Memorandum


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2002年12月28日(土) お笑い?朝日三題

アサヒネタはもうほどほどにしようと思うのだが、、、しかし今日の朝日は、
お笑い特集かと思える内容のてんこ盛りだった。

まずこれ。
先日の2ちゃんねらと思われる「赤井邦道」の投稿について、お詫びを書いている。

http://newsplus.jp/~thomas/bbs/img-box/img20021228152320.jpg


何をトチ狂ってこんな事を言い出したものやら。
投稿主が誰であろうが、その内容的に朝日が掲載に妥当と判断したのだから、
それでよいのではないのか?
そもそも、黙っていれば.読者の大半は「赤井邦道」がネタだと分らないだろうに、
みずからマヌケっ振りを晒すのは滑稽である。.

もっとも、朝日の事だから、深慮遠謀があるのかもしれない。
たとえばマッチポンプよろしくこの問題に火をつけ、これを機に「声」で反ネット、反
2ちゃんねる一大キャンペーンでもはるつもりか。
今後も「声」欄から目が離せない。

>本人確認などにはこれまで以上に神経を使わなければならない時代になった、
>と感じます.今後はより一層の注意を払っていくつもりです

ついでに、朝日のお得意様である、市民と偽ったプロ活動家の投稿の規制も
してもらいたいものだ。

次に、朝日が「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」表記をやめるという「おことわり}が
出た。

「朝鮮民主主義人民共和国」の国名については、中国、韓国のように関係者が納得す
る 適切な略称がないなどの理由から、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」と表記
して きました。しかし、北朝鮮という呼び名が定着したうえ、記事簡略化も図れること
から、今後、外交記事などでは引き続き従来通りの表記を使う場合もありますが、その他
の記事では「北朝鮮」という呼称を使います。」

「関係者」というのが笑える。朝鮮総連とはっきり書いたらどうか。
また、中国、韓国を引き合いにだすより、例にとるならかつての西ドイツ、東ドイツが適切だろう。
記憶があいまいだが、朝日にはいちいち「ドイツ連邦共和国(西ドイツ)」「ドイツ民主共和国
(東ドイツ)」と表記されていたのか。少なくともテレビのニュースではなかったのだが。
それはともかく今回の変更は、「関係者」が「納得」した結果なのだろうか。
前段で第一の要因にあげられていながら、変更の理由を説明する後段で
全く消えてしまっているのは、ナンとも辻褄が合いかねる。
いや、「引き続き従来通りの表記を使う場合もありますが」という事で、「関係者」への配慮
を読み取るべきなのだろう。判じ物ののような文章だ。
朝日を良文の模範にさせられている受験生は気の毒。

最後に、社説。
日頃、批判ばかりで全く対案を出した事がないと定評のある朝日が、
なんと具体的な案を出している。これは歴史的快挙か。

「■火災を防ぐ――危険なビルには×印を
 そのビルは、東京・西新宿にある。
 副都心の超高層ビル群を仰ぎ見る雑然とした街に、かなり古びた
4階建てがある。小さなスナックが10軒ほど入っている雑居ビルだ。

 新宿歌舞伎町の雑居ビルで44人が死亡した昨年9月の火災を
きっかけに、消防法が改正され、危険な雑居ビルを公示する制度
が今年10月から始まった。東京都内で改正消防法による実質的
な「公示第1号」となったのが、このビルだ。
(中略)
しかし、夜間、それも酒を飲んでいたら、このビルが危険だとはまず気づ
かないだろう。大きく「×」と書くなど分かりやすい標識でなければ
意味があるまい。
(後略)」

ビルに.大きく「×」.印を書く?!
想像したら、まるでマンガだ。
違う意味で「危険」なビルである朝日本社や社民党本部にも、是非頼む。


2002年12月27日(金) ♪ア、ア、アサヒの自己弁護〜

本日の朝日新聞を見た人は多分、仰天しただろう。
なんと都合3面にわたって、拉致事件についての報道の検証、
という名の、実は言い訳の大特集。.
先日も讀賣の朝日批判にブチ切れ抗議したり
http://www.asahi.com/national/update/1224/033.html
朝日もいよいよ辻褄の合わなくって来た反日路線の取り繕いに必死の様相である。
今更言い訳に紙面を費やすなら、ついでにできればかつての中国の文革、カンボジアのポルポト派、
そして北朝鮮報道全体の検証もしてもらいたいものだ。

マスコミという奴は、決して自己の誤りは認めない。「無謬性の神話」に固執する事においては、
社会主義独裁国家並みである。
あの「珊瑚事件」でも朝日はとことん追い詰められるまでしらを切って逃げようとした。
その醜さは忘れもしない.

