『日々の映像』

2003年04月30日(水) 余   禄

 4月20日にサンターン回しの被害状況を書いた。この加害者の中に、中国の蛇頭組織が送り込む密航者が関与しているといわれている。ここで書きたいのは、密入国者の推定の数である。海上保安庁の資料によると、平成9年から11年の3ヵ年は、毎年1300人から1800人が水際で検挙されている。

 平成12年から14年の検挙者は毎年数百人単位におちている。問題は上陸の成功している人数が分からない。「実際(密入国者)は、この(検挙者)10倍、20倍が不法上陸に成功している」(読売・ものしりエースの海上保安庁談)という見方だ。
 
 海上保安庁警備部のページによると、中国公安部が「平成14年4月から6月の3ヶ月間に集中取り締まりを実施し、密航者1900名、密航関与の関係者400名を摘発した」とある。密入国者がサーズ「SARS」ウイルスを持ち込む危険がある。

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 4月25日ホルマリンでのフグの寄生虫駆除のことを書いた。まず驚いたのは、ホルマリンの使用量の多さであった。1021キロリットルといえば、1000トンを超える膨大な量である。ホルマリンという劇薬が、これほど使用されているとはただただ驚くのみだ。消費者はホルマリンの入った水槽で、寄生虫駆除のため泳がせたフグを食べていたわけだ。
 
 ここで、ホルマリンのイロハを書いてみよう。たしか、高校の理科の教室でホルマリン液に入れた標本があった。大学の医学部へ行けば、ホルマリン液槽の中に解剖学習用の人体が浮かんでいる。ホルマリンは強力な殺菌作用があるのだ。この中に入れて置けば、人体、臓器などを長期間保存できる。

 ホルマリンは本来商品名なのだ。「ホルマリンは約40%のホルムアルデヒドを主成分とする水溶液。強力な殺菌作用があるが、劇薬に指定されている」(23日・西日本新聞から)ホルマリンは40%のホルムアルデヒドの他に「メチルアルコール10%から15%加えて安定化してある」(マイペディアから)という。このメチルアルコールも8〜20グラムで失明、30〜100グラムで致死という猛毒だ。
 
 水産庁は一九八一年「食品への残留や排水による環境汚染との関係が十分解明されていないとして使用しないよう通達した」(二三日・読売から)というのだ。法律で使用を禁止したものでないので、一〇〇〇トンを超えるホルマリンを使用した九五業者は、法的に罰せられることはない。恐ろしいのは、消費者の判決だと思う。こんな報道が流れれば、消費は激減し価額は暴落する。
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2003年04月29日(火) 北朝鮮三カ国会議で核兵器所持を表明

 武器は持っていないが、米国と北朝鮮は言葉の戦いをしている。いや、それより一歩踏み出すかも知れない。ラムズフェルト米国防長官が「中国と協力して、北朝鮮指導部の追放を目指すべきだ」(21日・時事通信)と主張する文書が明らかになっている。北指導部の刺激はかなりのものだろう。
 
 「米国とその協力国が韓国などのNGOを支援する形で、北朝鮮高官の西側脱出計画を昨年10月から実施し、これまで20人が国外に逃れた」(19日・毎日から)この計画は「イタチ作戦」と名付けられ、米国の他5ヶ国余りが関与している。

 この報道が事実無根であれば、北の激しい反論があるはずだ。沈黙を守っているところを見ると「軍高官や科学者約20人が秘密裏に・・亡命した」(19日・世界日報から)という報道は事実なのだろう。

 北朝鮮は3カ国会議で核の保有を認めた。その上で「米国はこの問題にどう対処するつもりか」(25日・共同通信)と言ったという。ブッシュ大統領はテレビのインタビューで「北朝鮮は古い脅しのゲームに戻った」と批判している。
 
 北朝鮮は、なぜ、米国による金日正体制の存続保証を求めなければならないのか。体制崩壊の助走が始まっているのだろうか。前記した高官の亡命はどう考えても異常である。 

2003年04月28日(月) 水道水に生きている病原性微生物

 水道水の中に、激しい下痢を引き起こす微小の原虫が入ることがあるとは知らなかった。
 
 水道協会のホームページに「クリプトスポジウムcrptosporidium)をご存知ですか。

 「激しい下痢を引き起こす原虫です。こいつは塩素消毒でも死なない。水道水に生き残る可能性があります。欧米をはじめ、世界中の水道において深刻な問題になっています。(この原虫が体内に入っても)普通の人だと二〜三週間の下痢でほとんど治っているのですが、免疫が弱っている人・・・幼児・高齢者は下痢が続き時として致命的になるそうです。水道業界では懸命に対応していますが・・・四苦八苦しています。」とある。
 
 この原虫が牛の便とともに排出され、主に水道を介して人に感染するのだ。「1993年米国で40万人が感染し400人が死亡・・1996年に埼玉県越生町で8800人が感染した。」(4月24日・読売から)最近では淡路島で国内3番目の集団感染が発生している。
 
 厚生労働省は「汚染の可能性のある浄水施設(全国1488施設して、ろ過施設の設置を水道法で義務付ける方針を固めた」(同)という。日本の水道施設は3404ヵ所で44%に当たる1488施設で予防対策が取られていない。家庭での対応策は「煮沸一分」なのである。なま水を飲まない習慣を付ける必要があるようだ。


2003年04月27日(日) イラク戦争予想外の出来事


 今回のイラク戦争で予想外の出来事が何点かあった。
 
 その第一は、イラク攻撃の大義である大量破壊兵器が見つからない。さまざまな報道を総合すると、ほぼ100%ないというのが真実のようだ。95年ヨルダンに亡命した故フセイン・カメル氏(フセイン大統領の従兄弟・大統領の長女の夫・元軍事工業担当相・クーデターの疑いをかけられ射殺される)の詳細な証言が残っている。これによれば、1995年で、広哨ス・炭そ菌などの大量破壊兵器は破棄されていることである。
 
 その第2は、イラク軍の自壊ともいえる崩壊である。フセイン政権はまさに砂上の楼閣であったことを世界に示した。それにしても、バクダット崩落の引き金が「治安、情報当局者が事務所に放火した」(20日・毎日から)ことであったという。そして、治安・情報の関係者がいっせいに逃亡したのだからから信じられない。
 
