映画“華麗なるギャツビー”を観に行った。 私は昔、高校生の頃、原作本を読もうとして5ページくらいで挫折した 経験があり、結末を知りたかったというのが一つの理由。 そして、主人公の人物像がどんな感じかというのはその時に把握していた ので、こういう主人公をディカプリオは、きっと他の誰より上手く演じるん じゃないか、という理由もあって、とても観てみたかったのだ。
最初の1時間くらいは、パーティーシーンなど、“ロミオ+ジュリエット” (同じくバズ・ラーマン監督作品)と非常に似た感じもあり、(・・・この 監督の映画って、こんな感じだよねー。)と思って観ていたのだが。 後半、1時間半を過ぎた辺りからのたたみ込むようなスピードと迫力のある 展開は、かなり心奪われるものだった。
そして、予想通りと言うべきか(?)、ディカプリオは、本来の彼の持ち味 である、ある種の栄華を極めた人の華やかさとその裏に見え隠れする孤独、 内面に潜む闇、そして言い知れない野蛮さ(それはギャツビーの出自にも 由来する)までも、とても上手くギャツビーという人物に重ねてあらわして いたように思う。
もう一人の主人公であるニック、その傍観者的な役割を、トビー・マグワイア がこれも上手く演じていた。 “ロミオ+ジュリエット”を観たときに、バズ・ラーマンはただただこの主役 の二人(ディカプリオとクレア・デインズ)を撮りたかったんだろうなあ、 と思った、ほとんど同じことを、今回はディカプリオとトビー・マグワイア の二人に重ねて思った。 その才能と、役を読み取りあらわす能力みたいなものを。
そして、トム・ブキャナン役の人が実はものすごく上手く演じていて、 脇を固める重要な役割をこなしていた。
個人的に好きなのは、中盤の色とりどりのシャツを、ギャツビーがデイジー に向かってバラまく場面。 その二人の、瞬間の幸せと、はかなさとうつくしさ、この時間が止まればいい のにといった願望、そういったすべての宝石みたいな感情が凝縮されたような 映像だったと、そう思う。
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