日常喜劇

2006年03月31日(金) お別れ会


半死半生の体で今週を過ごした。
忙しい上にカゼなんか引いたもんだから
たまったものではない。なかなか治らないので
「グアムのカゼはタチが悪いんじゃないですか?」
とか同僚に言われて本気で信じ込みそうになる。
おのれグアムカゼめ…(日本人だらけだったけど)

そんなこんなでシニソウな金曜、今日は職場の人の
お別れ会があった。最近お別れラッシュだ。
今日の人は、一緒にオペラ座の怪人を見に行って
くれたかの品行方正なお嬢様。愛読書が夏目漱石の
「こころ」とのたまった彼女を、私は一生忘れまい。
女子大時代の部活はコーラスで若くしてお習字の
先生の資格を持ち料理上手、という特徴も私の周囲とは
明らかに一線を画す本物のお嬢様だ。先日私の愛する
マキシムと最近大好きなリベラのCDを貸したら
すっかりハマってくれて、これからぐっと仲良く
なれそうって矢先ののお別れでとっても寂しい。
ので「是非また遊んで下さい!二人きりで!」と
念を押しておいた。私のお上品な部分を総動員して
ようやく彼女と話が合わせられるのだが、なんかこの
感触が修行というか筋トレに似て楽しかったのだ。
またあの感動をもう一度。

こういう時、ケータイあると便利だ。
ぜひまた一緒に観劇なり音楽鑑賞などして、
ほっとくと品性が退化する一方の私にはトンと縁のない

お上品トークをかまして欲しいものである。



2006年03月29日(水) さらば桜


グアム帰りの翌日からの仕事は地獄のようだった。
風邪ひいたまま連日会社行くというのが辛い辛い。今まで、
季節の変わり目も風邪なんか引かずに元気に過ごしてきたのに、
うっかりグアムの冷房と、本来発熱するはずが寒くなった
ヌルいエステのせいで風邪をもらってしまったという経緯が
また憎たらしい。余計なことするんじゃなかった(><;)
今日の帰りに、同僚達は会社から歩いて行ける距離にある
かの桜の名所・千鳥が淵に桜見物に行くそうな。誘われたけど、
仕事だけで余力が残ってない私は泣く泣くお断りした。
さようなら夜桜…うおおぉおお、やはりグアムが恨めしい。



2006年03月27日(月) なんかグアム・3


今日はいとこの結婚式、そして私が一人で先に帰国する日だ。
だって今日は月曜日、どうしても一日しか休みが取れなかったので、明日
帰る家族と別れて仕方なしの独自帰国なのだ。でも式には出られるから嬉しい。
朝は11時半にロビー集合で、午前中時間があったのでグアム限定キティが
欲しいという姪に連れられて昨日行ったコンビニへ。私もご当地キティを
集めている友達のことを思い出して一つ買ったが、これがまた1000円相当
して驚いた。逆輸入だからか?明らかに日本より高いよ。
部屋へ帰って身支度を調える。持っていた安いワンピースとショールと髪
飾りで荷物は最小限に留めたが、身支度には時間がかかった。普段髪の
セットにこんな時間かけないからな。ところで父が、明らかにネクタイが
太すぎておかしかったのだが、誰も直せないので「元がおかしいんだから
おかしいままでいいよ」と放置しておいた。…それにしてもおかしい。
11時半にロビーで待ち合わせてホテル内のチャペルへ向かった。こちらは
ざっとふっとすぐ止むスコールがよく降るのだが、今日もスコールに降られて
大変だった。いとこのお母さん、つまりおばさんなんか和服だったし。
チャペルは小さくてこ綺麗で海がよく見えて素敵だった。が、大きな窓の
外はスコールなので曇ってよく見えない。せっかくの式なのに〜。
挙式は両方の親族合わせて15名程だった。そりゃそうだろう、どんなに仲の
良い友達でも、自腹でグアムくんだりまで来て祝う気にはならない。列席者の
中では血が薄い方なので、姪と後ろの方の席で大人しく式に参加した。
まさか外国なんだから「あなたハー神ヲー信時しマスカー?」とか言っちゃう
胡散臭い日本語牧師じゃないだろうな、と心配していたが、そこは大丈夫だった。
終始流暢な英語で祈ったり宣誓してくれて、それはそれでおごそかで
良かったのだが、逆にバイブルなんて英語で言われてもサッパリで、
今何をしてるんだかよく解らないまま式は進行していった。列席者はおろか、
主役達だってよく解ってなさそうだった。
それでも誓いのキスの時の、見つめ合ったはにかみなんかすごく素敵で、
ああもう世界は2人のためにあるって感じだ。最後はオルガンの生演奏に
黒人女性の美声生ゴスペルという贅沢な式で感動的だった。…これで
スコールが止んでればなぁ、真っ青な空と海が映えてさぞ綺麗だった
だろうに。もったいない(><)
式が終わった後は段取りの悪い写真撮影大会が延々1時間くらい進められた。
それ、列席者も巻き込まれなきゃならんのですか。
それでようやく式も終わり、ワゴンに乗ってスコールの中ホテルに戻った。
私はここで皆と別れ、着替えて日本へ帰るのだ。ホテルのレストランで昼食を
食べてから行こうと思ったのだが、思いの外時間がなかったので初日に買った
ポテトチップの残りを食べて小腹を満たし、ホテルを後にした。フロントに
迎えのバスが来るのだ。
バスで30分ほど走って空港へ到着。まさかこれが思ったコピーみたいな
ペラペラの搭乗券を渡され、それを持って出国手続きへ。…日本以上に
適当だった。
あとは乗るだけの段階になり、ようやく落ち着いたので空港内の飲食店で
ハンバーガーを食べた。高いクセに目の覚めるようなマズさで驚く。
…スゴイなぁ、どう料理すればここまで適当な味になるんだか。
行きの飛行機では3人席の窓際だったが、帰りの飛行機は3人席の通路側だった。
大人しく通路側に座って読書していたのだが、搭乗時間が終わってもついに
隣の2人が来なかったので、これ幸い窓際に移動してしまった。わ〜い
離陸が見られる♪
3人席に一人なので、かなり悠々自適に足伸ばしたりしながらまったり日本に
帰ってこられた。ああマズイ機内食はおいといておおむね満足だ。
7時前に日本到着。さっそくケータイを取り出してメールのチェックをし、
同僚からのメールがなくて一安心。それでも安心しきれないので飛行機を
出てから直接電話をして安否を確かめた。…私がいない間に何か問題が
あったかどうかだ。
それも大丈夫そうだったので、ようやく一息ついてさっさと空港を出た。
荷物が少ないので預けないで持ってたから本当にさっさと出られた。
さてここから京成線に乗って都内へ戻る。今日は誰も居ないうえに遠い自宅に
戻らず、都内に一泊して明日そこから出社するのだ。池袋に予約したホテルは、
高い割にかなりチンケなビジネスホテルだった。いや娘と母の親子連れとかも
いたけど、基本的にビジネスマンが使うホテルっぽい。フロント行ったら
予約されてないとか言われたが、行きの不手際を考えればそれもアリかと
焦らず強気の対応。シングルに空きがないとかでダブルを手配してくれた。
…ダブルなのに狭い!さすが安ホテル!
ちなみにこのホテルには別棟に大浴場があると言われたが、一人で行くのは
恐いので自室のユニットバスで用を済ませた。貴重品もあるし。
で、ホテル着いたのが10時近かったのでそれほど余裕があるわけでもなく、
早々に寝ようとしていたらなんだか外でガチャガチャとドアをいじる音が!
ひぃいいいい恐い!オートロックだから開かないとは解っているけれど恐っ!
隣の部屋の音かもしれないけど、妙に近くで聞こえて本当に恐い。思えば
私は旅先で一人ホテルに泊まったことはあっても都内で一人ホテルに入った
ことはない。やはり東京は恐ろしい、と再認識しつつ眠りについたのでした
(それでももちろん寝る)