 その第3は、世界をアッとさせた略奪である。政府施設の略奪までは理解しよう。ホテル・病院の略奪となると異常だ。イラク国立博物館の17万点が無くなった。いったいイスラム教は、大衆に何を教えているのだ。14世紀ヨーロッパのルネッサンスからフランス革命に至る文明の歴史は、人々の神と教会からの解放と自由なる精神の確立であった。

2003年04月26日(土) 恐るべき人権軽視の足跡

 3月7日刑務官の暴行体質を記述した。その後も刑務官の暴行関連の報道は続いている。今月はイラク戦争と新型肝炎という巨大ニュースがあったので、暴行関連のことは紙幅の関係で省略した。ただ、主要なニュースの目次のみを書き残しておきたい。

1、名古屋刑務所暴行死、法務省直後に「不審死」把握(3月11日・朝日)

2、名古屋刑務所の革手錠死亡、監視記録を書き換え (3月11日・読売)

3、暴行刑務官ら69人懲戒、過去7年に39矯正施設で (3月13日・読売)

4、過去10年100人が変死、名古屋など4刑務所   (3月14日・産経)

5、公文書紛失府中刑務所で死亡受刑者の記録隠しか(3月20日・毎日)

6、副看守長が情願つぶし、法務省、事情聴取へ  (4月1日・毎日)

7、刑務官の暴行「人権意識が希薄」法務省が中間報告(4月1日・朝日)

8、川崎少年刑務所でも革手錠後に勾留男性死亡、95年(4月4日・朝日)

9、監視担当刑務官、悲鳴聞いても記録せず・・名古屋(4月10日・読売)

10、金属バットで暴行される「堀の中」の人権侵害 (4月11日・共同)

11、刑務所110番、ワーストは名古屋、情願で妨害も (4月11日時事)


2003年04月25日(金) ホルマリンでフグの寄生虫駆除

 指先と脳の関係は不思議だ。指を動かし書いたことは、不思議なほど記憶に残る。23日の読売の記事を見て「なんだ、このことは日々の映像を書き初めた年に書いたぞ」との記憶が蘇った。そこで開いて見ると1997年7月30日「ホルマリンの生け簀でフグ育つ」であった。
 
 この時の引用は「水産省から『基本的に使用禁止』と通達が出ている劇物で発ガン性が指摘されているホルマルンが、いまなお熊本県のトラフグ養殖現場で使用されている。・・・ホルマリンがトラフグの寄生虫駆除に使われ、そのまま海に垂れ流されていたことが昨年六に発覚した」「1997年7月27日・毎日から」
 
 今度の使用は、養殖トラフグ日本一の長崎県で起こった。「養殖業者の約6割にあたる11農協95業者が過去3年間に発がん性が疑われ、水産庁が使用しないよう指導しているホルマリンを寄生虫駆除に使っていたことが22日、県の調査でわかった」(23日・毎日から)

 使用されたホルマリンは莫大な量だ。「九五業者が計1021キロリットルを使用したことを認めた」(23日・西日本新聞から)ホルマリンを使用した166万匹(市場価額約8億円)は出荷停止の事態となった。このことは余禄で多少補足したい。

2003年04月24日(木) 人を簡単に殺す異常人間

 4月16日、多発する通り魔のことを書いた。殺された人達には、これからの人生があったのだ。

 最初の事件は、神奈川で菅谷悦子さんが殺された。まだ22歳で4月から看護師2年生だった。両親、兄弟の悔しさはいかほどのものだよう。22歳であれば恋人もいたかもしれない。

 次に事件は、愛知で起こった。松井建託に役員、松井紀裕さん(39)が、身代金目的の誘拐事件で殺害された。死体には「顔や頭は鈍器のようなもので殴られたか強く圧迫されたため内部の出血がひどく・・」(22日共同通信)とあるように、犯人は激しい暴行を加えた後に絞殺している。
 
 変わり果てた夫を迎える妻の利恵子さん(38)長男(9)長女(5)の3人。利恵子さんの「主人の声を聞かせてください!」との必至の叫びの声は届かなかった。

2003年04月23日(水) 管理職に多い不眠 

 睡眠薬は今まで医師の処方がないと手に入らなかった。厚生労働省が昨年11月、医療費抑制策の一環として一般医薬品の範囲拡大を発表した。エスエス製薬が1990年に大衆薬として申請していた睡眠改善薬「ドリエル」が今年3月に13年ぶりに承認された。
 
 エスエス製薬の「ドリエル」が4月1日に発売された。「注文や予約が殺到し、発売1ヵ月で当初の年間売り上げ目標6億円を達成する見通しになった」(4月2日・毎日から)という。しかし、この価額が6錠1000円、12錠1900円とやや高いと思う。それでも予想外の注文が有るのだから、不眠に悩む人がいかに多いかである。
 
 エスエス製薬は、昨年夏インターネットで不眠をテーマにしたアンケート調査を行ない20〜60代の男女1000人から回答を得た。この調査によると全体の6割が不眠に悩んでいる。「会社での役職が上がるほど深刻で、週2回以上、不眠を感じる人は、ヒラ社員の46%に対し、課長55%、部長83%」(19日・毎日から)であるという。
 
 不眠の原因として、90%近くが「ストレス・精神的疲労」を上げている。これでは、睡眠改善薬の需要が多いわけだ。ストレスについては、ここで何回も書いてきたが、ストレスの基本概念を明確に整理する必要があると思う。

2003年04月22日(火) ヤンキースの松井、日本人論に発展

 毎日ヤフーのニュース欄、全国紙のインターネットの目次を開き、関心のあるニュースを軽く斜め読みをする。そして、日々の映像の資料にしようと思うニュースはプリンターで印刷する、これが日課の一部になっている。ヤフーは勿論のこと、全国紙の主要ニュース五題の中に松井の活躍が必ず入っている。
 
