Memorandum


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− メモランダム −
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2004年10月31日(日) 死人に口なし、左巻きアンポンタンに歪んだ口あり

自衛隊撤退を強く要求 野党、予算委集中審議も

> 民主、共産、社民の野党3党の党首は31日、イラク日本人殺害事件を受けそれ
>ぞれ国会内で記者会見し、政府に自衛隊撤退と事件の説明を求める姿勢を強めた。
> 岡田克也民主党代表は「自衛隊の派遣がなければ事件は起こらなかった。(イラク
>駐留の自衛隊は)12月14日に派遣期限がいったん切れる。延長させずに自衛隊撤
>退を強く求めたい」と述べ、期限切れに伴い自衛隊撤退を迫る考えを強調した。

「この死を無駄にしない」 人間の盾、木村さんに父

>木村さんは、日本政府が武装グループと交渉できずに証生さんの遺体が発見された経緯について
>「外務省と小泉純一郎首相の無能さをさらけ出している」と批判した。

「自分探しの旅に出たい」。
そう言って旅立った、およそ非政治的な青年。
その政治的無知ゆえに政治的事件を引き起こし、
そして死んだ後までも政治的に利用されるという皮肉。
彼が何を思っていたものやら、今となってはもうわからない。
それは遺された家族ですら代弁できるものではない。
にもかかわらず、この事件をその政治的目的のために利用しようと目論んでいる
アカの他人の醜い歪んだ口からは勝手な台詞が次々出て来る。
死者への冒涜。
それがこの事件の全てである。


2004年10月30日(土) 「自分探し青年」の見つけたもの

よく考えれば・・・
いや考えるまでもなく実は悲惨なことなのに、
しかしこれぐらい同情されない人は滅多おるまい。
自分探しのはずが、テロリストに見つけられてしまった香田君。
しかもタイミングの悪いことに新潟で震災があったばかりだっただけに、
自らのこのことテロリストに見つけられに行った彼を見る目は厳しい。
だが香田君は単にテロリストに見つかっただけではない。

今日、一時は「殺害」と報じられた。

>人質の香田さん殺害される 日本人の犠牲者は5人目

>日本政府に30日未明に入った連絡によると、
>イラクでイスラム過激派を名乗る組織に拉致され、
>人質になっていた福岡県直方市出身の香田証生さん(24)の殺害が確認された。

>昨年11月に奥克彦大使ら外交官2人が殺害されたほか、
>今年5月にはフリージャーナリストの橋田信介さんら2人が襲撃、
>殺害されており、日本人の犠牲者は5人目。

>香田さんを拉致したとする「イラクの聖戦アルカイダ組織」は
>イラク・サマワに駐留する自衛隊の撤退を解放の条件としており、
>日本政府がこれに応じなかったため殺害したとみられる。

>同組織は自衛隊を48時間以内に撤退させなければ、
>ほかの人質同様、首を切ると脅迫していた。

>イラクの治安情勢に改善がみられない中、
>自衛隊駐留をめぐる議論が再燃、小泉政権にとって大きな打撃となりそうだ。
>                     ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>(共同通信) - 10月30日3時34分更新

結局、遺体は別人のものと判明、
共同は慌てふためいてこのニュース・ソースを隠滅したが、
しかしそんなことで誤報の事実は消せない。
すかさずライバル社からカウンターを食らった。

共同通信「人質殺害」と報道=否定受け「事実確認続ける」

>イラクの日本人人質事件で共同通信社は30日午前3時、
>人質となっている福岡県出身の香田証生さん(24)が殺害されたと加盟紙に速報し、
>同日付夕刊用として、「香田さんの殺害が確認された」との記事を配信した。
>同社は「複数の情報源への取材から、バラドの遺体が行方不明となっている
>香田さんだと報じた」としている。
>同社は同日午後4時すぎ、「香田さんが殺害されたと報じましたが、
>政府の最終確認の結果、別人と判明しました。確認作業が不十分だった結果で、
>ご家族、関係者にご迷惑を掛けたことをおわびします」との「おことわり」を配信したが、
> その後、「事実の確認を続ける」として約15分後に取り消した。
>                      ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>(時事通信) - 10月30日19時1分更新