2006年03月26日(日) なんかグアム・2


朝は昨日よりはすがすがしく目覚められた…はず。
相変わらずホテルってどこでも乾燥激しいよな。
宿泊プランに朝食が付いていないので、父と姉と子供と一緒に、ホテルの
外にあるセブンイレブンに朝食を買いに行くことにした。父と母が「昨日
バスから見たコンビ二は近かった」と言うので信じて歩いて行ったらけっこう
遠い。まずホテルの敷地を出るのに5分以上歩いたくらい、遠かった。
ようやくセブン到着。海外に来るとコンビ二は途端にセルフサービスが
増える。よく解らないけど焼いてるクッキーをバラ売りしてたり、セブンの
ロゴが入ったTシャツ売ってたり。朝は和食派な両親にはおにぎりを、あと
適当にサンドイッチを買ってホテルへ戻った。帰りに花ごと落ちていた
ハイビスカスを拾って、留守番している下の姪っこにプレゼントだ。
部屋へ戻って皆で朝食を食べた。部屋がコネクティングルームになっている
ので、二つの部屋は行き来自由なのだ。ちなみにテレビはNHKを放送していて、
おにぎりなんか食べていたらここがどこなんだか解らないカンジ。そのおにぎりは
マズかった。なんだか値段にケチをつけてばかりだが、300円もするクセに
米がまずかった。100円サンドイッチの方がまだマシ。
さて今日の予定だが、観光地巡りは前日までに予約を入れなきゃならないって
ことなので、諦めてDFS廻りをすることにした。これならホテルから無料循環
バスが出てるからすぐ行けるし。でもお店は10時からなので、まずホテルの
プライベートビーチに泳ぎに行くことにした。海だわ海!姉と子供達と水着に
着替えて浜辺へ。遠浅でずっと歩いて行けるのだが楽しいのだが、足は痛いし
イマイチ水が冷たくて早々に断念、ホテル付のプールへ行った。日本と違って
監視員がいないので、いつでもどうとでも危険に滑れるスライダーが面白かった。
9時過ぎに部屋に戻って着替え、DFSへ。父が親戚にグッチのキーホルダーを
頼まれていると言っていたので、忘れないうちにまずそれを買いに行くことに
した。まずグッチのお店へ。色々商品を出してもらってようやく買えたが、
しかし父、それはキーホルダーじゃなくてキーケースだ。
姉と私がちょっとブランド物を買ったが、特に安くもなかった。日本に比べて
せいぜい5000円引きくらいだろうか。わざわざグアムで買う意義はあまりない。
その後、たまたま父が見つけてしまった中華屋へ。だってどうしても
ラーメンが食べたいって騒ぐんだもの…。
私と姉と子供達はあまりおなかがすいていなかったので、チャーハンと焼そばで
皆でつついて終わりにした。グアムだが、案外おいしかった(また偏見)
その後、子供達のために水族館へ。海底トンネルが思いの他楽しくて、子供と
一緒にはしゃいでしまった。ここで、おなかもいっぱいになったし疲れたから
帰って昼寝がしたいという我が儘な父が一人リタイヤしてホテルへ帰る
ことになった。あくまでマイペースだ。そんな父をバス停まで見送る。
…ま、おい剥がれて困るようなものは持ってないから大丈夫だろう。
近くの土産物屋でお土産を買った。親達は手荷物が増えるのを嫌ってチョコを
自宅配送していたが、それがまた驚くほど高いので私は手で持って帰ることに
してここで買い込んだ。だって自宅配送はチョコ一箱1000円以上だよ!?
現地で買えば500円前後なのに有り得ない。足が疲れたので近くのマックで
休んだのだが、姪っこは念願のグアムマックでハンバーガーを食べて
満足げだった。
さて姉と下の子も疲れたというので、ここでホテルへ帰ることになった。
しかし母が明日の結婚式で履く靴が欲しいというので私がお付き会いして
買いに行くことに。確かこのまま歩いていけばまたショッピングモールが
あったはず。
途中のコンビ二?でまた土産物を買った後、明らかに流行っていない
ショッピングモールへ行ってみたが安い靴は売っていなかった。諦めて近くの
値札がない胡散臭い店で買う。だから持ってくればいいのにー。ビーチサンダルや
水着を売る店はあるけど、露天商っぽい安物店があまりないなぁ。
ホテルへ帰って少し休む。今日はこれからサンセットクルージングへ行くのだ。
ちょっと昼寝をした後、集合時刻の4時半になったのでフロントへ向かった。
そしたら既に出迎えのバスは来ていたので、慌ててそれに乗り込む。途中、
さまざまなホテルに寄って人を集め、一時間くらいかけてクルージングの
船着き場へ向かった。バスでの長時間ドライブもなかなか楽しかった。
運転手のすぐ後ろに座っていたので、運転手との話もなかなか楽しかったし。
運転手さんは通りにあったグアムに始めて宣教に来たカトリック僧の像、と
いうのを説明してくれた。ふんふんなるほどと思ったが、まさかいとこの
結婚式は新教だよね?カトリックはどこ行った。
そこで突然閃いた。「シスター・密ネタ」修道院前で行き倒れてるところを
拾われて「男だったら中には入れられないところでした。あなたが女性で
良かったわ」と言われ、仕方なく修道女生活を余儀なくされる密。しかも
意に染まぬ結婚を押し付けられて逃避、とか勝手に勘違いまでされる始末。
都筑がちょうど神父の真似後としてたから珍しくお似合いだわ。…あ、
ちょっと楽しそう。
もう一体、途中で銅像を見つけた。ふんどしちょんまげの日本人が刀を
持って歩いてるっぽいさりげない像で、一人で過剰反応してしまった。
バスからちらっと見ただけだから勘違いかなぁ。いやでも気になる!真田
太平記ブームだから気になる!あんなマイナーそうな像を運転手さんに聞く
のも恥ずかしいし、帰ったら調べてみようっと。
船着き場から船に乗り込み、クルージング開始。また、まず食事が出てきて
家族で歓談しながら食べた。海外へ来ると途端に野菜がおいしい。肉ばかり
出されているからだろうか。
船の中央で歌歌ってるのそっちのけで夕食を食べ、落ち着いていると、一席
一席来てオモチャ風船の芸(あの細長い風船をねじってプードルとか作る
やつ)をやってくれた。子供達が案外大喜び。しかし昨日のマジックショー
でもやっていたから、グアムでは最近はやりなのか。その芸も終わり、
涼しい風に吹かれてまったりしていたら、人の可愛い男の子が視界に
入った。さっきから姉が「あの子可愛い」と騒いでいるのでよく見たら本当に
可愛いのだ。お持ち帰りしたいくらい可愛い。天使っぽい。風船で作って
もらった剣を振り回して意味不明なこと叫んでるところがまた男の子らしくって
可愛い。やがて舞台は全員参加でダンス大会になったが、その子の踊りが
またキュートで、自分参加しないでつい少年見物してしまった。いやん欲しい。
父も恥ずかしげもなく踊りに参加していたが、曲のリズムを全く無視した
独自のおかめ踊りでけっこう楽しそうだった。…けっこう強者。
食後に歌って踊ってけっこう楽しいひとときを過ごし、あっという間に船
着き場に到着。割と食事は出ないし演奏もいい加減だし、それでも楽しませてる
んだからホントいい商売だ(褒めてます)。さてまたバスに乗ってホテルへ。
途中でバスに乗ったまま夜景を見せてくれたが、木立に遮られてほとんど
解らなかった。あーでも湾の形に暗くなってる夜景、札幌思い出すなぁ。
私達の泊まっているホテルは送迎の一番最後なので、ホテルへ着いたのは
随分遅かった。ここから私は家族と別れ、予約していたホテルのエステへ。
思いきって贅沢しようと15000円コース頼んじゃったv
エステのお部屋へ行き、パンツ一枚にローブを羽織ってまずは足首から下を
マッサージ。温かくて気持ちいいわ。次は寝台でうつ伏せになって体の
マッサージ。…しかし揉みが弱くてつまらないな。仰向けになってからも
マッサージしたが、まだ物足りない。器用に胸だけ避けられたが「胸も肉の
一部」のごとき力強いアカスリに比べたら寝ぼけているようなヌルいマッサージ
だった。エステ、マッサージ慣れしてる私にとってはガッカリな内容だ。
しかも、エステが終わったら、薄寒い部屋のせいでいつの間にか喉が痛く
なってるし!エステティシャンは動くからこのくらいの温度でちょうどいい
かもしんないけど、あんなヌルい揉みじゃこっちの体は温かくならんのだよ、
満足出来なかったうえに風邪まで引くのか私!? あまつ「チップを入れて
下さい」と封筒を渡され、ちょうど紙幣が財布になかったので1ドルも
入れられなかった。…まぁいいや、逆に払って欲しいくらいだし。
一人でロビーに戻ると、椅子の所にネコがいた。おおぉおお初・グアム
ネコ!なんか顔立ちも彫が深くて洋風っぽい!しばらく椅子に座ってネコを
かまって、心地よい風に吹かれていた。ここって朝も夜もずっと風吹いてて
気持ちがいいや。
部屋へ帰ると明日結婚式のいとこが挨拶に来たというので、今度はこちら
から挨拶へ行くことにした。うわ〜久しぶりだ何年ぶり?お嫁さんも始めて
見る。5分ほど歓談してさっさと部屋に戻った。今日はもう、だいぶ一日
動き詰めだったから早く寝なきゃ。
それにしても父、ユニットバスも3日目なのにどうして床を濡らすかな。



