こないだの日曜、早朝のシフトに入ってたときの話です。7時前に電話が鳴ったので、いったん掃除の手をとめ、事務所に入って電話を取りました。かけてきたのは、30〜40代であろう男性で、落ち着いて穏やかな声をしていました。
｢すみません、ちょっと探してほしい本がありまして。『こうないしゃせい』の本なんですが｣
　ん？校内写生？私はピンとこず、
｢こうないしゃせいとは、どういった内容の本でしょう？こちらでは、メジャーなものしか扱ってなくて…｣
｢メジャーな内容のものですよ。ちょっと、本があるかどうか、見てきてくれませんか？｣
｢いや、ないと思いますが…｣
｢あるはずです。確認してもらっていいですか？｣
　この時点では、私は全く気付いてなくて、でも何か変だな、とは感じていて、けど適当にあしらったら相手を怒らせるんじゃないかと不安で、とりあえず電話につきあってたんです。全然意味は分かってなかったですけど。それで私、ほんとに書籍コーナーに確認しにいきましたから。『こうないしゃせい』てなんだよそんなんあるかよと思いながらも、一応まんまと確認しにいったんです。そんで、電話に戻ってから、
｢すみません。ありませんでした｣
｢そうですか？あるはずですよ｣
｢でも…｣
｢『こうないしゃせい』ですよ？｣
｢『こうないしゃせい』…｣
｢『こうない』とは、口の中、です｣
｢はあ…｣
　あーもーそれでもなお気付かない私！
｢『しゃせい』って、分かりますか？｣
｢えっ｣(ざわ…ざわ…)
　あーっ！そうか！おいー！口内射精かよー！知るかーっ！
　めちゃめちゃイタ電やんけ。もーほんとこのときまで気付かなかった。　私、慌てて、
｢そのようなお問い合わせにはお答えいたしかねます｣
　とかね。今更そんなこと言ってね。さんっざんイタ電につきあっといて。何も気付かずに。したら、向こうはすぐ電話切ったわ。日曜の朝っぱらからコンビニにアホな電話かけてくる輩に驚いたけども、全然気付かないまま相手してる自分の鈍くささが嘆かわしい。電話終わって戻ったら、
｢何の電話！？えらい長いこと！｣
　って、一緒に入ってる人に聞かれ、説明したら爆笑ですよ…。あがる時間になって、次のシフトの人が来たんですけど、その人は、早朝は同系列の別店舗にいたんですね。で、その人(女性です)が、プリプリしながら、
｢もうー、朝早くに変な電話あって！｣
　って言うから、
｢うちもありましたよ。もしかして、｣
｢｢こうないしゃせい！！｣｣　
　一体何店舗にかけたんだよ。｢私、全然気付かなくて、意味分からんまま書籍コーナーに確認しに行きました｣、言うたら、｢えっ、確認しに行ったの！？｣ってめっちゃ笑われました。意味分かってなかったから成人誌んとこは見なかったんで、実際は確認できてないわけですが。あーもーやられたわー。でもほんと全っ然ピンとこなかったんですよね。だって口内はともかく、射精って言葉が日常的じゃないもん。使わないし目にもしないし、しゃせい、といえば、写生、なんですよ、私の中では。そんなわけで、イタ電には気を付けて下さい。

