Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2004年01月27日(火) 美味しい昼下がり

今日の昼食は、とあるファミリー・レストランで摂りました。どうってことないチェーン店だと思っていましたが、これがなかなか。相応の値段が掛かかったものの、それに見合った味だったので大満足でした。困ったのは、食べた時間が午後一時過ぎだったのに三時間後ぐらいにはもうお腹が空いてしまったということ。別に量が少なかったわけではないので、考えるに料理が胃腸に歓迎されたということなのでしょう。美味しい料理は消化が早い。


2004年01月25日(日) 笑いに関する百五十八文字

笑いについて何がしかの定義付けをすることは難しい。既に多くの人がこの難攻不落の学問に対して勝負を挑んでいるが、残念ながら満足のゆく成果を残すことのできた人はほとんどいないように思われる。そのような先人の失敗例から帰納的に解釈できる「笑い」についての定義は、「笑いを定義付けることは不可能に近い」ということぐらいである。


2004年01月23日(金) 「ヒット」をねらえ!

人間は予測もつかないような事態に遭遇すると、往々にして困惑してしまう事が多い。私にもそういう経験が何回かあった。例えば、柔道のヤワラちゃんがTV番組で自分が腰に巻いていた帯を抜いて「これが私のナマ帯です」と言い放った時。あるいは、明らかにオジン顔の野口五郎が「芸能人はなぜ老けない」というタイトルの本を出しているのを見かけた時。または89年の日本シリーズでいきなり三連勝した近鉄が、よせばいいのに「巨人て大した事ないですね」 と軽口をたたいたせいでジャイアンツナインを発奮させてしまい、結果的に逆転四連敗でみすみす日本一を奪われた時。
今回もまさに同じ心境だった。馬鹿にするつもりで観たドラマ版「エースをねらえ!」が意外に面白かったのである。

出崎統が監督を務めたアニメ版はスポーツ王道漫画をなぞった古典的な作品で、これに感銘を受けた庵野秀明がテーマ・構成を模倣して「トップをねらえ!」というパロディを作ってしまったほど出来のいいものである。ここまで評価が定まっている作品だから、その世界観を少しでも傷つけてしまうことになるドラマ化はどう考えても成功しないと思っていた。アニメ版の登場人物はみな非現実的な風貌で(アニメなんだから全く問題ないのだが)、これを実写で再現するのは困難だ。言動もいささか古めかしい。第一、今日日スポーツものは流行らないだろうという心積もりもあった。だから「どうせだめだろう」という気持ちで先週の第一回を見た。

しかし、期待(?)は概ね裏切られた。意外としっかりしたつくりになっているのである。まず、キャストのほとんどが役にきっちりなじんでいるのが良い。主役の上戸は決して達者ではないが、容貌が岡にそっくりなので比較的問題なく見られる。コーチは去年の暮れにココリコ田中が物まねでやっていたのがあまりにも似ていたので、今回の内野という人は貧乏くじをひいたと思っていたのだが、なかなかどうして確かに宗方の雰囲気を持っている。竜崎麗香役の人は流石に迫力に欠けるが、声色の作り方、発声方法に気品が感じられ、そういうところはしっかり「お蝶夫人」である。このように百点満点の配役はないのだが、それでも原作に対する忠実度は結構高く、まずは最低限のハードルを越えていると言えよう。

そして二つ目の理由は演出のテンポのよさである。もともとオリジナルの粗筋は優れているのだから、あとは監督の腕次第と言ったところだが、今のところこれも快調だ。無駄なところはバッサリと落とし、力点を掛けるべきところはちゃんと掛けてある。ストーリーを圧縮してその分猥雑物を省き、全体的にスタイリッシュに展開してゆく手法はとても見ごたえがあると言える。ロングショットの場面で早送りを多用するのは出来れば辞めてもらいたいのだが、それ以外は特に不満がない。個人的に特に嬉しかったのは、アニメ版の特色であった、ひろみとマキの屈託のない会話がかなりそれらしく再現されている点である。あの天真爛漫なやりとりこそ、「エース」の核を支えているものだと私は考えているので、その点をきちんと踏まえているこの作品の演出家はとても優れていると思う。私がこのドラマ版を好ましく思うのは、この点の評価が大きい。