 アメリカにおける松井の扱いも破格である。4月21日時点で、打率は3割を維持し打点を18に伸ばしている。なにしろ、名門ヤンキースは、開幕17試合で14勝3敗で球団史上最高のペースなのだ。この勝利の中に松井の貢献が光っているのだから「松井が新人王だ・・ハンターが絶賛」という目次が躍るのも当然だ。
 
 ミネソタ州のトリビューン紙は「松井は怪獣的というよりは緻密だ。彼のサムライ打法は、決してベーブ・ルースのような豪快さはない。しかし、左翼手で、頭脳的な走者で、芸の細かい打者・・」と賛嘆する。

  ミネソタのキャスターは、松井を通して日本人論を展開する。「私は松井の活躍には驚かないよ。何しろ日本人は勤勉だからね・・」(19日・夕刊フジから)松井の勤勉さを引き合いに出して、日本人論が展開されており『松井ブーム』は全米に広がりそうだ。


2003年04月21日(月) 新型肺炎、中国建国以来の危機 

 新型肺炎のことを始めて書いたのは12日だった。この時点で85年前のスペイン風邪をイメージし危機を感じた。中国の新型肺炎の感染者・地域が急拡大している。中国衛生省の最新報告によると21日現在は、死者92人、感染者2001人になっている。 
 
 不安と困惑が広がっているのは、北京市の患者が19日現在で40人から346人に、死者が4人から18人に修正されたことである。同市の2日後の感染者は143人増えて482人、死者は7人増えて25人となっている。
 
 北京市での新型肺炎の患者一人の確認は3月1日とされている。それから僅か50日で死者を含めると感染者は500人を超えている。500人というより、500倍になったとの認識が必要なのだろう。これから50日後はどれだけ増えるかわからない。
 
 専門家らは、「人口13億人のうち70%が保険制度が貧弱な地方に居住している中国を特に懸念している」(22日・ロイター)
 
 ともかく、診療にあたる医師たちがつぎつぎと感染するのである。設備の整っていない地方に感染が広まると、スペイン風邪を連想させる爆発的な大流行になる危険がある。まさに新中国建国以来の危機といえる。

2003年04月20日(日) サムターン回し被害激増 

 住宅侵入犯の激増は、日本の住宅構造(マンションのドア周辺)の変更を求めるまでになっている感じだ。表のとおり、サムターン回しの侵入盗の被害が激増している。

 検察庁の16日の発表によると、今年1〜3月の被害は2030件にも達した。ピッキングの被害を加えると、3ヶ月間で、5000件を超えているのである。
 
 被害を受けているのは、東京、神奈川、埼玉、大阪などの都市部が中心で、この地域に窃盗団の強固な組織の存在があるのだ。この侵入強盗は留守を狙うので、その実行日は月から金だろう。

 してみると三ヶ月の実行日数は60日余りしかない。この日数で5000件の強盗を実行するには、1日当たり250件になる。1日当たり250件もの犯罪を実行するのだから、巨大犯罪組織といえる。

 この侵入盗で中国人容疑者の逮捕が伝えられている。しかし、日本に根を張る「受け入れ蛇頭組織」が摘発されたということは聞いたことがない。


2003年04月19日(土) 東南海・南海地震の被害予測

 東海地震が起こった場合の被害の中心は、静岡・神奈川で周辺の県にも深刻な被害を及ぼす。三月中央防災会議は、東海地震の死者想定を一万人と発表した。東海地震は、静岡県駿

 河湾付近を震源とするM8クラスの巨大地震で、おおよそ150年単位で起きて来たのだ。安政東海地震(1854年)以来147年も起きていないため、この地震は時間の問題で必ず起きる。東海地震は直前に予知できる可能性がある唯一の地震であると言われている。よって、この地震の前兆を掴む努力とさまざまな報道が続いてきた。
 
 東京から名古屋に至る東海道一帯の巨大地震は、東海地震だけと思っていたら名古屋以南に起こる東南海・南海地震があるのだ。中央防災会議は「両地震が同時に発生した場合の死者は、最悪(午前5時発生)で2万500人に上り、建物の全壊は約62万棟、経済的被害は約56兆円に達すると算定した」(17日・毎日から)なにしろ、同時発生の場合はマグニチュード8・6と言うから、阪神大震災(M7・3)の60倍以上の巨大地震となる。
 
 死者の予測が多いのは、建物が倒壊した直後に10メートルを超える巨大津波が来襲するためだ。ともかく、この日本はプレートの沈み込みの反動による巨大地震が150年に1回は起こる。このような環境に住む日本人は、物に執着しない価値観が必要のように思う。

2003年04月18日(金) 国連、北朝鮮の人権、非難決議

 北朝鮮に関連した報道は、おびただしい量である。その中から1ヶ月に1回ほんの少しだけここで取り上げたい。
 
 北朝鮮17日、赤十字を通して韓国に次の文面で米と肥料の支援を要請した。「・・人道主義の精神で貴方から米と肥料の提供があることを期待する」(18日・世界日報から)自国に人道主義が無いのに、韓国にこの精神を求めるとは滑稽だ。
 
 国連人権委員会は16日「北朝鮮の人権状況を厳しく非難し、日本人などの拉致問題の解決を求める決議を・・・採択した」(17日・朝日から)決議は、北朝鮮で政治犯の死刑や拷問、強制労働、さらに多数の強制収容所が存在することなどに懸念を表明し、女性の権利が厳しく制限されていることも批判している。北朝鮮のどこにも人道主義はないのではないか。

 人道とは「人の守る道。人の歩く道」という意味だ。人道主義の国家は、拉致や政治犯の拷問は行わない。人道という言葉の意味が分かるなら、拉致被害者蓮池薫さんの子供宛の手紙ぐらい届けたらどうなのだ。

 中国で米朝中3カ国の協議が、開かれることになった。米政府は「いかなる核の存在も許さない」という方針だ。北朝鮮は核の開発より食糧の生産に努力すべきだ。


2003年04月17日(木) 春闘の賃上げ一次集計

 同じ視点で数ヶ月に1回書いているが、中国の台頭で国内の労働環境は激変していくのである。4月12日の日経の特集ニュースで、表の通り賃上げの一次集計が発表されていた。
 
