ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2004年04月30日(金) また空振り

末子ちゃんの誕生日(12/25)に、マーカーみたいなクレヨンみたいなものをプレゼントしたんですが。
これが大好評でございまして。
とってもするするとした、不思議な描き味で。
大人でも「もうちょっともうちょっと」と落書きしたくなるような、なかなか楽しいマーカーだったんですが。

子供ですから。
あっと言う間に使い切ってしまいまして。

ひと月ほど前、ナナの家に遊びに行ったときに
「あのマーカーはどこで買えるの? 使い切っちゃったみたいでさ」とナナ。
「どの色がなくなったの?」
「全部」
「そう。 いいよ、また買ってくる」
「あれ、高いじゃん。いいよ」

なんて会話があったんですが。

先日、文房具店に行くついでがあったので、そのマーカーも買うことにしたじょりぃ。
ありがたいことに、中の替え芯だけ売っておりました。

買ったきり、しばらく渡せないままバッグに入っていたのですが。
いつまでもバッグに入れておいても仕方ないので、ナナにメール。
おとといのことです。
「買ってあるんだけど、なんだか忙しそうだし、郵送するね」と。
いつだったかみたいに、届けに行ったはいいが邪魔にされて帰ってきた、というのはもうゴメンなので、はなから逃げ腰のじょりぃ。
30分車を飛ばせば会える距離にいながら、郵送という消極的な手段を提案してみました。

「急いでないし、ついでのときでいいよ。土曜日にそっちに行く用があるかも、また連絡するね」というような、思いもしなかった嬉しい返事が返ってきまして。

わあい。
土曜日会えるかも。
嬉しいな。


そして今日。金曜日。

仕事中になっちゃんが「ねえじょりぃちゃん。明日って、仕事忙しいかな?」と。
「ん? 休みたいかな? 大丈夫だよ」
「ううん。 ねえ、だったら一緒にピザ食べに行かない? なんて(笑)」

あらめずらしい。
なっちゃんがこういうリクエストすることってあまりないのですよ。
この人はすごく気を遣うし、遠慮がちなもので。

なのでもちろんOK。

「いいね。 なっちゃんが食べたいってことは、○○のピザがいいんでしょ?」
「うん(にこにこ)」

は。

明日って土曜日?
ナナが来るかもしれない日だ。

「あ。 もしかして、明日、ナナがうちに寄るかもって言ってたんだ」
「あ、 じゃあいいよ。また後で」 にこにこしながらも、しゅんとしてそう。

しかし、なっちゃんのめずらしいリクエストです。
できれば一緒に行きたい。
それに、なっちゃん、きっと「またナナちゃん?」と思ってそうな気がして、体裁も悪いじょりぃ。

「ちょっと待って。ナナに何時頃になるか訊いてみるから」
「いいよう。 いつだっていいんだもん」
「まあまあ」


「明日、こっち来るの、何時頃になりそう?」とナナにメール。

思いの外すぐに返事がきました。

「明日はちょっと行けそうにないやごめんね」



・・・・・・・・・・。



あっそ。


句読点くらい入れやがれ。




というわけで、明日は心おきなくなっちゃんとおいしいピザを食べてきます。
あーよかった。


けっ。
また空振りですか。


・・・・・・。

去年のゴールデンウィークはお誘いがあったのになぁ。
そういえば、今年はお正月休みも声がかからなかった。
(ケンカしてたのが悪いんですが)

ワタシと出掛けるのに飽きてきちゃったのかな。


ナナ、
ワタシがいなくなると、きっとさびしいよ。
もっと大事にしたまえ。

と、本人に言ってみたいものです。言えませんけど。


2004年04月25日(日) 最後にラブホに行ったのはいつ?

「ねえママ。パパと最後にラブホに行ったのはいつ?」

次女ちゃんとナナとワタシでおしゃべり中、次女ちゃんから爆弾投下。
ちなみに次女ちゃんは小学5年生。マジメに質問してます。


「え!」 ナナ、明らかに動揺。

便乗してじょりぃも「ママ、いつー?(悪魔笑)」

しかしナナ、しゃあしゃあと
「行かないよ、ラブホなんて。行ったことないよ」



先生!大ウソツキがいます!

「パパとふたりでせっかくあちこち行ってるんだから、ガイドブック作って友達に売りつけようかと思ったこともある(笑)」と過去に発言した女とは思えないこの答。

よくワタシの前で、しれっとした顔してそういうこと言ってのけられますねアナタ。


「あるはずだよー」と次女ちゃん。

「どうして?」とナナ。

「だって、お姉ちゃんが、ママとパパ、ラブホ行ったって言ってたもん」

「・・・・お姉ちゃんとそんな話ばっかりしてるの?(笑)」とナナ。

「そんな話ばっかりってわけじゃないけどさー」

「うん。 あるよ。 ラブホ行ったこと」 ナナ、観念。

「やっぱあるんだー」

「でもさー、次女ちゃん、ラブホってどんなところか知らないでしょ?」とナナ。

「知ってるよ。 さっき『牡丹と薔薇』で男の人と女の人がベッドでしてたようなことするんでしょ?」

「わはははははは」 じょりぃ、笑うしかなく。

「なんだ。 知ってるのか」 とナナ。

「で? 最近はいつ行ったの?」食い下がる次女ちゃん。

「結婚してからは行ってないよ(にこっ)」


本当でしょうか。
嘘だと思いますけど。
でも、できちゃった婚だったし、もしかしたらホント?
って、どっちでもいいですけど。


「じゃあ、家でしてるんだね」  

次女ちゃん、爆弾をさらに投下させます。

「え!」<笑いつつ再び動揺のナナ。

「わははははははははは(乾)」<じょりぃ

「お姉ちゃんが『家でしてるの、知ってる』って言ってたよ」

「・・・・・・・・・・」 ナナ、絶句。


わくわくわくわくわくわくわくと状況を見守るじょりぃ。


が、ナナのやつ、話をそらせてしまいました。

ちっ。



子供に夫婦生活を察知されてんじゃねーよこのマヌケ。


という罵倒は、もちろんただのヤキモチから出た言葉であります。


そして、おもしろいようなおもしろくないような、複雑な心境のじょりぃ。
ていうか、基本的にはまったくおもしろくないんですが、
せっかくなのでおもしろがりたいと思います。



子供って、人様の前で何言い出すかわからなくてコワイですね☆


2004年04月23日(金) 嫉妬深いらしい

ナナ家の留守番係を終えて、帰宅して参りましたじょりぃでございます。

玄関に入り、挨拶を済ませるなりナナが「今日、末子いないの。なんとボーイフレンドの家にお泊まり(笑)」と。
ちょっとガッカリ。さびしいな。

次女ちゃんは2階で宿題中。長女ちゃんはまだ帰ってきていません。
せっかくワタシとナナとふたりの時間なんですが、ナナは夕飯の支度の仕上げに入っているし、ワタシはテレビ見てるしで無言。
つまんないですね。
末子ちゃんいないとやっぱり間が持ちませんワタシ。

そのうち長女ちゃんも帰ってきて、ナナは出掛けていき、子供たちと3人でごはんを食べ、長女ちゃんを塾に送っていき、次女ちゃんとお遊びタイム。今日は末子ちゃんがいませんから、じょりぃ貸切でございます。

「恋愛心理テストの本買ったの。一緒にやろ☆」と次女ちゃん。 5年生の娘と恋愛心理テストに興じるじょりぃ。
ほどなくしてパパも帰宅。
パパもごはんつまみながら、なんとなく参加。
なんと言いましょうか、しょせん小中学生が読んで楽しむような心理テストですから、ものすごく底が浅いんですが、きゃはきゃは言いながらそれなりに楽しくてですね。

その心理テストの中に、
「あなたのお誕生日パーティに来たのは、女の子は何人?男の子は何人?・・(途中忘れ)・・プレゼントの数はいくつ?」
という設問があったのですが。

プレゼントの数について。
ワタシは7つ。 パパは3つ。

これって、「相手の浮気を何回許せるか」という数らしいです。根拠はさっぱりわかりませんが。

ワタシったら、7回も許してしまうらしいです。
寛大です。
ていうか、ここまでくると、ただのモテないヤツか、大いなるバカです。

ここでパパから発言。
「ママならプレゼント1つだろうな」と。

「? 浮気は絶対許さない、ということですか?」とワタシ。
「許さねーと思うよー。 だって『一度でも浮気をしたら離婚するから』って言われてるもん、オレ」


ええと。
「男の人だから、浮気のひとつやふたつはしょーがないんじゃないの?」ってしらっと言ってたの、誰でしたっけ?



「そうなんですか。 厳しいですね。ていうか、嫉妬深い女ですね」
「すげーよナナは。とにかく、ちょっとあやしいとか疑いだすと追究もキリがないんだから」
「追究ですか」
「なんか、わざわざあやしいことを見つけてはあれはどうなの?とかこれはこういうことなんじゃないの?とかさ、延々と詰め寄るんだよ」
「ほう」 怖。
「ひどいのはさ、夜中にオレが寝てる時を見計らって、わざわざ起こしてそういうことを訊いてくるんだよ。寝ぼけてるようなときに」
「どういうことでしょう」
「そういう、意識が朦朧としてるときなら、嘘もつけずに本音を吐くだろう、ということなんじゃないかな」
「容赦ないですね」
「たまったもんじゃないよな。起こされる方の身にしてみれば」


そいつは確かにたまったもんじゃありません。
ていうか、「女の子にお愛想言うのは、パパのクセみたいなもんだから。自分が気分いいみたいねそうすると。だから好きなだけ言わせておく(笑)」
ってしらっと言ってたの、誰でしたっけ?



