テニスとゴルフの日記

2002年10月30日(水) 過去にないとまどい

を感じました、昨日の練習で。

正確に言うとサブと練習した土曜日にも感じていたと思う。
ここ数年、結果に捕らわれるテニスをしてきたために、その基本スタンスを変更し基本に忠実たろうとしてきたことがここに来て実を結びつつある、その反動なのかもしれない。

このとまどいを感じたのが乱打後のゲーム。
この日は基本的には調子が良く、調子がいい上の凡ミスや調子に乗りすぎてのミス以外はあまりする気がしなかった。
しかし同時に自分の中での集中力が高まっていないことは自覚できてはいた。
特に疲れるわけではないが集中力が高まってこないので久しぶりに本格的に休憩し、練習を再開することにした。
「ゲームする?」との問いになぜか即答できない自分がいた。
もう少し乱打がしたいような気もするし、ゲームしたいような気もする、そういった感覚があった。で、結局ゲームをすることになるのだが結果から言うと先にブレークされてついていって最後に何とか7−5で逃げ切ると言った内容。
とにかくゲームの最中に自分に集中できなくていらついては戻しの繰り返し。
日曜日に良いサーブの感覚を掴んでいたのでそれを確認すべくサーブに重点は置いていたが残念ながらこれと言ったモノが掴めずに終始した。
サーブのリズムが悪いのでいらつきが高まりバランスが崩れているとも思ったが中盤からサーブにこだわるのを止めてサーブ&ボレーに集中することにしたがそれでもリターンのリズムが戻らない。
最後の最後で兄貴のサーブが崩れだしたのでこっちにかかっていたプレッシャーが無くなったことが大きく、最後のリターンでようやく納得行くリターンが打てた。

この時点で分かったことが完全にリズムを兄貴に合わせすぎていた事、それに足が全く動いていない事、最後に自分で良いプレーをしようと言う意志に欠けていたことに気が付いた。
最後のサービスゲームはしっかり速いリズムで準備に入りテンポをあげて打っていったがさすがにしっかり分析できる状態ではなかったのでとにかくがむしゃらに打ちにいった。

若干日曜日の疲れが残っていたのだろう。
それにモチュベーションは十分にあったが集中力が乗らないときもあることが分かった。

この日のとまどいの正体は自分らしいショットを打っていってポイントを取るべきだ!と言う気持ちになかなか慣れなかったと言うこと。
サブとゲームをしたときも繋いでいればポイントになるはず!
と言う気持ちとミスになってもかまわないからしっかり打っていく!ことの気持ちの狭間に揺れていた。
サブが相手であれば本当にミスが期待できる。
しかし決して先のないプレーの仕方だ。
兄貴相手ではただ単純に繋いでいるだけではポイントに繋がらない。
しっかり打っていくことがより相手のミスを引き出せるし、仮に一本でミスを引き出せなくても次のショットでポイントがとれる確率が高くなるはずなのにその最初の一本が打てなかった。
簡単に言うと自分に甘かった、といえるだろう。
勝敗はともかくとして一つのポイントを取る上で相手の技量を考慮していくのは俺の考え方やスタイルにはマッチしない。
自分のベストパフォーマンスを確立し、それを基本に試合をするのはかまわない。
しかし、相手が格下であることを理由に自分のプレーの質を落とすのは自分自身のためにもならない。
完全に格下であれば楽しませた上にポイントを取るという練習方法も十分に効果があるがそれをするにはまだまだ自分のベストプレーを維持してゲームできるほどの技術は戻ってきていない。
その時点での自分に妥協してしまった時成長は止まってしまうのだ。


実はこの日は張りに出していたミレミアムモデルのプロスタッフミッドがあった。
序盤である程度打てていることを確認してから少し使ってみたが全然ダメ。
如何にラケットに頼って打っているフォームかが分かった。
フォアバック数球打ってテニスバックにしまった。
まだまだしっかりした基本のフォームをつけて厚い当たりでしっかりとショット出来るフォームを仕上げないとこのラケットは使えないようだ。