2006年03月25日(土) なんかグアム・1


8時半発の飛行機に乗るために、6時前に起きて朝食ブッフェへ向かった。
眠いんだけど、それ以上に疲れが取れていなくてしんどい。あんなに狭い
エキストラベッドがあるものなのだろうか…寝返りうてなかったよ(涙)
これからは洋食尽くしになるからってことで今朝は和食を中心に頂いた。
思えば家族とバイキング来たことないからちょっと新鮮。うちの家族は
だいたい早い父と遅い母のどちらかに動きが割れるので、私は遅い母と
のんびり食事を食べた。
で、部屋に戻って身支度を調えて7時チェックアウト。そのままホテルの
リムジンバスで空港へ向かうのだが、ここで第一ターミナルか第二ターミナル
かでもめる。私は第二しか使ったことないから第二かと思い込んでいたのだが、
実は第一だったらしい。第一というのがまた斬新だ。中国やアメリカしか
行かないイメージで…と言ったらグアム、アメリカ領だった。「ああそっか!」と
当日になって納得してみたり。…だいたいいとこの結婚式で家族同伴だから
行くようなものの、グアム自体にはあまり魅力を感じない。観光地化され
過ぎてて、物価もさほど安くないし、なんか楽しくなさそう。例えて言うなら
「見せてくれるなら見るけど?」的都筑のシャワーシーンみたいなもので、
「すっごい見たい」密のシャワーシーン的、東南アジアへ向けるような
欲求がないのだ。でもまぁ今回は親と子供の引率だと思えばいいや。
バスで空港へ入る際のチェックというのも始めて受けた。一時停止したバスに
職員が乗り込んで来て全員のパスポートをチェック。全員分の荷物までチェックを
してようやく空港の中に入れてもらえた。厳しいなぁ。
さてここからが私の引率の役目だろう。指定されたゲートへ行って、日程表を
見せて搭乗券をもらう。ところで最近よく思うのだが、明らかに美人揃いの
フライトアテンダントに比べて地上勤務のグランドホステスはかなり容姿に
ばらつきがある。こう言っては失礼だが、顔を審査基準とするなら明らかに
無理だろうっぽい容姿の人をよく見かけるのだ。グランドホステスって花形で
倍率高そうなのに、顔は審査基準に入らないのだろうか。仕事が出来れば
いいのかな。
そんなことよりトラブルがあった。先週から「調子に乗って予約を沢山
取っちゃったので飛行機に空がない。こちらが負担するから前日に広島へ
飛んでグアムに入ってもらえないだろうか」とか無茶な要求を突き付けて
くるしょうもない会社だったが、姪の一人が誤って「男」と登録されていて
いたのだ。「下手をしたら入国できないかも」とさんざん脅した後に「よく
あることなんです」と自社のミスをさわやかに語る駄目スタッフに背中を
押されて、ようやく入国審査までこぎつけることが出来た。
もう既に疲れている。手荷物検査のチェックでは、並んだ列の前のおばちゃんへ
父が「どこ行くんですか?」とか聞き始めて母に怒られていた。前泊まで
して成田くんだりまで、まだこの父は近所に花見にでも行く感覚なのか。
ようやく出国手続きも終わり、まだ時間があるので搭乗口近くの売店を
ぶらぶら眺めて時間を潰した。どうも店が少ないと思ったら、そうだここは
第一ターミナルなんだった、と改めて気付く。搭乗口で待っていたら、
いとこの家族がやってきた。同じ便でグアムへ向かうのだ。しかし、ホテルも
一緒だけど旅行会社のプランが違うので別行動だ。うちは、年が近い割に
あまりいとことおつきあいがないので、本当に数年ぶりにいとこ達を見た。
あはー相変わらず小柄な人達ばかりだ。昔から偏食だったもんな。
飛行機の中は私一人が離れた席だったので、一人で別の席に座って読書を
していたが、そのうち眠くなって寝てしまった。が、乗る予定の人が来ない
らしくてなかなか出発しない。寝て起きて、もう一度うたた寝に入っても
まだ出発しない。グアムに着いてから一時間待っていたと知ったが、たかが
2人遅れているからってこんなに待つものなのだろうか?
ところで、空の旅というものはたいがい快適ではない。エコノミーなら
当たり前。更に日系企業ではなかったので尚更だった。アメリカへ入国する
には3枚くらい書くものがあるらしいのだが、それについて全然説明をしない
うえ、スタッフが私に渡しもしない。仕方がないので自力でもらいに行った
ところ「あそこのスタッフにもらって下さい」と指をさされる始末。ちょっと
こらえてその人の所へもらいに行けば「書き損じたの?」とか英語で
言われるしもう最悪。これだから気配りに欠ける外人スタッフで嫌よ、
接客のプロとは思えない!
そんなこんなでようやくグアム到着。入国審査で先程の用紙を見せた。
解らないなりに必死に書いたのに、けっこう適当にスルーされる。…ま、
そんなもんだよねアメリカ(もう偏見だらけ)
ようやく空港の外に出ることが出来た。同じ団体のツアー客に混じり、
バスに乗ってホテルへ。ホテルでは自力でチェックインするわけではなく、
どこから来てるんだか解らないスタッフに、帰りの集合時間が書かれた袋と
部屋の鍵を渡される。手続きやら手配を全て家族に任せてしまった私もアレ
だけど、どういう流れになってるのか全く解らん。
ともかくようやく部屋に入れた。ようやく一心地だ。朝から動き回っていた
ので、大して動いてないのに本当に疲労困憊だった。部屋は海が見える
綺麗なお部屋だったが、しばらく疲れてごろごろしていた。…私より
元気な連れがいなくて何よりだ。
さてこれからの日程が何も決まっていない。私は機内でグアム本を見ながら
検討しようと思ったのに、わざわざ私に本を買って来させた母が「だって
荷物になるんだもん」とか言ってその本を持ってこなかったために何も
出来なかったのだ。ありえねぇって。
しょうがないから色々もらったパンフ見て検討。とりあえずホテルでディナー
ショーがあるというのでそれを見に行くことにした。日系ホテルなので日本人
スタッフがいるから、そこへ行って予約した。よし、夜の予定は埋まったぞ。
ホテルの免税店でふらふらしているところにばったりいとこの家族と会えた。
空港で別れてしまったので、部屋番号とか確認できずじまいで会えないかと
半分諦めていたのでラッキーだ。
ディナーショーまでまだ時間があるので、ホテル内のコンビ二に行った。
そこで見たこともないお菓子を見つけて、子供と一緒に親にお菓子を買って
もらった。…ちょっと新鮮(笑)皆で食べようと思って、ぎっしり詰まった
ポテトチップを買ってもらったのだが、5ドルもしたので驚いた。単純計算
でも500円。日本のポテトチップの5倍詰まってるとは思えないだけに、
その高さに目を見張った。やだなぁ日本より物価が高い国って。海外来た
意味ないじゃん。
部屋でごろごろした後、ホテル内のディナーショーを向かった。ショーと
いうかマジックショー。満員御礼で、座席は指定されていたけどだいぶ
後ろの方だった。本日予約したからかな。
まず食事を食べたのだが、ショーはなかなか始まらなかった。父は昨日に
引き続き瓶ビールを注文し、あまりの高さに家族から非難を受けた。だって
瓶ビール1本9ドル!? 昨日もホテルでそのくらいの高額ビール+おしんこ
930円を食べたのに!とか母に怒られている。いつもが質素な父にしては
ものすごい贅沢だ。…しかしホテルって恐ろしいな、おしんこ930円かよ。
父はそんな非難が気になったのか、さほど飲めないくせに1本注文したのに
気がとがめたのか、ビールの残りを別に席で見にきていたいとこのおじさんの
所へ注ぎに行っていた。…だから止めようよ、そういう近所の宴会みたいな真似は。
「いつになったら始まるんだろうねぇ」といぶかしんだところでようやく
ショーが始まった。そのマジックがなかなかダイナミックで本格的で、
すっかり食べる余裕を無くして見入ってしまった。なるほど、これは確かに
食事なんかしてるヒマないから食事時に来られても困る。暗いし。…しかし
なんでマジックといえば鳩なんだろう。
食事もおいしく食べ終え、マジックも楽しく見終わって満足とともにそのまま
海へ散策へ出た。ホテルのプライベートビーチだから、ちょっと歩けば
すぐ着くのだ。海は綺麗だった。白い砂浜に、引き潮で波が随分と遠くに
見える。白い砂浜とマリンブルーの海、南国っていいなぁ、日本海と
絶壁にはかなわないけれど(笑)
いい加減、部屋へ戻った。あとはもう、ごろごろして寝るだけ。ところで
最後に面白い発見が合った。好みのタイプに関して、一度として意見の
あった事のない姉と母とほぼ始めて意見が合ったのだ。マジックショーの
最後に軌跡の脱出をしたマジシャンがステキだったので「あのマジシャン
カッコいい!」と言ったところ、なんと二人とも同意してくれたので逆に
驚いてしまった。3人とも、他の人が「好き」という顔に対して理解を
示さないタイプなのでかなりビックリ。元々あまりお喋りしない3人だし、
グアムくんだりまで来た甲斐があるくらいの収穫だと思った。



