- 散歩日記 -


2006年02月28日(火) - 言葉

ゆっくり朝寝して洗濯物を整理。
せっかくお土産袋を買ったのだがビリビリと破れてしまう。
まぁ、気にしない。
チェックアウト時間のギリギリ12時にフロントへ。
結局5泊した宿代を払う。
とたんに財布が軽くなった。
お金のない日本人ほど使い物にならんものはないと友人と笑う。
これもまた気にしない。
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友人達は列車の時間までバイクでうろつくという。
私は歩いて写真を撮りたかったので先にレンタルバイクを返しに。
5日分1000バーツ。
なんかとことん財布が軽くなる。
このレンタルバイク屋さんの向かいに前に行った美容院。
ちょっと覗いてみると、憶えてくれていたらしく、歓迎された。
そういうつもりはなかったのだが、また短くカット。
他にお客さんはなかったので、タイ語辞典を頼りに身の上話などで盛り上がる。
27歳で10歳の子供あり。
バツイチで前の夫はケチで怠け者で陰険だったらしい。
初めて地元の人と親しくなったので、
近所の屋台で昼飯でも食べようかと誘ってみたが、
オーナーのお姉さんが厳しくて店を離れることは出来ないらしい。
冷蔵庫からリンゴを出してきてくれた。
お互いもう少し深い会話で理解を進めたいのだが、
なかなか言葉の壁があってうまくいかない。
もどかしいものだ。
記念撮影をして別れた。

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いくらか余裕を持って駅に着いた。
大きな荷物がたくさんあり混んでいる。
アメリカ人のご年配グループのツアーらしきものが占領していた。
うるさがたなのかいつもの倍は鉄道警察官が一生懸命働いていた。
さっきの美容師から携帯に電話がかかっていた。
お姉さんが夕飯を一緒にと言っているらしいのだ。
あらら・・・
今日の列車でバンコクに行くと言っていたのになぁ。
友人から冷やかされるが、全然そんなんじゃない。
タイ人の家族との食事ってすごく興味あったのに残念。
ものを買ったりするとき等は目的がハッキリしているから、
そう問題はないのだけど、
本当に友達になろうとする場合にはかなり語学力が必要だ。
これは日本人同士でもそうなのかもなぁ・・・

エアコン最強のバンコク行きは快調に進んでいった。

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2006年02月27日(月) - あやふやなチェンマイ最後の夜

せっかく泊まっているのだからとホテルのプールに泳ぎに行く。
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寒いです。
すごく寒いです。
おまけに私の海パン兼パジャマ兼外出用半パンが破れていました。
ちょっと開放的な気分。違うなぁ。
ここからちょっと何したのか憶えていない。
洗濯していたのかな?

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夜はまたナイトマーケットでwithチャンビール。
後ほど足マッサージを。
足が汚かったので少々恥ずかしかった。
街をぐるりと回ってネットカフェへ。
最近は家に回線を引いているのでネットカフェは下火らしい。
しかも日本語が使えるところも減ってきている。
特に何が見たいということもなかったが、
漫然と日本のポータルサイトへ。
「いなばうわーってなんだろな?」
すっかり日本の情報に浦島太郎なのでこの疑問が解決したのは、
帰国後数日たってからである。
部屋に戻ってじみーに荷造り。
ガムテープの音がやかましい。
深夜に飲みに行こうとなった。
近所のとっても怪しいカラオケ。
言葉がさっぱりで全然盛り上がらない。
多分地元の人が備え付けのお姉さん方とデュエットなどを楽しむお店。
知ってる歌もないからグングン飲んでとっとと帰る。
残りのフィルムの残量と撮ったフィルムを整理してると長くいることを実感。
明日はまた寝台列車でバンコクだ。
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2006年02月26日(日) - にほんじん

昨日の疲れから朝が遅い。

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今日は休養日にしようと言ってたが、やはりまたバイクで遠出。
友人が先日は見つけられなかった、木工製作の現場が見たいと。

迷って民家の前で立ち往生してたら、
おじいさんが家に来いと呼んでいる。
おばあちゃんと若奥さんと3歳くらいの少女がいた。
怪しい英語で聞いてみるが、
結局木工製品の販売所しか分からなかった。
少女を見ると日本語でプリントされたシャツを着ている。
それを一言一言読み上げてやると少女が繰り返す。
そしてイープン(日本)と指さして微笑む。
彼女が会った初めての日本人なのかもしれない。
会話に夢中になって写真を撮るのを忘れていた。
白状すると写真を撮るのは基本時にめんどくさい。
実は。