序盤でこのことに気が付いてから集中力が無くなったのかもしれ無いなぁ。
微妙に凹んでいます。



2002年10月28日(月) 納会

行ってきましたサークルの。
実はサークルに入っておりました私。
しかし本年度の活動実績は昨日の納会の参加を含めて二回・・・。
これでメンバーといえるのか?俺。

当日は雨の予報でその時は室内でやる予定だった模様。
しかし集合時間をやや過ぎた頃には次第に晴れ上がってきた。
とりあえずアップから開始。
前日も深酒を控えある程度早めに床についたがさすがに一週間の疲れはとれているとは言えなく、まったりとアップを楽しみました。
アップが終わった後人々が集まり始め暖まった人からゲームを開始。
兄貴と俺はミックスダブルスからスタート。
その後2試合から3試合行って焼き肉スタート。
3試合目あたりにはもうビールにやられて5ミリくらい浮き上がっている人や笑いが止まらない人が続出していましたが、今日はドライバーな俺。一滴も飲みませんでした。

総括してみると、やはり対応できるスピードの範囲が決まっている。
単純にスピードへの慣れの不足もあるがやはり集中力不足から来る判断の遅さ、それに体重の増加による下半身への負担の多さなどから来る総合的な瞬発力が低下している。
従って自分のスピードレンジでプレーできているときとそうでないときのプレーの差が大きい。
まだまだ完成にはほど遠いが先週は今年で一番テニスしたのでその成果も出てきたのだろう。
いずれにせよ怪我をしない限りは練習しただけしっかりしたモノを得られる事だけは確かだ。
この日もバックハンドは善し悪しが大きく別れたが相変わらず安定感不足。
サーブは打球方向に対して平行な体の向きを作ることを思い出したおかげで力み無く良いサーブが打てるようになってきた。まぁ集中力がとぎれると途端にネットを越えなくなるが。

それと今の状態ではおそらくまともに集中力と体力が持つのは3時間弱、と言ったところのよう。
冬にも練習があるらしいので可能な限り参加しようと思う。
後は減量政策がうまく進めば良いのだが。
実はそれが一番のネックだったりする・・・



2002年10月18日(金) ふうう・・・

一安心と言ったところ。
火曜日にリーダー繁と練習したときは体力技術ともにさんざんな思いをしたのでどきどきものでした今日の練習。

火曜日の練習で肉体の疲労、肺活量の低下、そして機動力の低下を自覚していたのでかるーくテリーとの散歩で走り込みを入れておいた。
当日はサブとのダブルヘッダーを予定していましたがサブが時間とれなくなり中止。兄貴待ちでしたがすっかり連絡を忘れ10分遅れでスタート、ごめんーー、。
ビンセント君は張りに出していないのでラケットがなかったし寝起きできたので遊びでスピンでも打とうかなーと思いがっさんから盗みっぱなしのウイルソンを使用。しかし気がつくといつものスタイルで打っておりましたとさ。

この日はフォアハンドが良かったです。
このラケットが俺に合っているのか、いい感じで打てます。
確かにパワーは感じるものの必要以上に飛ぶ感覚はさほどない印象でスピンもオーバーサイズの割にはかからないところが俺に合っているのかもしれない。

しかし最初はやはりさんざんなスタート。
それでも徐々にフォアハンドが合い始め、しっかりテイクバックを取った後で打ちにいける感覚が出てきた。
次第にクロス方向へのショットが安定し始め、それに引っ張られるように逆クロスも、そして一番の基本である相手のクロスコートを懐に呼び込んでバックサイドに返球できる感覚が出来てきたことがこの日最大の収穫でした。
バックハンドはドライブが全然ダメでした。
おそらく上体の捻りをさほど使っていないでスライスを打っているためにドライブの時には前膝が突っ張り、上体や肩の捻りで打てていない。
おまけに不必要なリストワークを止めようと意識し過ぎていたためにインパクトでリストロックが出来ていなかった。これにより全くイメージのないショットを打つ羽目になっていた。
後半修正するが一体感は得られなかった。