　｢カーズ｣で、ドックがマックイーンに、｢お前は、いいものを持ってる｣としみじみと言う場面があり、大好きなんですが、私も、子供に対して、いいものを持ってるな、って思うことがよくあります。そういうときは、思ってるだけじゃ伝わらないから、いい！と言います。もっちゃん、すぐに友達を作っちゃうんですよ。誰々と友達になったー、ってよく報告してくれる。どうやって友達になるのか聞いたら、｢何でもいいから話しかける｣って言ってました。難易度高っ。無理。小学校高学年まで友達のいなかった私からすると、ほんとにすごいなって思います。あと、もっちゃんは、｢もっちゃんはすごい！｣ってよく自画自賛してるんですが、そこがすごい。私は小さな頃から、｢私なんか…｣って感じで、幼稚園時代には既に自分に失望してた気がする。みんなできることが私にはできない。いいところが一つもない。私はどうしてここにいるのか。私はここにいてもいいのだろうか。そんな自分が大嫌いだったんで、自分はすごい、って思えるのは素晴らしいと思います。私が40年近く生きていて得られなかったものを、そしてこの先きっと死ぬまで得られないものを、もっちゃんはもう持ってる。もっちゃんの人生、この先色々あるだろうから、｢自分なんか…｣って絶望することもあるかもしれないけど、自分を大切にできる人間になってほしいです。｢ヘッドハンター｣で、江口が言うんです。｢あなたにとって一番大切なものは何ですか｣って。牧だって、｢今の自分達にとって一番大事なものは何か｣って言ってた。加藤先生は、テレフォン人生相談で言う。｢人は、自分を大切にする程度にしか、他人を大切にはできない｣と。私は私をずっと価値がないと思い続けていて、私は私に価値がないことがとても苦しくて、誰かに指摘されるのが怖くて、誰かに指摘される前に、そして実際に自分に価値がないと思い知る事態に直面しないですむように、私は駄目な人間ですと、言い訳して生きてまいりました。そしたら何の努力もしないですみますし。ある意味では、自分を大切にしていたと言える。傷付かないため、楽をするため、自分を守る。でもその守る姿勢が、逆に私を傷付け、苦しめていた。そんなことは分かっているけど、人間なかなか変われないですよ。でも、三石先生は、人は変われる、まだまだ成長できる、って言ってました。大人になったからって終わりじゃないです。少しでもよくなっていきたい。恥ずかしくない人間になりたい。誰かに恥ずかしい奴だと思われるのを恐れるのではなく、自分にとって恥ずかしくないようにしたい。自分を嫌いになりたくない。私が大切だと思うことを大切にしたい。ってもうどんどん気持ち悪い流れになっていってますけど大丈夫ですかね(素)なんか、日記書こうとすると結局、好きなものの話か、内省か、二択です。あとは、好きなものの話をしつつの内省ね。

　｢おっさんずラブ｣、ついつい、春田と牧とちずに注目していまいがちですが、ちゃんとヒロイン黒澤部長のことも見てます。かつてこんなヒロインが地上波にいただろうか。いやいない。いやいたのかもしれんけど。知らんけど。私は見たことない。こんなヒロイン最高すぎるやろ。夢に出てきそう。春田とうまくいってハッピーな部長の姿を見たいし、二次創作的には春黒のみならず牧黒とか武黒とかマロ黒だって私は全然アリなんですが、やっぱり、蝶子さんとよりを戻してほしいなって思っちゃう。ところで今気付いたんだけど、｢ヘッドハンター｣の江口も黒澤なんです。どっちのドラマも真面目に見てんのに、今の今まで名字が一緒だって気付かなかったー。チェンジしても面白そう。ヘッドハンターな吉田鋼太郎は、しっくりきそうだけど、ヒロイン江口は想像つかない(笑)私、まあまあ年季の入った江口受けなんですけど、あのキャラを江口がっていうのはちょっと恐怖と不安を感じるかな。見てみたいけど。
　全然話変わるけど、GAPS新章、始まってます！もーほんと嬉しい。嬉しすぎて生きる気力わきまくって、居ても立ってもいられない。とか言いつつ寝転んでスマホ見てますけど。でも気持ち的にははしゃぎまくりです。だって前々号でapples and orangesが完結して、前号で｢DOGS｣とのコラボ！ですよ。しばらくは会えないかなって思うじゃないですか。なのにもう続き始まるなんて嬉しすぎる驚き。里先生、働き過ぎじゃないかと心配になります。余計なお世話か。6/1にはapples and orangesのコミックが出るし。もちろん買いますし。あーもー嬉しい。あと、最近、タイトルに惹かれて、図書館で津村記久子の｢この世にたやすい仕事はない｣を借りて読んでみたら、すごく好みで、これで当分読む本には困らない、と幸せな気持ち。津村先生、いっぱい本出してますね。そんで今知ったんだけど、｢この世にたやすい仕事はない｣NHKでドラマ化してたんだー。しかも4月からつい最近までやってたんだ。見たかったなー。と思いながらドラマサイトであらすじ読んでたら、原作と違う部分が結構あり、興味が薄れてきた(素)見たら見たで面白いのかもしれないけど。とまあ、そんなわけで、ドラマも漫画も小説も、好きなのがあって嬉しい！です。内省とかしてる暇ない！かと思いきや、相も変わらずテレフォン人生相談を毎日聞いてるんで、その間は内省しております。通常運転！