「結婚前も、すごいことがあったんだよ」
「どんなことですか」 ていうか、パパ、そういうことべらべらしゃべっちゃっていいんでしょうか。
ワタシも別に止めませんけど。 だってすごく話したそうですし。

「オレが留守の時に、勝手に人の部屋に入ってきててさ」
「はい」
「オレがいない間に、アルバムとか本棚とか勝手に見ちゃってさ」
「ええ」
「前の彼女の写真、全部剥がして捨てちゃってさ」
「わお」<無感情
「おまけにそれを、燃やしちゃうんだぜー。オレんちで」

その話は以前長女ちゃんからも入手済みですが。

「それはすごいですねーー」 と、お返事する、社会でのつきあい方というものを知っているじょりぃ。

「もうすげー大泣きしちゃってさ。 大変な騒ぎだったよ」<満足そう
「そうですか。 ワタシの前では『浮気のひとつやふたつ』なんて言ってましたけど、カッコつけてたんですね、ママ」
「あいつ、カッコつけだもんなー。ホントにカッコつけてるよな。外ヅラがいいんだよ」
「どうやらそのようですね」にっこり。


この話からワタシが感じることは2つ。

その1「パパ、結局『こんなにナナに愛されちゃって』と自慢したいんでしょ? まあかわいいもんです。け」

その2「ナナ、怖〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


ナナはたぶん、ワタシとはつきあえません。
と、この話を思い出すにつけ、強烈に思います。

ナナもワタシとつきあうのはゴメンでしょうが、ワタシもちょっとゴメンです。このことに関しては。
7回浮気を許すくらいのワタシですから、浮気されたくらいでは別れませんが、
勝手にアルバムとか見て勝手に剥がされて勝手に燃やされてしまったら、別れるかもしれません。

でも、相手がワタシの怒りを凌駕するほどの怖い怖いオーラを強く発していた場合、たぶん怖くて別れられません。
たぶんパパにも怖い怖いオーラを発していたのでございましょう。
想像すると、ホント怖いです。



そうこうしているうちに、長女ちゃんをお迎えに行く時間になり、約束の時間を大幅にオーバーして楽しんできたナナも帰宅。
みんなで楽しく「牡丹と薔薇」鑑賞。 おもしろいっすね、アレ。ワタシ初めて見たんですが。
爆笑しながらみんなで楽しみました。

そのあと、パパは自室へ。 長女ちゃんはお風呂へ。
次女ちゃんも一緒にお風呂に入るはずが、「もうちょっともうちょっと」と引っ張ります。
今度はナナに「恋愛心理テスト」をやらせようとしている次女ちゃんであります。


例の、「誕生日のプレゼントはいくつ?」の質問に、ナナの答は「ひとつ」。

うわーーー!パパの言ったとおりだーーーー!と、次女ちゃんと大喜びするじょりぃ。

「なに? パパの言ったとおりって?(笑)」とナナ。
「んー。 ママは一度たりとも浮気を許さないから、プレゼントは1個って言うだろう、ってパパが言ってたんだよ」
じょりぃ、はしょって説明。
「そうなんだ(笑)」と、ナナはちょっとバツが悪そうに笑っておりました。


心理テストを進めていく中で浮かび上がってきたんですが、どうもナナったら貞操観念が固いです。

・浮気は許さない
・同時に複数の人を愛することはできない
・思いは一途。浮気や心変わりなんて可能性はこれっぽっちもなし

という結果ばかり。
再会前にワタシがナナにたいして持っていたイメージと、全然違います。

「キミ、こうして見ると、ホントにカタイわけなのか?」 と、失礼なワタシ。
「あたしはカタイんだよ。 言ってるじゃんそうやって」 とナナ。

テスト中に「浮気はしません」という答が出たときも
「やっぱりね。あたしは絶対に、浮気する気はないもん」と言い切っておりました。

が。

不思議なほど、がっくりと来ないじょりぃ。
ワタシは貞操観念のしっかりした人が好きだからです。 自分のことは激しく棚に上げますが。

それになんて言うんでしょう。
「絶対パパ一筋。浮気なんてとんでもない」というナナのほうが、どうも安心して追いかけられるみたいです、ワタシの場合。
もちろん、「ワタシを好きになってほしい!」という願望は、そりゃあもう、ビッグバンくらいのすさまじいエネルギーで思ったりするわけですが、それと同時に「ワタシを好きになっちゃったらどうしよう」という不安はいつもつきまとっている、アンビバレンスの海を漂うじょりぃ。
おまけにワタシは、家族を大事に大事に思うナナが大好きでございます。

まあ、ワタシの矛盾する強い気持ちと葛藤において、やはりナナのしっかりとした貞操観念というのは、ワタシにとってもなくてはならないファクターであったりするのだろうな、と。


なーんてこととは別に。

どうもこの「あたしは浮気はしない」というナナの言葉。
これを意味する言葉が、このテスト中、正味3回ほどナナから発されているんですが。

多くないですか?

一度などは、わざわざ顔を上げてワタシの顔をハッキリと見てから言いました。

今回は「ワタシに釘を刺してるの?」というような悲しい気持ちにはならなかったのですが。
でもなにか、こう、ひっかかるんですわ。

釘を刺してるとは思わない。思わない、が。

意思表明ですか?
という印象を受けたのですが。
でも、どんな意味の、なんのための意思表明なのか。

あるいは、ナナのことですから、ワタシの気持ちを知っているクセに、知ってるからこそイジワルしたくて、ということも十分考えられます。
ていうか、そっちの線のが強いかもですが。

まあ、ワタシの顔見てから言ったのも、単なる偶然といえば偶然なのかもしれないですが。
回数はなんだかやっぱり不自然な気がします。



で。

心理テストの結果を総合すると、ナナは
・貞操観念がかーなーりー固く
・一途で
・性欲が強い(ワタシもなぜか強かったんですが、ワタシ70点、ナナは100点満点でした)
という人間であることが判明しました。

ものすごく内容の怪しい心理テストでしたが(ナナは「すげー適当だなこれ」とびつくりしてました)、まあこの結果ってば、パパは果報者でございますね。



ワタシがいると、子供たちがいつまでも寝ないので、おいとますることに。
「今日はありがとう」と、家族総出で(パパ、居眠りしてたらしいのに、わざわざ起きてきてくれて)玄関で見送ってくれまして。

ナナが車まで送ってくれます。

ワタシ、ラブホ発言(後でアップします)やら「浮気は絶対しない」発言やらでやはり「けっ」と思っていたらしく、帰り際にイジワルを言うことに決定。

「ねえ。 パパとワタシ、ふたりにしないほうがいいみたいだよ?(笑)」
「どういう意味?」
「ママの秘密を聞いてしまうことが多いんだ」
「え!   ・・・・で、今日も何か言ったの?パパ」
「うん。聞いた」
「何聞いたの?」
「言えない」
「なんだそれ(笑怒)」

てくてくてくてくてくてくてく

「ねえ、パパ、何話したの?」

めずらしく食い下がるナナ。
こういう「わざとらしいフリ」には、いつもはしらっとした顔して食い付いてこないくせに。

「だから、言えないって。言いづらいよ。 キミも聞かないほうがいいよ」<なんて意地悪なワタシの物言い。
「何? なんて言ったの? 教えてよー(笑)」
「  ナイショ」

車に乗り込もうとしたときに

「もしかして、『すごい』とか言ってたの?パパ」 と、ナナ。



え?



な、何? すごいって。 何がすごいの?

いや、そりゃ確かに、「ヤキモチがすごい」とは言ってたけど。
ナナの「すごい」はどういう意味?

ワタシの想像は、もちろんエロいほうエロいほうへとはまっていきます。


「何? すごいって?」と、今度はワタシがうろたえつつ。
「ううん。別に。なんとなく(笑)」


それで別れたんですが。



「ちょっと気を揉ませてやれふふふ」と思ってナナに振った話だったのに、
ワタシが気になって気になってしょーがなくなってしまいました。


すごいって、何がすごいの?



ああ。

今日もワタシの負けか。


2004年04月21日(水) 心配して・・・るのかな(いや、ない)

膝を医者に診てもらった日の晩、1週間音信不通だったナナからメールが来ました。

元気にやってる?

わあい。
こんなこっつまんないメールでも、大喜びのじょりぃ。
けなげな子犬のようです。わんっ。

でも、返事どうしようかな。
膝の調子が悪いことを報告しておいたほうがいいんだろうか。
でも病人ぶるのもイヤだしな。
かといって「なんで教えてくれなかったの」って言われるのもイヤだしな。
ああ、どうしてこんなどーでもいーことぐじぐじと考えるのかしらワタシ。
ナナが気まぐれで、何がカンにさわるかわからないからです。ひどい人です。
と、人のせいにしてみましたが、実のところワタシがぐずぐずちゃんだからなだけだったりします。
一人でやってろですかそうですか。

で、悩んだ結果、一応素直に報告しておくことに。

うん。でも足がこわれた。
たいしたことないと思うんだけど。
医者には随分脅かされてしまった。
そちらはみんな元気?


えー?だいじょーぶー?くらいは言ってくるかなと読んでいたじょりぃだったんですが。
結果はこれ。

運動不足?
とにかく体をお大事に。おやすみ。



勝手に運動不足って決めるなこら(怒)。
だいたい、そっけなさすぎです。

しかしそもそも、子供たちと遊んでいたときも「足が痛い」と訴えても(このときはマジで痛かったのです。腰まで激痛がきて、途中から末子ちゃんの「抱っこ」を辞退することに)、無視していたような人です。
ちやほやと心配してくれるはずなんてなかったんですが考えてみれば。
それにしても。
運動不足で足がだるいくらいで騒いで医者に行く人間だと思われたのだとしたらくやしい。
ワタシはスポ根少女よ!(もう少女じゃないけどとっくの昔に)
失礼じゃないの!

ぷんすかと勝手に腹を立てるじょりぃ。

ふて寝。
といっても寝たの朝の5時頃ですけど。


そして朝。

9時始まりのくせに、9時に起きて風呂に入りました。
眠かったんです。許してください。
脱衣所で着替えておりましたら、電話がぷるぷる鳴っております。

誰だよこんな朝っぱらから。

と怒ってみますが、もう始業時間を30分も過ぎております。
いけないのはワタシです。どうもすみません。

電話には間に合わなかったので、ナンバーディスプレイを確認してみたら 、ナナでした。

おや?