何度かいい形からのネットダッシュをしたが、ボレーはボールに合わせて打っている。来たボールをどこに打つかを決めてそして狙って打つべきだ。
しばらくこういった自由なスタイルをしていなかったので逆に迷いが生じるがそれは仕方がない。しかしとにかく俺の全てのモチュベーションはエースを狙いに行ってそれを決めることにある。
それ以外のショットはすべてエースを狙うためのお膳立てに過ぎない。
お膳立てにこだわると本来の目的を失うからそれには気をつけようと思う。

昨日練習してみて分かったが、やはり週に2回の練習は必須だ。
週に一度では何も改善できないし、維持が精一杯だ。
もう少し外で出来るうちにいけるところまで行こうと思う。



2002年10月16日(水) だめだぁ

久しぶりにリーダー繁とテニス。
全然ダメでした。

兄貴の仕事が過去最高に忙しいようで、先週の土曜日に飲んだときに「来週の火曜日は休む!」と言っていたのでリーダーとサブの三人でやるつもりでした。
しかしあくまで俺の髪切りが早く終わった時点での話。
結局早く終わったので8時からやる予定に。
サブとは連絡が取れずに久々に二人での練習になりました。

ミニラリーから始めたところこれがまず持ってダメ。
まともにセンターにヒットしない。
やはり週に一回の練習は最低限度確保しないとまるでダメになるということを実感しつつそれでもあきらめるわけにもむかつくわけにも行かずに必死に感覚を取り戻すようにボールを打ち続ける。
その後長い距離にもどしラリーを始めるがとにかく動けない当たらないボール見ないの三重苦。
良いところは全くなくフォアハンドをフラットに戻しつつあるリーダーにフォアクロスで振られ、浅くなったところで得意のバックのクロスでさらに振られ何とか返球したところでボレーでしとめられるというパターンに終始し、久しぶりに夜空を見上げ☆がきれいである事を確認した当たりで二人ともギブアップ。
今週はすでに木曜日にサブとやる予定。
とにかく数多く打つしかないようです。

ちなみに日曜日にkamiさんのヘルプでミックスダブルスに出場。
前日の兄貴との飲みが効いて二日酔い。
動くたびに発生する頭痛と闘いながらの試合はきつかったです。
B級のミックスならば遊びながら出来るがA級はきつい。
来年は出場は断固拒否しよう。
特に何も良いことがない一週間でした。



2002年10月04日(金) 切れてきた

プレーが。良い意味で。

昨日は約一週間ぶりのテニス。
前回の時点で問題点は露呈していてそれをいかに調整し、修正すべきところを修正し、良いところをより延ばすかが目的だった。
従ってこういう時期には体調が悪くない限りは可能な限り練習量を確保すべきなのだが仕事が忙しいのだった。
だから結構不安な精神状態と期待が入り乱れていた。

いつものように乱打から開始。
予測通りにフォアハンドは確率切れともに悪い。ろくにセンターに当たりもしない。
バックハンドは前回の良い部分は消えていない模様。
若干ドライブを打つ際に厚いグリップの癖が残っていてリストを使ってしまう事がありこの辺に未だ不必要な精神面が影響しているよう。
全てのショットでエースを狙うことはとにかく止めなくてはならないし、反応してはいけない。正確なフォームを身につければ気持ちや負けん気など必要はなくなるのだから。
今はフォームを崩す要因になる力みや無茶打ちは決してしてはならない時期だ。
より冷静に一番確率が高いショットを選択し、一本で取ることより二本目でとれるように一本目のカウンターをコントロールすべきなのだ。