 ソニー、トヨタ、日産などの超一流企業は、6500円〜8000円の回答をしている。しかし、上場企業284社の平均は4688円でしかない。

 それでも昇給できるのだから、よしとしなければなない。コストダウンを求められている中小企業は賃上げどころではない。コストダウンの前に仕事そのものがなくなってしまう場合も多い。

 米ゼネラル社は、すでに中国に日本向け事務部隊を置いており05年をめどに全面移管する。これによって、日本の職場900人分がなくなるという。 

2003年04月16日(水) 多発する通り魔 殺傷事件

 ただ人を刺すという通り魔、どうしてこんな人間が出てくるのだろう。乗用車で後ろから近づいて来て、追い抜きざまに鋭い刃物で刺すのだ。3月末、58歳の男性が左腹部を刺されて死亡した。このような通り魔事件が他に2件発生し、一週間から3週間の怪我をしている。この通り魔の犯人は、人の叫び声を聞きたくて犯行に及んでいるのか。
 
 次に金銭の強盗を目的とした通り魔殺傷事件だ。なんとその犯人は、年齢が40歳前後、身長150センチ余りの女性であるという。こちらは若い女性を狙う。事件は3月30日名古屋で起こった。22歳の看護師が、道を尋ねる振りをして近づいてきた女に刺される。この人は、翌日病院で死亡した。突然娘を失った両親の嘆きはいかばかりであろう。

 二日後、同地区で同じ事件が起こる。こちらは、一撃では刺しそこね、逃げる二二歳の女性を追いかけて刺したのだ。この女性は、左のろっ骨に深さ10センチの傷があり1ヵ月の重症である。

 それにしても、逃げる女性を追いかけて刺し、バックを奪って自転車で逃走したというから信じ難い。この他にも、人の子供(1歳10ヶ月)を連れ出し、泣いてうるさいので、岸壁から突き落として殺したという事件が起こっている。信じられないような、人命軽視の横行は、社会の恐怖ではないだろうか。


2003年04月15日(火) 新型肺炎の中国当局の姿勢 

 昨日書いた感染者は4月12日現在で2890人、死者116人であるが、13日現在では『SARSは、航空機利用によって世界20ヵ国に拡大し、これまでの死者は128人、感染者は約3200人となった。1日で感染者が310人、死者が12人増加している。中国政府の衛生相は「効果的に抑制されている」(11日・毎日から)と繰り返し発言していた。
 
 しかし、広東省の広州市呼吸病研究所の所長が北京で記者会見し「中国のSARS感染は決して効果的に抑制されていない」と、中国政府の見解を公然と批判した。
 
 加えて「医学的にはSARSの原因すら分からないのに抑制できるはずがない」(同)と指摘し、海外研究機関と協力して原因究明を急ぐべきだとしている。どう考えても、SARSに関しては、中国当局の報道の抑制・規制があったと言わざるを得ない。「北京が首都であるため、中国政府はこれまで、政治的影響に配慮して、WHOへの報告で同市を域内感染地域に含めていなかった。
 
 しかし、外国人の死者が出たことなどから、「北京でも域内感染があることを認めざるを得なくなった」(13日・時事通信から)というから困ったものだ。これで主な感染地域は、広東、山西の両省と北京の三地域になった。

 今回の新型肺炎のウイルスは、広東省発であることは間違いないようだ。「香港、中国・広東省の病原体が同じコロナウイルスと分かった。香港大学医学部と広州医学院の共同チームが12日、同省広州で発表した」(12日・朝日から)世界保健機関や米国疫病対策センター、香港大学などは「早くからコロナウイルス説を唱えてきたが、中国側はこれまで一貫して『病原体はクラミジア類』と主張していた」(同)というから、この新型肺炎は国際的な問題になっている。
 
 新型肺炎発祥の地である広東省広州市で、中国で最大規模の輸出商談会が予定通り4月15日から30日まで開催するという。この交易会実行委員会は「発病人口はすでに減少傾向にある。十分、予防処置をとっている」(13日・朝日から)としている。昨年は日本人6000人を含む12万人が参加したが、今年は激減するだろう。

 中国当局の説明は十分に信用できるとして、この商談会に参加した人が、新型肺炎に感染して死亡したらどうなるのだろう。ただの死に損なのだろうか。中国当局はこのリスクに対してどのような認識をしているのだろう。これまでの死亡者は人との接触が多い青壮年層が中心なのである。なぜ、若い年代の人たちがバタバタと死んでいくのか。新型肺炎の感染者は、エイズと同じように免疫機能が極端に低下するのだ。

2003年04月14日(月) メソポタミア・シュメール人の文化

 4月1日の「戦場はメソポタミア文明の地」を書くに当たって、世界史講義録のメソポタミア文明を読んだ。メソポタミア文明となったシュメール人の文化を断片的に拾ってみよう。
 
 何といっても時間の60進法の確立だ。なぜ、60秒で一分なのか、60分で一時間なのか。この60進法をシュメール人が採用した理由は判っていない。
 
 今から5000年前に、くさび形文字を発明していたのだから驚きだ。この文字は数千年に渡って使われ、後のアルファベットへとつながって行く。年代のことは解らないが、0、1、2、3、4、という算用数字もアラビアから生まれている。世界で多くの言語が有るが数字は100%、1、2、3、4、という算用数字だ。人類の文明の基礎を作ったのがメソポタミア文明なのだ。
 
 シュメール人の文化は、旧約聖書にも大きな影響を与えている。聖書の最初の話は、神が世界と人間を創造する話から始まる。6日目に人間を作って、7日目はお休みになる。これは、明らかにシュメールの七曜の影響である。驚いたのは、アダムとイブが最初に暮らしたという地上の楽園「エデンの園」の物語も、シュメール人が実際に住んでいた「グ・エディン」がモデルに成っている。
 
 極め付きの話は、旧約聖書に出てくるノアの箱舟だ。「シュメール人が残した『ギルガメシュ叙事詩』という物語があって、そこにノアの箱舟とそっくりの話が載っていたのです。まず、神のお告げです。・・トゥトの息子よ、家を打ち壊し、船を造れ、・・すべての生きものの種を船に積み込め。・・」(講義録から)旧約聖書がまとまった1000年以上前に元の話しがあったのだ。 
 