一晩寝たら、心配になったのかしら。
よくあるパターンですが。

け。
ちょっとこのまま心配させてやれ。くすくすくす。

仕事をしておりましたら、10時過ぎにまたナナから電話が。
なんですか? そんなに心配になっちゃったんですか? まいっちゃうなあもう。

電話に出ました。

「足、どうしたの?」とナナ。
「んー。 ちょっと膝の半月板をやっちゃったみたい。全然たいしたことはないんだけどさ」
「ふうん。 手術すすめられたでしょ」
「なんでわかるの?」
「あたしの母が、それやったから」
「へえ」
「すごく痛そうだったよ。結局貧血のせいで手術できなかったんだけど」
「ワタシはそんなに痛くない。日常生活も支障ないし」
「で? 手術なの?」

ざっと説明。
手術はたぶんない、というか、意地でも気合で治す。<体育会系的発想
ただ、正座禁止で、足を90度より曲げるなだってさー、と。

「90度より曲げないって、なんか大変そうじゃん。つい曲げちゃうよね」
「うん。曲げちゃう」
「肌身離さず、巨大な分度器を持って歩けば?きゃはははははは」
「・・・・・・。   くすっ」<ムッとしたフリをしようと思ったものの、想像したらおもしろくてつい笑ったじょりぃ。
「打ち合わせ先でお客さんに『すいません、ちょっと角度見てもらえます?』とか頼んじゃったりしてさ。きゃはははは」
「わはははははははは。ていうか、めんどくさいから、デカイ三角定規を持ち歩こう」
「それを足に常にはめておけばいいじゃん。ケガが増えそうだけど」

ええと。
ここまでで、まだひとことも「やさしい言葉」をかけてもらっていないんですが。
まあ期待してないですけど。

「で? どれくらい様子見るの?」
「わかんない」
「手術したほうが治りが良さそうじゃん。とっととしちゃえば?」
「イヤだよ。 痛いんだってさ」
「あたしなら、いつ治るかわからずに膝に注射打ってるよりは、手術して早く結果を出したいけどな」

ナナ、相変わらずせっかちです。

「手術はあとあとダメージが出そうで怖いんだよ」
「ふうん。  手術だと、入院でしょ?」
「うん」
「どれくらい?」
「症状にもよるけど、5日から3週間くらいだって」
「ふうん。 手術すれば、お見舞いに行ってあげるのに☆」
「え(喜)」
「あ、でも、5日だったら行かない」
「え(悲)」
「1週間でも行かないかもなー」
「いいよ来なくて(怒)」
「あ、でも、2週間くらい入院してくれれば、2回くらいは行けるかも。 んー・・やっぱ1回か?」
「じゃあ、手術のときは2週間コースで先生にお願いしてみます」
「でもそうなると、退院してからもしばらく会えないね」
「え? なんで?」
「だってじょりぃ、車の運転しばらくできなくなるでしょ?」
「・・・あの。 キミから会いに来てくれてもいいんですけど」
「きゃははははははは全然思いつかなかった」

・・・・・・・・・・・・(涙)。


「でもじゃあ、平気だね」とナナ。
何が平気なのかよくわからないんですが、とにかくワタシも「うん。平気だ」と。
「なーんだ。じゃあよかった。 ていうか、やっぱり運動不足のせいだね」
「う、うん」
「じゃあね」
「うん。ばいばい」


もう少し心配そうにしやがれこのやろう。

でもまあとにかく、電話をくれたんですから。
きっと言葉にしないだけで、ワタシのことが心配だったに違いない。
にこにこにこにこにこにこ。


なーんて、自分に都合良く考えていたんですが。
その晩、ナナからメールが届きまして。

23日の金曜日の夜って時間ある?

なんでしょう。
デエトのお誘いでしょうか。

今のところ大丈夫だよ。

ワクワクとナナからの返信を待つじょりぃ。

うちに来てくれると助かるのですが。
膝が不自由なのに申し訳ないんだけど、6時半くらいからパパが帰ってくるまででいいんだけど。


わあい。
やっぱりデエトのお誘い・・・・・じゃないからこれ全然。
留守番要員ですか?先生。

了解。
ママがいないってこと?


うん。PTA役員の歓送迎会があるんだ。
無理してない? お願いして平気?
じょりぃの動きに制限があること言い聞かせておくので。


「動きに制限がある」って、なんだか笑えます。ロボット風。

なるほど。わかった。無理じゃないよ。
ママとは全然会えなそうなのかな。
だとしたら残念だけど。


それはないよ。
じゃ6時半位までに来てください。
その他にも頼みたい事があるんだけど、それはその時にでも。
ありがとう。そしておやすみ。



・・・・・・他にも頼み事が?
と、ここまで来てはっと気付いたじょりぃ。


もしかして、朝の電話はこれらのお願い用の伏線ですか?


いやまさか。
「じょりぃのこと利用してるとかそういう風に思わないで」って、今までだってちゃんと言ってもらってるわけだし。
まさかそんなしたたかな・・・・・・ところもけっこうあるしな。
ちゃっかりも得意技だし。


でもまあ、いいか。
会えるらしいし。


ちっともやさしくちやほやしてもらえませんでしたが、
なんだかんだ言って留守番程度のことをナナに頼られてニヤニヤしているようなワタシに、ちやほやなんぞする必要なんかなさそうなナナであります。


いつかメロメロにぎゃふんと言わせて・・・・やるのはやっぱりどうも無理そうですねこりゃ。
ぎゃふん。


2004年04月16日(金) 理科準備室の思い出

さて。
ナナとのコンタクトが途切れると、ワタシったら「ナナとの昔の思い出」を語り出すんですが。

本日もそれです。
なんだかかわいそうですね、じょりぃ。
と、誰もかわいそうがってなんてくれないのはわかっているので、自分で言ってみました。

--------

あれは中学3年の、確か秋の終わりか冬の始めだったと思います。
もう部活ももちろん終わっていて、ワタシとナナをつなぐものは「帰りの二人乗り」だけでございました。
こう書くと仲良しそうですが、単にナナが自転車通学だったワタシを帰りの足に使っていただけでございます。
それでも、ナナと接触できる唯一の機会ですから、ワタシは毎日放課後になるとナナの教室まで行き、
「今日はどうするの?」とおうかがいをたてておりました。

が、このころになると、ナナは「今日は○○と一緒に帰るから」と断ることが多くなって参りまして。

ワタシといるよりも、○○のグループと話しているほうが数倍楽しそうなのはよくわかっておりましたので、「そう。じゃあね」とおとなしく引き下がる毎日。
それでも懲りずに毎日「今日はどうするの?」と聞きに行っていた、マヌケでしつこいじょりぃ。

そんな日々が続くなか。

ある日ワタシはナナに呼び出されました。
「放課後、第2理科準備室に来て」と。


なんでそんな誰もいないところに。

と一瞬思いましたが、考えてみたら、ナナは今週、そこの掃除当番。
ああ、掃除終わったらついでに何か用事でも頼みたいのかな、という気持ちと、「何か秘密の話かな」とワクワクする気持ちとで、ドキドキしながら第2理科準備室へ向かいました。
もちろん、幼いワタシの頭の中では、自分に都合のいいシナリオが展開されておりました。
もうすぐ中学生活も終わるし、実はナナもワタシに好意を持っていて、そんな内容の話が聞けるかもしれない。
もしかしたらキスとかしちゃうのかな。
そんな馬鹿なことを考えて、いそいそと理科準備室へ向かったのです。

ビーカーやら人体模型やらが並んでいる、ある意味マヌケな雰囲気の第2理科準備室に入ると、電気もつけない薄暗い部屋で、ナナが待っておりました。


なんか、ナナの顔、険しい。

どうやら、ワタシが期待していたストーリー展開にはまったくならなそうです。
ワタシ、何やっちゃったかな。
何の話かな。

もじもじしているワタシに、ナナが口を開きました。

「じょりぃ、あたしのこと、どう思ってるの?」


え!


こ、これは、どういう意味かな。

「どうって・・・・」
「あたしのこと好きなの?」
「・・・・・・・・・」

耳の奥がずーーんと重い感じがして、耳が遠くなりました。
ワタシ、緊張するとよくこの現象が起きるんですが。

ナナがどういうつもりで訊いているのかわからないので、返事ができずにいるじょりぃ。
だって、「あたしのこと好きなの?」という、一見ロマンチックな言葉とは裏腹に、ナナの顔はとても険しくて。

「そりゃ、好きだけど・・・・・?」

優柔不断な答え方をするじょりぃ。
だって怖いんですもん。

「変な意味で好きなのなら、やめてよね」
「え」


どういう意味?


じょりぃ、泣きたいような気持ちに。
ていうか、たぶん手とか震えちゃってたと思います。
まだ幼かったワタシは、冗談話にしてその場をごまかすことも、ポーカーフェイスでその場をやりすごすこともできず、ひたすら無言。

「みんなに変な風に思われるの、あたしイヤなんだよ」
「・・・・・・・・・・」

ナナはぽろぽろ泣き出すし。
ワタシは無言。
ていうか、泣きたいのはワタシです。


そのあとのことをよく覚えていないんですが。
耳はひどく耳鳴りを起こしてましたし、頭の中は真っ白ですし。
ナナはもう少し何か話したような気もします。
ワタシはほとんど口をきくことができず、最後に「ゴメンね」と謝ったのは覚えております。
とにかく、ナナは泣きながら怒っておりました。
今思えばなんだか理不尽な気もしますが。

誰かに何か言われたんでしょうね。
プライドが傷つくような思いをしたのかもしれません。

ナナが理科準備室から出ていった後も、ワタシはぼーーっとそこに残っておりました。
まず第一に「一緒にここから出ていくのを見られたら、またナナが誰かに何か言われるのかも」と思ったので、少し時間をおくことに。

もうひとつは、なんだか泣きそうだったから。ワタシも。

でも、あまりのショックで涙も出ませんでした。
ただただ、ひたすらショック。
ナナとは最近、ほとんど話もできない状態だったというのに、どうしてこんなことに。
毎日「今日はどうするの?」って訊きに行っていたのがいけなかったのかな。
じゃあ、明日から、もうそれもしちゃいけないんだな。
これはもう、ナナと関わっちゃいけないってことなんだ。

そんなことを考えて、ひたすらにショック状態。

しばらく理科準備室の大きな机に目を落としていたのですが、気を取り直して顔を上げ、人体模型のほうをなんとなく見てみたら。

準備室の奥にある、小さい部屋に、人がいました。
目が合いました。

同じソフト部の、Hちゃんでした。
ナナと同じクラスなので、たぶん掃除分担が同じだったのでしょう。


まずい。
しまった。
話を聞かれた。


どうしよう。


まず思ったのは「ナナ、ゴメン!」ということでした。
Hちゃんが今の会話をぽろっと人に話してしまえば、あっと言う間に噂になるでしょう。
しかも尾ひれがついた状態で。
今、ちょっと友達に何か言われたくらいで(たぶん)、これだけ動揺しているナナなのに、そんなことになったら申し訳ない。
ワタシ、どうしたらいいんだろう。


何も言えず、無言でそのまま立ちすくんでいると、Hちゃんが微笑みながら近づいてきました。

「じょりぃの気持ち、あたしわかるよ」と。

わかるって? 何が?
Hちゃんも女の子が好きなの?
いや、それは絶対なさそう。

事態が飲み込めないまま、さらに無言のじょりぃ。
心はこれ以上ないってくらい動転しております。

Hちゃんはワタシの肩にそっと手をかけて、「気にしちゃダメだよ。ナナもなんとなく言っちゃっただけだよ」と。

それでもまだ事態が把握できないじょりぃ。
ひたすら無言。

「あたし、誰にも言わないよ」

そう言って、Hちゃんは準備室を出ていきました。


ホントに言わないのかな。大丈夫かな。
ワタシも何か、気の利いたこと言えば良かった。

いろいろな後悔と、明日からの学校生活の不吉な予感がじょりぃを包みます。


ああ、弱った。


しかし、Hちゃんは、もともととても信頼できるタイプの人間です。
つまらないウワサ話にはしないだろう、と自分を納得させまして。


結局、話はHちゃんのところで本当にストップしておりました。

Hちゃんとは高校も一緒で、ずーーっと、今も交友があるのですが、あのときの話は一切出ておりません。
最近になって、ナナと交友が復活したことも、復活してすぐに報告したのですが「なつかしーー。ナナ、相変わらず?元気?」なんて感じで。

もう覚えていないのかしら。


このときのことって、ワタシにとって、なんだかすごく非現実的なんですよね。
だっておかしいですよ。
日頃何かにとらわれたりこだわったりすることのないナナが、わざわざ理科準備室なんかに呼び出して泣きながらあんな話をワタシにしたことと言い、それを聞いていた友達がいて、ビミョーに慰められて、彼女にとってもそれってなかったことみたいになっていて。

今思えば、不思議な体験です。
当時はもう、それこそ「死んでしまいたい」とすら思ったものでしたが。


もちろん、それ以来、ワタシとナナは疎遠になっていきます。
卒業式の日も話すらしませんでした。
中学時代、ワタシはキッパリと、ナナに一度フラれていたわけです。
悲しい思い出です。
今思い出しても、胸がぎゅうっと痛みます。


--------------


なのにですよ。

再会してしばらくしてから、ナナに「理科準備室にワタシを呼びだしたの、覚えてる?」と、清水の舞台から飛び降りる覚悟で訊いてみたことがあったのですが。

「え? なにそれ。 覚えてない」


マジですか?

