ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2011年04月27日(水) 雨雲

休日を
待っていたかのように
緊急事態が発生
以前パテで補修した
お風呂の水栓周りが
また具合悪い

オッケーと思って
水を張りなおすと
少しの時は大丈夫なのに
時間とともに次第に漏れ出す
二度やり直して
今日の所は諦めた

張った水を
無駄にしない為に
大物を洗ったり
日焼けした服を
染め直してみたりと
いつにない事ができたので
まあよしとしよう

水はまだまだ冷たく
外の陽気とは
あまりにギャップがあって
本当なら緑の中で
お弁当を食べたかったな
とか思いつつ
疲れて少し夕寝

珍しく吹いた
強い風が
あっという間に
雨雲を運んできて
雷まで鳴っていた
またこれで
緑がどんどん濃くなるな



2011年04月26日(火) 慣れないジャージ

そろそろ楽になるか
と思いきや
極めに極めた貧乏道
ムスコに借金しながら
何とか暮らしている

でもそれでも
ようやく底は過ぎた感アリで
身体が元気で
仕事さえあれば
後は上向くだけなのだ

もっとも今日は
うっかりコルセットを忘れ
よりによって
リフトでの入浴介助で
腰どころか
足の裏がつった

そんなヘルパー的な仕事は
しなくて良かったはずなのに
体調が安定しない職員がいて
いつも突然のドタバタ
着慣れないジャージ姿が
何故か利用者に大ウケだった

明日を休みにしていて
本当にラッキー
週明けの二日で
既に一週間経ったかのような
このヨレヨレ具合

今夜はたっぷり寝るぞ



2011年04月24日(日) 一瞬の反省

朝到着するなり
わたしの背中に
セミが止まるようにして
おいおい泣く所から
一昨日が始まった

そんな感情の動揺は
パニックに繋がるもとなので
半日をたっぷり掛けて
代表がふたりきりで話し
さあ落ち着いたか
と思った昼食時

しなくていい
と言われているのに
お節介を焼いて
職員にも他の利用者にも怒られ
自分の非よりは
ひとりの言い方に逆ギレし
あっけなく振り出しに戻った


その夜の会議は
そんな顛末も含め
残念な人達の
悲しくも可笑しい横顔に
話しは尽きず
気が付けば11時近く

ボクがいると
みんなに迷惑が掛かる
なんて神妙になって
昨日は休んだワケだが
反省は一瞬なのを
みんなよおく知っているので

また何が巻き起こるか
せいぜいこちらも
休息を取っておこうと
思う今日なのだった



2011年04月21日(木) 心の健康

仕事をしない日
のメンバーが数人
外仕事のコもいて
いつもの作業部屋は
ウソのように静かだった

今日は平和だ
毎日こうだったらいいのに
何度もそれを聞き
わたしだってそう思う
と激しく同意

狭い部屋にひしめき合って
止めても修まらない自動放送と
他人の話は聞きたくないが
自分の話は聞いて欲しい攻防
または鬱積した感情が
渦巻く嫌な雰囲気

仕事未満のそんなコトが
実は一番大変だったりして
休憩時間すらも
カルガモのように
後をついて来られて
息を抜く暇がない

それがなかった今日は
夕飯後も余力が残っていて
気を失わずに済んだのが驚き
というか
いつもの疲れの原因が
よおく判ったワケだ

幸いこれから
ちょっとした菜園計画もあるし
部屋をふたつ使うことも
前提に工程を組んで
凝り固まった空気を
解体して行こう

それは何より
わたしの心の健康のためにも
必要だったりする



2011年04月20日(水) 拍車

今年はまさに
木星年齢域の
誕生日って感じになった

本当はもう少し
早かったはずなんだけど
もし施設が出来た時に
連絡を受けていたら
まだこんな展開は
到底できなかっただろう


まずは一番最初の
お客様となる代表と
結婚式に使う商品の
具体的な価格の相談
中身を入れて
ラッピングも含めて
大サービスで手を打った

さらには
まだ期日は未定だが
バザーの予定があると聞いて
まずそこで
ディスプレイの方法など
具体的に
試してみたいと思った

それで早速
商品につける
連絡先ラベルを打診