政治は選挙で国民の審判を仰ぎ、かつ国民の付託を受けているが、
社会の木鐸を自称するマスコミは誰からも委任されていないくせに
権力の監視と称してその実、横暴三昧である。
その横暴に都合の悪い個人情報保護法等三法案をメディア規制法呼ばわりして
潰した事は記憶に新しい。
マスコミも抵抗勢力である。自浄能力があるというつもりなら、
まず、あの悪名高い記者クラブという既得権益を自ら返上してはどうか。
まず、カイよりはじめよ、である。

また、朝日の政治面には、「小泉政治」の1年を検証する記者座談会も掲載されている。
.その中の、デマゴーグ早野透の発言、
北朝鮮問題に触れて、次のように述べている。

「ひとつの方向にのめり込んでいくメディアの体質に危うさを感じざるを得ない。
自己反省が求められる」

朝日お得意の「のめり込んでいく」がでたのも噴飯だが、例によって、
自分たちに都合の悪い世論が大勢を占めると「危うさを感じる」と.言うご都合主義。
ならば朝日は、常に「世論一色に染まる」自体を警告してきたのか??
70年代、中国と国交回復、平和条約締結を国益を度外視してもとにかく進め進めの一点張りで
中国ブームの世論を演出し、それに「のめり込んで」たのは何処の新聞??
拙速を危ぶむ声を反動呼ばわりして抹殺したのは何処の新聞??
あるいは、つい先年、世論をタテに森首相を引きずり降ろしたのは誰??
ありもしない韓国ブームを今年デッチ上げようとしたのは何処??
これらを一度でも朝日は危ういと言ったか??

「自己反省が求められる」等と他人事のようだが、
言い訳大会に3頁も使う余裕かあるなら.自分たちこそきっちり自己反省しろと言いたい。


2002年12月26日(木) 続・朝日はなぜ反日なのか

ちっとも知らなかったが、朝日新聞が2ちゃんねらーのネタと思われる投稿を
「声」欄に掲載してしまったらしい。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1040636340/l50
http://www30.tok2.com/home/voldo/joyful/img/188.jpg
いずれ誰かがやるだろうとは思っていたが...朝日もついにやきが回ったか。
次は、1列目の縦読み(新聞だから横読みか)のネタ投稿を期待したい。

個人的に吹き出したのは、昨日の朝刊社会面、
池宮彰一郎氏の「遁げろ家康」を絶版・回収 朝日新聞社
アサヒは歴史の捏造だけでは物足りず、小説まで捏造するようだ。

保守新党が14人で結党 3党連立の一角を維持
自公保政権は自公保新政権、つまり「自己保身」政権となった。
「名は態をあらわす」というわけである。

さて、先日の話、「朝日はなぜ反日なのか」の続き。

既述の通り、ジャーナリズムの本質は、実態の既にない負け組の「ルサンチマンの精神構造」
なのだが、ニーチェが執拗に分析したように、このルサンチマンとは、裏返しの、歪んだ権力志向である。
つまり反権力と言うものもひとつの権力意志であり、これが大衆の屈折した権力志向と結びつく。
ジャーナリズムそのものは「実態のないルサンチマン」でも、大衆の意識構造を代弁し擬態化する事の
根拠は一応なりたっている。
だから朝日記者は高給取りのくせに、「この不況でわれわれ庶民の家計は苦しいのに政治家は・・・」
などという、ふざけた言いまわしも通用する(と思っている)のである。

