かれたとき、「大きないいこととはなくてもいいから、とにかく悪いことがないといい」という気持ちが思い浮かびました。なんというか、自分で努力してどうにかなるわけではないこと、というのもこの世にはたくさんあると思うんですね、災害とか事故とか病気とか怪我とか。だからとにかく平和に..何事もないといいなって思ってます。

一応目標というか心がけみたいなものを考えるとしたら、コーヒーは朝だけにする(日中は紅茶にシフト)、外食・ファーストフードは控える、お酒は特別なときだけ、とか? なんかふだんの生活がばればれだ..。えーと気を取り直して、そうですね、わたしがこの世で一番苦手な家事は料理なんですが(そして外食やファーストフードは大好きなんですが)、いくつかレパートリーを増やせたらいいかな..。いや、もう、ほんとに嫌いなので。いっこでも増やせたら偉い!って感じで。

あとは、もうすこしお化粧をしようかな、と。じき28になるので、いくらなんでも人から見てみっともないかもしれないし。せめて遠くに出かけるときくらいは極力しようかな、と。それからそれから..HPでは、詩だけじゃなくて、読み物にももうちょっと力を入れたいかな。毎日更新、なんて絶対できっこないことはいえないし。すこし構造も整理したかったけど、それはまだ迷い中。本は、多分読むなって言われても読むし、やむことはないのでよいでしょう。どちらかというと外にもっと出るとか、体動かすとかしたほうがいいんだよね。できればお風呂上りくらいストレッチが続けられるといいなぁ。あと、夏は泳ぎに行きたい。去年ジムが工事してて行けなかったから。そんなものかなー? 



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