小さなものにもイケるように
なるべく小さくとお願いしたら
直ぐにフォント見本を
いくつもプリントしてくれた

そのレスポンスの速さに
さっすが代表と感心しながら
一気にきちんとした
商品の顔ができそうで
こちらにも拍車が掛かり
提供する形をみんなと相談

さあてこれから
まだまだやることは沢山ある



2011年04月19日(火) 個性の表現

春が濃くなるとともに
縫い欲がムクムク

それで
大きいことは無理でも
少しばかり解消させようと
市販のシャツをリメイク
ボタンを付け替えて
ステッチを入れる
たったそれだけで
表情が大きく変わる

ざくざくと音がするように
どんどん出来上がる
と思えるほど
数が揃ってきた
施設の商品の一方で
やっぱりそんな
細かい工夫を凝らすのが
個人的には好きなのだ

それは
イコールわたし
なのかもしれないが
だったら
仕事メンバーのそれぞれは
どうなんだろうと
つい考えてしまう

染めた柄だけを
個性の表現とするには
あまりにも偶然に過ぎて
かといって
ひとつひとつに拘ると
キリがなくなる

それよりもまず
工程管理も含めて
自尊心を持てるような
スキルの向上かもしれない
流れが手に入って
そこから何か自分なりの
新しいものが
生まれるってこともあるから



2011年04月18日(月) 沢山の手

昨日は姫路で
本屋に雑貨屋に
100均に画材屋を
ぐるぐると歩き廻った

とはいえ
サンプル買いでは
次に行けるのは
いつか解らないので
確実に使えるモノを
絞込みつつ

実物を見ながら
更にイメージを膨らませ
後は地元で
手に入るもの次第
ってコトにして

好きなだけ時間を掛けて
お茶を飲みながら
ぼーっと考え事をして
しばらく忘れていた
マイペースを貪った

こういうのが必要
と思いつつ
いつでも可能な状況なら
またズルズルと
怠ける自分なのも
よおく解っているので

考えたことを
直ぐに実行に移せる
沢山の手があるって
すごくいい
改めて
有難さを噛み締めながら



2011年04月15日(金) 星に駆られる

仕事メンバーの
ヘルプをしてくれる職員が
被災地から帰った

お陰で
ズルズルと先送りされた
日曜以外の休日が
ようやく取れた今日
お待たせの友人と
モーニングを食べて
ゆっくり図書館へ

新しいリメイク本を
見たいキモチを抑え
装丁や和綴じ本や
各種紙関係の参考本を
どっさり借りた

けれどそれらを見ていると
イメージはどんどん拡散
折しも沢山の星が
牡羊座に集結しているので
ネイタルの水星金星が
その影響を受けないワケがない

もっとも
あまり難易度の高いものを
仕事スキルの低いメンバーには
要求できないし
かといって
ほんの一部だけに当事者の手が入り
製作のほとんどは職員
なんてものにはしたくない

例えわたしが居なくても
彼らだけで
全工程ができる商品
逆に
彼らがいなければ
出来上がらない商品

それは理想とか夢じゃなく
基本であり
必然でもあるのだ



2011年04月12日(火) 染めの見本帳

染め商品のコストを
ざっと暗算したら
みんなが言っていたような
安い価格では
到底出せないコトが判明

まあ予測はしていたが
果たしてそれで
売れるかどうか
百均で済ませられるものと
被ったアイテムだけではダメで
もっと強力に
欲しいと思わせるモノはないか


個人的には
見本帳のような
綴じたのがあれば
自分で愛でて
手元に置くためだけでも
買ってしまうような気がした

もちろんそれは
買い手のアイデア次第で
いろんな使い方ができるし
日めくりみたいに
壁に掛けられるようにして
使った次を順番に眺めながら
ってのもいいかも

商品の名前もすぐに浮かび
おーいいじゃん
と思っているうちに
夢の中に落ちた
そこではナゼか
卒論だけ残っている学生で
他所の大学図書館へ行き
資料を出してもらっていた

まだ終わっていなかったの
と言う徒労感は一瞬で
自分の中に既にあるテーマが
新しい推進力となっていた
現実にはむしろ
何も始まっていなくて
ようやく本当のオリジナルに
差し掛かるってトコか



