ショットの完成度は上がってきたようだ。 フォアハンドの感覚は最初の玉出しで、きっちりセンターでとらえられること、そしてそのボールを狙ったところに配球できることがバロメーターになっていて、これが昨日は無意識の中で出来ていた。
兄貴との乱打では本来のグリップが持つ欠点である、遅く高くはねるボールに対してコンパクトにフラットでとらえる、というショットが全く打てない。 このボールが打てるか否かが今後はテーマになってくる。 このボールを打つためには確実にベストポジションをキープしなければならない。 それにグリップが薄く、押し込みなどによってごまかしは利かないのだ。 正確に打つボールの軌跡を判断しポジショニングし打点までしっかり呼び込みそこから打ちに行かなければならない。総合的なストロークのポイントがこの手のショットに凝縮されているのだ。
普通のストロークでは、低いボールへの姿勢のキープ、打点の引き込みはまとまってきたように感じる。しかしランニングショットになったときやバックからの振り返しになったときには、打点が近くなったり、オープンスタンスになったり、体が開きすぎてしまったり、リストでごまかしに行くなどの問題点は依然として残っており、これらの問題点を解決するにはミスしても良いから極力フラットで打つことを強く認識した上で練習しなくてはならない。 長くテニスをやっているとどこかに「ごまかしてでもなんとか返そう」という思いが出てくることがあって、これは試合が始まってしまえばいいのだが練習の時にはこういった妥協をしては、いざ試合の時には更にその上の妥協をしてしまうためやったことのないプレーを始めてしまう可能性がある。 やはりオフシーズンの練習ではショットに妥協してはならないと思う。
バックハンドのスライスの上達を妨げているのが、重量オーバーによる体の切れのなさから来ていることは明かで、フォアに比べ上体のひねりを必要とするバックハンドでは特に腰回りの贅肉は全く意味がない・・・・。 下半身の踏み込みが甘く、戻りを意識しすぎて完全に体重を乗せてスライスを打ちに行っていないのも大きな原因だが、サーブアンドボレーヤーに回帰するためにはウエイトの軽さと、軽やかなフットワークが必要条件になってくるだろう。 でも、最近、何食べてもおいしーんだよなーーー、だれか助けてーーー俺の食欲を止めてくれー。
昨日サークルの夏期最終日。 納会とミーティングをかねていつもより1時間速く始める。 対して話すこともないし、来期はメンバーからはずれるのできまじめにやる必要もないのだがまー一応ちゃんとやってみる。 言いたいことだけを言って後は来期のメンバーに任せた。 これで、自分のテニスに集中できる環境が揃った。
とりあえず、現状の第一目標は「ウエイトを落とす!」である。 今期最終戦を前にして手首を痛め少し休養。 その後回復基調の中で腰痛が再発し更に練習量が減る。 それだけならば良かったのだが同時期やけに宅飲みが楽しく、毎晩のように飲み会をしていたため明らかに飲み過ぎから来る「ビールっぱら」になってしまっていた。今期当初の目標がたしか62,3キロだったはずなので10キロ弱も重いウエイトで最終戦を戦う羽目になっていたのだった。 まーこの状態でドロー運に恵まれたこともあるが、一定の結果を出したことに非常に意義を感じている。今までは自分自身の状態が如何にプレーに影響する、ということを熟知していたのだが、少なくともダブルスで格下にはベストコンディションは必要ないことが分かった。 ただし、常に格下とばかり当たれるわけでもなく、去年までいなかった新人が出てくる可能性もある。 しかも今研究中のプレースタイルはショットのパワーで押すスタイルではなく、動きと組立でプレーするスタイルなので、自身の動きの遅さは致命的になる。 最低でもコートカバーでバランスを崩すことのない様なレベルまでコンディションを戻さなくてはならない。 技術的には総て改善しなくてはならない。