2006年03月24日(金) 旅立ち前夜


今週も相変わらず忙しかった。元々忙しいのに
火曜が休日で忙しかったから、余計忙しかったのだ。
さて今日はあまり残業しないで出てこようと思った
のだが、憂いを残すと週末が心安らかに過ごせないので
仕方なくすべきことはきっちり全てこなし(ある意味
当たり前)やっと会社を出たらやっぱり7時を過ぎて
いた。さてこれから成田に行かなければならない。
明日から家族とともにいとこの結婚式でグアムに
行くのだ。一昨日ようやく荷造りを始めてみればバッグが
なかったり、会社帰りに日焼け止めとワックスを買ったりと
今週とにかく慌しくしていたので肝心の「行く」ことに
関してはかなりどうでもよくなっている。
どうでもいいはずはないのだが、今回は行き先が
グアムだし家族と一緒だから、無くてどうしても困るのは
パスポートとコンタクトくらいで後はどうにでもなる。
ともかく夕飯代わりの弁当を買って成田へ向かった。
…遠い。
いつも思うが成田って本当に遠い。
成田へ行くのが一旅行ってカンジだ。
だから海外は敬遠しているのだが、今回は仕事疲れも
相俟って本当に遠かった。ありえねぇ、とか一人ごちた
くらい遠かったもの。都内から向かってるのにこんな
遠いと思うなんて、もう海外行くの無理かも。
ホテルに着いたのは9時過ぎていた。今まで成田に
前泊したことがないので、空港からバスでホテルへ
向かうのはなかなか新鮮な体験だった。いちおう
フロントを通って家族の待つ部屋へ。着いてみると
オートロックを嫌って、誰でも開けられるように
鍵が噛ませてあった。一気になえる。
…止めてくれ、うちじゃないんだから(涙)
着いてみるとくつろいでいる両親が。隣の部屋には
一緒に行く姉と姉の子供二人。久しぶりに会ったが
元気そうにしていて何よりだ。というか、昨日隣の子に
カゼをうつされて仕事帰りの私が一番疲労困憊して
いると思う。ホテルの部屋でさっさと夕ご飯を食べ、
明日は朝が早いので早々に寝ることにした。そんな
意識的に動かなくても、父は10時半には寝るタチなので
私が風呂から出てきた時には既に寝ていたし。
さて寝ようと一端布団に入ったが、よく考えたら
会社の人に何も伝えていなかったので、急に心配に
なって慌ててメールをしておいた。

「何かあったらメール入れといて下さい。
月曜の夕方以降連絡入れます」

本当に何かあったらどうするつもりなんだ私。



2006年03月21日(火) アウトレットとWBC


南大沢のアウトレットに行った。
新宿から特急とか乗り継いで約40分。
先日旅行で行った長野の上田より時間
かかってるのでものすごく遠くへ来た気分だ。
さて久しぶりのアウトレット。一緒に行ったのも
久しぶりに会った友達だった。彼女に連れられて
やってきたので、この南大沢は未知ゾーン。
駅を降りたらすぐ右手が広大なアウトレットの敷地に
なっていて軽く驚いた。…なんかオシャレだ。ところで
アウトレットに来ると是が非でも何か買わなきゃ
ならない気になってくる。貧乏性なのだろう。
せっかくだから春服も欲しいしスーツも欲しい。
靴もバッグも欲しいし、あわよくば今週末に
お呼ばれしている結婚式の服も欲しい。
そんな欲まみれで様々な店を回り、結局春服と
スーツを購入した。結婚式用ワンピは、試着して
みたら自分があまりにも白が似合わないのでむしろ
愕然としてしまった。…おかしいな(汗)
でもまぁなかなか良い買い物が出来たので満足だ。
あと、今日はWBCの決勝戦だというのが急に気に
なって、久しぶりにラブマスターともちゃんに
メールしたところ、懇切丁寧に実況中継してくれた。
以前も優勝決定戦のとき、仕事で帰れない私のために
実況してくれたが、久しぶりでもこの気配り。本当に
有難い。11時プレイボールだと言っていたから、
1時半過ぎにメールした時はもう決着付いていると
思ったらいまだに試合中で、ちょうどいいところから
実況してもらってホントに有難かった。優勝した時は
カフェで休憩してたんだけど、思わずガッツポーズ
してしまったくらいだ。わ〜いありがとうともちゃん!
そんなこんなで買い物も出来て気分よくアウトレットを
後にした。帰りに他の店でやはり結婚式用の髪飾りも
買ったし、今週末に向けてはおおむね準備万端だろう。



2006年03月19日(日) 古馴染み


早朝から仕事に出かけ、ふらふらになって7時過ぎに
渋谷に着いた。今日は古くからの■仲間、
和泉ちゃんのお別れ会兼飲み会があるのだ。
集まったのは和泉ちゃん、鳩野ん、伽羅と私の4人。
なんかもう古馴染みでひたすらに懐かしい。
鳩野んが予約してくれた店で、隔離された部屋へ
案内されすっかりヲタクトークに花を咲かせた。
私が今、最も熱い「真田太平記」について語り
始めたら、意外にも鳩野んがかつてハマっていた
らしく、すっかり意気投合する。いや、カプでは
意見の一致を見なかったんだけれど(だって普通は
「兄v弟」とかなのに、鳩野んは「弟v父」とか
言い出すんだもん…選択が玄人すぎる)真田太平記
好きの腐女子を見つけるのはなかなか至難のワザ
なので、はしゃいでしまって大騒ぎ。今の私は
真田太平記を賛美させたら30分はマイクを離さない
くらい情熱があるので、かなり白熱した話し合いに
なった。いやんでも楽しいvv
さらに伽羅には、先日腹立たしくもモエた
「二重人格で貧乳の女の子に男の子の人格が入って
いる暗殺者」の話をしたところ、一緒にモエてくれた。
なぜか「伽羅なら理解してくれる」という自信が
あったので、これも嬉しいv
ところで今朝の極寒の中、信号が変わりそうになった
ので急に走り出したら、ものすごい膝が痛くなった。
関節が痛いなんてついに本気で年を感じたのだが、
和泉ちゃんにそれを話したところ、あっさりと
「寒い中で急に動いたからだよ」と言ってくれた。
さすが薬局勤務のお言葉はすごいありがたみがある!

こうして古馴染みと楽しい(一方的か?)話に
興じることが出来てとても楽しかったvvv
やっぱ古いお友達って大切だ。



2006年03月17日(金) 楽しいお別れ会


仕事を上がった後、同僚のお別れ会をした。
本気で忙しかったんだけど、全てをかなぐり捨てての参加だ。
この同僚は、ずっと一緒に仕事をしてきたいわば相棒で、
彼女に辞められることは私にとってかなりの痛手となる。
が、結婚して大阪に行くというのだから仕方がない。
残念だけど笑顔で見送らなきゃ(><;)
もう一人、先月辞めた子と2人で既に6時から始めていた
ところに、7時前後から人が集まり始めて大騒ぎに。
新米の有能な受付嬢は、代議士の秘書経験もあって
よく気がつく丁寧ないい子だ。しかし、飲んだら
すンごい豹変した。会社の、あまり性能のよろしくない
コピーの話になるや「あのコピー機はよぅ〜ちょっと
ボタン押すとすぐピィーって鳴ってうるさいんだよなぁ。
全く腹が立つってんだよもう」
とかドスの聞いた声で悪態をつくものだから恐ろしいこと
この上ない。が、普段のお上品な一面を知っているだけに
ひたすら爆笑させて頂いた。ああいうのを酒乱というらしいが、
人様に全く迷惑をかけていない上、むしろ楽しませて
頂いたので彼女はぜひ酒乱のままでいて欲しいと思う。
さらに昨日、TVで放送していた古い洋画の話になった。
セクシー美女軍団が活躍する話なのだが、なにしろ絵が
古いので微妙なカンジ。大型バイクの上に下着で仰向けに
なり、その上に男が馬乗りって…かつてはオシャレの最先端
だったんだろうか。「それにしても巨乳の人ってうつ伏せに
寝られないですよね」とか胸の話でまたひと盛り上がり。
さらに本日の主役が

「巨乳の人の胸ってお風呂でプカって浮かぶらしいですよ」

とか言い出したものだら「ホントですか!?」「凄い!」
「見てみたい!」等、大騒ぎに。ちょっと大きめな人に目星を
つけて「浮くんですか?」と聞いてみたり、興味津々だ。
ちなみに私は一滴の飲んでないのに、酔った勢いの皆と
一緒におおいに盛り上がらせて頂いた。さらに、飲んで
ないのに脈が急に早くなってきて焦った。病気か私(汗)
それにしてもお湯に浮く胸、見てみたいな…v