「マジー?」
「マジー。 だってなんでそんなところにあたしがじょりぃを呼び出さなければならないんだ?」


びつくりしましたよ奥さん。
ワタシが20年近く引きずっていた傷をつけた張本人は、そのことをまったく全然かけらすら覚えていなかったんですから。

「・・・・覚えていないならいいよ。あまりいい話じゃないし」とワタシ。
「えー、知りたいよー。 何?その不思議な話」
「・・・・・・・・」
「教えて?☆」

あたりさわりのないように話をかいつまんで、ナナに説明。
毎日「今日は自転車どうする?」と訊きに行ってたワタシを、たぶん友達がひやかしてアナタに何か言ったらしく、「変な風に思われたらイヤだ」とワタシを呼び出してベソかいたんだよ、と。
なぜかワタシを責めたんだよ、ひどいよねー、と。
大人になった今は、冗談まじりに。

「ええええええ? まったく覚えてないんですけど」
「   そう   」(白目)
「それはキミに悪いことをしたね(笑)。 傷ついた?」
「傷ついた」
「ゴメンゴメン。 でもそれって、ホントにあたし?」 <失礼ですね
「ホントにアナタです」
「なんで忘れちゃうのかなーー。  ホントにあたし?」
「じゃあ、別人てことで」


そのとき、Hちゃんがいて、話を聞かれちゃってさー、という話もついでに。
「じょりぃの気持ち、あたしわかるよって、なぐさめてもらったんだ」
「そうなんだ。 Hちゃんもご苦労だったねー」 誰のせいなんだよ。

「でもさ、あたし、Hちゃんがなんでそう言ったのか、なんかわかる気がする」とナナ。
「なんで?」
「当時クラスでさ、HちゃんとSが仲良かったのに、だんだんSがHちゃんを遠ざけるようになっちゃったのよ」
「そう」 

Sはいつでもどこでも人気者の、超いいヤツです。
先日掲示板でちょこっと書いた、都内に大きな事務所を構えている出世頭でもあるんですが。
ワタシは高校も一緒で、彼女もたぶんレヅかバイです。現在も独身。
ナナもSのことが大好きで「一緒にSに会いに行こうね」といつも言ってるくらいなんですが。

「Hちゃんはすごくショックだったみたいでさ。 でもSの気持ちもわかるんだ」
「ふうん」
「じょりぃのその話の時期と、HちゃんからSが離れていった時期が、ちょうど重なってると思うんだ」
「ふうん」
「だから、他人事と思えなかったんじゃないかな」
「なるほど」


みんなそれぞれの、15歳でありました。



それにしても。
ホントにワタシのことなんて、どうでもよかったんですねアナタ。
と申し伝えましたら「そんなこともないけどさー。 そうだったのかもね(笑)」だそうです。

こっちはいまだに人体模型見ると、当時のあのやるせない気持ちが甦ってトラウマになっているというのに。

のんきなもんです。


今現在のこのナナワタに書かれているようないろんな出来事も、
20年後には「え?あたしそんなこと言った? てか、それホントにあたし?」なんて言われてるのかもしれません。


脱力。
そして涙。


2004年04月12日(月) 久々にブルー

まあ、元はと言えば、ワタシが悪かったんですよ。

ここのところ、ナナとワタシってばやけにイイ感じだったもんですから、調子づいていたんでしょうねワタシ。
「会えば、いい目に会える」と思いこんでいたんですきっと。

だから「ポスト直してあげる(ずっと壊れてて、子供たちがいつケガするか心配だったんです)。それだけで帰るから、家にいなくてもいいよ」なんて無理矢理口実をつくって会いに行ったワタシがいけない。

結局、子供につかまるわけですよ。

しかも今日は、ナナ、大忙しの日。
次女ちゃんの習字の送り迎えと、長女ちゃんの塾の送り迎えが、時間差であったりする日でございます。
覚えていれば行かなかったんですが。
んなもん、覚えていられるはずがありません。
おまけに明日は次女ちゃんの授業参観日。

なんていうんですか?
ワタシがいると邪魔、って感じがありあり。
なのでワタシも早く帰りたかったんですが、子供たちはワタシを帰してくれず。
それでも、夕飯前には絶対においとましたくて、末子ちゃんが泣き叫ぶ中、やっとの思いで玄関まで辿り着いたじょりぃ。

末子ちゃんがつかまる足を引きずりながら玄関に向かう途中、キッチンからナナが「仕事忙しいの? 平気なら夕飯食べていけばいいのに」とは言ってくれたモノの、どっちでもいいというのがありあり。
ワタシにしてみれば「いなくてもいいよ。適当に直して帰るから」と行っておきながら、結局ずるずると居座り続けたことに負い目を感じておりまして、とにかく帰らねば!とそればかり。

玄関で、次女ちゃんと末子ちゃんが、それでもなおじょりぃの説得にかかります。
ていうか、末子ちゃんは泣いてただけですけど。

「お仕事平気なら、夕飯食べて行ってよー」と、次女ちゃん。
「そういうわけにはいかないんだよ」
「ママだって、食べていけばって言ってたじゃーん。ねーーー」
「ママ、本心じゃないと思うよ」じょりぃ、小声で。
「どうして?」
「んー・・・なんか、忙しそうだしさ」
「大丈夫だよー」
「それに、じょりぃちゃん、今帰らないといよいよカッコ悪いんだよ」
「どうして?」
「もう『帰る』って言ったから、ここで引き返すとカッコ悪いでしょ?」
「えーーー?そうなのーー?」

それまで子供たちと隣室で遊んでいても、ワタシなんて存在しないかのように、ワタシの声なんてまったく聞こえていないかのような態度だったナナが、キッチンから大声で何か言いました。

聞き取れなかったので、キッチンの方に顔を出して「なんか言った?」と訊ねてみましたら

「今帰らないとカッコ悪いなんてさ、じょりぃのことカッコいいなんて誰も一度でも思ったことないから、それは心配ないんじゃないのー?」と、デカイ声で。


・・・・・・・・・。


やっと口きいてくれたと思ったら、そんなことですか。

「時間大丈夫なら食べていけば? きょんさんは? 待ってないの?」
「待ってない」 既に電話で連絡済み。
「じゃ、今さらカッコ悪いのなんて気にしないで食べていきなよ」

じょりぃ、しょんぼりしながらリビングに戻りました。
どうせカッコ悪いよ。 いつもカッコ悪いよ。 しょんぼり。

それにしても。
キッチンと玄関ホールってけっこう離れているんですが。
しっかり話を聞いてたんですね。

じゃ、ワタシと子供の会話の中でママのこと話してるときも、いつも聞いてるんじゃないの?
どうしていつも無視するのよ。
かまってほしくてわざと聞こえるように話しているときもあるのに、そういうときはしらばっくれてるのねアナタ。


ちぇ。

そーゆー人ですけど。


食事が終わって、子供たちと「宝探しゲーム」をしまして。
ぬいぐるみを何体か、部屋のあちこちに一人が隠して、それを残りの二人で見つける、という楽しい遊びです。
リビングと、隣接する和室の2部屋を使って遊んでおりました。
ここでこの遊びだと、まだパパと食事をしているナナの顔も見られるので、ささやかな満足感を得ていたじょりぃだったのですが。

何回目かの宝探しのときに、ナナ

「あー、もう。 この部屋でやらないでもらえないかなっ。 2階の方が遊びやすいんじゃないの?」と。

子供たちの顔を見ましたら「じゃ、2階でやろ。じょりぃちゃん」と、次女ちゃん。
「・・・・うん」 と、悲しみじょりぃ。

階段に向かう途中、ナナの横を通りましたら

「じょりぃ、ゴメンね☆ どうもありがと(はぁと)」

と、特別な甘え声。



なんだい。
こんなときばっかり。

「うん」と答えて、ぼそぼそと階段を上るじょりぃ。

子供たちとはげらげら笑いながら楽しく遊んだのですが。


ナナとパパの楽しそうな話し声が、2階の子供部屋まで聞こえてきます。
食事中も、今日はことさら仲良さそうにしていたよなそういえば。
今だって、なんか聞こえよがしっぽいし。

これはアレですよ。
ワタシの思い過ごしって言えば思い過ごしなんですけど。


前回ナナの家にお邪魔したときに、パパの方に向いていたイジワルのベクトルが、今日はワタシに向いていたんじゃないかと。


いやまさか。
それってワタシの自意識過剰よ。
ナナはなにも考えてないって。
自分がいじけてるから、そんな風に思うだけなんだって。

と、言い聞かせてみましたが。


やっぱりどうも、今日のナナは意地が悪いです。ワタシに。
彼女はたまに、誰かに対して、無性にイジワルしたくなるときがあるんですよ。
とはいっても、ターゲットは身内に限られていますけどね。
本日のターゲットはワタシ。
やっぱそういうことだろう。
ナナが忙しい日にワタシが来ちゃったのも気に入らなかったのかもしれません。


そのあと、パパとナナの食事が終わった頃を見計らって下に降り、今度はお絵かき。

なんか、ワタシ、ナチュラルに無視されてます。ナナに。
あ、パパがやってきた。
パパ、ナナの隣にぴったり座りまして。
ナナ、引き続き、パパとことさら仲良く話しております。
ワタシのことは相変わらず無視。
パパとふたりで末子ちゃんの絵についてなにやら話していて、ワタシと話してくれるのは次女ちゃんだけ。


なんなんですか一体。


パパと次女ちゃんと末子ちゃんでお風呂に入ることになり、もしかしたら、そうすればナナはワタシと話してくれるのかな、と思っていたのですが。
いつも、そういう時間を待ってるんだよ、みたいに言ってくれますし。


待ってみた。


ナナ、どこ行っちゃったの?
もう長女ちゃんのお迎えに行っちゃったのかな。
ワタシに黙って?