木工製作所が分からないので販売店に行ってみる。

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チェンマイにきてから友人が象にとりつかれている。

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また3体ほど象の置物をお買い上げ。
私も一つ。

ナイトマーケットの食堂で綿密な打ち合わせwithチャンビール。

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アユタヤやスコータイ、
さらに山奥の首長族の村に行くかと話しにでるが、
全てチャンビールが優しく流してくれる。

洗濯、洗濯、洗濯そして熟睡。





2006年02月25日(土) - チェンマイ北部地域第一回ラリー選手権

えーと、やっぱ恥ずかしい経験も書いて置かなきゃなぁ。
詐欺にやられました・・・
500バーツ。
内容はウイスキー代300バーツ。
(誕生日のプレゼント)
病気の妻の見舞い代200バーツ。

顛末は・・・
朝早起きして街をぶらついていたら、
愛想が良くて英語の達者なオヤジに捕まった。
コーヒーでも飲もうかと言うことになり相乗りタクシーで移動。
このとき若干嫌な予感がしたので、断れば良かった。
ペンションへ連れて行かれ、
テラスみたいなところで、全然似ていない怪しさ大爆発の弟が出てきて、
自分はトランプが得意なのでカジノで一儲けしないかと・・・
予感的中・・・
やんわり辞去したら誕生日パーティをするので今晩来ないかと・・・
用事があるからと言ったら酒代は置いていけてと・・・
伝言が入って、急に兄の妻が病気で入院して、
今手持ちがないからお金を置いておけと・・・
いくら寝起きで頭が働かないからといってもちゃんと気づいてくれ。
ホテルに帰って友人に話したら、
良くそれで帰してもらえたなぁと言った。
アホな旅行者と見られたらとことん吸い取られるらしい。
特に女性は深刻な事態になることも。
誤解のないように言っておくと、タイの人はとてもマジメで親切。
英語も日本語も話さない人は特に安心。
でも、色んな国の人が色んな目的でいるので用心は必要。
まぁ、少々の授業料はしょうがない。

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気を取り直してバイクで遠出。
うん?
パンクです・・・
運良く修理屋さんが見つかりタイアを取り外してもらう。
すごく手早くて丁寧。

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私もバイク屋で働いていた経験があるから分かるのだが、
無駄な動きが全然ない。
怖そうなおじさんだったが、代金を払うとにっこり笑ってくれた。
20バーツ。
その後は快適なツーリングでドイステップまで一気に。

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観光名所で人もかなりいる。
タイの建造物は一見派手で目立つのだが、
細部を覗くと色の塗りむらがあったり、
仕上げはイマイチ。
日本の棟梁ならおかんむりだ。
でもなんかその安っぽさというか、
映画のセットの張りぼての雰囲気というのが良い。
(そう思えるようになった)

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さらに北部へ。
だんだん道が細くなり舗装がなくなる。
分岐がある。
軍人さんが所々歩哨にたっているので道を聞いてみる。
笑顔で教えてくれたが、足下にライフルが立てかけてある。
名前の分からない村に遭遇。

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すっかり観光地化されていて、
小さなの歩道にずらりと土産物屋が並んでいる。
子供がシルクを売っている。
これは違うなぁということでさらに奥地へ。

モトクロスコースのような道になる。
乗っているというより落ちていくような感じ。

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苦労して行った甲斐があり、
不思議なコーヒー農園と山岳の村を発見。
かなり賞味期限が危なそうなパパイアサラダを食す。
耐性ができた?
村を散策する。

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子供が近寄ってくる。
豚の子供が可愛い。
ニワトリも放し飼いだ。
あっ、ちょっと待てよ・・・
なんとかインフルエンザってあったなぁ・・・
気にしない気にしない

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さて帰り道。
もと来た道を引き返すのはどうもなんだったので、
さらに奥の道が街へ繋がっていることを期待しながら進んでいく。
5分くらいで後悔するのだが、進んでいく。
あっ舗装路だ!
かなりうれしかった。