昨日の納会試合で最後に男子ダブルスをした。 プレースタイル研究中の上昨日は早起きしてサーキットに行っていたのでこの試合が始まった11時過ぎにはすでに目が半分閉じている状態だったが5−2からまくられながらなんとか勝った。 兄貴のプレーがとても良かった、というより多分最終戦での結果が自信を深めているのだと思う。当然メンタルだけの問題でなくプレーの質、ショットの信頼性、威力などが明らかに向上しており、これが更に良いプレーを呼び込むのだろう。 相手ペアのサーブの弱い方に関してはほとんど良いリターンが入っていてとても楽だった。現状では明らかに俺より兄貴の方がサービスキープ率、安定度は高い。 まーそれに前衛俺だしナー♪ <さんざんポーチミスしている割には強気! だがそう彼に直接言えば「いや、対して変わっていない」というだろうが明らかにトータルバランス上がっているし、まー30%位は戦闘力が改善されていると思われる。 過去の悪い要因としては練習より試合がしょぼい、ことが少なくなかったのだがその点はほぼなくなっており、更に自信がついて、サーブの改善によるサービスゲームへの信頼感も相まってかなり改善されたと思う。 長いことペア組んでいる俺から言わせてもらえば今年の前半を30とすると今は100はあるな、まー前半の試合はあまりにひどすぎたが・・・本人も地獄を見ただろう。
と、例年通りに自分勝手にのんきに仕上がっても仕上がらなくてもいいやーなんて状態ではいられなくなった。 まー慌ててやる必要もないのだが今のうちからゆっくり下地を作っておきたい。 おまけに最終戦で借りを作ってしまったので、それを返済しなくてはならないしなー。貸しておくのは好きだが借りっぱなしは好きじゃない。 返すときには倍くらいで返したいもんだ。
| 2001年10月26日(金) |
ワングリップスタイル2 |
昨日で4日目の試運転。 大分様になってきたとは思うが、如何せん長いことオープンスタンスで打っていたのでクローズスタンスの窮屈さに慣れきらない。 仕上がりとしては4割程度だろうか。
やはり利点はアプローチからのネットプレーへの移行が実にスムーズでバランスが崩れないところ。ゆっくりボレーを打てるイメージが強い。 今までは第一にいいアプローチを打たなくてはならない!と思っていたのでその点ではプレッシャーが少ない。 フォアにしてもバックにしてもそれぞれフラット、スライスのアプローチショットになるためにドライブ系統のアプローチよりボールが浮かない。 そのため非常にパスを見やすい、相手は打ちにくいだろうことが予測される。 隠れた利点だがかなり深いところまでコントロールできるのでこの点も今までよりもネットプレーには有利である。 だたしアプローチが浅くなったり、センターでとらえられなかったときには最悪でこのときは伸びない上に遅いのでネットポジションすらキープすることが難しい。 アプローチのコースと深さ、これにボレーを組み合わせて初めて効果が出てくるスタイルであることを再認識した。
バックハンドのスライスはやはり今まっでの悪い癖というか厚めのグリップでインパクト後にリストを積極的に使ってトップスピンを打つスタイルだったのでどうにもインパクトの瞬間でのロックが甘い上に面がきっちり立っていないことが未だ多いため若干横にスライドする。ボールをしっかり見ていないことと姿勢が完全に低く保たれていないことと合わせて納得する出来にはほど遠い出来であると思う。
フォアハンドはある程度のラリーにはついていけるようになってきた。 しかし、スタンスの問題のさることながら体が速く開いたり、リストを使ってしまう癖が未だ抜けないため情けないショットも多い。 最終的に理想型に近づいてもグリップからくる打ちにくさは残るがそれにしても未だオフセンターでのショットが多いのは情けない。
ボディーバランスは少し良くなってきたがどうしても力みが出てしまうことがありこれはあきらめと慣れが必要だ。 今まではよりいいボールを常に求めていたが、このスタイルでは相手のパーフェクトなボールには如何にして丁寧にかわすかが勝負所で、ここで今までのように無理してカウンターを狙ったりするのは不可能であることを自分の中に浸透させなくてはならない。
まだまだ我慢のテニスは続くな。
| 2001年10月23日(火) |
いやー帳尻合わせうまいなー俺 |
先週末のミックスダブルス、依頼があってまーしゃーねーな、と思って参加。 パートナーの人は名前と顔は分かるがどんなテニスをするのか全く情報無し。 開会式前に5分ほど打ってみてなかなかうまいと思ったのが最初の情報。
試合は例のごとくたっぷり待たされ、最初の試合が10時半過ぎ。 この日は朝方寒かったのでつらかったが去年買って一度も使っていなかった丈の長いフィールドコートを持ってきていたので帽子までかぶってぬくぬくと待つ。