駐車場まで行ってみましたが。
ナナの車あるし。



ぽつーーーーーん。なじょりぃ。



もう帰ろ。
と思ったものの、黙って帰ったら、玄関の鍵が開けっ放しになってしまいます。


でも、ナナ、どこにもいないし。


「ねえねえ」

家の中で、ちょっと大きい声で呼んでみました。


しーーーーーん。


「ママー。   どこにいるの?」


しーーーーーん。



いいや、もう帰ろう。



と、玄関に向かったら、脱衣所からナナ登場。

「何?」
「ん。  帰る」
「そっか。 今日も子供たちと遊んでくれてありがとう。引き留めちゃってゴメン」
「・・・・・こちらこそ、長居してゴメンナサイ」
「あたしももう、長女を迎えに行く時間だ」
「そう」

と、普通なら一緒に駐車場まで行って、一緒に車に乗ってバイバイするところですが、今日の仕打ちにすっかりグロッキーになったじょりぃは、そのまま黙って一人で歩いていき、車をぶろおおおおおんと。
お先に失礼。


あーあ。
来なきゃ良かったな。
と、心から思うじょりぃ。

もう当分、こっちからはコンタクト取らないようにしよう。
良かったかも。 ちゃんとそう思えて。
「会いたい病」は、少なくとも落ち着くだろうし。
あんな冷たい人に会いたくないし。

あ、タバコ買わなきゃ。


と、途中の自販機に車を寄せて、タバコ購入。
車に乗ろうとしたら

「あ、じょりぃちゃん?」と、ワタシを呼ぶ声。

「長女ちゃん! こんな夜道歩いちゃって。アブナイよ。 送っていこうか?車に乗れば?」 慌てるワタシ。
タバコ買うところも見られたかしら。 やば。

「ああ、だいじょぶだよ(笑)。ママももうじき来るだろうし・・・って、あ、ママだ」

すごい。
3人のタイミングが合いました。
ナナの家からけっこう走ったので、これはなかなかすごい偶然です。

「じょりぃ?」と車の中からナナ。
「うん」
「偶然?」
「うん」

ワタシはとっとと自分の車に乗り込みました。

方向変換して、ナナの車の対向車線に降りると、ナナ、車の窓をいっぱいに開けて、「気をつけてね。今日はありがとう」と、さっきと打って代わって満面の笑顔。

ワタシもちょっとホッとして、窓を開けて「おやすみ」と。


気まぐれとは言え、何、この急激な表情の変化。
もしかして、ワタシがとっとと帰ってきてしまったので、「怒らせちゃったか?☆甘え攻撃」に出たのでしょうか。

いずれにしても。


しばらくはワタシからは接触できません。
本当に、今日のナナは冷たくて、意地が悪かった。
でもそうです。4月は忙しいって言われていたんですから、それも当然です。
ワタシはしばらくおとなしくしていなければならないんです。

とにかく、素直になつく気力は、今日一日ですっかりそがれてしまいました。
すごい威力だな、キミのフキゲンパワー。


家に帰りましたら、きょんが「元気ないの?」と。

「うん」
「パパがイヤだったの?」
「パパじゃない」
「ナナ?」
「そうかも」
「冷たくされたの?」
「うん」
「どんな風に?」
「・・・・よくわかんない」

ちょっと黙った後に、きょん
「それって、好きなんじゃないの?」 と。

どき。

「え?(笑) ナナがワタシを?」 とぼけてみました。
「違うよ。じょりぃがナナを、だよ」
「好きじゃないよ」 罪悪感。なんだかちっぽけな偽善だな、この罪悪感も。
「どうかな」
「仕事では嫌なことがあった。 だから、なんでもないのに、冷たくされたように感じてしまっているのかも」
「そう」

深追いしないきょん。 ステキ。

でも疑ってます。まだ。



本腰入れて、少々自粛いたしますワタシ。


2004年04月11日(日) 乳くれー

ダウナーだった日にナナがランチに誘ってくれた日のことでございます。

おそば屋さんに行きまして。
ナナとワタシ、向かい合って座りましたら、一緒に行った末子ちゃん、どちらの隣に座ろうかしばらく悩んでおりました。

「どうしたの?末子。 どっちに座るか悩んでるの?」とナナ。
「そうなんだけどーーー。 やっぱりママがすきだから、ママのとなりにするー」
「あっそ」とワタシ。

「だって末子、ママのことだいすきなんだもん」

かわいいですね。

「しあわせなママでよかったー」とママに抱きつく末子ちゃん。

たぶん、末子ちゃんの言いたかったのは「あたしを幸せにしてくれるママで良かった」ということなんだと思うんですが。
そのへんまだ言葉が足りません。

「幸せなママって、なんだかすごくアホっぽいねー。なんも考えてなさそう(笑)」と笑うナナ。
そんなナナに抱きついて、末子ちゃんはナナの胸に顔を埋め、なんだかもそもそしております。

「ちょっと末子。 ママの胸さわさわするのやめてよー」とナナ。
「ママのちちのみたい。ちちくれー」

乳くれーってアナタ。
おっぱい飲みたい、ならわかりますが、ダイレクトに乳ですか。

と、ワタシとナナは笑いまして。

そうしたら末子ちゃん、ママの耳元でなにやらナイショ話を。
私の方をちらちら見ながら、なんだかいじわるに楽しそうでございます。
やはり母親が意地が悪いと、子供もキッチリイジワルになるようでございますね。

ナイショ話が終わるとナナが笑いながら「今の話、じょりぃちゃんにも教えてあげれば?」と。

「やだー」と末子ちゃん。
「どうして? 教えてあげればいーじゃん」とナナ。
「おしえなーい」
「教えてよ、末子ちゃん」とワタシ。
「やーだー」
「教えてあげようよー」 ナナもなぜそんなに教えたがるのか。

しかし、「教えて」と頼めば教えてくれないのが末子ちゃんのセオリーです。

ナナもそれを利用して「あそ。別にじょりぃちゃん、聞きたくないからいいって」と。
ワタシも「うん。別にいいや。聞きたくないし」と。

案の定末子ちゃん「おしえてあげてもいいよ」と。

「わたしねー、おふろでねー、ママのおっぱいのてっぺんなめるのー」
「へー。   え?」
「ちちをもらってるのー」
「乳を!」

ナナ、笑っております。

末子ちゃん、ワタシの隣に移動してきまして。

「じょりぃちゃんも、ママのおっぱい、なめたい?」

え。

「そ、そうだね」
「なめたい?」
「うん。 なめたいかも」 ああ、ワタシったら何を言ってるんでしょう。
「ママの乳、おいしいんだよー」
「え。 まだ出るんですか」
「でるよー」

ここでナナの顔を見ましたら「出るわけないじゃん」と。
そうですよね。

「じょりぃちゃんも、ママのちちのみたい?」
「うん。 飲みたい」 <ちなみにマジです
「ほんとにおいしいから」
「ええと、どんな味なのかな?」
「よくわかんなーい」
「甘いのかな?」
「うん。 いちごみるくみたいなあじ」
「おいしそうだね」

ていうか、色的に血乳って感じ?


ナナ、ずっと笑ってましたが。


なんでそんな話、あんなにワタシに振りたがったの?
性悪オンナめ。


って、そんな深い意味ないんでしょうけど。
おかげさまでひとときの間、イチゴミルク味のすんごい楽しい妄想ができましたので、良しとします。


2004年04月09日(金) 一緒に寝てもらえば?

実はダウナーなワタシ。

とにかくもう、先週あたりから「ナナに会いたい会いたい」って、それはもう呪文のように頭と心を駆けめぐってる上に、さっくりと振られ続けているわけです。

4月キライ。

どうしてかといえば、4月って、新学期で、お母様は、何かと、忙しくてですね。
と、ムダに読点を入れてしまいたくなるほど、4月ってば学校行事が目白押し。
「家庭訪問が終わるまでバタバタしているから、5月中旬頃までは時間あかないんだ」と、毎年言われているワタシ。
3人子供がいると、確かに大変そうでございます。
さらに、ナナは専業主婦なもんですから、役員なんかもやっちまったりしちゃいますからなおさらです。

4月キライ。

オマケにワタシったら、ここ1週間ばかり、毎朝コワイ夢か悲しい夢で朝を迎えます。
コワイ夢の場合はまだ回復は早いのですが、悲しい夢なんか見ちゃった日にゃあアナタ、一日中ブルーです。
おとといはなっちゃんが死ぬ夢を見て、泣きながら目が覚めました。
今朝は、なんとナナをタマリンに取られてしまう夢を見て、ものすごい悲しみの淵から目覚めました。
しかもタマリンたら「なんとなくなりゆきでこうなってしまって、まあしかたなく」なんて言ってやがります。
タマリンはワタシの気持ちは知らずに言ってるんですが。
しかもこの「なんとなく巻き込まれ型発言」て、タマリン、ホントに言いそう。
ワタシはナナに向かって「どうして?」と、しくしく泣いておりました。
「だって素敵な人なんだモン」と、笑っていたナナ。
そしてワタシも「タマリン相手じゃ、全然かなわないや」と負け犬モード。 ああ悲しい。
ホント、新しい人に気がいかれちゃうくらいなら、パパと末永く仲良くしてほしい、と心から思いましたとさ。

と、他人が読めば馬鹿馬鹿しくて笑う気にもなれないような悲しい夢で、今日のワタシは大変グロッキーに。

なーんてわけで、冷たい返事が返ってくるのを覚悟で、ナナに「だからあたしにどうしろと?」と言われるしかないような、甘えたメールを送ってみました。

悲しい夢とかコワイ夢ばっかり見るんだ。
と言われても困っちゃうと思うけど。


ね?
だから何? てな感じでございましょう。

返事来ないだろうなーと思っていたら、すぐに返事が来ました。

疲れてんじゃない?
少し遊べば?
きょんさん休みじゃないの?



ありがとう、すぐ返事くれて。
でも、遊ぶ気になれないし、ここできょんの名前出されてもなー。
でもありがとう。

なんてまたしょぼくれていたら、ナナから電話が。

「もしもしーわたしーーーーー」

あら。末子ちゃんでした。

「じょりぃちゃん?」
「うん」
「あのね。 きょういそがしい?」
「ん? どうして?」
「あのねー、ごはんいっしょにたべない?」
「嬉しいなあ。 そうだね。夜ごはんなら大丈夫だよ」
「よる?   ママー、よるならだいじょうぶだって」

あれ?
ナナが電話させてくれたのかな?