 旧約聖書を作ったのはヘブライ人(イスラエル人)である。「彼らは前10世紀頃に自分たちの国家を建設するのですが、それ以前は部族ごとに分かれて、牧畜などをしながら放浪生活をしていた。豊かなシュメールの土地に住みたいけれど、そこに入り込むだけの勢力がなかった」(講義録から)ヘブライ人にとって、シュメール人が住むメソポタミアは憧れの土地であったと容易に理解することができる。
 
 日本でヒットした「もののけ姫」の物語も「ギルガメシュ叙事詩」にある。5000年前のメソポタミアの物語りが、現代人に訴えるパワーを持っているのだ。それにしても、5000年も前に、すでに森の破壊が問題になっていた。

 もののけ姫では、アシタカが森とともに生きる道はないものかと、苦悩するまま、解答なしで終わる。地球最古の文明の地が戦場になっている。人類は、戦争のない道を作ることが出来ないのだろうか。

2003年04月13日(日) 新型ウイルスが与える経済的な損失

 新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が経済に深刻な影響を与える雲行きだ。スイス・ジュネーブの世界保健機関(WHO)は11日、「新型肺炎による経済損失が世界ですでに300億ドル(3兆5000億円)に達した」(12日・読売から)との推定を明らかにした。
 
 また世界の感染者数は4月12日現在2890人、死者は116人と発表した。この内、「中国の感染者は4月12日現在1319人、死者は60人」(共同通信から)と発表している。。真意のほどは分からないが、中国の新型肝炎に関する情報が隠ぺいされているとの批判が国内外から起こっている。

 中国広東省に次いで感染者が多いのは香港で、4月11日現在で感染者は1059人、死者は32人となっている。はたして、この人数が今月末までどこまで伸びるのだろう。この新型肝炎に感染すると、4〜5%の人が死亡するのだから恐ろしい。
 
 これでは、香港の旅行は総てキャンセルになるのは当然だ。現在の予約状況からすると、4月24日〜5月4日までの間に香港へ行く人は「前年(25000人)の88%減の3000人」(9日・毎日から)というから航空・ホテル業界が受ける打撃は計り知れない。香港は4月10日時点で、この新型肺炎で経済成長率を下方修正すると発表している。

 日本の海外旅行者も激減している。「JTBが九日発表したゴールデンウィークの旅行動向調査で、機関中の海外旅行者の推計は31万4000人と前年より35、9%減少し、69年の調査開始以来、最大の下げ幅になった」(9日・毎日から)という。

 この数字もこれから10日余りの感染状況によっては、これより大きく減少する可能性があるのだ。日航と全日空の航空大手2社は「上半期(4ー9月)の当初計画に対する減収幅が計1000億円近くに達する見通しである」(同)というから、イラク戦争と新型肺炎のダブルパンチを受けるかたちだ。
 
 香港を拠点としている航空会社は壊滅的だ。「キャセイ航空の平均旅客数は前年同期の3分の1に減少・・」(11日・読売から)というから、経済的損失というより壊滅的な打撃なのである。感染者が香港に次いで多いシンガポールに拠点をおくシンガポール航空は、需要減が予想を上回るペースが続いている。
 
 松下電器産業は新型肺炎の影響で、現地生産が止まった場合の対策を検討し始めたことを明かにしている。同社常務は「現地工場で感染者が出ると、工場が閉鎖される可能性がある。部品・材料の製造、供給が途絶えると、日本やアジアの生産への影響は深刻だ」と指摘している。ともかく、新型ウイルスの影響はイラク戦争より大きくなるのだろうか 

2003年04月12日(土) 新型肺炎ウィルス 死者はどこまで伸びる

 中国広東省で発生した新型肺炎ウイルスの感染者と死亡者はどこまで伸びるのだろう。 昨年11月に「新型ウイルスが出てくる可能性がある」などの記事があった。新型のウイルスが論議されるときは、1918年(大正7年)世界中に広がったスペイン風邪のことが出てくる。
 
 当時の世界の人口は12億人で、その2%に当たる2500万人(一説では6000万人)の死者が出たのである。「日本では感染者2380万人、死者38万9000人」(02年11月29日・毎日新聞から)という凄まじさなのである。当時の日本の人口は5600万人余りで、実に国民の43%もが感染するという空前の災禍であった。

 今回のウイルスは「新種のコロナウイルス』であることを、世界保健機関(WHO)が確認しているが、まだ決定的な治療法は確立されていない。よって、世界中の保健機関が拡散を防ぐため、最大限の努力を傾注している。

 1918年当時より医療が発達しているので、スペイン風邪のような爆発的な感染にはならないと思う。しかし、現代人の免疫力がスペイン風邪の広まった85年前より大幅に低下しているので、どうなるか分からないとの前提に立つ必要があると思う。

2003年04月11日(金) イラク攻撃・フセインの独裁体制の崩壊


 独裁体制側にいた軍隊、民兵、警察官、行政職員の姿がバクダットから消えた。フセイン独裁体制の崩壊は、彼ら体制側にいた人間の失業を意味すると同時に、抑圧されてきた大衆からの憎悪、復讐が予測される。体制側にいた彼らは、この復讐を恐れて身を隠しているのだろうか。10日時点のバグダットの一部は無政府状態となっている。
 
 バスラ、バクダットで大衆が暴徒となって、公共施設、店舗、ホテルなどからの略奪が頻発している。「政府や軍施設を襲い家具、コンピューター、四輪駆動車までを奪っている。・・若者や中年男性らが貿易省におしかけ、食料、エアコン、冷蔵庫、テレビを持ち出したほか、天井に吊り下げられた扇風機を取り外し盗んでいる・・」(9日・毎日から)市民が鬱積した増悪を発散させている面もあるが、極限の貧しさがその背景にあるのだろうか。
 
 大半の市民は「抑圧された社会から『解放』された喜びを爆発させた」(同)ことは確かで、現地の記者は「圧力なべのふたが吹き飛んだようだ」と表現している。それにしても、市民は暴徒となって略奪行為、フセイン他の指導者は何処かへ逃走という姿をみると、この国の平和と安定は大変な時間がかかるようだ。