第1試合。相手は顔は分かっているペア。
こっちも十分すぎるほど冷え切っていたがそれは相手も同じ。 ミスが少ない方が勝つのだ。 特に今回はミックスである。 がむしゃらにはやれない上、ペースはより遅いのだ。 結果は6−0。 かわいそうなことに相手の女性が頑張ってアプローチしてきたとき丁寧にボレーさせて上げようと思ったのだが、どーにもからだが冷えていてことごとくいいコースにパスが行ってしまい全くボレーをさせて上げられなかったのが反省点。 いつの間にか5−0になっていたのでさすがにまずいと思い何本かポイントをプレゼントした。
第二試合。力士さんとその信者
言わずと知れたお得意さまである。だが、調子に乗って決めにいくボレーをことごとくワイドに外し2−5になってしまった。 ここから気持ちを入れ替え粘りモードに突入。 6−5で逆転勝利。 僕のペアは大喜びだった。俺も対力士さん4連勝。負けなくて良かった・・・。
決勝リーグ第1試合。
うあ・・・仲間内じゃねーかよ。 特に記憶無し。通常の試合ならいいがミックスではやりたくないよーいつもやってるしなー。力士さんに負けておくべきじゃった。多分6−3位
決勝リーグ第二試合。
女子はA級ポイントゲッター。男子は奥さんは知っているけど旦那は知らないので情報無し。 序盤戦粘りつつもポイントポイントで大人げないポーチをちりばめ5−2までいく。しかしここからじりじりと追い上げられ5−5まで来てしまう。 だがしかし、ここでのサービスゲームはおいらのサーブ。 途中で気付いていたが、どんなに追い上げられても最後の自分のサービスゲームだと思うと結構安心してゲームが出来るものだ。今回は特に試合の中で自分のサービスゲームをブレークされる気が全くしていなかったので予定通りに40−0までいく。ここで一本取られるが、最後はきっちり締めて6−5で勝利。 ベスト4ゲット。
準決勝。
男子はA級ポイントゲッター、女子はしらん。 ダメだよーA級でポイントとれる上都市対抗選手とまともにやれる若者がB級でてきちゃー、という試合。 最初からやる気無し・・・。 いくらでもポーチは出来るがそれは相手も同じ。 無理に決めにいけば女性陣は楽しくないのでほぼ女性陣のストロークラリーに終始する。 いい加減に面倒くさくなって相手男子のポーチで決まる。 記憶無し。 来年A級に上がったらB級のミックスに出るような真似は止そうと思った試合であった。
まー今年の最後の二試合でベスト4を二度ゲットしたのは大きいな。 やはり細かい動きと粘り腰の精神を常に持っておかないとミスがかさみだし一気に流れが相手側に行ってしまうのがB級ダブルスの極意なのかも知れないな。 正確にポジショニングし、同時にコースまで見えたならば狙ってもいいが、それ以外は大まかなコースを設定しておかないとコントロールが狂いやすい。
今回はさすがに復活中のワングリップスタイルとプロスタッフの導入は控えたが、 集中力を高める上でも、相手のベストショットに対応する上でも最新型のラケットで試合に出るのはなるべく控えるようにコンディションを整えたいと思う。
| 2001年10月20日(土) |
ワングリップスタイル |
題名通り、ワングリップで総てのショットをこなすプレ−スタイルである。 初めて硬式テニスをしたのは中学生くらいのことでそのときに使っていたのはウッドラケットである。 今では存在自体が骨董品だが当時はこのラケットが当たり前な時代だったのだ。 当然木製なのだから今の時代のグラファイトやケプラー、カーボンを使っていて軽くて丈夫でしかも飛びが良いラケットと比較するととにかく面が小さく飛ばない。 今でもミッドサイズのラケットは存在するがこのウッドラケット全盛時代には「レギュラー」なるサイズが存在した。 オーバーサイズのラケットしか知らない今の若者には信じられないであろう面の小ささである。 しかしこのラケットが僕の最初のラケットだった。 フォアハンドは分からないがバックハンドのスライスがとても気持ちよく感じたのをよく覚えている。 今ではすっかり忘れたがウッドラケットの独特の打球感は打ったものにしか分からない感覚がある。 今の若者達にはこの打球感を楽しむプレーヤはいないだろう。 時代はボールを打つ楽しみではなく、如何にラケットを使ってボールをコントロールし試合に勝つか、という点に傾向しているのではないだろうか。