2011年04月10日(日) 意志と行動

かたちづくりについて
あれこれ考えていたことが
一気に解消された

それは
能力の違いがあっても
誰もが出来るようなシステム
なんてのじゃなく
自分がやりたい
と言う
率先した意志によって


頭の中だけの展開だったら
出来ないコが志願したら
混乱のもとになる
って予測も立つんだけど
やる
って決めたコは
出来てしまうというオドロキ

いやもちろん
途中経過での
細かいフォローは必要だが
ある程度やれば
踏むべき注意点は判るので
何の問題もない

指導なんか到底できない
と思っていたが
ひょっとしたら
そんな頼りなさを見て
彼らが逞しくなっているのか

これまで
行く先が決まっていた内職でも
きっとその片鱗はあったはずだが
意志と行動の結びつきを
鮮やかに披露され
大きなステップを
一段上がった気分だった



2011年04月09日(土) 線引き

ようやく
春休みが終わった

学校が休みの間
朝からの利用が増え
諸事情で職員は少ないし
いつにも増して
バタバタと日々が過ぎた

そして暫く
内職が切れるので
仕事のメンバーには
染めものを再開
色づけの作業は
みんな好きなのだが
それをかたちにするには
まだまだ工夫が必要だ

なんつーか
彼らには
塩梅なんてもんは
通用しなくて
例えば一センチ位
と言ったとき
それはいつの間にか
三倍にもなっている

ひとりですれば
なんの苦労もないコトを
理解の度合いの違う
各メンバーごとに
出来る作業を
振り分けなければならない

手作り感とか
味とかで
済まされる部分と
そうでない部分
ひとを許容することで
そこら辺も一緒に
緩くなりがちなのが
悩みどころではある



2011年04月06日(水) ノープラン

何かイベントを考えて
と言われて数日
イメージのカケラも湧かないうち
いつの間にか
チラシができていた

どうやらそれによると
お菓子づくりをするらしい
聞いてみると
以前にもそんなのをした
って話しがあって
ナルホド経験者がいるんだ
とホッとしていたのだが

前日の夕方になっても
何の準備の気配もないので
どうなのと思いながらも
終業後急いで
テキトーに材料の買出し


迎えた昨日
仕事のメンバーは見るからと
音頭取りに廻され
ノープランむちゃ振りのまま
大量のホットケーキに
各種デコレーションを施し
みんなで美味しく頂いたのだった


気付いたら
コタツで朝なわけで
どうやら
思いつきでヤル的な流れは
わたしだけじゃないようで
いやーもう本当に
無事に終わってよかった



2011年04月03日(日) 生き切る

母の足も
順調に回復し
入院させていた父を
引き取ったとの報告

迎えに行って
おそるおそる
誰だか判るか
と聞いたところ
毎日毎日待っていた
と言ったそうだった

母の事も弟達の事も
入院前より
ちゃんと判るようで
それが何より
心配だったわたしも
心底ホッとした

身体は驚く程細くなり
入院前の勢いは
なくなってしまったが
その分
介護をする母の
負担も軽くなったよう

そして
過去に何度となく
移住計画が浮上していた
母の田舎の惨状の
詳しい話しをして
お互い思いを馳せた

何がいいのか悪いのか
簡単に判断なんてできないけれど
こうするしかなかったのだ
と思うことでしか
眼の前の一日を
過ごして行けない気がして

だからわたしも
今日を生き切ろう
と思ったのだった



2011年04月02日(土) 着物地のバンダナ

思い付きを
口にしてしまったから
ヤル的な流れは止まらず

ムスコが店でする
バンダナを縫おうか
という提案を
てっきり否定されると思ったら
あの花火柄を指定されたので
引くに引けなくなった

んで
数時間気を失った後の
深夜から朝まで
よりによって
細かいミシン目を解くのに
イライラする位時間を掛け
頑張ってしまった昨日

しかも
二つあるアイロンは
施設に置いて来たので
洗濯したあと
ひたすらストーブで乾かし
ヤツが起きる時間に
ギリ間に合ったワケだが

帰ってみると
出来上がったバンダナは
そのまま置いてあり
いきなり脱力
でも聞いてみると
巻き方が解らなかったらしい


今日の帰りに
店の前を通ったら
ちゃんと
巻いている頭が見えた
うん
とりあえず
よかったよかった


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