札幌に引越してきてから1ヶ月半が過ぎた。 転勤で北海道の地を踏んでから10年目になる年でもあった。 各地を転勤するうちに、いろいろな場所に友人ができ、この札幌にもかつて同じ土地で楽しい時間を過ごした友人が数名住んでいる。 そんな友人達と電話で話したり、時々、札幌駅周辺でランチしたり、そんな毎日を過ごしている。 札幌に来る前の1年間、釧路では人生の中でこれだけ”濃い”毎日はなかっただろ と思えるほど忙しい毎日だった。 その”濃い”1年の後だったこともあり、なかなか札幌での生活に馴染めない。元々、ショッピング大好き・・・なタイプでもなく、食べ歩きも、友人あってのこと。ひとりでは、つい家で簡単にすませてしまう。 それでも、自宅の近くには円山公園や、北海道神宮など、お散歩コースは最高だし、生活していくうえで、不便を感じることは全くない。週末は、家族で出かける場所も、山ほどある。 暇になった私は、お部屋を片付けたり掃除することに気合が入り、いつもピカピカの我が家は気持ちがいい。 簡単スピードクッキングがモットーだった私だが、暇をもてあます毎日で、パン作りを始めたり、ちょっぴりこったお料理を作ってみたり・・・と家族にも喜ばれている。 「こんな毎日もいいかも。」・・・と、今までの”濃い”毎日を懐かしむことが少なくなってきたと感じるこのごろ。 ところが、そう思い始めた矢先、昨日、クラスのお母さんと知り合いになった。そして、来週は、転校生のお母さんとランチすることになった。 クールな印象を持っていた近所のテニススクールで、今日レッスン後に突然声をかけられた。ドレッシングルームで、顔を洗ったり、髪の毛を乾かしたりしながら、10分ほどいろいろ話した。 「じゃあ、また来週ね。」と言われた時には、なんだか胸が熱くなった。 先週まで、全く誰にも相手にされてなかった(笑)のに、急に今週はあっちからもこっちからも声をかけてもらえたのは、いったい何なのだろうか?? たぶん、私の心の状態が変わったからなのだと思う。 札幌での生活で、たぶん、私はイヤな部分ばかりを頑張って探していたのかもしれない。そして、その部分ばかりを見て、「イヤだ。楽しくない。」と考えていたのだ。「この生活も悪くない。」と思ったことで、今まで見えなかった他の部分が、急に見えてきたのかもしれない。 それが本来の姿だったにもかかわらず、見ようという気持ちがなかったのだ。いろいろな物事を偏った方向からばかり見ないで、あるがままを そのまま受け入れていこう。 釧路での生活は、素晴らしかった。素敵な友人に恵まれ、毎日が充実していた。でも、スタートからそうだったわけではなかったな。そんなことを急に、思いだした。まだ新しい生活は、始まったばかり。 2年半+3年と2回にわたって住んだ釧路の生活と、いきなり同じになるわけがない(笑)。そんなことにも気づかず、もがいていたのかも。 今日の札幌も、とても良いお天気で、気持ちのいい1日だ。
|