僕のお気に入りのラケットはウィルソンのプロスタッフミッド、である。 今ではすでに旧式のラケットになってしまっているが、ネットオークションでは時々高額で出回ってくるような事があるほど、一度このラケットに魅せられたものはその魅力から逃れるのは難しくなってしまう時代の逸品である。
このラケットは今は引退してしまったが北欧の貴公子と呼ばれていたステファン・エドバーグが愛用していた。 今はサンプラスくらいだろう、こいつを使っているのは。 僕は当時硬式テニスに転向して2年目くらいで、ようやくストロークからボレーへと技術の上達をはかっている時代で、当然エドバーグをお手本にしていた。 彼のフォアハンドは「弱い!」の一言で片づけられる場合が多いが、僕はそのタッチ感覚やリズムの取り方も含め好きだった。 ある程度自信がついてきたときには「ボレーはエドバーグに負けるが、フォアは俺の方がうまい!」とうそぶいていたものだった。 ただし、このプレースタイルの弱点は遅いコートでハードトップスピナーに対して有効な攻撃力を持たないのが大きな問題で、厚ラケがテニス界を席巻しラケットのパワーを最大限に生かし、やたらと回転をかけてくるタイプのプレーヤーに対して繊細すぎる対応を要求した。 簡単に言うと高く弾むボールに対して力が入りにくく、スピンがかけにくいスタイルだったのだ。 こういったプレーヤーに対し、くそまじめにベースラインでチャンスを待ち、ネットで決める戦術はリスクが高かった。 楽しさの点で言えば楽しめないことはないが、僕個人の独特の考え方かもしれないのだが、プレースメントを大事にショットしている僕にとって、厚ラケでがんがんスピンをかけてくるプレーヤーに負けるのは許し難い感覚があった。 その後いろいろグリップを模索し、トップスピナーを試したり両手打ちを試したりしてみたが、結局分かったのは「フラットで速いボールが打てること」「ネットでもポイントがとれること」この二つは絶対にはずせない僕のテニスの基本であることが分かった。 そうして決まったスタイルがフォアハンドをイースタンからセミウエスタン位の厚さで握り、フラットでの攻撃力と高いボールに対しても打ち込めるスタイルがベースのオールラウンドプレーヤーを指向していった。 サービスもスピンサーブからフラットサーブに変え、サーブアンドボレーでポイントを取るスタイルから、サーブでポイントを取るか、その次のボールをフォアハンドで押し込みボレーで決めるというスタイルに変わっていった。 長い間このスタイルでやってきたが、エースでポイントを取りに行くスタイルを維持するには十分な練習量が必要だと思う。 最近は体力の低下もさることながら、フィジカルな点でも昔のようにうち切れなくなってきている現状も出てきている。 何よりもモチュベーションの低下から来る「決めてやる」「絶対勝つ」といった感情を自然と呼び起こす事が出来なくなっており、そう気持ちを持っていっても裏付けする自信、負けたときの苦痛が染みついていて最初からそういう気持ちを封印してしまう事も少なくない。 この状態で出来ることは第一に「ボールを打つ楽しさ」をまず素直に楽しむこと、ではないだろうか。 テニスを楽しむ前にセンターでボールをとらえる独特の感覚をまず確実なものとし、その次に如何に効果的にそのボールを使うかというスタンスで考えようと思う。 勝つために必要なショットを練習するのではなく、自分の打ちたいボールを打とうと思う。 より速く、より強く、より深く、より効果が高い、というものはしばらくお休みしましょう。 今は一球一球を大切に楽しんで打つことを心がけよう。 もう少し穏やかな感情を持ってボールと戯れることも必要だろう。
| 2001年10月17日(水) |
久しぶりのエンジョイテニス |
何年ぶりだったろうか?練習ではなくてテニスを楽しんだのは。 ツアーに出始めてからもう三年が過ぎ、結果の出ない自分をもっと練習し、自信をつけさせるためにどんなときでも「まじめに練習するぞ」というスタンスで常にコートに向かっていたような気がする。