ただ、不満点、改善すべき点も沢山ある。一番まずいのはOPの歌が下手過ぎること。聴いた人なら分かると思うが、いくらなんでもあれは酷い。オリジナルの大杉久美子があまりにも素晴らしすぎるという理由もあるのだが、それを差し引いても、もっと上手い人はいなかったのかという疑念がどうしても浮かんでしまう。また、テニスを題材にしたドラマだと言うのに、出演陣が押並べてテニスが上手くないというのも問題である。ボールをCG処理して何とかごまかしてはいるが、フォームの稚拙さは如何ともしがたい。曲がりなりにもテニスプレイヤーの頂点を目指すドラマだと言うのに、これでは真実味に欠ける。他にも、ひろみの両親の設定に違和感がある、尾崎役の人の芝居が気になる、宗方コーチの室内着は何とかならんのか、等々細かい点を挙げたらキリがない。こういうところはやはり常に原作と比べられるドラマ版の弱点である。

とは言うものの、全体的に観れば欠点を押しのけるほどに魅力のある作品なので、これ以上、文句を並べ立てるのは野暮であろう。ドラマを全く見ない私でも引きつけられるのだから、面白い作品である事は間違いないのだ。スタッフ・キャストのさらなる飛躍を望みたいところである。これからの展開に大いに期待。


2004年01月21日(水) 本格派コメディアンを待望する

本格派の新人コメディアンがTVに登場しなくなってから久しくなった。
現時点における年齢的に最も若い本格コメディアンはナインティナインである。しかし、そのナイナイにしたって今や32、3歳であり、決して若いとはいえない。それなのに、後続に有力な人材がちっとも現れないのだ。

ナイナイ以降の世代的な穴を何とか埋めているのは、SMAPやV6といったジャニーズ出身のタレントであるが、これらのグループはいくら頑張っても「アイドル」を超える仕事は出来ない。従って本格派として大成するのは難しいと思われる。とすると、ナイナイより下の世代は本格的コメディアンは一組もいないことになる。よくよく考えてみればこれは大問題である。

このままだと5年後のお笑い界は大変な事になるだろう。ここ数年前から始まっているキワモノ芸人達のバブル的人気に侵食されてしまう可能性が高いのだ。例えば、昨年は「テツandトモ」「はなわ」「ダンディ坂野」といった芸人が相次いで売れたが、彼らは全員「キワモノ芸人」である。即効性はあるが、いかにもスケールが小さく、淡白である。厳しい言い方になるがこの3組には才能よりも一つの型にのっかかる事で人気を得た芸人である。こういうタイプの芸人は、昔においては「枯れ木も山の賑わい」的な存在として本格派芸人の横にいることが多かった。「おれたちひょうきん族」でビートたけしに付きまとっていた島崎俊郎のように。しかし、現代を生きる「テツトモ」達は彼ら自身が主役に成ってしまっている。残念ながら、これでは長続きしない。物珍しさに一時的な人気を得ても、やがてその能力の底が見えてくると、あきられてすぐに勢力を失ってしまう。視聴者の残酷さは彼ら自身が一番良く知っているはずである。これまでの歴史の中でも幾多の海千山千の芸人達が瞬間的に沸騰した後、すぐに冷却されて消えていったのである。

これまでのテレビ界の流れから考えれば、そろそろキワモノ芸人の続出を何とか食い止めたいところである。しかし、困った事に彼らの数は減るどころかますます増えている。それどころかキワモノ芸人こそがコメディアンの大本であるかのような風潮さえ生まれてきている。非常にまずい事態である。この閉塞感を打破するには、やはり才気漲る本格派コメディアンの登場を待つより他は無い。もしそういった人材が出てくれば、昨今における芸人の異常増殖に少しは歯止めをかける事が出来るはずだ。そろそろ とんねるずレベルのスター性を持った人が登場しないかと何とはなしに考えている次第である。


2004年01月01日(木) 賀正

今朝(つまり元旦)出掛けに玄関で目白を見かけました。
普通は2月から3月にかけて頻繁に目にする事が出来るのですが、こんな早い時期での邂逅は初めてであります。
正月、それも元旦に見られるなんて、これは大層演技がいいんじゃないか・・・などと持ち前の軽薄さに助けられ、根拠もないのに喜んでおります。全く気は持ちようです。しかしこの心持ちは良きことでございます。ひとつ、これを今年の抱負として(厳密には抱負にならないけど)、どんな苦境におかれてもプラス思考で頑張ってみたいと思います。

それでは、本年もどうぞよろしくお願いします

一月初日 橋本繁久 拝


橋本繁久

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