地元の人向けのマーケットにお邪魔する。
賑やかだと思ったら、
マトリックスの上映会をプロジェクターで野外でやっている。
甘い味付けの唐揚げを泣きながらビールで流し込んでホテルへ帰る。
また、めんみつな反省会withチャンビール。
サムイ島で買った草履はやはりダメだと結論。
全員の足が溶けたゴムで真っ黒だった。

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2006年02月24日(金) - 散髪

気づくとオレンジをバリバリ食べていた。
私は起きるとすぐ目についたものを食べる癖がある。
そういえば飼い猫もそういうことをしているなぁ。
それでも空腹が収まらないので友人を起こして、
バミー(小麦麺)を食べに行く。
バンコクとは微妙に違う味。
パクチーたっぷりでなかなか美味しい。
これに唐辛子と砂糖! を入れて食べるのにも慣れてきた。
友人はバイクで遠出して工芸を見に行くと言う。
私は街を歩いて写真を撮りたかったので別行動。
ホテルから出てすぐのところの美容院からこちらを呼ぶ声。
どーも、大きな声で髪を切れといっている。
友人からも鬱陶しいから髪を切れといわれていたのだが、
面倒なので放っておいた。
だが、現地の人に言われたら無視は出来まい。
お店にはいると背の高いおかまちゃんが青い薔薇を作っている。
笑顔の可愛い美容師さんがちゃっちゃっと切ってくれる。
何も聞かれないのでお任せだ。
タイの標準的な男性は気候のせいもあって頭髪はだいたい短い。
かなりばっさり切られた。
でもカメラを使うのは短い髪が良いなと再認識。
シャンプー込みで100バーツ。
スッキリしたので旧市街地へゴー。
さっそく迷う。

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地図は持っているが現地の開発が早すぎて改訂が間に合っていない感じ。
最悪タクシーで帰ればいいやと気楽に迷ってみる。
車とオートバイが多くて空気が悪いが、バンコクのような渋滞は見られない。
学校や公園が多くて一息つける感じがする。

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日本からのリタイア組の移住が多いと聞くが、
なるほど納得だ。
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数軒のお寺にお邪魔した。
撮影は基本的に禁止だと思うのだが、西洋人が三脚立ててバシバシ撮ってる。
私は祭壇の前の方に正座してコチョコチョと撮影。
気づいたら先の西洋人が私ごと撮っている。
正座が珍しかった?
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友人から電話で猫の置物があるがどうするかと聞いてくる。
私はタイで「男が猫を探して放浪する」
というオチも何もないショートムービーを製作? しているので、
「小道具として是非箱買いして欲しい」と頼んだ。
喫茶店で甘いカフェオレを飲んでいる。
子供が手を合わせて何かくれという。
仏教でいう得をえるチャンスだったのだが、
私がまごまごしているのですぐ何処かへ行ってしまった。
どうもこういう事に慣れていないからダメだ。
ターぺー門へ入ってみる。
なんか工事中という感じ。
いつ完成するのかわかんないけど。
街の作りもそうだが、建造物が小さくて可愛く見えてくるから不思議だ。
ホテルで友人と合流。
猫の置物だらけだ。
作りがイマイチなのがまた良い。
川沿いの屋台で夕飯をとる。
ホテルにてチャンビールでめんみつな反省会。
その後バイクで外出するが、
私だけ大きく道を迷い高速道路に乗ってしまう。
あれですねー
飲酒運転はいかんですねー

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2006年02月23日(木) - 北の薔薇

列車は予想より遅れがなく、スムーズに進行。
木々の緑が深い。

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お腹が空いたので弁当を購入。
ご飯に豚肉を炒めたのとタマゴの揚げたモノ? が乗せてある。
外観はイマイチだが美味しい。

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チェンマイの駅はとても綺麗。
さすがに北の薔薇と評される街だ。
タクシーに乗ってさっさとチェックイン。
少々旅の疲れが出ていたので温水シャワーのあるところにした。

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1泊500バーツ。
外に出てご飯を食べて市場をぶらつく。
ここは卸問屋みたいなところでべらぼうに安い。

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しみじみ今までの値切り交渉はなんだったのかと・・・
オートバイを借りて街を散策。
道の作りが小さな京都みたいで面白い。