　土曜は運動会だったよー。まー、それはそれとして、｢おっさんずラブ｣六話見ました。このドラマのこと、教えてもらってほんとうによかったです。ありがとうございます。実はまた見逃しちゃったんですよね…六話。普段なら、ドラマ見逃してもそんなに気にしないんですが、どーしても見たかったんで、アプリ入れて見逃し配信見ました。あと、見てない回も全部見ました。あー、めっちゃよかったー。ますますこのドラマが、登場人物たちのことが、好きになりました。いやもうまったく、春田は罪な男やな。部長のいう｢存在が罪｣ってやつだな。いっそ憎い！っていう瞬間があるもん。ちずが、春田のこと、｢全然好みじゃなくてむしろ嫌い。だけど好き｣みたいなこと言ってた気がするんだけど、分かるなーと思って。いや、分かんないんですけど(えっ)、幼なじみのちずの想いはすごく深いだろうから、その深さは私などには分かりえないのですが、嫌いだけど好き、っていうのは、なるほどです。そんなん、少女漫画でもBLでもめっちゃ見てきたし。｢嫌いだけど好き｣は、｢嫌いだから好き｣ってことでもあると思う。お前のそういうとこがほんとに嫌なんだよ！って部分、私は自分のこういうとこがほんと嫌い！って部分、そういう、嫌なとこって、いいとこの裏返し、背中合わせになってる。嫌なとこが、いいとこで、いいとこが、嫌なとこ、でもある。牧が、春田の駄目なとこを10個あげてたけど、あれ全部、愛しく思ってる部分と繋がってるんだろうなーと思いました。こんなに駄目だけど好き、こんなに駄目だから好き。出会ってからまだそんなに月日が経ってないというのに、深い愛を抱いている牧に感動するしかない。でも、春田が言ってたように、愛って一体なんなんですかね。自分の幸せより春田の幸せを考えて身を引く牧の姿には涙を禁じえませんし、そこに深い愛を感じますが、テレフォン人生相談的には、牧が怒られるパターンです。春田が牧を選んだんだから、それでええじゃないか。ちずが春田を好きだろうと、春田のお母さんが春田に早くちずと結婚して孫見せてほしいと思ってようと、それはそれじゃないですか。それが春田にとって幸せかどうか、ほんとに春田が望んでいるかどうかは、春田にしか分からないし決められない。牧は、春田の幸せを何より願ってると思うけど、自分が傷付くのが怖いっていうのもあると思う。後から訪れるかもしれない別れより、今別れを選ぶ方が傷が浅い。別れが訪れるかもしれないけど、傷付け合うことになるかもしれないけど、春田を不幸にしてしまうんじゃないかと怖くて仕方ないかもしれないけど、その恐怖からずっと逃れられないかもしれないけどそれでも、飛び込んでってほしかったです。でもそれじゃードラマ的には盛り上がらない。ドラマとしてはこうやってこじれるべき。まんまと揺さぶられました。普通のドラマなら、ここで待て次回ですが、このドラマはさらなる揺さぶりをかけてきます。さっきの揺さぶりを忘れさせるっていうか今まで積み上げてきたもの全体的に台無しするような揺さぶりがきた。｢それから一年後｣ってなんだよ！(笑)ここ視聴者みんな｢どういうこと！？｣ってなったと思うし、この流れにするのほんとすごいと思います(真顔)

　ちょっとーもうー、｢おっさんずラブ｣五話見たんですけど、もう一体どこに集中していいのか分からないです。見所満載過ぎてどうしたらいいのやら。もう泣きましたからね。こないだ｢ヘッドハンター｣見て泣いちゃって、｢ドラマ見てこんな泣くなんて、あたいもヤキが回ったな｣感を味わったばかりなのに、またドラマで泣いた。どこで泣いたかっていうと、春田とちずの海のシーンです。もう切ないったらない。ちずは春田に想いを告げようとしてたのに、春田に牧と付き合ってる報告されちゃうんだもんな。これ、先にちずが告白してたらどうなったんだろう、と考えずにはいられない。それ以前に、もうちょっと早く、ちずが自分の気持ちに気付いて、素直になって、春田にぶつかってたら、春田と付き合ってたのはちずだったんじゃないか、と思わずにはいられない。砂に書いた相合い傘が波に消されるシーンは、陳腐なのにしんみりしました。この日記の｢愛なき浜辺に〜｣というタイトルには前述があり、砂浜に愛の言葉を書く→愛の言葉は蹴散らされ波にさらわれる、そして、愛なき浜辺に〜なんですが、ちずには新しい波がきっとくる。というか、ちずの新しい波はマロがよかった。超予想外だったんですが、マロがスーパーかっこよくてびっくりで、マロとうまくいってほしかったなーと。蝶子さんといい感じになっててびっくりです。キュンとしたけども、部長夫妻は元サヤに治まってほしい。そこにかつての情熱はなくても、愛と信頼はあるじゃないですか。蝶子さんの気持ちを思うと泣けてくる…。あと、泣けるのは武川さんです。最初は、｢牧は俺がいないと駄目なんだよ｣とか余裕ぶっこいてたのに、最終的には土下座して懇願とか。クールビューティーの身も世もない様子に目も当てられない。凝視しましたけど。ぐっときた。あとはもう、なんといっても、春田と牧にキュンキュンしましたよね！私、この二人にはキュンキュンしない自信があったんですが(私のCPの好みとは違うんで…)、すごいときめきました。萌えとは違ってときめきですね。BL読んでぐっとくる感じじゃなく、少女漫画でドキドキする感じです。この感じ久しぶりすぎて魂が浄化されそう。春田が、｢俺は彼氏なの？彼女なの？｣って言ったとき、牧が｢何言ってるんですか｣って軽く笑うの、すごいよかった。なんかもうすごいよかったシーンの連続でちょっとどうしようかと思いました。菓子パン食べながら見てたんですけど、喉を通らなくなりました…。食べてたパンは、ファミマのもっち歩き(チョコ)です。ファミマ行くとついついこのパンを買ってしまう。それはともかく、｢おっさんずラブ｣は、出てくる人みんなが愛すべきキャラなのが素晴らしいです。