昨日昼頃兄貴からメールが来て「今日どうする?テニスする?」とのこと。 微妙に変化に気付く。「今までは練習する?」だったよなー。 俺自身は「練習」する気などなかった。 でも「テニス」ならしようと思った。 その日は母とラーメンを食べに行く約束をしていたので「あんたも好きねーby加藤茶、8時からよろしく」とリプライした。
8時、兄貴が到着。 ウエアを持ってくるのを忘れたらしくジーパンである。
この日はなぜかコートが混んでいた。 やはり実力を出し切れなかったという想いが試合後でもコートに向かわせるのだろう。この後試合はないのだが。
乱打を開始する。 良いボールを打つつもりはなくお互いにテニスボールを打つ事に集中する。 本来攻撃的なテニスが好きな二人なので浅いボールが来ればすかさずネットに詰める。パスはある程度まじめに打つが明らかに無駄な力は入っていない。 「入れてやる」という気持ちは必要ないからだ。 おそらく互いにテニスを楽しむ気持ちだけでボールを打っていた。
来年の目標として当然ダブルスの優勝を視野に入れている。 今回の経験で「総てのボールを完璧にうち切って勝つ」というスタンスはやめることにした。 ただし、基本的にはそれが出来るように今から準備を行って行くつもりだ。 スピードが遅く、相手を崩すプレーが出来ないと思われるペアに対しては徹底して繋ぐ。ただしより確実に相手にプレッシャーをかけるように細かい足の動き、ポジション取りを徹底したい。 そして、繋ぐレベルをより高くして、決められるボールへのネットへの詰め、スマッシュなどの精度の向上を目標にする。 その上で決勝リーグに上がって来るであろうより高いレベルを持つペアに対してもベストのボールで勝負しに行くのではなくコート全体を使ってゲームをコントロールしようと考えている。 今までダブルスはシングルスみたいに簡単に決められないよ、と教えてくれたり「やはりロブが重要だ」と言う人がいたが、その発言は繋ぎ続けるだけでは勝てないペアに対して必要になるものだと考えている。 かなりの遠回りをした気がするがようやくどうすればダブルスで勝てるのかが分かった。無駄な気負いから解放された気分だ。
実は今プレースタイルをテニスを始めて一番楽しかった頃に戻すつもりだ。 当時はバックよりのワングリップでエドバーグの真似をしていたものだった。 昨日の後半にゲームをやったが、思い出すようにやってみたら、フォームは以外としっくりくるのだ、それにワングリップでテニスをするにはセンターで確実にとらえなければならない。 今年はとにかくミスしない等という考えに縛られていたため、オフセンターでもネットを越えて枠にはいるようなごまかしや、楽に打てるオーバーサイズの厚ラケを使うことが少なくなかったが、今後はそれをやめて、センターできっちりボールをとらえるテニスをしていこうと思う。
具体的にはとりあえずバックハンドは打点の定まらないドライブを封印し、本来の大好きなフラット系スライスを取り戻し、その後ドライブの練習をしようと思う。 フォアハンドは未だ決めていないが、コンチネンタルでどのくらいまで勝負できるか?今まで通りのグリップでボレーやバックストロークにどのくらい影響が出るのか、を確かめながら作っていこうと考えている。 いずれにせよ最低限のフィットネスは整える必要がある。 如何に地道なジムワークが出来るかが勝負の分かれ目になるだろう。 ようやくやる気になってきた。 今日からもう来年が始まっている気がする。
| 2001年10月15日(月) |
痛恨!三連続ダブルフォルト |
試合速報! 今期最終戦、初めてにしてついにベスト4進出、銅メダルゲットしました。 と、ここだけ見ると喜んでいるようだが半分は反省が多い。 少し前から追って見ましょう。
先月末から再発した腰痛のため先週末の大好きなシングルスもスキップ。 腰痛再発と同時進行し体重も10%増量していたうえ、会社の課外活動が活発化していたので練習時間もとれずはっきり言って過去最悪のコンディションで試合に参加することとなったのが今回の試合である。 実は腰の方もパーフェクトにはほど遠いために禁断の痛み止めを飲んでの出走だった。 それに加えいつもと違ったのがモチュベーションの置き方で「出るからには勝つ!」と言ったスタンスを今回は最初から持っていなかった。 様々な要因があって準備不足だったのだ。 今までさんざん兄貴にあーしろこーしろと言っておきながら言い訳がましいが故障の場合は動けるか動けないかの瀬戸際ではっきり言ってテニスどころではないのだが、棄権だけは避けなければならなかったのだ。
