- 散歩日記 -


2005年03月10日(木) - リキシ!

私にも若い頃というものがあった。
眠らなくても食べさえいれば平気だった。
その頃は飲むと脱いでいた。
これはお色気関係には全く関係なく、
ただ意味もなく脱いでいた。
鴨川にもよく飛び込んだ。
記憶にある限り3枚ほどパンツを川に流した。
その後どうしたのか?
ちょっと思い出したくない。
その頃の友人の芸で“力士の後ろ姿”というのがあった。
タオルを使って隠すべき所をわざと危なくして四股を踏むのだ。
賢明なあなたが赤面するといけないので、
細部の説明は省略させて頂く・・・
ずいぶん会っていないが、もうさすがに友人もやってはいないだろう。
ハダカは体に応えるから。

なんでこんな事を思い出したのか。
先日、NHK「おはようニッポン」で大阪場所直前中継をやっていたからだ。
とある大阪府内の大きな運送会社のオフィスに土俵があった。
社長が相撲を好きなのだ。
これは微笑ましいことだ。
次のショットでオフィスの給湯室・調理場が映し出された。
制服OL二人とちゃんこを作る若い相撲取りの姿。
もちろんまわしだ。
私はあまりのシュールさに頭がくらくらした。
受信料を払っていて良かった。
全て許す。
OLの「がんばってください」と言う声に、
照れる新弟子。
やはり男は裸だ。





「それがどーした」




2005年03月06日(日) - それは、

浮気かもしれない。
ふと思った。
私はプールと豆腐ドーナッツをたしなむ平凡なナイスガイであるが、
よそ様のペットを拝見するのが止められない。
決して自分のペットが可愛くないわけでも、
倦怠期を感じているわけでもない。
よそ様のペットのHPがすごく魅力的なのだ。
とっくにペットの名前は覚えてしまっているから、
「今日の○○ちゃんはどうだぁ?」
と思いながらお気に入りのページにお邪魔する。
○○ちゃんのかわいさぶりと、
飼い主様の優しさ溢れるコメントに感動してしまう。
そして我が愛猫に目を移すと、



みて見ぬふり?
容認か?

賢明なあなたのHPで慰められている、
浮気性のナイスガイがおりますので、
どうぞかわいさ爆発でずずずーっとお願いします。




2005年03月04日(金) - 見張塔からずっと

京都は一日中雨がふったりやんだり。
おまけに寒い。
賢明なあなたなら今日は外出は控えたろう。
そんな中、私は数ヶ月ぶりにオートバイを乗り回す暴挙にでていた。
仕事の打ち合わせで電車の便の悪いところへ行かねばならなかったのだ。

年をとるとあれですなぁ。
思ってもなかったところが冷える。
そしてトイレが近い。
そんなに走ってないけど拷問のようだ。
うーん。
そんなときは風呂だ。
我が豪邸は脱衣所が猫のトイレと喫煙所になっている。




服を速攻で脱いでいるとこの方はそっと覗いていた。
ガス湯沸かし器の上は風呂を沸かしている間ちょっと暖かい。
お互い寒いのは嫌だなぁと目で合図をして、
湯船で演歌を熱唱だ。




2005年03月03日(木) - うらやましい事

昨日は久しぶりに四条界隈で飲んだ。
しゃくしゃく余裕で焼酎だ。
(賢明なあなたなら直ぐお分かりになると思うが、YUKIの新しいアルバムが良いのだ)
一時、日本酒だワインだと焼酎は片隅にあったのだが、
ブームとは恐ろしい。
死んだじいさんから親爺から私へとかろうじて通じている、
南の国のDNAと言えるようなローカルな焼酎が並んでいる。
充分電車のある時間にお開きだったが、タクシーに乗った。
散財のつもりはなく、帰ってから仕事をしようと思ったからだ。
タクシーの運転手さんと話すのも良い。
今日の運転手さんはどこでスイッチが入ったか、
ずーっと風俗の話しをしてくれた。
もちろん私もそういう話しは嫌いではない。
だが、いかんせん経験が少なく運転手さんに、
「ホテトルとソープやったら、お客さんどっちがええですか?」
というような高度な質問にハードボイルドな答えを返せないのだ。
ところが親切な運転手さんだったから、
そのシステムの違いを優しく分かりやすく教えてくれた。
勉強になった。
「昔バブルの頃はね、河原町から『雄琴へやってくれ』ていうお客さんがようけいてましたんや」
関西方面以外の方は分からないだろう。
琵琶湖沿いに大きな歓楽街があるのだ。
京都からそこに行くには比叡山を越えなければ行けない。
私はタクシーを飛ばしてそんなところに行くような甲斐性がないから、
もちろん経験はない。
でも男はアホで単純だからその道程の楽しさを想像できる。
着いてしまえばロマンティックとはほど遠い。
何事も過程が楽しい。



話しは変わるが、私はダルビッシュ君がうらやましい。
私のみならず禁煙につまずいている日本全国の喫煙者が思っているはず。
こんなことなら私も高校時代に野球をしていれば良かった。
周りがこれほど禁煙に協力してくれることなんて想像がつかない。
テレビで禁煙何日目とかでないのだろうか?
専門家が「そろそろ苦しい頃です、ここを乗り切れば・・・」
全国の禁煙したいおとうさんが、
うんうんと頷きながら彼の苦しみに自分の思いを重ねるだろう。

いや、待てよ。
喫煙してあれだけスポーツできたということは、
意外や意外日本たばこ産業が巻き返しに来るかもしれない。
彼のナレーションで、
「今まで僕はマイルド・セブンを吸っていました。でもハイライトに変えたとたんカーブの切れが良くなり、おまけに字もうまくなりました」

・・・すいません。
また下らない事書きました。

追伸:日ハムもダルビッシュ君も応援しているから野球でがんばれ。









2005年03月01日(火) - Everybody's got a hungry heart...