　まあまあ間が空きました。まあまあ間があいても、いつもなら、｢特に書くこともないんですが｣なんですが、今回は書くことある。コンビニ辞めました。あ、いや、辞めてない。言葉が足りなかった。平日のコンビニでのパートを辞めました。休日の早朝は続けます。平日は違う仕事を始めました。新しい仕事についてはまた今度書けたら。なんで辞めたかっていうと、前から普通に辞めたかったんです。いやもう最初から辞めたかった。初日から絶対無理って思ったし。でも大人なんで、まずは一ヶ月は頑張ろうと。私よりすごく若い子も、すごく年上の人も頑張ってるのに、働き盛りの年齢層の私が頑張らないでどうする、という思いでやってきて、人間関係がよかったので居心地がよく、気付けば三年以上が過ぎていた。周りの人達のことは好きだし、店も好きだけど、私はコンビニの業務内容がほんとに好きじゃない。たとえばこの先五年後、まだここでこの仕事をしてるのかな…と、ふと考えたとき、｢No…！！｣って思いました。無理。しんどい。なんでほんと辞めようと。でも今更、｢仕事の内容が嫌なんで辞めます｣とか言っても、｢お前三年以上いて何言ってんの？どうせまた辞める辞める詐欺だろ？｣ってなるじゃないですか。実際それで数回ヤメ詐欺やらかした前科ありますし。だからもう次の仕事決めてくるしかないですよ。そしたら、友達が、｢私の勤めてるとこ、募集してるから応募したらいいやん。今から繁忙期で誰でも採用するから早い者勝ちやで｣って言ってくれました。そこで渡りに船とばかりに応募した、のではなく、私は、怖じ気づいてしまったんです。｢いや、でも、やっぱ、人手不足だし、今は無理かな…｣って。そしたら、その友達は、｢そっかー｣となるのではなく、｢もぐさん、人生もうすぐ折り返し地点やで。嫌なことを我慢して、ストレスためて生き続けるのはどうかと思う｣って言ったんです。それが、心に響いた。言ってくれた内容が最もなのは勿論のこと、そんなこと言ってくれる友達ってなかなかいないよな、って思いました。そんで、よく考えて、今の仕事は辞めることに決め、新しいとこに応募しました。｢不安より不満を選ぶ人が多いが、それは成長を拒絶することだ｣というような加藤先生のお言葉にも後押しされました。私は、コンビニの仕事に不満ばかり言い、辞めようと思えばいつでも辞められるのに辞める勇気はなく、不満の中で仕事を続け、新しい仕事を探すこともなく、友達から紹介されても何だかんだと言い訳して、今の仕事を辞めて新しい仕事をする、という不安の中に飛び込んでいくことを避けていました。確かにそこには何の成長もない。どうせ私はそんなんだからと開き直れば、ここに留まる言い訳になる。でも、夫は仕事を頑張り家庭も大切にし、子供は学校も習い事も頑張り、母親も毎日楽しく頑張って生きてる。それなのに私がこれでいいわけない。私は私で頑張ろう。そんなわけで、そうなったわけです。一応頑張ってます！

｢おっさんずラブ｣見ます〜。メルフォで教えてくれた方、ありがとうございます！三話見て、これは！と思ったにも関わらず、うっかり四話を見逃し、でも以降はちゃんと見ます。また感想書けたら。ドラマ、｢WATER BOYS｣では可愛くて儚げで滑稽だった安田が、とても素敵で存在感のある俳優さんになっていて、ちょっと感動しました。今期は、江口主演のドラマ｢ヘッドハンター｣もあり、毎週見るものがあって嬉しいです。｢ヘッドハンター｣最高なんです。めっちゃ真剣に見てる！

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