MOTOYANの日々題
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2003年11月28日(金) 心肺蘇生法

保健の授業で心肺蘇生法の単元に入り、高校1年生を対象に実習をやった。ハイテクな人形を使って模擬体験ということになるが、一通りテキストで要領を説明してからやらせるのだが、これがなかなかうまくいかない。「だれでもいいからやってごらん」といっても出てこない。指名してやっと出てくるものの、ただ突っ立って自信なさそうにしている。みんなに見られていて失敗したらどうしよう、という気持ちなのだろうか。男子生徒の方が消極的だった。
人形を相手にしてこんな調子だから実際に必要に迫られた場面に遭遇したら不安になる。しかし、人間は切羽詰れば、なんとかやれるものだと思う。「だめでもともと」という開き直ったら強いものだ。少しの知識と技術があればできるにちがいない。

大学時代に応急処置の実習があった。千葉の館山の海岸で4kmの遠泳実習のついでに砂浜で人工呼吸をやった。そのころはハイテク人形はなかった。生身の人間を使って同級生同士でやらされた。「タオルを持って集合」の号令にタオルを何に使うのだろう?と思いながら集まるとマウスツーマウスを呼吸をしている者同士でやらされ、タオルは直接口をつけるわけにもいかないので口と口との間に挟む道具にされた。もちろん男同士、真面目にやった人が何人いただろうか?


2003年11月27日(木) カシオワールドオープン

今年も指宿でカシオワールドオープンが始まった。初日があいにくの雨模様で各選手は苦労したことだろう。開門コースは毎年のように天候に恵まれない。雨ガ降り、風が強い日が必ずある。
ゴルフの敵は多いが、雨と風はアマチュアにとってはつらい。雨で手はすべり、地面はぬかっていてダフリをすればボールは2.3mしか飛ばない。乾燥していればそこそこ飛んでくれるが、大きなミスショットにつながり、スコアはメロメロになる。また風はフォローならみかたをしてくれるが、アゲると飛ばないのでつい力んでしまう。横風は必要以上に曲げてくれてOBの連発もありえる。だからゴルフの予定のある朝は、まず空を見上げ、風を気にする。
その雨の中、プロたちの技はいかがなものか、とネットで追いかけていた。さすがにプロで1位は7アンダー(65)で1オーバーまでの間に90人近くが、今年最後のオープントーナメントに順位を競っている。今年は、日本の男子プロツアーで初めて女子プロが参加している。1日目は2オーバーで終了したようで明日の予選最終日に通過を狙って思い切りのいいゴルフを見せてくれるのではないだろうか。


2003年11月26日(水) 18の冬

最近の世の中は、物騒なことがよく起こる。子供が親を殺す、親が子供を殺す、など数年前にはそれほど聞かなかったことが毎日のようにニュースになる。
数日前、ニュースで博多湾でロープに縛られ、40kの土管を重しにしていた水死体が発見された。警察は「他殺と自殺の両面で捜査中」ということだった。そのニュースを聞いていて家族全員が「体をロープで縛られているから自殺のわけはないではないか」という意見で珍しく一致した。

ところが、今日のニュースで「自殺で死因は水死」という報道がなされた。しかも鹿児島の高校3年生ということで驚いた。私立の進学校の生徒で受験に悩んだ末の自殺だった。ということで朝から各新聞社から照会の電話がきていた。数校しかないからどの高校にも連絡がいったのだろう。学校現場に聞くより警察に聞いたほうが早いのにと思っていると「公立の高校生」というふうに報道が変わっていた。

「大学入試センター試験まであと52日」と教室の後ろの黒板に書かれいる。受験生にとっては最後の追い込みに地獄のような日々を送っている。その地獄にはまり込んでしまったこの高校生の苦悩を察するとやりきれない気になる。報道からすると私の出身高校の後輩のようであり、残念である。
受験で人生のすべてが決まるわけではない。人生のほんのひとコマであり、振り返ると思い出のひとつであって欲しいものだ。 合掌