2003年04月10日(木) イラク攻撃・独裁政治崩壊の鐘が鳴る

 8日から戦争という言葉をやめてイラク攻撃とした。理由は簡単でイラク軍はミサイル1万数千発の攻撃で壊滅しているのだ。事例を少し挙げよう。イラクが保有していた戦車800輌は「米英軍による破壊や放置で大半が失われ、4月8日現在は25輌ほどに減った」(8日・毎日から)というからハード面で壊滅している。
 
 人の面ではどうだろう。バクダット防衛の4師団約4万人軍隊がほぼ壊滅したのだ。死を免れ逃げた兵士はどれだけいただろう。一方の米軍の死者は4月7日現在で僅か89人なのである。この89人も、味方の誤爆で戦死した兵士がかなりいる。

 米軍の失ったハードはなにか、たしか戦車1〜2両・アパッチ2〜3機であった。これでは戦争でなく、フセイン独裁政治を倒すための攻撃である。あまたの批判もあるが、これが米国の世論の支持を受けたフセイン大統領に対する判決なのだ。もはやこの世紀は、住民監視のための密告社会を作るような独裁者は、否定され、排除され、裁判もなくただ殺害される運命が待っているようだ。
 
 9日首都バクタットで民兵の姿が消えた。国営テレビの放送も止まった。進軍する米海兵隊に歓喜する人々。フセイン独裁政治崩壊の鐘が鳴る。

2003年04月09日(水) イラク攻撃・イラク兵捕虜の哀れさ     

 独裁者フセイン大統領に従わざるを得なかったイラクの民衆・兵士たちは、3回の戦争で どれだけ屍の山を築くのだろう。1回目はフセイン体制になった翌年の1980年にイラクが仕掛けたイラン・イラク戦争が始まり8年間も戦った。2回目は1990年8月、クウェイトに侵攻、湾岸戦争となる。しかし、多国籍軍に徹底的に攻撃され兵士は犬死の山を築く。3回目の今回はどうか、ブッシュ政権の批判もあるが、時代が独裁者を許さないのだ。
 
 インターネットで戦争報道を読んでいると、死にたくない!生きたい!というイラク兵の心音が伝わって来るような記事がある。イラク南部の捕虜収容所にいる9000人を超えるイラク兵の95%が「国際赤十字経由によるイラク政府への連絡を拒否している。・・捕虜になった事実がイラク政府に知られれば家族が罰せられる、と恐れているのが理由」(6日・ヤフー)という。このことで、フセイン大統領がいかに恐怖政治をしていたかが分かる。
 
 よって、捕虜の家族に消息を伝える手段がないのだ。家族に自分が生きていることを知らせないなどという悲劇はどこの世界にあるだろう。「捕虜の大半は西側諸国への亡命を希望する」(同)という。自分が生きていることを家族に知らせず亡命を希望する、まさに哀れ、極限の不幸だ。ただし、フセイン大統領が倒されれば、これらの人達はまさに解放となる。


2003年04月08日(火) イラク攻撃・イラクの自爆攻撃命令 

 4月1日以降の米英の空爆、侵攻は凄まじく8日にはバクダットの大統領宮殿を占拠するに至っている。この間に報道された見出しのほんの一部を書き出してみると「2日・バクダット師団壊滅」「3日・米英軍、バクダットの国際空港に到達」「4日・制圧した国際空港に空てい師団増派」「5日・米軍バクダット市内に侵攻」「6日・米軍、バクダット包囲網をほぼ完成」「7日、米軍バクダットの軍用空港も制圧」などである。

 この間のイラクの抵抗といえば、数千人で自爆攻撃をするぞという脅しだけであった。イラクのラマダン副大統領は「国を守るためにあらゆる手段を使う。自爆攻撃は5000人を殺害できる」といい、イラク軍スポークスマンは「4000人を超えるアラブ人が義友軍としてバクダット入りし、殉教者になる覚悟でいる」と自爆攻撃が行われると予告していた。

 知らないことは悲しいことだ。米軍の偵察能力が千人を超える集団を見逃すはずがない。米中央軍は6日「イラク軍が外国人戦闘員にテロ攻撃の訓練をするキャンプを攻撃、壊滅させた」と発表している。

 イラクの民兵組織では「爆弾を積んだバイクに乗り、米英軍に自爆攻撃を仕掛けるよう命令された」という。その一方で「自爆を命じられたものの『死にたくない』と米英軍に投降する例」があるという。ここまでは、普通の感覚で理解できる。

 自爆を命令された民兵が拒否すると「殺害する構え」(3月31日・読売から)だというから驚く。バラスでは、自爆攻撃を決行するか、それが嫌なら射殺される道を選ぶよう強要されたという証言が伝えられている。フセイン独裁の恐怖政治が末端まで浸透していたのだ。しかし、こんなことでは、民衆の心はとっくにフセインから離れていると思う。

 私の言葉は民兵の若者には届かない、しかし、書き留めて置こう。「ともかく、生き残るのだ。フセインの命運は、風の前のともし火だ。フセインの一族、これにつながる指導者、バース党の落日の時がきた!武器を捨て、投降して生き残るのだ!」ともかく、自爆攻撃せよ!拒否するなら射殺するぞ!これほど残忍な恐怖命令が組織の末端で展開されていたのだ。

 地球上二人しかいない完全な独裁者の一人がフセイン大統領だ。この人が倒れると、今までの恐怖政治、拷問、粛清、クルト人の虐殺など、24年間の地獄絵巻が次々と明らかになっていくだろう。

2003年04月07日(月) 加工食品のアレルギー物質の表示義務

            
 花粉、食品などでアレルギーを起こす人が多い。1ヵ月少々前に報道されていたが、若い人の80%が何らかの物質でアレルギーを起こすというから大変なものだ。ここでは、食品アレルギーについて、少々記述したい。

 卵、乳、小麦、ソバ、落花生などを食べるとアレルギーを起こす子供、大人がいるのだから困ったものだ。特にソバのアレルギーは強力で死ぬ人もあると言うから軽視できない。

 これらの背景から、食品衛生法が改正され平成14年4月からアレルギー物質を含む食品の表示義務制度が始まった。食物アレルギーを引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に症例が多い卵、乳、小麦と、症状が重いソバ、落花生の五品目を含む加工食品について表示が義務付けられた。