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そのまま夜市へ。
賑やかだが、バンコク、サムイ島のそれとは全然違う。
観光客の平均年齢が高いのかな?
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帰るとボーイさんから「massage、massage」の攻撃。
ホテルに呼んでも同じ料金だという。
タイのサービスは確認しないと変なモノが付加されている可能性があるので、
友人が「Only massage?」と確認すると、
ボーイさんがニヤリと笑い変なパンフレットを出そうとしてきたので、
マッサージだけにしてくれと頼んだ。
マッサージは気持ちよかったが、おつりをなかなか返してくれない。
いつでもあらゆる紙幣をもっていないといけない。
チャン・ビールを飲みながら友人と一服。
このビールはホント効くなぁとウトウト。
眠気を我慢しつつ洗濯洗濯。
温水とはかくもありがたいと実感した日だった。




2006年02月22日(水) - 北へ

バンコクに8時くらいについて、
駅のフードセンターでバミー(小麦の黄色い麺)を食す。
ここのフードセンターはセルフサービスで買いやすくお勧め。
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友人が散髪をするというので付き合う。
シャンプー付200バーツ、cutのみ100バーツ。
どういう価格システムか分からない。
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駅の周辺を猫を探して散策。
オートバイの修理屋さんがパンクを直している。
道ばたでトゥクトゥク(タイ式タクシー)を分解修理している。
ここは町工場が集まっている。
野良猫が道ばたに捨てられたトラックの下でくつろいでいる。
ここは、こういう調子なんだろうなぁ。
新鮮で懐かしい。

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トゥクトゥクに乗ってみる。
大きな宝石屋に連れて行かれる。
ここがトゥクトゥクのスポンサーらしくて、
客を連れて行くと燃料代がもらえるらしい。
かなり大きな宝石店で製作工場が売り場の隣にある。
日本語の上手な中華系の女性が案内してくれる。
私はこういうものにさっぱり関心がない。
しかし、帰国後の生活の安全確保のために手頃なのを一つ買い求めた。
保証書? みたいなものにいろいろとに書かされる。
宿泊先を書く欄に今日は寝台車に泊まる予定なので正直にそうかいたら、
日本語が上手な中華系の売り場主任ぽい女性に大笑いされた。
「あなたは、奥さんと彼女は何人いますか?」
「人数分買ってください」
突っこみどころ満載の営業トークまで聞かされた。
確かにそういうのが沢山いる人は人数分買った方が良いだろう。
やっと買え買え攻撃から解放されてトゥクトゥクのドライバーのところへ。
私が買ったので上機嫌だ。
この人は高校の時の英語の先生に似ている。
友人をトゥクトゥクのドライバーシートに乗せて写真を撮らせてくれた。

待ち合わせのデパートへ着くと、
果物売り場でドリアンを物色。
人気のない工事中の階でさっそく試食。
何となく靴下の香りがするが全然平気だ。
友人はもどしそうになっている。
これは向き不向きがあるな。

ナイトマーケットで夕食とビール。
少し歩いてカエルの置物を購入。
背中を棒でこするとコロコロと音のするもの。
ちゃんと値切ったつもりだったが、
三歩歩いた先の店で普通に払った分の半額だった・・・
よくあることなんだけどねぇ・・・
友人達の失笑を誘い、
帰国の時までカエルを見つけるとからかわれた。
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タクシーでパッポンへ。
普通の市場とお化粧一杯のお姉さんがいる店と、
生まれたときは男の子だった人たちの店が並列にならんでいる。
フルボリュームの音楽とフルーツと香辛料の匂い。
ここは楽しいのかどうか分かんないところだ。
看板は日本語で書かれているところが多い。
歩き疲れて休んでいると、
山岳民族のお土産売りが近づいてきた。
民族衣装が雰囲気がある。
あのカエルの置物を鳴かせている。
買えという。
友人も買えという。
うーん。
コロコロと哀愁ある音をさせている。
なんかホントに切ない音だ。

フォアランポーン駅に戻り、
チェンマイ行きの寝台車に乗った。
北へ向かった。















2006年02月21日(火) - カオパ・クン

今日はサムイ島最終日。
スラタニからバンコクへの寝台列車へ乗る予定。
バイクを返しにエディマーフィーの店へ行くが、
未だ開いてない。
見ず知らずのおばさんが来てバイクを受け取り、
パスポートを返してくれるが、
知らないドイツ人のモノ。
慌てて取り替える。
いつでもなんでもチェックが肝心。