「あのねー、よるはいそがしいんだって」と末子ちゃん。
「誰が?」
「ママ」
「お昼ならいいのかな?」
「んー・・・・ママにかわるね」

「もしもし?」ナナです。
「はい」
「夜はね、長女の塾があって、送り迎えとかでバタバタしちゃうんだよ」
「そう。 お昼なら一緒に食べられるの?」
「うん。 末子の幼稚園、今日入園式で年長さんは休みになっちゃってさ。 末子がいるので、何もできずにふたりでゴロゴロしてるの。今ならそんな状態」
「(笑)そう。 じゃ、今から行く」
「仕事大丈夫なの?」
「大丈夫にする」
「じゃ、待ってるから」

やさしいじゃん。

きっと、最初からナナからかかってきたら「気を遣わなくていいよ」と、意地張って心を閉ざしていたであろうワタシでしたが、まず末子ちゃんと話してすっかり無防備&ほのぼのモードになっていたので、あまり構えることなくお誘いを受けることができまして。

そして実はワタシ、ナナにも会いたかったのですが、ナナの子供達にすごく会いたかったのですよ。特に末子ちゃん。
なんだかこう、まっすぐにワタシに向かってきてくれる気持ちに触れたかったのかもしれませんが。
なので、このお申し出は、本当に嬉しいものでございました。


ナナの家に着くと、末子ちゃんが玄関から走っていつものように「じょりぃちゃあああああああああん!」と。
抱きついてくるかと思ったら、両手で両胸を揉まれました。
少し庭で遊んでから、手をつないで玄関に入ると「どうも」と素っ気ないナナが廊下を通りすぎていきまして。

ナナと話す間もなく、末子ちゃんと「ごっこ」遊びをしばらくいたしまして。
そのあと、おそばを食べに出掛け、そのあとナナ宅で3人でカルタ遊びをしました。

「何かあったの?」とも「なんで元気ないの?」とも訊かれませんでしたが、なんだかやっぱりこの人はやさしいみたいだな、と思ってやったりしました。

2時間しかいられなかったので、帰り際の末子ちゃんの泣き叫びようったらそれはそれはスゴイものでございました。
「やだーーーーーーーーー!!!!!かえんないでーーーーーーーー!!!!」
と、この世の終わりのように繰り返し泣き叫ぶ末子ちゃん。
ワタシとナナは苦笑い。
かわいそうだったし困ってしまったのですが、結局のところ、ワタシはこの、ワタシに強烈に向かってきてくれるエネルギーを求めて今日はやってきたのかな、なんて思えるような満足感も。
ありがとう、末子ちゃん。

いつまでこうやって泣いてくれるのかな。


家に戻ってすぐに、ナナに「今日はありがとう」のメールを送りましたが、さっくり無視。
返事がきやがりません。 け。



と、思っていたら、今、メール来ました。

今日は末子と遊んでくれてありがとう。
悪夢のこと聞くの忘れた。


忘れてただけかい!

疲れてるからヘンテコな夢見るんだよ。
だから疲れないようにしないとね。


やさしいじゃん。
と思ったら

今日はきょんさんにわがまま言って一緒に寝てもらえば。


・・・・・・・・。


どんなつもりで言っているのやら。
余計なお世話だこのやろう。


というわけで、ワタシもやけくそな返信を。

ちなみにママにわがまま言ったら、一緒に寝ていただけるんでしょうか。



返事?

もちろん来ませんよ。はははははははははは(乾)


・・・・・・パパに見られちゃったらどうしよう。
見るんだよな、あの人。ナナの携帯。



やば。




-----追記-------


実は「パパに見られたらどうしよう。誤解されたらどうしよう」(実は誤解じゃないんですが)と、悶々と悩みながら一夜を明かしたじょりぃ。<心からバカです

朝、携帯を確かめたら、ナナからメールが。
ドキドキドキ。

「パパが不審に思ったようだよ」

なんて内容だったらどうしよう。
と、ビクビクしながらメール開きましたら


ていうか一緒に眠れないんじゃないの?
眠れるようになったら寝てあげるよ。




ふん。

どうせ一人でないと眠れないよ。
なにが寝てあげるよだ。

け。



にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこ


2004年04月08日(木) 若い娘が好きだよね

温泉からの帰り道。
「あたし、ここから一人で帰る!」事件のあと、ケロっとして牧場でアイス食べていたときの出来事でございます。

寒いので車の中で食べていたんですが。
甘いわ冷たいわということで、ワタシはアイスはパス。ナナだけ食べていたので、ワタシは窓の外をぼーっと見ながら、ナナが食べるのを待っておりまして。

斜め前のワゴン車に、若いムスメ(推定22〜23歳くらい)が4人、楽しそうに乗り込みまして。

じょりぃサーチ始動。 うぃーーーーーーーーん。

前から2番目の茶髪の娘、かわいいじゃん。 スタイルいいし。 にやにや。


しておりましたら。


あら。
ナナがワタシを見ておりました。
何か、何か言わなきゃ。

「わ、若い娘が。 ほら」
「だから何?」<コワイ
「いや、若いっていいなあと思って」<ウソ
「ふうん。   じょりぃ、若い娘が好きだよねー」
「え」
「けっこう会話の中に出てくるよ『若いムスメ』という言葉」

なんてわかりやすいワタシ。

「お、おばさんとかおばあさんより、見ていてこう、溌剌としていて楽しいような気がするんですが」 <口からでまかせ
「そういう比較の問題じゃないと思うよ」
「そうかな」 そうなんですけど。
「お風呂のときもさ、『若い娘が自分のすぐ前に腰掛けちゃって、お尻が目の前にあったから目のやり場に困った』とかグチっていたけどさ」
「う、うん」
「嬉しかったってことなんでしょ?要は」
「いや、あれはホントに困った」 ホントです。
「けっこうチェック入ってるよ、『若い娘』」


そういうアナタもけっこうチェック入ってますね。
もしかして、ヤキモチですか?
って、あり得ないのは知ってますので、聞こえないフリでもしてみてください。


この日はもう1回「若い娘がらみ」の会話がありまして。

ホワイトデーだったので、次女ちゃんにバレンタインデーのチョコをもらっていたじょりぃは「何か次女ちゃんにホワイトデーのものを買って帰りたいんだけど」と、雑貨屋に寄りまして。
ナナも「子供たちにおみやげが買えなかったから、あたしもここで買っていこ」ということになり、ふたりして広めの店内ををぶらぶらと。

しておりましたら。

すらっと背が高く、足も長く、顔も小さく、そしてかわいい「若い娘」発見。

ワタシは常に「素人モデル」を探している身でありまして。
それが本業ではないんですが、仕事の関係で、まあ常に目を光らせているのです。
決してじょりぃのシュミで目をギラギラさせているわけではないんです。ホントです。

ただ、ワタシの好みって、えらく偏っているらしいので。
ナナにも訊いてみることにしました。
一般論としての意見を聞きたかったので、予備知識を与えないように、最小限の質問をしてみました。

「ねえ。 あの、全身白で固めた、ブーツすら白い、髪の長い背の高い女の子がいるじゃん?」
「え?  ああ。うん」
「あの子ってかわいくない?」
「・・・・・どういうこと? じょりぃはかわいいと思うわけ?」
「うん。まあ」
「悪くはないんじゃない? あたしはかわいいとは思わないけど。スタイルはいいかもね」
「かわいかったりきれいだったりはしない?」
「別に。普通じゃないの?」

あーあ。
じゃ、ダメか。
おまけにナナ、返答がなんだかトゲトゲしいです。
ヤキモチとは思いませんが、オンナゴコロとしてなんとなくおもしろくないのかもしれません。
いえ、それすらないかもしれませんけど。 なんか、トゲトゲ。

「なんでそんなこと訊くの? じょりぃはあーゆーのが好きなんだ?」
「好きとかでなくてさ、実は、モデルにどうかなと思ったんだ」

それまで目を合わせずに話していたナナが、こちらを向きまして。

「そういう目的があるなら、最初からそう言ってください」と。
「は。 スミマセン」
「それならあたしだって、ちゃんとそういう目で見るよ」
「え? 変わっちゃうの?」
「モデルとしてならいいんじゃないの? かわいいし、きれいだと思うよ。なにしろスタイルいいしね」
「さっきは普通って・・・」
「あんな質問、突然されたって、よくわかんないじゃん」

そういうもんでしょうか。
客観的に見てかわいいのなら、そう言ってくれればいいじゃないですか。ねえ?

「ああ。よく見ると、すげーかわいいね。うん。いいと思うよ」さっきと全然違うナナ。
「・・・そんなにかわいくないような気もしてきたなぁ。でも、キミがそう言うならどうしよう」
「どうしようって、アナタ、自分で声かけられるんですか?」
「かけられない・・・」
「もうっ。 名刺持ってるの?今日」
「持ってる」
「貸して。あたしが話してあげるから」
「いや、やっぱいいや・・」
「あ、行っちゃうよ。ほら」
「あうあうあう」
「・・・・・弱いなあ・・・・だらしねー」

こんなに協力的なら、最初から「モデルとしてどう?」と訊けばよかった。

ていうかナナ。

ホントはワタシが若い女の子をでれでれ目で追いかけていたのが気に入らなかったんでしょ?
そうに違いない。(違います)


2004年04月06日(火) 「最後の段階」のナゾ解き

奥さん!
て、ワタシ、世界中の人を奥さん扱いして話を進めさせていただきますけど。
ワタシ、ついに「最後の段階」のナゾが解けました!
ええ、そうです。
訊いてみたんですよ。とうとう、ナナに。

「最後の段階」ってなんじゃらほい?というかたはこちらをご参照ください。

エッチはキライじゃないんだろうけど、最後の段階がイヤ、と以前のたまっていたナナ。
ワタシとしては「え? どこからが最後の段階? アナタがイヤなのはどこからなんですか?どこまでならいいんですか?」と、悶々と延々と悩み続けていたワケなんですが(他に悩むことはないのか自分)。

先日のナナとの電話中、会話の流れからきっかけをつくり、訊ねてみました。

「あのさ」
「なに?」
「前に『最後の段階がイヤ』って、自分で言ってたの、覚えてる?」
「ああ(笑)。あったね、そんなこと」
「最後の段階って、どこからが最後なの?」
「なに?(笑)今さら」
「いや実は、ずっと」
「気になってたんだ?(笑)」
「うん」
「バッカじゃないのーーーー」

バカなんです。

「で、どっから?」
「えーー?・・・・じょりぃはどこからだと思ってるわけ?」
「様々なシーンが思い浮かんでしまうんですが」
「なんだそれ(笑)」
「なんか、おおまかに分けた場合だとあのへんかな?とか、細かく考えていくと、もうなんだかキリがなかったりしてさ」
「・・・・なに考えてるんだよ(笑)」
「だから、いろいろ」
「なに考えたか教えて?(甘え笑)」
「言えない(笑)」
「そんなにいろいろあるかぁ?」
「ある」
「いいじゃん、なんだって」
「気になって仕方がないんだよね」
「あははははははははは」

笑っていればいいさ。
ていうか、笑ってないで教えてください。

「おおまかに分けて最後、ってことじゃないのかな、じょりぃの考えに合わせれば」と、ナナ。
「同じ事考えてるのかわからない」
「んーーーー・・・・(笑)。 たとえばさ」
「うん」
「ABCって分けて考えた場合のC段階だよ」
「???????」

なんの比喩ですか?