フォアハンドは球出しが正確に行えていない時点で完成度の低さが分かる。
自由に球が打てる状況下でもラケットコントロールが正しくできていない上、センターをはずしているようではまだまだだ。
序盤はフォアクロスに配球されたときにまず足が出ていかないことと、ポジショニングが掴めず、打点が近くなりすぎていた。
後半になって打点は掴めてきたが今度はテイクバックがないフォームになっていることに気がついた。
これも今までの癖で、小さい引きからインパクトからフォロースルーまででショットする打ち方を基本としかつ強打もしていた頃のなごみだ。
とにかく今のスタイルでは後ろからインパクトまでで威力を出す打ち方をしているのだから、この癖は完全にぬぐい去らなければならない。
リストはボールを飛ばすために使うのではなく、テイクバックからため込んだパワーを枠の中に納めるために制限する感覚を大事にしなければならないのだ。
 後半にかけて少しは良くなってきたが打ちにいったときに体が早く開きすぎてしまうこと、前膝での体の回転の抑制が出来ていないためにクロス方向へのショットに確信が持てていない。体が開きすぎることで打点が前後に狂いやすいのだ。
さらにはフットワークが大股でおおざっぱなためもっと細かくステップを刻みながら、クローズスタンスから最低限スクエアスタンスで打てるようになること、それに正確なポジショニング、最後に一番忘れがちだがしっかりラケットを引いてテイクバックを完璧に行うことをさらに徹底する必要がある。
腕で打ちに行かなければならなくなればまず良いショットは打てないと考えるべきだ。

バックハンドは習熟度に進歩が見られてきた。
しかし乱打ではあえてコースを遠慮しセンターに配球してしまうときがあり、この時は球足が長くなってしまう。残念ながら絶対ミスしないと思えるほど感覚は鋭くもなっていないしフォームも固まってはいないのでやはり切れと深さを確実なものにするためにはしっかりクロスコートに配球しなければならない。
若干フォアハンドよりも早めに修正を始めた分確率は高いが、逆にテイクバックが甘い時でも打ててしまう状況が出てきているのでこの辺は正確に自己分析をしてラッキーだったと思っておかなければすぐに崩れるので要注意。
それと上記に関連するが、前膝の踏み込みや捻り戻しのリズム、低いボールにしっかり膝で上体の高さを合わせる部分は全く出来ていない。
勤勉さも集中力も足りなかったがとにかく相手の返球が同じスライスであるときやドライブ系統のボールであるときにはより正確な準備と正確なインパクトが要求されるのだ。
こういう状況でも以前の癖が顔を出しやすく、厚めのグリップでセンターをはずしながらの無茶打ちが逆に入る事を知っているからとにかく攻められたときはあきらめて一本凌ぐことを言い聞かせること。

今の自分がどのレベルにいるか?悔しいけれどそれを認めた上で少しずつ正確に成長していく謙虚さをどんなときでも忘れないこと。
必ずまた良いプレが出来るようになるはずなのだから。

ボレーは前に行く機会が少なかった。
我慢我慢。

フットワークに関しては中盤で兄貴のショットが当たり出したため、深いボールが随所に入ってくるようになったからポジションを下げた。
が、これが悪影響して浅いボールをノットアップしてしまう状況が多く見られた。
とは言ってもこれに関しては二つの要因が絡んでいてすぐに修正は出来ないだろう。
一つ目の要因は今現在ストロークではショットそのものへ集中力が削がれてしまっているために打ったボールがどういう弾道でどれくらいの深さにどのくらいのスピードで入っているかが気になって仕方がないこと。これが次の返球に対する集中力を削いでしまっている。ショットそのものへの自信が深まってくれば打った瞬間にどこのどう飛んだかは分かるようになるから追々直さなければならないと思っているが今の段階で打ったボ−ルの行方を完全に止めることはショットそのものへの集中力の欠如を招いてしまうだろうからもう少し経過を見つつショットの習熟度を加味して基本姿勢を考え直すこと。
二つ目は単純にコートカバーリングと発想の問題。
コートカバーは言うまでもなく悪い。
発想の方は問題がやや深い。
根本的なストロークするポジションはベースラインより少し後ろくらいの今のポジションでかまわないのだが、そこにポジショニングすると言うことは基本的に攻撃よりも守備を重視したポジションであり、そこ居続けることは本来の目的ではない。このポジションで相手の返球を凌ぎながら前に出ていくチャンスを見計らなければならないのだ。
ここが守備的な発想でベースラインに居続けることは全く意味がないのだが、早めの見切りで前目のポジショニングを取ってしまったときに深いボールが返球されてくれば一転してピンチになってしまう。
全ては自分の直前に打ったボールが全ての起点になるのだがそのボールが自分の意志と反してしまうことや、仮に甘いボールが入って来ることが分かった段階でもしっかり自分のリズムが作れていないときにはボールを見過ごしてしまうことがある。
あくまでベースラインプレーはネットプレーにつなげるための手段の一つにすぎないことを明確に意識し、無理にバランスやリズムを崩してフォームに甘さが出ないように心がけよう。
相手にベースラインで攻め切れなければ前に出てこられたときにはポイントがとれないと思わせるようなプレーが出来るようになること。
ベースラインプレーで無理にポイントを狙いに行く必要はないが、レベルの低い相手にはベースラインでもポイントがとれる必要があるし、ベースラインプレーで相手を崩すと言うこと自体はどんなプレースタイルでも最低限必要な戦術なのだから。