2006年03月15日(水) 一割のモエ


先日読んでいた本に「60才過ぎの老婆」という
描写があって首をひねった。うちの母も60才過ぎだが、
全然老婆というカンジはしない。孫は居ても老人らしくは
ないのだ。しかもその作品の老女は「年寄をいたわらんか」
とか「年寄には親切にするもんじゃ」とか言って筋金入りに
ありきたりな老婆の雰囲気になっている。
「この作者、若いんかな…」と思って奥付を見たら、案の定
私より年下だった。年下で、数年前に発刊された本だから
更に若い時の作品ということになる。どうりで難解な
俺様ネタと青くさい主張にまみれてると思った。厳密に
言うと、青くさい主張をかます自分に酔いしれているフシが
ある。さらに「60才を老婆扱いするなんて、核家族で老人と
暮らしたことがないに違いない」まで仮説を立てたが、
さすがにそこまでは知ったことじゃない。
だいたいこの作者の作品は、常々見苦しいと思っていた。
誰かが「凄い」ことに対して、その中身を具体的に
述べないで周囲からひたすら「凄い」と言わせて読み手に
納得させようするセコい手ばかり使う。たとえば密の美貌に
対して「美人」と周囲に言わせるばかりでその描写を
ちっともしないような。さらに「美人」が「凄い」
みたいな押し付け論理を臭わせてくるからもう最悪。
そんなことしたらキャラが薄っぺらくなってしまうから、
もちろんペラいキャラばかりだ。俺様理論を突きつけてきて、
解らない奴は読むな、くらいの姿勢がまた腹立たしい。
誰がお前のナルシった内面なんか見たいかよ。
こんな描写に何度ムカムカしたことか。太平記を読んだ後
読むと、いっそうその稚拙さが腹立たしくなってくる。
…が、私は既にこの作者の本を5冊以上読んでしまった。
どの本もだいたい9割の腹立たしさと1割のモエで
構成されていて、その1割に飛びついてしまうのだ。
今回のモエは

一人の体に二重人格の双子で、少女の体に凶悪な少年の
人格が入っていて、ジャケットの下に何も着ないで
貧乳チラリズムで戦うというシーン。

これならわざわざ女体化させなくても本当に
体・女だからいいよね!(何が)
性同一性障害じゃなく二重人格で男が貧乳チラリズムって
他に例を見ない色気がある。このへんが、発想力豊かだけど
キャラを活かしきれてない限界か。

しかしああ、今回も楽しくて腹立たしかった。



2006年03月13日(月) まだ真田


帰ってきてからもしょうこりもなく思い出し笑いなどして、
なかなか真田熱が冷めやらない。特に兄弟熱がかなり
沸点に近い。それというのも昨日記念館のシアターで
見て気付いたんだけど、兄が信幸から信之へと改名する
シーン。ま、負将となった真田本家が継いでる「幸」を、
一族郎党を守り抜く決意と徳川への義理も込めて改名する
気持ちは解らなくもないんだけど、それをなぜか父では
なく弟に断っているのだ。2人きりで会った時、兄が弟へ
「頼みがある」と言って、「信之」と書かれた紙を差し出す。
弟はそれを見て「字を、お改めになるのですね…」と答えて
いるが、なぜ父じゃなく弟に言うのか。つまりそれって

「お前とお揃いの"幸"の字を変更しなきゃ
ならなくてなってゴメンね☆」

ってことでしょう兄上!?
腐女子の妄想力をナメたらアカン。絶対そうや。ヤバい、
真田兄弟って作者公認だったのね!(妄想一歩リード)
なんとかしてこの2人をえろに持ち込めないものかと、
仕事しながらもあれこれと思案をめぐらした。
第一次真田合戦後、人質として越後へ行く弟・幸村を
心配した兄が、人質ならお手がつくかもしれないから
自分が弟に手ほどきしようと決意する。
ぶっちゃけ「弟の初モノは自分がいただく」
精神なんだけど(※妄想です)

第一次真田合戦後、本日の功労者である兄は気が高ぶって
眠れずにいる。侍女に夜伽でもさせようか(兄はけっこう
手が早い)と思っていたところに、何も知らない弟が
「こんな夜更けにすみません」とやってくる。普段は
冷静沈着な兄だが今日は死ぬ気で戦った合戦後で、
いまだに高揚気分が抜けきれない。
まさに狼の前のヤギ状態のユキ(あらしのよるに?)
兄ははたと、今日勝ったということはこの弟が人質として
越後に行かなければならないんだということに気付き、
相手をしようと決意。
「まいれ」と男らしく自分の布団へ招き入れる…。
うぉおおお!兄の真面目な「まいれ」カッコいい!
しかもなんて自然な流れ!(本気)
思わず仕事中にガッツポーズ出ちゃったよ。

しかし肝心のえろシーンとなると私の妄想力も途端に
失速する。だいいちビジュアルが確定してないし、
えろよりも話の流れとかキャラの個性を重視した結果、
出来なくなるのだ。それに最近やをい考えたこと
ないからなぁ…。それでも頑張って考えてみた。

「まいれ」と言った後の兄、自分を信じて純真な目で
見上げてくる弟に対し、こちらも生真面目に
「よいか、人にはそれぞれやり方がある」
と言い出す。
…て、あれ?

「ここをこうして…これは一例じゃ」
「はい、兄上」

とか全然えろくないんですけど!(つかおかしい)
講釈するならせめてもうちょっと色気のある

「何をされても決して騒ぎ立ててはならぬ。
何事も殿にお任せするのだ」
「はい、兄上」
「よいか、ここをこうされても…」
「あ…!」

…とかちょっと待ったアホらしいんですけど兄上!
(それで笑っちゃだめだろう腐女子)
なんだか一人で赤くなったり青くなってりして、
忙しいながらも脳内では楽しかった(いや不審だろう)