「わかんない」
「わかんないの?」
「もしかして、ワタシたちが中学の頃の、あの例のABCで考えてしまっていいんですか?」
「ほかに何かあるの?」

懐かしすぎます。

「ABCってなんですか?」なんて思っている、若者なそこのアナタ。

若さが憎たらしいので教えてあげません。

なんてことは、やさしいことでは有名なじょりぃは言いません。
ちなみに誰もやさしいと言ってくれないことでも有名です。
こんなにやさしいのに。

Aはキス。
Bは、ええと、当時はペッティングって言ってましたけど、今はなんて言うんですか?
Cが挿入以降です。

あまり恥ずかしいことを言わせないでくださいよう。
って、勝手に説明しているわけですが。
ちなみに恥辱プレイは、実はされるよりするほうが好きなじょりぃです。
さあ、今、何をされてるか言ってみてごらん? どうされたいの? てな具合です。
ウソです。
そんなことできません。
て、誰か止めてください。

話を元に戻します。

「ああ! 納得したよ!」 
「スッキリした?」
「うん(笑)。 なんとなく、気持ちもわかるし」
「ていうかさ、あたし、飽きちゃうんだよね」
「は?」
「途中で、なんか醒めるの。で、『いかんいかん』とか自分でまた気分を盛り上げたりしてさ」
「(笑)わかる気がする。ワタシもそーゆーことあるよ」
「(笑) そもそもそうなるために、なんか気分を一生懸命盛り上げるの」
「ああ。それもわかるなー」
「あたし、体が反応するって、どうもいまいちよくわからないんだけど」
「どういうこと?」
「なんかさー、その気もなかったのに、されてるうちについ体が反応してしまってそのまま盛り上がっちゃう、みたいな?」
「ああ」
「あたしにとってはさ、気分の問題なんだよね。体が求めるとか、そういう気持ちってよくわかんない」
「ワタシもそういうことって、気分だな。体より」
「なんか、そういう風に、一生懸命自分を盛り上げるの。気分が盛り上がってるときは、けっこうキライじゃないんだろうけど」
「うん」
「体が求めてしまう人って、ある意味うらやましいよなー」
「でも、キライではない、と」
「うん。キライではないと思うんだけど」

まあ、子供3人も産んでることですし?<イヤミ


この話が出たの、前回のナナワタ日記の撃沈電話の後半なんですが。

この話を聞いて、ワタシがまたもや「もしかして、まだ望みはあるのか?」と虚しい期待を抱いてしまったのは、
無理もないのでしょうか。
往生際が悪いのでしょうか。
ていうか、性欲の強さ(弱さか?)的には相性良さそうじゃん☆<脳天気


ふうん。
気分か。



かえって難しいかしら。



2004年04月03日(土) はじめてのお泊まり・続編(トランプ合宿)

ナナの家に遊びに行くたびに、子供たちから「帰っちゃダメ!」とありがたい足止めを食らうじょりぃなんですが、そのたびにワタシとナナがついてきたウソが「今度泊まるから。ゆっくり遊べるから。ね?」だったわけでございます。
子供に平気でウソをつく悪い大人でございますね。

でもまあ、今まではそうは言ってもなんだか泊まる気にもなれずですね。
やっぱいろいろとめんどくさいですし、泊まられるほうも大変そうでございますからね。
絶対、泊まったら眠れない自信がありますので(変なところに神経質で嫌われがちなじょりぃ)、翌日の仕事のことなんか考えると、どうしても二の足を踏んでいたのでございますが。

が、数日前の電話でナナが

「子供たちにこのあいだの温泉のこと『ママだけずるい』って言われちゃってさー」と、なんだかバツが悪そうに。
「そう」 悪いことしてしまったかなと思うじょりぃ。
「なのでつい、言ってしまったのだよ」
「なんて?」
「春休み中、じょりぃちゃんが泊まりに来てくれるよって」
「    そんな勝手な(笑)」
「もう言っちゃった☆ ・・・ダメ?」 でた! 困ったときは甘えちゃえ作戦
「ダメじゃないです。お邪魔させていただきます。よろこんで」 <難なく陥落

ホントは子供たちじゃなくて、キミが泊まりにきてほしかったんでしょ?
なんてずうずうしいことは、さすがのじょりぃも思っちゃいません。

で、泊まりに行くまでの流れは昨日のナナワタ日記の通りなんですが。
子供たちと遊べるのは楽しみだったじょりぃなんですが、ことナナ家にいるあいだは、ワタシとナナの時間てまったく期待できませんので、どちらかというと「おつとめ」気分だったワタシ。
以前の日記にも書きましたが、遊びに行ってからナナの顔が見れたのが1時間後、とか、半日いてもほとんど口をきかない・顔も合わせないという感じで帰ってくるパターンがセオリーでございますからね。

ナナ家に到着しまして。
パパがお出迎えしてくれました。「今、みんな風呂入ってるんだよ。長女はこたつで寝てるし。ゴメンな」と。
パパ用に買ったおみやげのビールを渡しまして、しばらくパパとおしゃべり。

そのうちみんなお風呂から出てきまして。
次女ちゃんはパパの肩たたきを。なんか30分以上やってあげてましたけど。(この子はやさしいんですよ)
末子ちゃんはそのおかげで、じょりぃちゃんを独り占め状態。
アナタ何様?じょおうさまー状態でございます。

こういうときはたいてい、末子ちゃんも次女ちゃんもリビングの隣の和室にじょりぃを呼び出し、じょりぃ貸切状態で遊んでいるんですけど。
ナナは主婦としての仕事もあったり、まあたいていはテレビ見てたりでリビングかキッチンにおりまして、和室にいるじょりぃは放置なんですけど。そりゃあもう、見事に放置。
おかげでワタシはたいていナナとは話もできず顔も合わせずとなるわけですけど。

あーあ、今日もこっちで遊ぶということは、ナナと接触なく、ただ寝て・帰るという流れか・・・なんてぼんやりと思っておりましたら。

ナナ、リビングに行かず、和室の方に来まして。 しかも、ワタシの隣に座りまして。


ええ!? と、そんなことでびっくりじょりぃ。


続き部屋なので、あっちの部屋もこっちの部屋もないっちゃあないんですが。
それだって、今まで一度もなかったんですよ、こんなこと。
たまにリビングに一緒にいられるときだって、隣に座る事なんてほとんどないんです。
なのに今日は、末子ちゃんと遊んでいるワタシの、すぐ隣に座って、洗い髪なんか拭いてます。

う、うれしい・・・・。

とまあ、こんなことで喜んでいるというのが、日頃のじょりぃのかわいそうぶりを表していたりするわけですが。

髪を拭き終わったら、リビングに戻っちゃうんだろうなと思っていたのですが、それからもずっと、なにをするでもなく隣に座っててくれまして。
末子ちゃんがおかしなことを言ったりしたりするたびに、顔を見合わせて笑ったりですね。
とにかくずっと一緒にいてくれて。

今日に限って何を気遣っていてくれたのかはわかりませんが、「ナナが自らワタシの横に居続けてくれる」という現象が初めてのことでしたので(再会後3年にして)、もう、本当にうれしゅうございました。
来てよかったー。泊まってよかったー。てな具合です。
たかがこの程度のことなんですけどね。ふ。

そのうち、みんなでトランプをやることに。
なんて家族らしい光景でございましょう。
ひねくれじょりぃには居心地が悪いほどでございます。
ていうか、終わりにならないんですよね、ここんちのトランプって。
ナナとワタシ以外、みんな勝負への執着が強くてですね。
自分が負けると「もう1回!」となるもんで、エンドレス。
なもんで、そのうち末子ちゃん寝てしまいまして。

ナナが末子ちゃんを寝かしつけに、2階へあがっていっちゃいました。

5分ほどして、不安になるじょりぃ。
だって、ナナ、いつも末子ちゃん寝かしつけながら自分もぐうぐう寝ちまうんです。
まだ11時半だというのに、そんなことになったらワタシはさびしいじゃありませんか。

こっそりトランプから離れまして。 2階へ。

子供部屋の前でしばらく悩むじょりぃ。
なんか、ずうずうしくない?ワタシ。てな感じに。
ワタシが部屋に入ったことによって、末子ちゃんが起きてしまったら、ワタシ、ナナにたいそう怒られることになりますし。

でもまあ、結局自分の感情優先ということで、控えめにノックをしたあと、部屋に入りました。

「どうしたの?」と、暗がりの中から、ささやくようなナナの声。
「どこにいるの?」 ワタシもウイスパーに。
「ここ(笑)。 どうしたの?何かあった?」
「ん・・・・・別に」 <用もないのに母親の後を追ってきた、頭の弱い子供のようなワタシ。
「まだ末子、完全に寝入ってないんだよ。今寝かしつけちゃうからさ」
「・・・・ママ、寝ちゃわない?」
「(笑) だいじょうぶ。寝ないよ」
「・・・・・・・」 <無言で佇むバカっ子ぶり
「ちゃんと戻るから(笑)」
「ん」

ここで次女ちゃんが「じょりぃちゃん、何してるのー? トランプしようよー」と迎えにきてくれたので、おとなしくいったん戻ることに。
トランプの輪に加わると、長女ちゃんが「ママ、絶対寝ちゃうよね。いつものパターンだもん」と。

寝るなよーーーーーーナナーーーー。

しかし、ほどなくしてナナ、下へ降りてきまして。

長方形のこたつの長辺にパパと次女ちゃん、その隣の短辺に長女ちゃん、パパと向かい合わせの長辺にじょりぃひとり、一辺はデッドゾーン、という風に座っておりましたので、「やった。この状態なら、ナナはワタシの隣に・・!」と色めき立ったのですが。

次女ちゃんの隣に座っちまいやがりました。 ち。
何も3人ぎゅうぎゅうに座ることないじゃないですかねえ。
まあ、ワタシも辺のど真ん中に座って動こうとしなかったんですが。

ナナ、トランプには加わらず、ビデオを見始めまして。
デカプリオ主演「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」です。