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揺れ揺れの乗り合いタクシーと、
快適フェリーとバスでスラタニのどっかわかんない所で降ろされる。
駅まではラッシュのためさらに1時間くらいかかるらしい。
時間があるので何か食べようとうろついてみるが、
続々と閉店準備をしている様子。
4時くらいなのになぜ?
それでも何とか土地の人に聞いて、
間違ってトイレを教えてもらう珍事もあったが、
閉店間際の食堂に滑り込む。
英語が全く駄目っぽいおばさんにカオパ・クン(エビチャーハン)を注文。
ご飯がなかったらしくどこから集めてきた様子。
そこはかとない不安が漂うが、
もうだいぶ慣れてきていたので心は揺れない。
調理は手際良く、とても美味しかった。
ここのカオパ・クンが一番美味しかったかも。
20バーツ。
それにしても何という名の街だ?
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通勤バスに揺られ駅に到着。
遅い便だったのでもう既にベットが造られていた。
子連れのお母さんが多い。
大きなお母さんに「イープン? (日本人)」と聞かれる。
返事をするとお母さんニコニコ。
こっちもニコニコ。
お互い言葉が分からないからそれ以上の会話が出来ないけど、
それで十分な気がする。
英語も日本語も話さないタイ人の方が、
身近に感じられるほど慣れてきたんだと思う。

ベットでチャン・ビールを飲みながら本を読んでいつの間にか寝てしまった。
もう現地での日記も怪しくなりつつあった。
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2006年02月20日(月) - チャン

空腹で目が覚める。
8時少し前。
食べるところをと探すがなかなか開いていない。
というか開いてるのかどうかあやふや。
何とか良さそうなコーヒーショップを発見。
西洋人向けのデザインの明るいお店。
ホットサンドとカフェラテを注文。
なんか聞かれるが適当に頷いていると、
バケツのような入れ物にカフェラテが入ってきて、
ホットサンドが山盛り。
この一食で適切な一日のカロリー摂取量をオーバーしてそうだ。
40バーツ。
本を読んだり、メモを取ったりそのお店で、
すんごくぼーっと過ごす。
何となくなじんでいく感じ。
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部屋に戻りお昼まで本を読んでいると、
友人から「象(チャン)に乗りに北に行くけど?」
私の胃袋はまだホットサンドと格闘中なのでそれを断り、
静に本を読み続ける。
旅行にきて本を読むとはと呆れられるかもしれないが、
これはこれですごく贅沢な過ごし方だ。
2時頃スコール。
その雨音に負けず大音量で誰かがオペラを聴いている。
多分3大テノールの誰かだ。

雨が止んだのでバイクで山の中に入っていく。
原住民の家屋が見えてくる。
ここに住んでいる人は観光産業とは無縁なのかもしれない。
差すような眼で私を見ている。
さらにずんずん進んでいく。
朽ちかけた村と野良犬。
川が氾濫していて道が見えなくなった。
諦めて引き返す。

まだ食欲は戻ってなかったが、タイフードで夕食。
あら、胃袋復活。
パクチーが効いたのか?
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夜は飲み屋で軽くチャンビールを。
というつもりだったが、
お姉さんにぐんぐん引っ張っていかれ、
大音響の中で怒鳴り合うような会話を強いられる。
もうホント勘弁して・・・
ほうほうの体で部屋に戻り、蚊取り線香の香ばしい中うとうと。
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誰かが何処かで喧嘩している。
猫が何処かで鳴いている。





2006年02月19日(日) - 流れよわが涙、と警官は言った

寝台列車は順調に遅れてる。
トイレで2度ほど頭を打つ。
古い車両なのでショックアブソーバーが効いていないのかも。
水道の水は飲んではいけないと言われていたので、
列車の洗面所でペットボトルの水で歯を磨く。

そういえば、ここ最近のタイは禁煙国家を目指しているらしい。
公共の場で喫煙できるところはほとんどない。
コンビニで煙草を売ってはいるのだが、
カーテンで隠していたり、
レジ下の引き出しの中だったり、目に付くところには置いていない。
列車はもちろん禁煙。
連結部分の窓を開けて、甘いコーヒーと、
煙草を友人とタトゥーだらけのフランス人女子と分け合う。
そのままぼーっとウシのいる農村の景色が流れていくのを眺めていた。