2006年03月12日(日) ドキドキ真田・2


朝風呂は大理石の内風呂に入りに行った。
もちろん朝から懲りずに真田ヲタトーク。もうそろそろ一緒に入ってる
女の子グループの目線が痛いのだが、楽しいのでやっぱり語り続けた。
朝ご飯もやっぱりお部屋で。今朝もまたほぼ完食の勢いでよく食べた。
だっておいしいしvいつまでも食べていたので危うくチェックアウトに
間に合わなくなりそうになり、慌てて身支度を整えて外へ出た。今日は
これから、荷物をフロントに預けておいて石風呂へ入りに行くのだ。
ところで今日はあいにくの雨でかなり寒い。石風呂に行く途中、
足湯を見つけたので早速入った。ちょうど人がいなくて寒い中、
足だけ温かいお湯につかってかなり幸せ心地だった。
そして満足のため息をついた後、石湯へ。ここは真田太平記の作者、
池波正太郎が看板を書いた温泉で、作中に何度も出てくる別所温泉の
舞台として扱われているので、こちらとしても思い入れが深い。
何しろ佐平次とユキが始めて出会った場所でもあるし、ユキが
男になった場所でもあるし、ああもう真田太平記万歳!(>□<)
連れのハルカは感激のあまり風呂の岩に抱きついていたが、私も
心境的には感極まっている。こ…こんな狭い風呂であれやこれ!?(何が)
風呂を出た後は旅館へ戻り、身支度をして駅へ向かった。この駅というのが
またレトロで可愛い上、駐車場からホームへの仕切りがないのでそのまま
入っていけるという気安さ。途中の駅も当たり前のように無人だったし、
もやの立ちこめる山々を見ながらのんびり揺られてだいぶいい心地だった。
さて再び上田へ到着。昨日は城へ行ったので、今日は文字通りのお楽しみ
スポット・真田太平記記念館へ。本来なら一日のうちに両方こなせる行程だが、
二人してじっくり派だったので一日ずつ分けてちょうどよかった。さて
聖地の中はまた楽しかった。博物館の中をいちいちこんなじっくり見たのは
始めてだろう。だっていちいち思い入れが深いんだもの!真田太平記に出てくる
城のほとんどは今、城跡になっていて寂しい限りなのだが、その跡地を見る
だけでもモチベーション上がりまくり。むしろ寂しい方が情感そそられると
いうか、とにかく何を取ってもモエなのだ。さらに別の部屋には、京極シリーズに
出てくる目眩坂みたいなホントに平衡感覚を無くさせるじぐざぐ坂を降りると
忍の世界の説明があって、それが人形仕立てになっていて大層面白かった。
なかなか凝ってて、こだわりなくても面白いのだ。アホらしくて楽しい(笑)
土蔵の中はシアターになっていて、靴を脱いで座布団に座って見られるように
なっていた。幸い誰もいなかったので、ハルカと二人前の方に陣取って
熱心に見入った。まず一話目は、真田親子3人が力を合わせて戦った第一次
真田合戦。徳川の大軍を、半分以下の軍と三人の武勇と知謀で退けると言う、
真田さん家にとっては見せ場の一つ。兄がものすごくカッコいいところだ。
若干二十歳なのに、既に精神的には老成している兄は、戦いに臨んで
気負いもせずに「今日は死ぬる日ぞ」とか言っちゃってもうめちゃカッコいい。
それが、綺麗な影絵で描かれているものだからもうハルカと二人で大はしゃぎ。
池波節でありがちな「いかさま」とかセリフで出て来ようものなら
「”いかさま”だよ!」「出た”いかさま”!」「”いかさま”入りました!」とか
うるさいことこの上ない。さらに、小説では解りづらかった戦の様子も、○HKの
歴史特集みたいに図で説明されてて大層解り易かった。あっという間に一話が
終わり、早速二話のボタンを押した。すると今度は、親兄弟がお互いの信念に
従って別れる一番の切ないシーンを取り上げ始めるではないか。この頃の日本男児は
ホント、口数少ないけれど以心伝心しているものがあって最高にカッコいい。
言葉が少ないほどに感情が伝わってきて素晴らしいのだ。特に兄が弟を無駄と
知りつつ説得するシーンも、諦め半分な兄とそれに申し訳ないと思っている
弟の心情が、お互いを思いやってるのが解るだけにもう涙なくして見られない。
見ているうちにまた泣き出してしまった。なんていい兄弟なんだ!ハルカの
友達がこの記念館へ来た時に、このシアターで突然号泣し始めたおじいさんが
居て驚いた、という笑い話を聞いたが、もう人のことは笑えない。何度見たって
たぶん泣けるから。3話目を見ている時は他の人が入ってきたから大人しく
見ていたが、全部見て1時間以上、あっという間の楽しいひとときだった。
ああぁああもう最高だぁあ(>△<)
ミュージアムショップでハルカは六紋銭グッズを、私は江戸時代の参考資料を
買い、隣接している喫茶に流れていた「真田太平記」DVDに釘付けになった。
見たい…いや欲しい。いやんどうしよう!? いつ買おうかしら!?!
すっかり興奮して満足のため息を吐きつつ外へ出た。また来たいなぁ。
特にあのシアターがもう一回見たい。
でも帰りの電車の時間もあるので、和菓子屋へ寄り道して駅へ向かった。
この頃には3時すぎだというのに寒さが堪え難いものになっていた。
昨日はコートが邪魔なくらい暑かったのになんなのさ!? …と思ってら
なんと雪が降り始めてきた。駅の温度計を見るとなんと2度。昨日は
22度だったのに、一日でこんな変化があるの!?
おなかがすいたので、駅に隣接しているラーメン屋に入った。
場所は上田なのになぜか毘沙門マーク(上杉)の幟で武田菱(武田)の
メニュー。…ごちゃまぜ?メニューの中に「あっさり風味の幸村」という
名前のラーメンがあったのでハルカは迷わずそれに。私はあっさりより
こってりの「左近」が食べたかったので、二つの味を楽しめる「勝負」を
頼んだ。そしたらブラみたいに二つくっついたお椀が来て、右と左に
「幸村」と「左近」を両方楽しめた。…へんなの(おいしかったけど)
どうしても雪が寒いので、上田を去るまじかにもう一つ兄弟ネタで
盛り上がった。雪にはしゃぐ弟を見て、兄が「幸村の"ゆき"じゃな…」と
言うと、兄の心情を理解できない弟がはっきりと「兄上、字が違います」と
ツッコみを入れてしまうというオチ。兄としてはもう少しムードというか
詩的な意味で言ったのだが、弟の顔を見て「…そうじゃな」と微笑む。
出来た兄だからこそ返せる返答だ。これを真田節に変換すると…。


もう弥生も半ばに差し掛かったというのに、雪が降った。
朝から冷え込みが厳しかったが、昼を過ぎて雨が雪に変わったのだ。
幸村は頬を紅潮させ、外に飛び出した。
今年は温かく、年が明けて始めての雪がもの珍しかったと見える。
次から次へと舞い落ちてくる雪のかけらを、飽きずに見上げている。
童子のようなその様を見て、信幸は微笑んだ。
「幸村の"ゆき"じゃな…」
幸村は驚いたように振り向いて、信幸を見た。
ただ、吐く息だけが白い。
幸村はにっこり笑うと、快活に答えた。
「兄上、字が違います」
信幸はわずかに目を見開く。
そうして弟の言にゆっくりと頷くと、微笑み返した。
「…そうじゃな」


どうよ!?
こんなしょーもないネタでも、もっともらしく書けばなんか世界出来てない!?
つか個人的には「幸村の"ゆき"じゃな…」の後はギャグオチじゃなく


「違います、兄上。二人の"ゆき"です」
これにはさすがの信幸も、咄嗟に声が出ない。
そうして弟の言にゆっくりと頷くと、微笑み返した。
「…そうじゃな」


でもいい!
つかイケそうじゃない!?
父・昌幸の”ゆき”は完全に眼中外の兄弟が素敵!(もう完全妄想世界)
…てぇそんなこんなで最後の最後まで楽しいヲタトークをして、
帰路についたのでした。ああもうこんな楽しい旅行は滅多に出来ない。
とても貴重で充実した二日間だったのしたv