試合当日は久しぶり♪、に俺の寝坊から始まった・・・、でもみんなに話題を提供するために寝坊したのよー、みんなこれでひと笑いしてリラックスできたでしょー嘘です、ごめんみんな。来年は遅刻はちょっとだけにするよ。<ちょっとはやる! まー学校から一番近い奴が一番遅刻すると言うが正しい意見である。我が家はテニスコートから5分程度の場所にある。朝に弱い俺が30分早起きしてアップなんぞやっても大して意味はない、その分寝た方が俺は幸せなのだ。 で、家を出てコートの駐車場の入り口で兄貴を発見、なぜそんなに急いでいるのだ?まさか第1試合なのか?・・・・第1試合でした。
第1試合 VS 力士さん&もしもピアノが弾けたならコンビ
この人は僕のお得意さまである。一時は独特の粘り、ペースの遅さに苦しんだのだが、相手のチャンス時の攻撃的なボールに驚異を一切感じないので今ではドロー表で彼らの名前があるととても嬉しい。しかも寝起きの第1試合である。ナイスアップはここで終了した。このときは未だ今回のドローが超♪ラッキーなものとは考えていなかった。 特筆すべき事はほとんどないのだが、第1ゲーム 30−30の時にファーストフォールとしてセカンド打つときに「やべぇ、ダブりそうだ」と思ったのだが、たまたま運良く隣のコートからボールが入ってきてポイントレット。ファーストを打ち直して、リターンミス。 いつの間にキープしてました。<未だこのときは寝てる、俺。 そこから何ゲーム取られたのか記憶はないのだが、今トーナメントを通してサービスゲームのキープが非常にスムーズで安定していたので「負けはないな」というスタンスでゲームできたと思う。サービスキープが危険だったのは俺の方だけだったと言っても良いだろう。スコアは6−2か6−3だろう。
第二試合 VS 学生ちゃんペア
あれ?記憶がないぞ・・・。 釧路のトーナメントには結構学生ちゃん達が出てくるがとびっきり生きのいい奴はすぐにA級に上がってしまう。 残った子達はB級で出てくるのだが一言で言って「若者らしくない」のだ。 俺が考える「若者らしさ」が間違っているのかもしれないが、常に全開でミスしてもフルショットする、とか、思い切りよくプレーしてくるイメージを持った子が少ない。 はったりでサービス練習の時に打って来る子がいるのだが、試合になると一転し、弱気と言うか丁寧に大事に入れてくるサービスを打ってくる。 若いんだから思い切り振り切ってセンターでとらえれば入るだろーよ、俺なんて腰痛いからサービス練習なんて出来ないんだぞーと心では思うのだが、言ってもしょうがない。 ただの繋ぎプレーをおじさん達に仕掛けてきても通じないぞ!という老獪さを見せて煙に巻いた、様な記憶がある。たぶん6−3か6−2。2勝0敗
第三試合 VS ちょっと元気な若者達
なかなかセンスはありそうだった。でも明らかに経験不足の様に見えた。 フォームは綺麗でボールも良かった。一番安心して試合をしたような気がする。 あまりへなちょこなプレーはしてこなかったので自分本来のリズムに近いペースで試合が出来ていたので、中盤から久しぶりにプロスタッフを投入。 フラットサーブを打ってみたが・・・ほとんど入りませんでしたね。 でも兄貴曰く「入ったらとれねー」という顔をしていたらしく、はったりとしての効果は有ったようです。 中盤でフォアハンドのスイングが狂いかけてリターンミスを二本連続でやってしまいましたが、いつの間にか勝っていました。 予選リーグ初の3勝0敗。そして不本意ながら二度目の決勝リーグ進出となりました。 (二試合目と三試合目はどっちが先なのか記憶が怪しいです。)
なぜラッキードローだったのか?それは三試合6人の中でサーブアンドボレーで攻めてきた相手は一人しかいなかったからです。 ほとんどが雁行陣主体のペアで、雁行陣主体と言うことは前衛にいてもボレーに自信がないはずなので、当然ポーチの危険は考えなくても済むからです。 今回のドローがラッキーだったとしても、相対的に見てペースが遅いペアは必ずいてこの遅いペースに付き合いながら如何にミスをせず、相手にミスさせるか?ということは予選突破にかけて重要な戦術であることを再確認しました。 俺も兄貴も何度か幽体離脱しそうになりましたが、お互い我慢して繋ぎ続けたり、あえて相手に打たせたりして予選リーグを突破しました。 王様曰く「てきとーに繋いでいれば相手はミスる、ナイスショットは捨て」という考えをやっと理解できた気がします。ま、これは自信が有ればこその発言だな。
