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変わらない / みんなもわたしも、働いている - 2007年12月01日(土)


電話するね、と言っていて電話していなかった後輩がいた。休日前の少しのんびりした夜、電話してみることにした。

論文を書くときのしんどさとか、背筋が寒くなるあの感じ、そして学生生活の気楽さと厳しさを、自分はもう、忘れてしまったようにも思う。それでも、また書いてみたいと思うのはただの感傷なのか、何なのか。べつに学位が欲しいわけじゃない。ただ考えたり、知ったり、書いたり、その苦しさを誰かと分かち合ったりしたいだけだ。本当に自由になったら、あの場所に帰ることもあるかもしれないと思ったのは、そんなに前のことじゃない。でもそんな甘えたことだけを言っていられるわけもない。

「あいこさんは変わらなくて、いいですね」。その子がわたしに言った。学生時代の自分を知っている人とこうやって話すと、自分が何か変わってしまったのじゃないかと思ってどきどきする。そう言ったら、変わっていないと言う。「雰囲気は変わったと思うけど、それって大人になっていくってことだと思います。それで、いいんじゃないですか」

変わらず持ち続けたいと願ったもの、このままじゃだめだと思ったこと。試されているのではなく、自分で自分を試しているだけだと思う。


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会社で働いていたとき、みんなが働いているということと、自分が働いているということが、どうしても別々のこととしてしか捉えられなかった。お前一人で働いてるんじゃないとよく言われたのは、そういうことだったと今は思う。

あれから二年経った。別のところで働いてみて、みんなが働いているその中で、自分も一緒に働いていたのだと思うことができた。そういうことに気がつく余裕がなかったのだということがわかった。

最後にたどり着きたいことは何なのか?
それを考えて下から順番に積み上げていくという行為は、論文を書くのと、本質的には何も違わない。一人でやるか、みんなでやるか、そして、みんなとやるか。みんなでやるのでなく、みんなとやりたい。そう思った。




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INDEX
past  will





Not one night
one single day
that I wouldn't give to you
So with all my might
in every way
I'll try to forget to you

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