2006年03月11日(土) ドキドキ上田・1


ついに、真田の聖地・上田に来る日がやってきた。
昨日まで気合入れて真田太平記を読破したため、私の真田好きは最高潮に
達している。個人的に今が真田まっさかり!いざ上田!(>▽<)
…と言っても実はうち、長野が超・近い。毎日片道2時間かけて通勤してる
というのに、上田まで1時間半で行ってしまうのだ。なんと会社より近い。
でも上田は行ったことないし(観光地じゃないと思ってたからだけど)
真田好きならたまらないはず!今回の連れは一緒に真田太平記を愛読して
いる古馴染みのハルカ。地元のローカル線に乗り込んだ時点で既にお互い
ハイテンションで大盛り上がり。箸が転がっただけで笑う年頃は既に遠い
昔なのになんだこのもぅ真田万歳!(※今回終始こんな調子です)
ってことで、9時近くに出発したのに10時半過ぎにはあっさり上田到着。
まず駅のトイレに真田家の家紋、六文銭が描かれている時点で大はしゃぎ。
さらに駅前の真田幸村像に歓喜して、一緒に写真を撮ってみたり。つか、
幟が時計になっててさりげなくオシャレなオブジェだ。
そんなこんなで駅前で30分以上も動かず、ようやく一軒の土産物屋に入って
また動かなくなってしまった。六文銭グッズがいっぱい!さすが聖地!
上田といえばおやき、その店でおやきを買い食いし、そばマップに従って
池波正太郎も好んだというそば屋に行ってみた。そしたらなんと満員御礼。
外のひかけの下でしばらく待った後、中に入ったら今度は「真田そば」と
いう名前に惹かれて二人で注文。真田の名前をつけるだけあって、男らしい
味でした。カタいというか大味というか…。いやこの素朴さがウマイんだ
けどさ。さらに壁にかけてあった「真田太平記手ぬぐい」をハルカと二人で
凝視する始末。ああ、隣の大学生の女の子二人連れはサークルの悩み相談
なんかしてるのに、うちらと来たら太平記の話しかしてねぇよ。でも楽しい
からいいや。旅の恥はかき捨てるのが私のいつもの旅だもの!(迷惑だ)
おなかいっぱいになったところで、今度はついに憧れの真田城へ。
と言っても城壁しか残ってないんだけど、ここに父や兄や弟が居たと思うと
モエもひとしおというもの。ところどころの案内を見て「あ、これ本に
書いてあった!」とかいちいちきゃーきゃー言いながら中に入った。
…ホント、お城としては見るものないんだけど真田モエだから楽しい。
上田城は、真田さん一家の後、二つのおうちが継いでいるのでグッズなんて
無きに等しい。真田櫓の中の展示室ではマネキンの父と弟と弟の子供、とか
よく解らない見世物が置いてあったりしたが、勝手に世界を捏造してたので
楽しいことに変わりなかった。「やんちゃなユキ(※幸村)は、この櫓に
登ったに違いないわ!佐平次を引っ張りまわしてあちこちで遊んでたのよ!」
「やだそれ可愛い!」「兄は遊んでくれなそうだよね〜」「だから佐平次を
引っ張りまわすのよ!」…等々、腐女子脳内大暴走。連れのハルカはどちら
かというとヘタレ攻主従・佐平次v幸村を推していたが、私は断然、知性派
攻・兄v可愛い弟を推していたので、ユキとのひとときを捏造するのについ
戦いになってしまう。例えばこんなシチュエーション。
上田で遊んでいた子供時代、佐平次とケンカしたユキが、兄の所へ行って
読書している兄の本を取り上げて「源二郎(ユキの幼少名)と遊んで下さい」
とか言って誘う。すると兄「仕方のない奴め、また佐平次を困らせたのか」
とか言って弟に手ほどきするのですよ、余裕シャクシャクに!
どうよこの綿密で破綻のない自然な流れは!?(本気で満足の行く流れ)
こんなショートストーリーを幾つも捏造しつつ、上田城跡をあっち行ったり
こっち行ったりして瞬く間に時間が過ぎた。今日は本当にいい天気で暑い
くらいだ。それでも、3時過ぎにいい加減足が疲れたので宿に向かうことに
した。どうせ明日も上田だもの!明日の分もとっとかなきゃ。
上田駅から上田電鉄に乗って別所温泉へ。別所温泉もまた、真田太平記に
何度も出てくる湯治場。佐平次と幸村が風呂場で始めて会って、お互い
一目で「この人と一緒に死ぬ気がする」と感じてしまった運命の地だ。
今回はちょっと奮発して、レトロな高級旅館に泊まった。可愛い仲居さんが
靴の出し入れをしてくれて、建物は木造で可愛らしいことこの上ない。
私達は2階の部屋番号「2」の部屋へ案内された。そこでまた再熱。
「やだわもう、源二郎の2よ!」と大はしゃぎし、早速兄v弟ネタを捻出。
兄と二人でこの旅館に来たとして、兄が部屋番号を見、わずかに笑って
「源二郎の"二"じゃな…」と言う。すると幸村、にっこり笑ってかぶりを
振り「違います、兄上。二人の"二"です」…てどうよ!?(大モエ)
ひとしきり笑った後、夕ご飯まで時間があったので歩いて行けるお寺を見に
行った。北向観音で有名なお寺があって、そこに行って「慈覚大師の湯」の
文字を見、今更ながらに数年前、善光寺に行ったついでにここに来たことを
思い出した。ああぁああ嘘懐かしい!…とくればこっちに国宝の三重の塔が
あったはず。時間は5時に近くなり、人もまばらな中を山門に向かって
行くと、そのあまりにも山っぽい風景にハルカが感激。確かに、いかにも
ここで佐助も修行してましたっぽい山寺がステキ。更に石段を登って三重の
塔まで。その塔へ登る行程もユキネタでモエつつ、のんびり歩いて見てきた。
5時を過ぎて寒くなってきたので、旅館に帰ってご飯までのひとときを
まったり過ごした。よく動いたからおなかすいたよ〜。
夕食は部屋食で、可愛い仲居さんがかいがいしく世話してくれるものだから
余計おいしく食べられた。ご飯がおいしいものだからつい食べ過ぎてしまい、
仲居さんに「おかわりいかがですか?」と言われたとき、当然のように
「お願いします」と言ったら仲居さんはよそってくれる気でおひつを開け、
「…あ。」と表情に困ってしまった。なぜなら女二人でおひつを空にして
いたからだ。私は「(おひつのおかわり)お願いします」と言ったつもり
だったのだが、仲居さんは「…ちょっと意外でした」とあくまで謙虚な
可愛いリアクションを通してくれた。プロだなぁ。
ゆっくりご飯を食べた後は、ゆっくり休んでお風呂に入りに行った。
硫黄の臭いがする本物の良質の温泉で、湯船の中でも真田ネタで盛り上がり
つつ楽しくお風呂に入った。もうずっと一日中真田ネタばかり話している
ので、二人はすっかり日本語が池波節の古めかしい言葉になってしまって
いる。だからネタだってすっかり古めかしい。池波作品ではよく
「このことである」とか「いかさま」とか「なかなかに」とか出てくるの
だが、訳解らないなりにこれらを使用しては笑い合っているのだから、
こちらこそなかなかどうしてオカシイ客だ。でも本人達はとても楽しんで
いるので周囲が全く気にならない。恥はかき捨てだからね!
泉質はいいんだけど、あまりにも短い入浴タイムだったのでさっさと部屋に
戻り、その後は「いつも11時に寝ている」というハルカの言に従って早めに
布団に入った。布団に入ってからもしばらく兄v弟ネタで盛り上がった。

「…こうして兄上と枕を並べるのは久しぶりですね」
「そうだな」
「…そちらに行ってもいいですか」
「源二郎は甘えん坊だな」

…で、弟の肩を抱いて "もう少しかな" と成長ぶりを確かめる兄。
もちろん成長したアカツキには真っ先に手ほどきするつもりで。
だって弟は人質で越後行かなきゃいけないから心得を教えとかなきゃだし。

とか!とかどうよ!? ありがちで今更だけど、モエてるから楽しい!
…で、本日最後まで盛り上がったが私も元が寝不足だったので早々に
眠りについたのでした。



2006年03月10日(金) 真田太平記


明日から旅行で長野の上田・別所温泉に行くのだが、
それに先立って池波正太郎の「真田太平記」を読んだ。
ここ2週間ばかり、仕事が忙しいうえ行き帰りは太平記を
読んでいたものだから、もうほとんど仕事と真田太平記の
記憶しかない。文庫サイズで全12巻の大長編。
真田昌幸と二人の子供、信幸と幸村の人生を主軸に、
戦国時代の終焉を描く池波を代表する一大傑作だ。
10〜12巻あたりは、盛り上がり過ぎて仕事そっちのけで
電車に乗るのが待ち遠しいと感じるほど楽しかった。
そして今日ようやく読み終わったのだが、なんというか、
登場人物といっしょに

年食ったなぁ…

という感慨でいっぱいだ。
19才の佐平次が出てくる場面から始まり、その佐平次が
52才で死んで、幸村49才も死んで、生き残った兄の
信之は90才以上まで生きるんだけどそこもさらりと
説明があって…なんかもうこちらまで「長生きしたな」と
思えてならない。すっかり老成してしまった気分だ。
皆のことを、いちいち詳しく書いている訳じゃない。
描写を、軽く2〜3年すっとばすことだってあったのに、
すごい親密さを感じるのはさすがに池波。
特に最後の10〜12巻あたりは涙無くして読めない内容で、
何度電車の中でハンカチ出したか解らないくらいだ。
ああもうなんてイイ男共ばかりなんだ!
私は特に信之v幸村兄弟を推したい。
長身美形で冷静沈着な兄と、天衣無縫で人に慕われる
魅力を持った弟、なんてステキなやをいの餌!(をい)
兄なんて、知性派なのに武将としても立派で強いし実は熱い男。
弟は天真爛漫なくせに智謀も持ち合わせてて、戦にも強い。
彼らはお互いのことを一番理解していて、互いに対しては
ものすごい巨大評価だ。弟は兄の智謀を「兄上は天下を治めるに
相応しい資質の持ち主」と堂々と言っちゃうし、兄は最後まで
徳川に抵抗する弟を「幸村ほどの男を一万石で召抱えようなど
とは…」とか呆れてるし、なんかもうアチチのご馳走様だ。
元々、幼い頃から仲良く一緒に暮らしていた兄弟。兄は父親に
あまり好かれてなかったけど、好かれまくってる弟にヒネる
様子もなく、弟も兄を慕いまくり。そんな兄弟が、互いの
信念によって敵味方に分かれて、滅多に会えなくなって
しまうんだけど、会った時がまた涙々に素晴らしい。
何しろ15年ぶりの再会とかでも、ものすごく口数少ないのだ。
でもお互いにじっと見詰め合って、それだけで意思が通じて
しまってるものだから言うこと無くても大丈夫。
現代の男には考えられない男らしさだ。

世間では、弟・幸村ばかりクローズアップされていろんな
戦国ものゲームで美少年扱いされているが、個人的には
兄・信之を大河ドラマの主人公にしてもおかしくないほどの
偉人だと思う。ああぁあ、なんてステキな兄弟…vvv



2006年03月09日(木) 風呂が…


どうでもいいことだが、先月行った西伊豆の
土肥金山で買ってきた入浴剤、その名も「黄金の湯」
金箔が入っているのは豪華でスゴいと思うのだが、
なぜに湯が 紫色 なのか納得がいかない。

アヤシイお風呂みたいじゃん。



2006年03月07日(火) 中華ディナー


今週末で退職してしまう同僚のために、上司が気前よく
中華をご馳走してくれることになった。
が、しかし死ヌ程忙しいので仕事を叩きつけるように
放り投げて出てきたのだが。…なんか、以前来た時は
自力だったのに今回ハイヤーだし。豪華だなぁ。
最近安い中華しか食べてないので、北京ダックと
いえば油っぽいだけ、ふかひれスープといえば
生臭いだけという先入観で高級中華に敬遠しがちだった
のだが、今回は本物だからかけっこうおいしかった。
唯一気になったのは、ジュースが100%どころか水で
薄めたような薄味だったこと。一流の店はジュースと
言ったら何を言わずとも100%を持ってくるのがスジだと
思うんだけど…つかそこに店のランクが現れると
思うんだけど、どうでしょう?…あ、あと最後の
焼きソバもマズかったなぁ。根性ない薄味で。
ここまで頑張ってなんでラストがあんなマズいのか、
逆に不思議なくらい味気なかったな。
幸い4人ずつの小テーブルに分かれたので、同席した
子達と社内ネタで大盛り上がり。円卓だったら、学術的な
話を馬耳東風で、たまにしょうゆを取るのに円卓回すための
火花が散ったり、すっごい沈黙になったんだろうなぁ。
良かった良かった。なので、心行くまでまったり食べられた。
半分グチ、半分情報交換というか。普段なかなか喋る暇が
ない人ともゆっくり話せて楽しかった。…しかしなぁ、まだ
火曜なのにこんなに盛り上がっちゃったらまだまだ
忙しいのに週末まで持たないよ(汗)