 この5品目の他、次の19品目を含む食品についても表示が奨励されている。「あわび、いか、いくら、えび、かに、さけ、さば、牛肉、豚肉、ゼラチン、キウイフルーツ、オレンジ、もも、りんご、大豆、鶏肉、まつたけ、やまいも、くるみ」人数の割合が少ないが、この19品目の食品でアレルギーを起こす人がいるのだ。

 今年2月から、イオンとプリマハムとのトラブルが伝えられていた。その原因はプリマハムが、アレルギー症状を起こす可能性のある卵白成分を使用したアスパラベーコン巻き(イオン自社ブランド名で販売)を納入したのが発端であった。「イオンは今後、商品の回収費用やブランドイメージを損ねた損害賠償訴訟も起こす方針。

 すでにジャスコの店頭からプリマハムの全製品を撤去、問題発覚直後の二月から取引前面停止を続けている」(4日・共同通信)と言うから、1つの商品トラブルとしては、異例の厳格対応である。
 
 イオンはさらに、企業の命であるブランドが傷つけられた責任の所在を明確にしたいとしてプリマハムを「食品衛生法違反の疑いで警視庁に告発した」(同)という。食の安全への消費者の信頼を損ねることが、企業の存立をも侵しかねないという背景があるにせよ、イオンの告発までの対応に少々の疑問が残る。

 イオンはそんなに食の安全とブランドが大切ならアスパラベーコン巻ぐらいは自社工場で作るべきだ。イオンはこの製品をプリマハムに発注、プリマハムが下請け会社に発注して納入していたのだ。プリマハムの下請けに作らせて、イオン・ジャスコブランド名で販売すること事態が問題ではないか。

2003年04月06日(日) 大島農水相、元秘書の疑惑で引責辞任

 ことの発端は、今回の場合も週刊誌の報道であった。疑惑の舞台は230億円の八戸市民病院移転新築工事。この工事に絡んで、宮内・前政策秘書が数千万円を授受したとの疑惑である。ただし疑惑の金は大島農水相には渡っていないとしている。

 真相がどれだけ明らかに成るか分からないが、疑惑の主役である宮内・前政策秘書の妻が3月29日に自殺している。遺書はなかったというが、ああそうでしたか・・と思う人は誰もいないと思う。

 大島農水相は翌30日に「深く悲しい出来事がきっかけであったかの知れないと述べて辞任を決断した」(3月31日・東奥日報から)と言うから宮内前政策秘書夫婦に多くの負担をかぶせていたと思われる。はたして、大臣の辞任だけで幕引きになるのだろうか。野党とマスコミの追求は、更に激しくなる雲行きである。

 この辞任報道があったので、以前読む機会があった東奥日報と河北新報をインターネットで開いてみると、ほぼ連日のように疑惑報道が続いていたのだ。大島農水相はいつも苦しそうな表情で国会答弁をしていた。「・・元秘書官の口利き疑惑が浮上し、6カ月の大臣在職中、皮肉にも同種の疑惑に追われ続けた末の辞任だった」(1日・河北新報から)というから「政治と金の問題」でまた政治不信が拡大すると思う。

2003年04月05日(土) 戦争への危機感 

 イラク戦争と北朝鮮情勢は、国民に大きな危機感を与えている。内閣府が3月29日で発表した「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」によると、日本が戦争に巻き込まれる危険性について43・2%が『ある』」と解答している。

 この『ある』と解答したパーセントは、2000年の前回調査を12・7イントも上回る過去最高のデーターとなっている。私はここまでの危険性はないと思っている。

 日本の平和と安全面での関心事は朝鮮半島情勢74、4%(前回比17、7%増)中東情勢33・9%(前回比19・1%増)となっている。ここまでの調査結果は、イメージとほぼ同一であったが、次の賛成64・8%には驚いた。

 設問は、海上自衛隊のインド洋での対テロ支援など国際的テロリズムに対応するための自衛隊の活動であるが「賛成」が64・8%『反対』は僅か15%であった。反対が少ないのは、イージス艦をしらないのだろう。

 インド洋の対テロ支援といっても、最新鋭護衛艦では後方支援のイメージがない。毎日新聞の「ことば」からイージス艦の能力を引用すると、.譟璽澄爾録百キロの二〇〇個以上の目標を捕捉する。同時に10個以上の目標を最大射程100キロの迎撃ミサイルで攻撃できる。J殕している国は米国以外では日本とスペインだけ・・・などである。


2003年04月04日(金) イラク戦争・バンカーバスター爆弾 

 昨日共和国防衛隊の2個師団(1個師団は約10000人)が壊滅したことを少々記述した。戦列を組んで米軍の前に現われれば、巡航ミサイル・トマホーク、精密誘導弾、人を殺すことが目的のクラスター爆弾(集束爆弾)、900キロ級の精密誘導爆弾などが投下されることになる。

 1個師団を壊滅させて、米軍の被害はゼロである。これは戦争というより、無知なイラク兵の大量殺戮である。「戦闘力が圧倒的に弱いイラク兵を1方的に殺し続けるのが『正義』かどうか」(4日毎日から)との疑問も当然出てくる。
 
 軍の立場から見ればどんな旧式な装備でも、武器を持った集団であれば前記したような徹底的な空爆、砲撃、戦車隊の攻撃で壊滅させてしまう。悲劇と言えば良いのか、ともかくイラク兵(人)の犬死が続いているのだ。歴史の流れを知らない指導者に、従わざるを得ない国民ほど哀れな存在はない。イラク兵は開戦以来どれだけ死んだのだろう。死んで行った1人1人は人間であり、名前もあり、死を知って慟哭する恋人、家族もいるのだ。
 
 この一方的の大量殺戮は、フセイン大統領に白旗を掲げる意思が全くない以上大統領の死が確認されるまで続くことになる。フセイン大統領は一体何処に潜んでいるのだろう。大半の見方はバグダットに張り巡らされている地下ごうに潜んでいるとしているが、実際は何処にいるのか全く分からない。
 
