駅から職安までの道のりは徒歩15分あり、今日も雲一つ無い青空の下、日光に焼かれながら歩いたわけですが、盛夏の頃に比べると焼かれ加減も穏やかになってきたことを肌で知りつつ、職安までの道すがら秋の訪れを感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。
明るい名称にしても所詮職安であるところのハローワークへ車で行ったものの、駐車場は満杯で、しばらく周囲を流して戻ってきても満杯で、車の中で何かを読んでいるおまえとおまえとおまえ、早く出てくれたまえと思いつつ、しかし満杯のままで、まだ路駐や無断駐車するスキルというか肝っ玉のない私は、近くにある中古ショップに車を停め、ゲームや古本を眺めて歩きながら、こんなことではいけないという思いを新たにしつつ、30分後にハローワークへ戻ったもののやはり満杯で、まあ車で10分だし、夕方に出直すかと帰宅して、家の車庫の柱に車をぶつけてへこまして、このまま引きこもりになりたい気持ち。
最近の虫さされの薬は結構効くもので、刺されて時間がたったものにはあまり効かないものの、刺された時にすぐ塗るとかなり効果があり、30分ほどかゆみを我慢していると、いつのまにかどこを刺されたのかわからなくなるほどきれいに消えているものなんだよ、と母親に説明したが、いつも刺されて掻いてから塗ってちっとも効かないと文句を言う彼女が半信半疑なので、試しに刺されたと騒いでいる時に速攻で塗りたくってやったところ、その日の夜「どうだった？」と尋ねてみると、「何が？」などと言い、「蚊に刺されたところ、どうなったよ」と再度訊いてみると、「蚊になんか刺されていない」と言い張るほどに、きれいに蚊に刺されたあとは消えていたわけで、薬のすばらしい効果と言うべきか、別のことを心配するべきか。
「昨日、夜中に蚊に刺されて目が覚めてね、かゆくて仕方がないから起きて洗面所に行って、かゆみ止めをつけて寝たんだけど、全然効かなくてさ、朝になったらなんか、すーすーする匂いがするから何だろうと思ったら、どうも歯磨き粉を塗ったみたい。どうりで効かないはずだ」と母。
住宅が点在する山腹を走行中、ガードレールなどない細い急坂を下り、急カーブにさしかかった時、ハンドルを切るタイミングを誤り、窓から横を覗いてみたところ、どうやらタイヤが下図のようになっているらしく、このまま前に行くべきかバックすべきかと焦る。
先日、阿波踊りを見に行って帰ってきた時に父は、有名人は「うっかり八兵衛」しかいなかったと嘆いていたが、その割にはデジカメの中に「うっかり八兵衛」だらけ。
職安で、就職相談を受けていると、隣のブースの会話が聞こえてきた。
相談者「面接を受けたくないんです」
職安の人「でもね、そういわけにもいきませんよ」
相談者「面接のない仕事はないですか」
職安の人「コネで入らない限り、どんな職種でも間違いなく面接はありますから」
相談者「なんとかならないですか」
職安の人「ならないですねえ」
相談者「どうしたらいいでしょう」
職安の人「面接は受けていただくしか」
相談者「受けたくないんです」
という会話を何度も繰り返していた。面接を受けたくないという気持ちはわからないでもないが、職安の人も大変である。
行ったことのない場所に、両親のあやふやな説明を受けたあと一人で向かったものの、該当する建物は現れず、もしや通り過ぎたか入る道を一本間違えたかと、とりあえず目の前の信号を左折し、目に入った病院の駐車場で停車して地図を確認すると、入った道は間違えていないが通り過ぎていて、じゃあ元来た道に戻ろうとするも、信号への進入路を誤り、右折するところを直進する羽目になり、じゃあ次の道を右折してみるかと思ったものの、いつまでたっても車が入れそうな道がなく、しかも走っている道はどんどん左方へ傾いでいくし、ようやく右折できたときには、果たしてこの道をもう一度右折したら元の道へ戻れるのかどうか、目的地に行き着けるのかどうか、というかここはどこ？みたいな。
増えているような気がするよね、竹中さんて。
父はＢＳ２の『続・男はつらいよ』とテレ朝系の『ＴＶタックル』が特番で流れたことにがっかりし、母は昨日から始まるはずだったローカル局での韓流ドラマの初回を見逃して悔やんだが、実は特番で流れて今日改めて放送されることに喜び。
そろそろ一人で車を運転して好きなところへ行ってみようと、とりあえず選んだのが職安というのが寂しい限りであるが、初めてのルートをおっかなびっくり走行し、途中旧国道を通るつもりが知らぬ間に自動車専用道路に入っていたりしたものの、なんとかたどり着き、走行よりも問題は駐車だと緊張しつつ左右をでかい車に挟まれた空きスペースに車を押し込んで下車してみると、ラインの真ん中にきれいに収まっており、「やったね」などと喜んで、記念に携帯で写真でも撮っておこうかと考えてみたが、そこまでやるのは馬鹿馬鹿しいと思い直して苦笑いしつつ建物に入ったら、そこは職安ではなく隣のよそ様の会社だったわけで。
今日から夏の間、ＢＳで「男はつらいよ」シリーズ全作を放送すると聞き、別にファンでもなんでもないのに、ＣＭ無しのノーカット版を全作集められるなと思うと、なんだかそわそわしてしまうわけです。
引っ越してからまだ決まっていないのが美容室であるが、前回行った店がいまいちだったので、別の店に飛び込みで行ってみたところ、入った瞬間に入ったことを後悔するような店だったがあとの祭りで、そのまま引き返すわけにも行かず、仕方なくなすがままになったわけで、いろいろ奇妙な点は多数あったものの、なかでもカット中突然「お客さん、こうなんですよ」と、店主らしい美容師さん（というか美容師は彼一人）が引き出しから出してきた「この店に来て良かった」というお礼のはがき（店主説明）の束を見せられながら「個人情報があれだから、詳しくは見せられないけど」などと言われた時には、今まで生きてきた中で一番変な美容室に入ったのだという思いを強くしたものの、カットはまあまあで、他にいい店がなければここでもいいかと思ってしまうから人生は不思議だ。
昨日、Amazonでチェックしたエロ漫画をとりあえず買い物かごに入れておいたところ「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています」だの「このショッピングカートにある商品を買った人は、こんな商品も買っています」だのの、どこかにいる同じ志を持つ仲間たちのリストに並ぶ同種の本を見つめながら、ついクリックしてしまうなんて暑い夏だろう。
昼ひなかAmazonで何気なくエロ系漫画をチェックしてみたら「あなたにおすすめ」にずらっと同類書が並びそのタイトルを眺めているうちに空はなんて青いのだろう。
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