決勝リーグ 一試合目 VS 学生ちゃん達パート2高木バージョン
高木というのはおいらの友人で同級生である。若いくせに風貌は親父、そのものである。当然頭頂部も後退または著しい減少が見られる。 そのペアの一人がまるで高木を思い出させるような風貌だったので高木バージョンとした。決して馬鹿にしているわけではない。楽しんでいるだけだ、ごめん高木。
サービス練習でいきなり速いサーブを打ってきた。「おーはえーなー」と思ったがファーストサーブが入ればリターンの確率が落ちるのは当然なので最近は全く気にしてない。怖いのは確率が高くファーストサーブに見合ったスピードを持つセカンドサーブなのである。
どっちのサーブから始まったか分からないが練習のサーブははったりだった。 二人ともそうだが試合を通して2本だけだろう、入ったのは。 序盤、サービスキープを基本としながら如何にブレークするかに焦点は絞られたのだが、とにかく相手のセカンドサーブがひどい。 ダブルフォールトがないから無駄なミスはないのだが一切の攻撃力を持たない。だがここでムキになってエースを狙ったりしてこっちのミスがかさみ出すと突然ファーストを打ち出してそれがバンバン入ってくると逆襲されてしまうので、まずセカンドサーブを羽子板式で打ってくる方に関しては打つ振りからドロップショット気味に浅く返し拾わせて小技のみを誘うことにした。 当初うまくミスを引き出せていたが、小技中心の「がさい繋ぎ合い」になるとこっちもミスする可能性が出てくるので、中盤から打ちやすいところにリターンしてあげて、打ってきたボールをボレーで返し続けてプレッシャーをかける戦術に変更。1,2本は続けられても3本目はほとんどなかったでしょう。 コースは一切つけずにとにかく鬱陶しいくらいに返す。この戦術がうまくいったのか想像以上に相手が弱気だったのかは分からないが6−2で勝った。 ベスト4ゲット。
第二試合準決勝 VS I69さん、勝美君ペア
よく知った相手である。はっきり言って軟式のペアのような硬式ペアである。 I69さんはボレーの達人である。ストロークは今ひとつだがひとたび前に出てくれば驚異である。勝美君はボレーはほとんどない人だ。しかしストロークがすごく伊達公子の様にライジングでフラット系のボールをがんがん打ってくる。 実は今回の試合が始まる前から不安があり、それが今年の目標である「遅いペースにも惑わされずつなぎのテニスを徹底する」というプレーをしていると速いペースに合わせられないのではないだろうか?というものだった。 本来僕の考え方は「速いボールに合わせておいて、遅いボールにも対応する」というスタイルだったのだが、そのスタイルではストレスが堪りすぎる、のだ。 だから最初から遅いペースに合わせ、繋ぎのテニスをベースにしたのだがそこからどうやって速いペースの相手に合わせるかということが課題のままで研究する事が出来なかった。 心の中でもっとも当たりたくなかった相手のうちの嫌な方と当たってしまったのだった。
案の定、第1ゲーム勝美君のリターンエースを食らってブレークされた。 (幽体離脱度50%)
第二ゲームすぐさまブレークバックし、兄貴、I69さん共にキープで2−2。 ここで今日のテーマのゲーム、三連続ダブルフォールト・・・当然ダウン。 なぜ練習していないフラットサーブを打ちにいったのか?幽体離脱度も深く関係しているが、本来相手のベストショットを切り返して勝つ!のが本来のスタイルで当然それに対し準備を行っておくのだが、今回は良いボールを切り返せる状況になかった。自分自身「勝てない」と思ってプレーしてしまった。 最初のサーブを打つときにもすでに冷静な自分はいなくておぼろげながらに「勝つ!」とより強く思っている方が最後には勝つんだろうなー、なんて考えたことを思い出す。で、そこで「勝つ!」と思えなかった自分を記憶している。 だからサーブでばくちに出たのだ。結局ファーストサーブは一本たりとも入らなかったはずだ。 ゲームカウント 2−3
(幽体離脱度90%)