この日も途中からゲームをした。
序盤は互いにブレークがなくキープで進んだ。
最初にブレークできるかな?と思ったがそこから兄貴が俺のいやな臭いを感じたらしく良いサーブを入れてきたので俺のリターンが崩されたのでブレークには至らなかったが、セカンドサーブでは随所に良いリターンダッシュをいれポイントがとれた。
セカンドサーブでのポイント取得率は今年では最高レベルでかつ良い質のポイントのとれかたが出来ただろう。
仮にリターンミスをしてもむちゃくちゃなミスはなく、少し開きが早かったとか、姿勢を低く保てなかったとか、スプリットステップとのリズムの合わせ方が悪かったとかなどの細かい修正点に終始し、バックハンドの情けないミスは無かった。改善可能な部分でのミスだったことがうれしかった。
フォアハンドはワイド方向にサーブが入ってきたときにはやはりオープンスタンスになりやすくこの時にはリターンは期待できるものは打てない事が多い。
兄貴は最近はサーブアンドボレーをするのでリターンが浮いてしまえばあまり楽しい結果は待っていない。
次のパスに対する読みと動きは分かっているが、やはり前述しているように未だ自分のショットを確認していることで返球に対する準備が悪く出足が悪い。
単純にフットワーク力の低下もあるが、テニスにおいては最初の一歩を踏み出す判断の速さは多少のフットワークの悪さはカバーできるのでやはり今後の状況次第と発想の割り切り、さらに一本で取るプランと二本でとるプランの明確な認識を技術と相談しながら明確にしていこう。

リターンゲームにおいてのパターンはファーストサーブでは未だ計算できないがセカンドサーブの時には気持ちが攻撃に切り替わり、意志を持って攻撃するのでポイントがとれる確率はかなり計算できる。
現在のところやはり攻めに関しては特化しているが、守る部分では深みや懐の広さがまだ出来上がってきてないので相手に対するプレッシャーも説得力も無いので、この辺はポイントの積み重ねによる自信を深めることによって相手にも伝わるものが出来てくるだろう。主に自分のテニスに対する理解と自信を深めることがゲームでは重要だ。
おもしろいことに応用力の部分ではフォアハンドの方が能力が高いようで試合になると練習以上のものが出てくる。
当然ミスも出やすいのだが、練習に正直なバックハンドと違って状況に応じた仕掛けが出来やすいということが分かったのが興味深かった。
しかしいずれにしてもミスが多いのがデュースコートでアドコートの方はやはりミスも少なく攻めにしろ守りにせよプレーしやすい。
これは前から分かっていたことでエースを狙えない状況下でのストロークプレーはクロスコートが基本であり、クロスコートに問題があるのはフォアだと言うことだ。しかしシングルスに限って言えばストレート方向に沈めるショットさえマスターしてしまえば次のパスはバックハンドになるし、仮にフォアサイドにコントロールされてもしっかり構えることさえ出来れば、良いパスは打てる。
それさえ分かっていればリターンだけ何とか及第点の技術を身につければさして問題はないだろう。まぁダブルスはフォアサイドをやらなければ良いだけだし。
いずれにせよ昨日の段階ではセカンドとファーストでは雲泥の差があり、本人はさほど意識してはいないのだが、ポイントそのものの数でもファーストでは少ないしとれていたとしても相手のミスによるポイントが多い。
この辺を厳しく見つめ直し、相手のミスでもミスをせざるおえないレベルのショットが打てるようにならなければならない。