 ここで登場するのが地下要塞を破壊する特殊貫通爆弾バンカーバスターだ。人間が作り出す殺人兵器は恐ろしいほど進化するものだ。この爆弾は全長8、4メートル、直径40センチでF15戦闘機から発射され、レーダー誘導で目標を正確に攻撃する。この威力は地下30メートルまたは厚さ8メートルのコンクリートの中まで貫通してから爆発する。これだけの威力を発揮するのだから、当然弾芯は劣化ウランになっているだろう。
 
 仮にフセイン大統領が潜んでいる地下ごうにこの爆弾が炸裂したとしよう。残っているのは、黒こげになった肉片が散乱しているだけだ。どのようにして複数の影武者がいるフセイン大統領本人と確認するのだろう。
 
 フセイン大統領がテレビに登場すると、必ず本人か影武者なのかの分析が行なわれる。驚いたことに、開戦直後のテレビ映像は本人でなく影武者であったらしい。「国防総省は、約30年にわたり大統領の愛人だったという50代のギリシャ系女性に鑑定を依頼。開戦直後の映像は『本人ではない』との証言を得た」という。

 彼女は過去に十数回も影武者を見破ったという。フセイン大統領の本物は何処にいるのだろう。影武者がバスター爆弾で殺され1件落着となり、本物は反米感情の闇の中で生き続けるのだろうか。


2003年04月03日(木) イラク戦争・劣化ウラン弾

          
 この戦争で空前の量のハイテク爆弾が使用されている。米英軍は開戦から四月三日現在で 
 巡航ミサイル         700発   1トン×700発で700トン
 精密誘導弾        10000発  200キロ×10000発で2千トン
 クラスター爆弾         6発  2日夜のみ、累計投下は不明
 九00キロ精密誘導爆弾   16発  2日夜のみ、累計投下は不明
 バンカーバスター爆弾    ?発  特殊地下貫通爆弾

 その他、戦車、大砲、装甲車、アパッチなどからおびただしい数の弾丸が使用されている。これらの爆弾・弾丸のなかに、どれだけ劣化ウラン弾が使用されているのだろう。 

 劣化ウランは鉄の2・5倍の比重があり、弾芯に利用すると強い運動エネルギーが得られ、頑丈の戦車でも貫通する。しかも、貫通時の衝撃で高温を発して戦車内の兵士を殺す。

 兵士は、劣化ウラン弾の高熱で黒こげになる。問題は、貫通時の衝撃による燃焼で40%前後が、酸化ウランの微粒子となって大気中に飛散する。この微粒子を吸い込むと放射性疾患に似た症状が現れてくるのだ。

 3日の戦闘で、イラクの2個師団が壊滅したようだ。旧式の戦車で米軍の前に対峙すれば、劣化ウラン弾で黒こげだ。こんな戦争をさせる指導者は狂っている

2003年04月02日(水) イラク戦争・CIA暗殺チーム         

 ホワイトハウスの主は世界の運命を決める。歴代大統領の歴史的決断が語られることが多い。リンカーン大統領の奴隷解放、トルーマン大統領の原爆投下、ケネディ大統領のキューバ危機、ブッシュ大統領は歴史上どう語られるのだろう。

 ブッシュ大統領のイラク戦争と語られるだろうか。もっと辛辣に「ブッシュ大統領の暗殺チーム」という言葉が残るのかも知れない。
 
 米中央情報局(CIA)の暗殺チームがイラクに侵入しているようだ。3月29日のワシントン・ポスト紙によると「フセイン大統領側近を暗殺する命令を帯びたCIAの特殊チームがイラク都市部に潜入、すでに複数の標的を殺害した」(3月29日・読売から)という。

 こんなことが、許されるのだろうか。自分達が悪と断じた外国要人の暗殺指令では、巨大な殺人集団がブッシュ政権と言われてもしかたがない。更に「フセイン大統領本人を暗殺できないか、同チームへの圧力が日増しに高まっている」(同)という。
 
 このワシントン・ポストの報道に対して、CIA、ホワイトハウスは否定の会見をしていない。よって、手軽に持ち歩けるサーモバリック爆弾などを持って、フセイン大統領の殺害の機会を狙っているのだろう。


2003年04月01日(火) イラク戦争の戦場はメソポタミア文明の地

      は じ め に
 今月の日々の映像を書くにあたってしばらく考えた。戦争ほど悲惨なものはない。よって、戦争関連の出来事は、他の出来事から比較しようも無いほどの重みがある。このように思うと、日々の映像の大半がイラク関連になってしまう。これでは、日々の映像にならない。よって、一定の段階になるまで週の半分を戦争関連の記述としたい。戦争否定の人が多くなることを祈って、悲惨な戦争をいろいろな角度から直視したい。     


4月1日
 テレビのニュースで「米英軍はユーフラテス川を渡った」との川の名前が出てきて40年以上前の記憶が蘇えった。戦争の地域は、中学生の頃に習ったメソポタミア文明の地だったのだ。地球上に4大文明と呼ばれる地は、メソポタミア、エジプト、インダス、黄河文明のことだ。
 
 中でも世界最古の文明は、ユーフラテス川とチグリス川に挟まれた地域で誕生した。インターネットでメソポタミア文明と検索したところ、なんと研究論文・文献などが3540件も登録してあったことに驚いた。
 
 ほんの少々メソポタミア文明のことを書き留めたい。この地方で農耕が始まったのは紀元前9000年と言うから世界最古といえよう。前3000年ころまでに、青銅器や文字を使用するシュメール人によって、国家が成立、文明の誕生をみる。

 前1900年頃のバビロニア王国の時代までに、くさび形文字・太陰暦・60進法などの学問の基礎と7曜制(月〜日)が完成している。この時代に既に1年を12カ月にすること、時間・角度の単位そして世界中の生活習慣となった7曜制が、メソポタミア文明から生まれた。

 特に7曜制は天空の日(太陽)と月と五惑星(火星・水星・木星・金星・土星)を七曜にあてはめたというから凄いと思う。歴史を巨視的に見ると、世界最古の文明を生み出したメソポタミア地域を、建国二百数十年のアメリカが攻撃していることになる。

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石田ふたみ