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木々の種類が変わっていくのが分かる。
2時間遅れでスラタニに到着。
すぐさまバスに乗り換える。
通勤時なので混み混み。
バスを乗り換えフェリー乗り場へ。
サムイ島行きのフェリーもどうも日本からのリサイクルっぽい。
瀬戸内の大型橋が沢山架かったので転属してきたのか?
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サムイ島でホテルを探すがなかなか空いていない。
あるにはあるが一部屋千バーツくらいから。
これは日本円にして3千円くらい。
部屋は綺麗だし、温水はもちろん、
プライベートビーチとプールまであるから全然高くないのだ。
しかし、すでに金銭感覚が麻痺しているので・・・
ホテルは諦めてバンガローにする。
何ともお似合いのを発見する。
一泊250バーツ。
これはこれは・・・
さっそく蚊取り線香を買わねば。
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島でタクシーをいちいち拾うのは面倒なのでレンタルバイクを借りる。
エディマーフィー似のお兄ちゃんのお店で、一日200バーツ。
えーと・・・
あのう、ナンバーが付いてないんですけど・・・
マイ・ペンライ・カップ! にっこりお兄ちゃん。
気にしなくてよいらしい。

現地の人の市場へお邪魔して、ごちゃごちゃ小物を買い物した。
オレンジが安くてすごくうまい。

夜になり周りの雰囲気が一変する。
メインストリートの脇の照明がピンクに変わり、
そういったお姉さん方とそれに群がる北欧系の男どもで溢れている。
日本人は全く見ない。
不景気が長かったのか?

観察すべく末席にてビールを傾ける。
女性がすぐ来るが英語がダメっぽく、
延々サイコロを振ってゲームする。
うるさくなりすぎてきたので蚊の待つバンガローへ退散。

うーん、今日は猫を見かけず。

うるさくて眠れないので、
ディックの「流れよわが涙・・・」を読み返す。
この主人公の混乱がすこーし分かるような気がした。

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2006年02月18日(土) - カミカゼタクシー

バンコクの空港に着いたのが午前0時半。
両替と水分補給してホアランポーン駅へタクシーを飛ばす。
高速道路で時速150キロを体験する。
疲れていたので恐怖を感じる元気もなく、よれよれとホテルへ。
友人の行きつけのホテルは、耐震強度という言葉がいかにローカルな冗談だと気づかせてくれるような、壁に立派な穴空け装飾、風通しを設けてあった。一部屋300バーツ。温水シャワーなし。

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外の屋台でタイフードとタイビール「チャン」の洗礼。
屋台の大将「てっちゃん」に数字の発音を学ぶ。
てっちゃんは英語がうまい。

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2時頃ホテルに戻り、夜行寝台の切符を購入するために5時に起床の予定。
しかし、ハッと目が覚めたのが9時。
友人が揺すったけど起きなかったらしい。
反省。
列車の出発が夕方なのでデパートへ必要品を購入しに。
友人が「綿密な地図とコンパスと携帯電話を買え!」
とほぼ命令口調で言った。

札幌を目指して襟裳岬に行った実績のある私には、それは全く正論。
携帯電話屋はすごく賑わっている。
選ぶのが面倒くさいので、中古で一番安いのを購入。
SonyEricsson製900バーツ。
SIMカード290バーツ。
通話用のプリペイドが500バーツ。
時計につけれるコンパスが20バーツ。
地図は適当なのがなかったので見送り
これで存分に迷子になれる。

みんなは列車の時間までマーケットをぶらつくというので、
私は一人で野良犬や野良猫を追いかけて写真を撮って歩いていた。

突然スコール。
傘とかカッパとか全然役に立たない。
身動きとれず駅の立ち飲みコーヒーで時間をつぶす。

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列車の出発時刻が迫っていたので、友人が焦って電話してくる。
地下鉄で戻ろうとしたが、私は駅名の発音が悪いのでなかなか切符が買えない。

何とかギリギリ間に合って、
いざ南のサムイ島へ。
よーく列車を見ていると、至る所漢字で書いてある。
日本で引退した列車の再利用をしている。
ワゴンサービスのお弁当は割高だけど、
結構美味しい。
売り子のおばちゃんと仲良くなったが、
ビールをたくさん売ろうとしてくるので、
寝たふりをしてやり過ごす。

列車の旅は時間がゆっくり過ぎて、
旅情は高まる。

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