サービスゲームはサーブの改善が全てだった。
完全にエドバーグのスタイルに戻すと決めた以上ベースラインプレーは考える必要はない。とにかく前に言ってボレーでしとめることが全てである。
このためには気がついていたサーブの基本の欠如を補充しつつ、イメージ通りのサーブを作ることが第一目的だった。
しかし初めてすぐに考えを変えた。
サーブから少しずつ組み立てていっても次に繋がるとは思えなくなった。
自信は全くなかったがサービスを打つまでは最大限の集中を傾けて、その後はとにかくサーブ&ボレーに慣れること、これに主題を変えた。
結果良いサーブは二本くらいしか打てなかったが、トータルバランスとしてのサーブアンドボレーは良かったといえる、まぁ今の段階での話ではあるが。
やってみて気がついたのが、サーブのバランスが良ければさほどダッシュのスピードは落ちなかったと言うこと。
実は前から単純にフットワークの問題だけだと考えていたが実際のところサーブのバランスが悪ければダッシュの際に一歩以上無駄にしているようだ。
この日は抜かれる抜かれない、と言う次元にテーマはおいていなかったのでとにかくサーブ&ボレーというプレースタイルを徹底したため、想像以上の事が分かった。
この日一番のサーブが入ったときだ。コースは悪かったのでリターンを叩かれたのだがしっかりボレーできる体制に入っていたので良いハーフボレーが打てた。
このハーフボレーもコースは甘かったが深さと球質は良かった。
兄貴は打てる気満々でパスしてきたがあれはそう簡単に打てるパスではないし、仮にパスが打てたとしても持球体制は万全だったのでスピードがあってもコースが伴っていない限りは止めれたと思った。
そしてこれがサーブアンドボレーの重要なポイントだと思い出した。
久しく懐かしい感覚だったが、テニス界に復帰して以来全てのポイントをオーバーパワーして取るスタイルにこだわり続けていたことでサーブ&ボレーの楽しさをすっかり忘れていた。
ファーストボレーで一発で決める感覚も良いが、良いリターンをもらいながら正確で深いローボレーで切り返し、相手の起死回生のランニングパスをネットで止めてしとめる高揚感が楽しいのだった。
この日の良いサーブのもう一つはアドコートでのセカンドサーブを思い切りよく得意のワイドを狙い、リターンミスを誘ったことだ。
少しバランスを崩しかかったが、気持ちの入ったセカンドサーブが打てた事の方が意義はある。
 その他は少々ビビリ気味だったがハイバックボレーで一本で決める形っぽい(足も出なかったし思い切りも良くなかったし、コースも良くなかった)プレーが出来たのが良かった。反省点はかっこ内に書いたので追求しないがやはり一本で決める流れのリズムと、二本で決める流れのリズムを自分の中で経験できたのが良かった。これも積み重ねと地道で勤勉な練習によって熟練度と信用度を上げ自信を持ってプレーできるように少しずつでも前に進んでいこうと思う。

しかしサーブ&ボレーをするにはもう少しサーブのコースの正確な打ち分けが必要だ。
リターンが得意な相手には甘すぎるコースにしか入らない。
球質も安定にはほど遠い。
さらにたったの数ゲームで腰への違和感が出てきてしまうのが困ったものだ。
でもこれは腹筋の強化とフォームの徹底修正によってなくせるはずだと信じよう。
でも腰の状態だけには注意して、状態が悪すぎるときには無理せず早めに対処しよう。あわてて作る必要もないし、怪我をしてしまえば全て元の木阿弥になる。
腰とは十分に話し合い出来る範囲で上手に付き合っていきながら体を仕上げよう。


 < 過去  INDEX  未来 >


ビンセント