「お、ママのお気に入りの映画だな。ていうか、それ、映画館でも観たんだろ?」とパパ。
「デカプリオかわいいんだもん」とナナ。

ワタシのがかわいいのに、と、心の中で寝言を言うワタシ。 <死ね

あまりにも勝敗への執念が強いトランプ(特にパパ)に辟易としていたじょりぃは、「じょりぃちゃん、イチ抜け〜」と宣言し、画面に集中することに。

というフリをして、ナナの顔を見ていたんですけど。
縁の太いメガネって便利です。周りから、自分の視線の死角をつくりやすいんですよね。
ということで、画面とナナと交互に眺めておりまして。

しばらくして、ナナがこたつの中で足を伸ばしました。

ワタシの膝に、ナナの足が触れております。
ど真ん中に座っているワタシのまわりには、他に触れるモノもないので、ワタシの膝に自分の足が触れていることはナナにもわかっているはずです。
いつもなら過剰に「あ、ゴメン」「あ、こちらこそ」となるところですが、今日はそのまま。
ナナの方に特別な意図があってそうなっているわけでないのは重々承知なんですが。

なんでこれくらいの接触で、ワタシったらこんなにドキドキできるんでしょうか。
呼吸のインターバルがさっきと変わっていることに気付かれませんように。
唾を飲み込む音が聞こえませんように。
ナナが足の位置を変えませんように。

ワタシが動いても、ナナは足をどけてしまうかもしれないので、ぢいいいいっとそのまま固まるじょりぃ。

それまではおしゃべりしながら見ていたんですが、足が触れてからは無言。
ワタシはもちろん、固まってたのと緊張してたので無言だったわけですが、ナナは画面に集中してただけです。ちぇ。

そんな無言状態に気付いたパパが
「さすが。映画好きの人は違うよな。なんかふたりとも、すげー集中してない?」と。

ナナが何か返事するかなと思って最初は知らんぷりしていたワタシだったんですが、ナナ、カジュアルに無視。
パパ、もう一度「映画好きの人は違うよな」と。 へこたれません。エライ。
ここでワタシはパパの方を見て「にっこり」。
何か話した拍子にナナの足が離れてしまったら大変なので、表情だけでパパにお返事してみたわけです。
パパ、じょりぃの反応には満足してくれたのですが、ナナは相変わらず無視なのでさらに食い下がりました。エライ。見習いたい。

「映画好きの人は違うよな、って言ってるんだよー」

と、ナナの後頭部に口をつけて、かぶりつくようにおっしゃっております。
パパお得意の、仲良しパフォーマンス。

ずうううううううううんと来そうなシチュエーションですが、今日は「ああ。ナナ、嫌がりそう」と、パパの身を案じました。
ナナが人前でそういうことをされるのは好きでなさそう、というのはワタシでもわかるのに、どうしてパパはいまだにやってしまうのかしら。

ナナ、まったく無視。 
後頭部にパパがくっついたまま一言も発さず、画面を見たままぴくりとも動きません。
おかげさまで、足はまだじょりぃの膝に触れたままです。
なんだかおかしなシチュエーションでございますね。

パパもがんばってしばらく頭に口つけてたんですが(キスって言っていいんでしょうかねやっぱり)、ナナ、やっぱり無視。


あの。
ヒヤヒヤするんですけど。


パパ「よくここまで無視できるよな」と、ちょっと拗ねながら、ナナから離れまして。
そりゃ拗ねるだろうな。 ナナもあんまりです。 お客の前なのに、あんまりパパに恥をかかせるべきではありません。

じょりぃ、フォローするはめに。

「○年生まれ(ワタシとナナの生まれ年)の人間は、耳が遠いんですよ(笑)。無視じゃなくて、聞こえていないんですきっと」

・・・・・これってフォローになってるんでしょうか。よくわかりませんが。

パパ、私の方を見てにこっと笑った後に、「耳が遠いのか」と話を合わせてくれまして。
しかしその後「ナナってホントに冷たいよな」と。
「いっつもこうやって無視するんだよな。な?パパ、いつもママに無視されてるよなー?」と、子供たちにも同意を求めるパパ。

まあ、パパの気持ちはわかりますが、ナナの気持ちもわかります。
パパ、ちょっとくどめだし。

その会話のあいだも、ナナはパパを無視。
その前の、トランプやらテレビを見ながらやらのパパの言動も気に入らない様子だったので、たぶん今のでキレたんでしょう。


ほどなくして「ちょっと。いつまで起きてる気?」と、ナナから子供たちに檄が飛んだので、トランプもお開き。
ワタシは歯を磨きたくなったので、中座して洗面所へ。
しゃこしゃこしゃこしゃこしゃこと歯磨きしておりましたら、パパがひょこっと顔を出して
「じょりぃちゃん、じゃあ、オレ寝るから。あとはよろしくな」と挨拶してくれました。
ありがたいことでございますね。
ワタシはしゃこしゃこしながら「にっこり」と顔だけでお返事させていただきました。

リビングに戻ると、ナナとワタシのふたりだけに。
ふたりであーだのこーだの言いながらビデオの続きを見ていたのですが。
ワタシ、今日眠くて眠くてしかたなかったんですよ。
それを知っていたナナが気をつかって「もう寝ようか?」と言ってくれまして。

一緒のふとんで寝ました。
なんてことはもちろんありません。ちぇ。

子供部屋で、ナナは末子ちゃんのベッドにもぞもぞと入り込み、ワタシはそのすぐ下に敷いてもらったふとんにもぞもぞと。
なのでピロートークすらありません。 まあ、こんなもんです。

結局ほとんど眠れなかったじょりぃは、子供たちが起きないうちに帰るために早起き。
一緒に起きたナナの「どうして朝なのに(じょりぃが)そんなにシャキシャキ動けるの? 眠れなかったの? 車すぐに運転して大丈夫?」という、はれぼったい心配そうな笑顔をみやげに、眠い目をこすりながら車に乗り込みました。


で、ワタシったら一体なにしに泊まりに行ったかというと、たぶん「トランプしに」だと思います。
鬼のようにトランプしてましたから。みんな。
ワタシはちょっぴり退屈でしたが。
とはいえ、いつもよりナナがやさしいように感じられたので、じょりぃは寝てなくたって、今日はほんのり幸せでございます。


たぶん次は「サゲ」の予感ですが。
ゆうべパパが食らったとばっちりが、次はワタシに来るんじゃないかなあと。

楽しみでございますね(白目 というか、貞子の目で)。


2004年04月02日(金) はじめてのお泊まり

平日の昼間っから花見なんてしている悠長な働き者じょりぃですこんばんは。

本日、ナナと、ナナんちの次女ちゃん・末子ちゃんを連れてお花見に行ってまいりました。
さすがに今度中2になる長女ちゃんは「生理だし、なんかだるい」という理由でついてきませんでした。
だんだんさびしくなります。
でも健全ですね。
母親とその友人と花見なんぞに行くよりも、誰もいなくなった家で留守番して羽を伸ばしたがるほうが、よっぽどマトモでございます。

しかし、子供たちを連れていったために、当然の事ながら。

え? 花? 桜? 見てないです。咲いてたんですか?

という花見になりました。

けっこう足を伸ばして、いつかふたりで行った「淫靡心誘発塔」のある公園まで花見に。
今日もその塔に登りましたが、子供たちがいるだけでなんでこんなにヨコシマな気持ちがなくなるのか、我ながら不思議です。
だいたい、子供がいれば「危ないよ!」の連発ばかりで、「ふふふ☆」なんてこと考えている間がないわけですが。
そこはラブホに囲まれているところで、前回ふたりで行ったときはラブホ関係の話ばかりしていたものでしたが、さすがにそれもなく。
いたって健全。

ただただ疲れました。
今はひたすら眠いです。

が、本日ワタシには、まだまだ「子供ノルマ」があるのでございます。

今日、これからナナの家へ泊まりに行くのです。
「春休み中、泊まってね」というリクエストにお応えすることになりまして。
なのになんで今、こんなものちまちまと打っているかというと、お風呂に入るためにいったん帰ってきたからです。
アホらしいですね。

この計画を立てたのが数日前の電話なのですが、もちろんナナは「いいじゃん帰らなくたって。ウチで入っちゃえば」と言ってくれたんですけど
「だって、子供たち、絶対のぞくでしょ?」とワタシ。
「ああ(笑)。カンペキにのぞくね。一緒に入りたがるだろうし。それを諦めても、じょりぃが出てくるまでずっと脱衣所で待ってるだろうね。ちらちらのぞきながら」
「落ち着いて風呂になぞ入れません」
「まったくだね」

ということで、お風呂に入りに戻って参りました。

が、簡単に戻って来れたわけではありません。

案の定、末子ちゃんが「帰らないで」とグズりまして。

「すぐ帰ってくるからさー」とワタシ。
「ヤだ! いいでしょー?もうちょっとだけ遊んでよーーーー」
「実はこのじょりぃはニセモノなんだよ末子ちゃん」
「・・・・ニセモノ?」
「そう。 ニセモノが帰れば、本物のじょりぃちゃんが夜やってくることになっているんだよ」
「・・・ニセモノでもいいからー遊んでーーーー(怒泣)」
「でもこのニセモノはすごく意地が悪いんだ。これが帰らないと、本物のじょりぃちゃんが来られないけど、それでもいいの?」

ここでめずらしいことに、キッチンからわざわざナナが口を挟みました。

「なにその言い方(笑)」 と。
「え?」
「まるで、本物はやさしいみたいに聞こえるんですけど」
「え」
「『ニセモノはイジワルだから』なんてさー、じょりぃがまるで、いつもはやさしいみたいな言い方じゃん。笑わせるなよーきゃはははははは」
「やさしいだろ!」
「本物がくればやさしくなるんだー。ふうん。へーえ」
「・・・・・・・」

今日だって、車出して運転して子供たちの面倒をずっと見てナナが夕飯の買い物してるときだって子供二人はワタシが見てて(なもんで超時間かけてひとりの時間を楽しみながら買い物しやがったくせに)買い物後の重たい荷物はワタシが持ってあげたというくらやさしさ炸裂のじょりぃにむかって何を言う。

・・・・・。

いえ。
ワタシだって、ナナが言ってるのはこういう上っ面の行動のやさしさのことでないのはようくわかってるんですが。

ワタシ、ナナにはやさしいつもりでいたのになー。
どうしてこんなに「やさしくない」と分け隔てなく言われるのかしら。
って、きっと知らぬはじょりぃばかりなり、なんでしょうけど。
今もこれ読みながら「うんうん」と頷いている人が3人はいらっしゃるんでしょうけど。


というわけでですね。

これからお風呂に入って、「やさしいはずの本物のじょりぃ」は、ふたたびナナ家へ向かいます。
子供たちと遊んで、パパのお酌して、「人んちのふとんじゃ眠れない」と愚痴言いながら明朝戻る予定です。
果たしてナナが、ワタシとの時間をつくってくれるのか。

くれないほうに20000ペソ。


行ってまいります。


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