その後勝美君にもキープされ2−4。兄貴もブレークされ2−5。 すでにあきらめモード。 自分のリターンサイドに歩いていく時に立ち止まり「粘っていこう」と声をかけるもすでに幽体離脱は始まってから久しく、何とか引っかかっている程度の状態。 二本良いリターンを沈めブレーク。3−5 ここで自分のサービスゲームだがさすがにさっきのように練習していないサーブを 打ちまくって自爆するわけにもいかないし、入る気もしなかったので今まで通りにスライスサーブを入れボレー勝負に変更。30−15から「ポーチに出るか?」と兄貴に聞かれたがリスクが高いと思ったし、ようやく幽体離脱度が下がってきて「なんだ、サーブで押さなくてもボレーで勝負できるじゃないかー」と思えるところまで回復してきたのであえて球速を殺し遅いサーブを入れていってボレーで勝負しつつキープ、4−5。
(幽体離脱度40%)
次取られれば負けだが、何とかブレークしよう!という言葉は口からでなかった。 心の奥底では「2−5から良いプレーしているからブレークできてきたんだぞ、自分を信じて行けよ」という声も聞こえてはいたがたぶん自分にプレッシャーがかかるのが嫌で「意気込んでつまらないミスをするのは止そう」とだけ思った。
ファーストポイント、リターンダッシュから攻める。 チャンスボールが上がってきて僕がスマッシュしたが、返されてしまい、詰めてきた兄貴がボレーミス。このときは兄貴のボレーミスよりも「何であんなチャンスボールを一本で決められないんだ、俺はー」という気持ちになった。 この大事なファーストポイントを取れば一気にブレークできて5−5から兄貴のサービスゲーム。6−5での逆転勝利があったのだが、やはり最初から「ブレークしに行く」という気持ち、そしてこの試合自体「勝てる、勝つ」という気持ちを持って入れなかった自分自身が許せなかった。
二ポイント目、兄貴と勝美君のアドコートでのストローク合戦になる。 最後は兄貴のショットがコードにぶち当たって取られた。 しかし良いラリーだった。兄貴は最初からストローク合戦では自分の方が分が悪い、と思っていたらしく彼なりに何か思うところはあったようだ。 でも、ロブで逃げなかったので俺のリズムは狂わなかった。 「ナイスファイト」と思った。来年もここでロブで逃げる事とかスライスでかわすことはしないで欲しいなー、大丈夫だ、あんたのストロークだって悪くないぞ。 同じラリーが来年もあったら勝てる様に練習しようぜ、勝てるはずだ。ベッカーが伊達にうち負けるか?それはないだろう。
三ポイント目、例のごとくリターンダッシュから前に詰めるが一本目を沈められ集中力を切ってハーフボレーをI69さんに決められる。 ミスする瞬間にラケットから力を抜いている自分がいてこれまた自分にむかついた。普通ならなんてことないハーフボレーだがこれが今年の俺だったのだ。 最後まで自分自身を信じれるプレーは出来なかった。
四ポイント目、兄貴の渾身のリターンを勝美君がフォアで回り込もうとして回り込めずストロークミス。一本返す。
最終ポイント、またもリターンダッシュから前に詰める。 なんて事のないミドルボレーを集中力の欠けたプレーでネットにかける。 ゲームセット。 準決勝 4−6 で敗退。
試合後の飲み会で兄貴が「2−5」からでも未だ勝てると思っていたぞ、と言ったのを聞いてより悔しく思った。そして今年の最初の負債を見事に返してくれたと思った。 しかし、兄貴が正直言ってここまで安定してプレーできるとは俺自身が考えていなかった。やはり俺が何とかしてなんぼ、の気持ちはなくなった。 確かに相変わらずへなちょこミスはあるが少なくなったし、何よりもサービスキープが楽だ、予選の試合がそうだが自分のサービスゲームの記憶はほとんどない。 これは、自分たちのサービスゲームで如何に楽に、しかも良いショット無しでキープしている事の証明だと思う。だから相手のサービスゲームをブレークすることだけに集中できたんだと思う。 兄貴に最初に注文したサービスのカスタマイズは想像以上に効果が高く、リターンさえ帰ってこない事が多かった。俺が頑張ってポーチに行かなきゃキープできねーな、と思った事は一度たりともなかった。100%以上の答えをもらったと思う。
最後の試合で貸しを作ってしまった。 来年は倍にして返すつもりだ。
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