2006年03月04日(土) 埼玉の観光地


今月末に結婚して大阪へ行ってしまう同僚が
「埼玉のことをほとんど知らない」と言うので、
埼玉の観光に行くことになった。しかし、知っての
通り、埼玉には観光地がない。生まれてこの方ここを
出たことがない私だって知らない。他の埼玉出身の子も
知らない。正真正銘、埼玉には観光地がないのだ。
それでもめげずに、彼女は事前にわざわざる○ぶを
買って勉強していたらしい。他県のる○ぶに比べて
圧倒的に見るべきものが少ないはずの埼玉る○ぶを
買っちゃうなんて、なんてもったいない。
しかし読んだところ、どうやら唯一観光地っぽい
秩父に行きたいというので、秩父に行くことになった。
秩父なら、ご当地○ティも居るし辛うじて観光地っぽい
だろう。単に私が近すぎて観光地扱いしてないだけで、
世間様的には立派な観光地扱いだ。彼女は長瀞の岩畳を
見てラインくだりをしたかったようなのだが、前日
調べたところ、あいにくまだ冬場でライン下りが始まって
いなかったので、もっと奥の三峰に行くことになった。
ここもなかなか遠い。当日地元ローカルライン、秩父線内で
合流。もう一人、前日辞めた埼玉出身の子も一緒だ。
電車の中はあくまで仕事のグチ大会で大盛り上がりして
大はしゃぎ。職場ではなかなか言えないことを思う存分
発散出来てとても楽しかった。さて終点三峰口で降りると
今度はバスに揺られてロープウェイ口まで。バス停から
坂道を登って足がぐらぐらしてきた頃、ようやく
ロープウェイの駅へ到着。一応バスの到着に出発時間を
合わせているらしく、へろへろになりながらも到着したら
出発に間に合った。これからは雪の残る三峰山頂へ向かう。
以前、三峰神社へ来た時は車だったので、ロープウェイが
なかなか楽しかった。連れらは「始めて」とか「二度目」
とか言っていたのでもっと楽しかっただろう。
山頂へ着くと一気に気温が冷え、朝方降ったのであろう
雪の残る道を本殿へ歩いた。ううぅう…寒い(><)
寒いけど、こんな山奥に来ただけあって空気が澄んでて
おいしい。木の葉から落ちた雪がサラサラと木漏れ日に
光ってとても綺麗。聖域来たなぁ、というカンジだ。
しかも長く続く峰々が圧巻。もう山梨との県境まで来てる
から山の深さもハンパじゃない。いい加減体が冷えた頃、
本殿到着。私は驚いた。以前、3年前くらいに来た時は
いいカンジに寂れた本殿だったのに、色塗り替えた
らしくて中華街バリの鮮やかさになっているのだ。
いやだこんな中華街!もっと古色蒼然とした寂れ感はどこ!?
私が感銘を受けた山門もすっかり中華街の彩りになって
しまい、大層ガッカリしてしまった。ところでこの三峰は
ヤマトタケル伝説があって像が建っているのだが、連れの
彼女は銅像を見ると同じポーズをとらずにはいられないと
いう変わった趣味の持ち主で、この時もヤマトタケルと同じ
ポーズで写真を撮っていた。想像以上にお茶目で可愛い(笑)
おなかが空いたので、結婚式も出来そうな大きな社殿の中に
ある食堂でそばを食べる。袴履いた高校生も居たし案外人が
居て驚いた。よくも皆、こんな山奥まで来たもんだ。
腹が膨れた後、皆でおみくじを引いた。一風変わった恋みくじ
というやつ。他の項目は忘れたけど、私は待ち合わせ場所は
「海の見えるお洒落なカフェ」がいいらしい。…困ったな、
埼玉じゃ海見えないよ(汗)つかネタで使えそう。
それを、縁結びの大木のふもとに結ぶ。
…カフェ、行かなきゃダメなんだろうか。
その頃はだいぶ日も上がってきて雪も溶け、日差しも暖かく
なってきたが、あらかた一回りしたので下山することにした。
またロープウェイで降りて、バスに乗って駅へ。銅像と写真
撮るのが好きな彼女、今度は顔出し看板に挑戦していた。
チャレンジャーだなぁ(笑)また秩父線に乗って、今度は
る○ぶに載っていたおいしげな喫茶店へ行くために途中下車
した。すごい、旅っぽい!(笑)徒歩5分と書かれた倍の
距離を歩いて喫茶店到着。ケーキもハーブティも予想以上に
美味しくて驚いた。ハーブティは始めて飲んだ時にあまりの
マズさに驚いたことと、ローズヒップティを飲んでお腹
壊した経験から敬遠していたんだけど一気に好きになった。
やだなぁ、こんな飲み易いハーブティもあるんじゃないか。
しかもなんでこんな田舎に!?というくらい美味(失礼)
すごい穴場だ。穴場といえば、近くに小さな鍾乳洞が
あるらしい。…そういや昔、父が小さな鍾乳洞があるって
言ってたな、行ったことないから忘れてたや。しかし
もう時間がないので今回は断念。今度は次の駅まで歩いて、
再び秩父線に乗った。今度は長瀞で途中下車。なぜこんな
意地のようにあちこちで降りているかというと、秩父線の
一日乗車券を買ったからで、せっかくなのであちこち降りて
みようということになったのだ。そして長瀞。もちろん
ライン下りは出来ないんだけど、人気のない石畳で写真を
撮って帰ってきた。さらに時間があったので参道を歩いて
宝登山神社へ。ここも長い付き合いだなぁ…。
そんなこんなで一日満喫して、可愛い猫にも会えて楽しい
一日となった。埼玉で始めて観光するなら、秩父はなかなか
楽しいかもしれない。



2006年03月03日(金) 顔なの?


朝、通勤途中の電車の中で一心不乱に「真田太平記」を
読んでいる私の耳に、前に立った女子高生の会話が
飛び込んできた。どうやらテストの前らしく、
日本史の話をしている。ちょうど「真田太平記」の
おかげで戦国時代に詳しくなりつつあった私は、
彼女達の会話に反応してしまったのだ。
それにしても、彼女達の話には意表を突かれた。

「私、徳川秀康と家光って区別つかないよ」

…おいおい、そんな初歩的なところでつまずいてて
ホントに君たち高校生か?中学生だって知ってるぞ。
つぅか、まさか入試じゃないだろうな。
さらにその子の連れが返した返答は、もっと凄かった。

「顔が違うじゃん」


おいおいおい!!!!!
テストに顔が出題されるのかよ!?



2006年03月02日(木) 何してるの?


忙しくて残業続きだ。
それというのも先日辞めた受付が…(以下略)
ともかく今日も残業をして、9時過ぎに東京ドームの
前を歩いて駅へ向かう途中におかしな人を見つけた。
男性二人組で一人はスーツ、もう一人はジャンパー。
通路から離れたゲートの前で何やら動いているのだ。
特にジャンパーの男性が。
よくよく見て思わず目を見張った。なんと

戦隊モノの変身ポーズの練習をしている

ではないか。いや、どの戦隊モノの変身ポーズか知らないが、
どう見ても戦隊モノ。あの動きは他に表現のしようがない。
強いて言うなら中森明菜の「Dedire」の振付(年がバレる)に
似ていなくもないが、いやでもあれは戦隊モノだ。
大きく腕を振ってしゃがみこむ姿勢なんかいかにも。
第一ここは戦隊モノショーが開かれている後楽園だから
私が疑うものしょうがないと思う。
じゃあ一体、隣のスーツの男性は何なのか?
マネージャー?振付指導?戦隊モノヲタク?
一瞬にして色々考えたが、人通りが少ないしそちらを
凝視しているのは私だけで否応無く目立つので、ちらちらと
様子をうかがいつつも足早に通り過ぎてしまった。
なんなんだあれは。すっごい気になる!
翌日、会社に行って昨日目撃したモノに
ついて同僚に言ってみたのだが、

今日が戦隊モノショーのオーディションなんじゃないの?

で、意見の一致を見た。確かに、変身してしまえば中の人は
誰でもイケる。深夜、ドーム前で撮影があるため変身の
練習をしていた本物の役者、よりは説得力ある説のような
気がする。はー、気になる。何してたんだろ?


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