場所:京都駅付近居酒屋
登場人物:A♂ (映画監督、演劇作家、演出家、インチキ坊主)
    :B♂(役者、殺陣師、焼き栗屋アルバイト)
    :C♂(インチキカメラマン、インチキ映画監督)

○  居酒屋。
   平日の夕方、客は良く入っている。
   サラリーマンの団体客、OLのグループ、アベック等々。
   隅の小さな座敷席に 3人座っている。
   窓から京都駅の建物がよく見える。
   3人それぞれ中ジョッキの二、三杯飲んでいる。

A 「パッチギみてきたで」
C 「やめてや、見てへんから話さんといて」

   Aは他人が見てない映画を、詳細まで語るのが喜び。
   Aは容赦なく語り始める。

B「明日見に行くんですよ、止めて下さい」
C「明日は仕事ちゃうの? 切られるんじゃないの?」
B「いえ、久しぶりの休みです。それに最近は現代劇のTVにも出てますよ」
C「へぇ〜、どんなん?」
B「警官です。すぐ撃たれますけど」
C「ハハハ、同じやん。武器が違うだけで」
B「まぁ、そうです」
A「それで、パッチギやけどなぁ」
C「もうええ、ちゅうねん」
A「脚本も読んだんやけど、クドカンやったらあんなベタなんはやらんやろうなぁ」
B「本当に止めて下さい」
A「キレがないねんけど、何かラストでは泣けてくるねん」
C「終わりの頃の馬場のプロレスみたいやな」
A「Cさん明日行きましょう」
C「そうやな」
A「どうせヒマやし」
C「いやー、フィルムが全然整理できてへんからなぁ」
A「やる気がないから」
C「ハハハ、まぁ、そう言うな」

  ビールから焼酎へ。
  夜も更けてきた。

C「あっち関係はどうなん?」
B「さっぱりですね」
C「あれ? 高校生と付き合ってなかったっけか?」
A「ホンマか!」
B「違いますよ。捕まりますよ。大学生です」
C「大学生は良いのか?」
A「俺が許さん」
B「もう、終わったから良いんです。Aさんはどうなんですか?」
A「俺か・・・」
C「なんじゃ、その間は」
B「もう、いいですよ触れないでおきます」
A「もうどうでもいいねん、セックスもそんなにしとうないし」
C「相手がいなきゃね」
A「この前なぁ・・・」
B「ちょっと待って下さい、その話長いんですか?」
A「まぁ、聞け」

  Aに「付き合って下さい」と言った奇特な女性がいた。
  ある日、その娘を乗せてAは車を走らせていた。

A「あの街道沿いにしょぼいホテルあるやろ?」
C「うん、河の側やろ」
A「そこ入ろう思て、ハンドル切ったら、女の子が『私、車から飛び降りますよ』と言いよって、ホンマにドア開けてん」
B「ハハハ」
C「どうしたん?」
A「そんなん、怪我したらあかんやん、素直に帰ったわ」
B「ハハハ」
A「笑い過ぎやろ」
C「ようわからんなぁ、付き合ってたんやろ?」
A「うーん、返事もしてへんかたから、付き合ってるとは言えんかもな」
B「ヤルだけやろうとしたんですか?」
A「それがようわからん。飲んでなかったし。ええ感じでドライブしてたんやけどなぁ」
C「そのホテルの前で急にムラッとしたん?」
A「ああようわからんのや。スプリングスティーンよ! 俺のこの気持はどのアルバムの何番目に入っている?」
B「でましたね、スプリングスティーン教」
C「もう会ってへんの? その娘とは?」
A「おうてへんねん、まぁ別に、しょうがないけど」

  Aはその後スプリングスティーン様の能書きをひとしきりぶって横になった。

C「まいったなぁ」
B「いつものことですけど」
C「仕事は順調なん?」
B「仕事はあるんですけど、収入が・・・」
C「年金とか貯金とかは?」
B「僕にそんなことを聞かないで下さい」
C「万が一長生きしちまったらどうするよ」
B「どうしましょう」
C「そん時はみんなで一緒にどっか静かな所に住もうや」
B「それって、前にも話してませんでした?」
C「そうか?」
A「・・・もう一件行こうか」
C「何処行ねん?」
A「王将いこうや」
B「何しに行くんですか! もう何も食べられません」

○ 京都駅
  京都駅周辺の照明は暗い。
  人は多いのだがその表情までは見えない。
  3人それぞれの改札に向かっている。
  Cがカメラを取り出してAとBをこっそり撮る。

C「ちょっとピンボケで暗くて手ブレで、ちょうど男前に写るやろう」
  
  バシャ!  


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