回り道したが、以上ジャーナリズムの本質を踏まえた上で
本題の朝日反日論に戻す。
これは言うまでもなく、戦後左翼の影響力である。

戦後、1970年代末ぐらいまでは、左翼にあらずんば知識人にあらずという
風潮が支配的だったと言ってよい。
従って、アメリカ帝国主義は悪、そのアメ帝の従属支配下の日本も
当然悪、という事である。
これは現実には、既存の社会主義国であるソ連礼賛に結びつく。
勿論新左翼なんかは反ソ反スタだが、進歩派知識人はどうしても
アメ帝・.独占資本反対の立場上、ソ連・中国は平和勢力、善玉でなければ
ならないのである。
だから朝日も文化大革命やボルボト派の実態を無視して激賞し続けた。
余談だが、今の社民党、当時の社会党は、
レーニン主義を標榜する向坂逸郎率いる社会主義協会に支配され
日共がソ連と断絶していた事もあって、ソ連べったりだった。
こんな党がつい10年前まで野党第1党だったのだから驚く。
朝日なども、80年代なかごろになってもソ連の提灯記事を書いていたものだ。
たしか下村満子記者だったかの、結構づくめのソ連ルポが連載されてたのを私も記憶している。
だが、そこで80年代末からの社会主義崩壊である。ここから朝日の「反日転落」が始まった。

それまでの反日・反米には、左翼シンパ、親ソという思想的前提が一応
存在していた。
だがソ連崩壊で、誰の目にもその前提が崩れた時、
その辻褄あわせに選んだ道が「反日」貫徹路線である。
従来は左翼シンパ、親ソゆえの反日だったのだが、
その後は、ただの「反日ゆえの反日」に転落したのである。
つまり、ここでもまた「実態のない」精神構造に支配されているのである。
北一辺倒から親韓国に転換、突如として「従軍慰安婦」問題を
デッチ上げたのも80年末〜90年初め。
以後は承知の、なりふり構わぬ「反日」まっしぐら、である。
しかし、その姿勢も、いよいよ行き詰まってきたようだ。

繰返すようにジャーナリズムは「ルサンチマンの精神構造」に依拠して
大衆の不満を煽動する事で成り立っている。
それは実は、朝日の嫌いなナショナリズムでも成り立っているのだ。
朝日の反日・反米が命脈を保ったのも、六十年安保に見られる「反米ナショナリズム」
が根底にあったからだ。朝日もナショナリズムをうまく利用して来たのである。
ところが今や、北朝鮮問題によって、もはや辻褄の合わせようがなく朝日の「実態なき」
反日・反権力主義は露呈してしまった。
隠れナショナリズムも頼みにならず、孤立した朝日はついに「庶民を装ったエリート」
の本性を剥き出しに、世論が悪い、大衆がバカだと開き直っている昨今である。

朝日は再び世論を味方につけこの「権力闘争」を生き残れるのか、
今が正念場の分岐路だろう。


2002年12月12日(木) 朝日はなぜ反日なのか

朝日新聞研究の書は既に数々あるが、私なり考えてみたい。

そもそも――と改まる事でもないが、日本の近代ジャーナリズムの成り立ち
を振り返ってみると、大雑把に言って、旧幕藩系士族がルサンチマンで
始めたところが大きい。
単純化して言えば、明治維新の「負け組」である彼らは、必然的に反権力
たらざるを得なかったのだ。
つまり、何のことはない、ただ言論に依拠して、現実の憂さを晴らすしか
なかったのに過ぎないのである。

しかし、それ自体は別によい。
始末に負えないのは、そのようなルサンチマンの構造だけがいまだに生き残って
ジャーナリズムの本質をなしている事だ。

言うまでもなく、今やジャーナリズムは「羽織りゴロ」などと蔑まれていた
明治の壮士ではない。
大新聞の社員は高給取りであり、多くは、財務官僚になるかマスコミに入るかという
選択肢で偶々新聞記者になったに過ぎない。
つまり、彼等自身が紛れもなくエリートであり権力の一員である。
にもかかわらず、もはや実態のない負け組の「ルサンチマンの構造」だけは
生き残っているために、さも「反権力」であり「庶民の味方」であるかのような
欺瞞の言説として通用してしまっている事が問題なのである。
実態は「大衆を擬態したエリート」であり、その点では「前衛面」した代々木の
共産党官僚と同様だ。
つまり内心では大衆を馬鹿にしきっており、自分たちの口先一つで、愚かな国民など
どうにでも扇動できると思い上がっている。
これは右でも左でも、つまり讀賣でも朝日でも同類である。
ただ国民・国家にとってより有害なのは「反日」を社是に掲げる?朝日新聞である事
は、言うまでもない。

続く(?)


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