しかしこんなことではめげないのがマスコミのマスゴミたる所以である。
自分たちの失態を棚に上げて、政府に責任転嫁する手段に出た。

政府、身元確認で大混乱 問われる危機管理能力

> イラク日本人人質事件で、政府は30日未明、
>人質の香田証生さんと「身長、体重などが一致する遺体」
>の発見情報を米軍から得たと発表した。
>しかし、約12時間後にクウェートで検視した遺体は別人と判明、
>政府の情報は大きく揺れた。
>安否が懸念される人質の生命に関する情報の混乱で、
>小泉政権の危機管理能力が問われそうだ。
>^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>(共同通信) - 10月30日19時33分更新

最初、自分たちで
「殺害された」
と報じて
「小泉政権にとって大きな打撃となりそうだ」。
次にその誤報を楯にとって今度は
「小泉政権の危機管理能力が問われそうだ」。
まるでマッチポンプ。
要するに、何がなんでも政府を叩きたいだけなのである。

どんな人の不幸でも、純粋にそれを悲しむのはせえぜえ身内ぐらいのもの。
アカの他人は所詮距離を置いて相対的に捉えるしかない。
命の重みは何人にとっても同じ、などというのは嘘。
アカの他人にとっちゃ、気の毒ではあるがどうでもいいことだし、
そして左巻きにとっては、政府攻撃のための格好の道具に過ぎない。
結局、自分探しの香田君はこういう対象として見つけられたのである。
命懸けで探した自分がこんなものでよかったのだろうか?


2004年10月28日(木) 人命は何より重いのか?

台風、そして震災による被害に多くの国民が苦しんでいる。
言うまでもなくこれらの人々は、何も自分で好きこのんで被害にあったわけでなし、
つまり彼らに全く責任はない。
従って行政がその救助と援助、復旧に力を尽くすのは当然であろう。
さて。
そんなさ中に、また馬鹿者がイラクで人質になった。
今回の人質はプロ市民ではなく一介の旅行者であるらしい。
しかしあれほど危険だと言われ、現に人質事件も既にあったにもかかわらず
まさに自ら死地に出向いて行ったわけで、その軽薄さは被災民の苦難とは比ぶべくもない。
ただいずれにしろ政府には国民の生命財産を守る義務があるわけだが・・・

27年前の「ダッカ事件」の時、
「人命は地球より重い」と称して時の首相はテロリストの言いなりになった。
しかしこの時は要求が身代金と刑事犯の釈放という程度のものだったので、
実際はその言葉の重みとは裏腹に気軽く応じたのである。
(その気軽さのせいで、あとで他国が大迷惑したわけだが)。
一方今回は自衛隊撤退という、外交政策変更を要求するもの。
この程度は「人命の重み」に比べたら大したことないことなのかどうかは
思想信条によって異なる。
では、いかなるものも「人命の重み」とは釣り合わないのだろうか。

例えば「日本はイスラム教に改宗しなければ人質を殺害する」と要求されて
「はいわかりました」とはなるまい。
「息子の命のため日本人はみんなイスラム教に改宗して下さい」
と親は言うかどうか。
言っても誰にも相手にされまい。
結局、「人命」は何ものにも替え難いのではなく、
その重みにも限度があるということである。

確かに「人命は重い」。
が、しかしその「人命の重さ」は、その重みを尊重するシステムの下でのみ初めて保証される。
「人命の重み」が普遍的なものでないことは、現に要求が通らなければ人質の首を刎ねる
と言っているヤツバラがいることで明かであろう。
つまり「人命の重み」より「人命の重み」を保証するシステムを守ることの方が重要なのである。


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