2003年11月24日(月) 閑古鳥が鳴く県民の森

久しぶりの休日だったので車で90分ほどの「県民の森」に出かけた。10年ぶりだった。昭和57年に県が作った「テーマパークもどき」で森林の中にキャンプ場・フィールドアスレチック・スーパースライダーなどを備えたレジャー施設で自然とのふれあいと森林保護を目的に整備され当時は遠足やレジャーににぎわっていて山道が渋滞するほどだった。ところが、今では閑古鳥が野鳥に混ざって鳴くほどの衰退ぶりで連休にもかかわらず駐車場には数台の車しか見当たらなかった。施設も古くなり、廃墟と化すのも時間の問題のような気がした。

連休は、あちこちの観光地や繁華街が人で埋め尽くされいるにもかかわらず、入場料無料のこんな施設は、どこもガラガラ状態というのもこの不況下でおかしな話で人々の志向が、高いお金はかけたくないが、無料もいやだ。映画や水族館、動物園など2,000円以内の入場料をはらって、そこそこの見返り(2,000円分の満足感を)得たい。こんな感じだろうか。

久しぶりに無料のすいている山のテーマパークに出かけて森林浴と親子のふれあいと少しの汗をかいて気分がとてもよくなった。これから冬に向かって外出がおっくうになりそうだが、時間を見つけて安上がりのレジャーに出かけよう。


2003年11月21日(金) 「秋山」違い

福岡県の中学校で体育館の完成記念に講演会が企画され、演題は「デッカイ夢さえあればなんとかなるさ」で、体育館のステージ脇には「講師 数学者秋山仁先生」の垂れ幕を掲げて講師の登場を待ち構えていた。ところがやってきたのは、元ダイエーホークスの秋山幸二氏でとんだ「秋山違い」だったらしい。幸二氏のスポーツマンらしい好意でピンチヒッターで講演は行われて事なきをえたようだったが、逆だったらどうだっただろうか?仁氏は、4年前に招聘したことがあり、かなりの人格者で話も面白かったらしい(入院中で聞けなかった)ので快く引き受けてくれたかもしれまいが、すべての人がそうであるとは限らない。怒って帰ってしまう有名人も多いのではないだろうか。

講演会の講師選びは、結構大変で最近はプロモーターに依頼するケースが多い。予算次第であるが、なるべく安上がりにするためには、知り合いか知り合いを通じてということになる。

ちなみに講演料は、普通の有名人が50万、かなりの著名人がその倍が相場で、90分の話で「高い」と感じるが500人で聞いて一人千円だから映画やミュージシャンのコンサートに比べると安い。話を聞いて感動してその後の人生に大きな影響を与えてくれるものならもっと安上がりである。


2003年11月19日(水) 2003ドラフト

年に一度のプロ野球ドラフト会議がおこなわれた。今年は、自由枠の利用で大きな混乱もなく盛り上がりに欠けた感はあったが、高校生・大学生の指名が多かった。
地元のNHK支局から電話があった。「ダイエーに指名された金子君は、そちらの学校ではありませんよね」というもので確認の電話ととれた。ある程度予想はできていた。千葉に同じ名前の学校があり、その野球部のエースが指名されるという情報は聞いていた。甲子園出場経験があり、今年も決勝で涙をのんだチームである。ドラフト指名予想選手名簿もかなり前から公開されていて野球通ならだいたい把握している。NHKに「こんな基本的なことで電話代を使うな!」と言いたくなるほどだ。
広島カープで活躍している(いた?)沢崎投手もその千葉の学校出身で有名だ。何かの縁だろうからダイエーの金子選手を応援していこう。
いつの日かホントに指名の連絡があることを期待しながら3月下旬の春の大会をめざして長い冬の練習にがんばろう。


2003年11月18日(火) 給与天引き

サラリーマンの給料明細書で天引きされている項目とその額をしっかりと把握している人は、少ないらしい。トータルで「こんなにひかれるの?」と思いつつ、手取額をやりくりしているようだ。特に税金と社会保険料については、仕方がないとあきらめつつ、収めている。

現在、税金が4.6%、保険料が11.4%で合計16%を仕方なく差し引かれている。(らしい)自分もよく知らなかった。保険料は雇い主と折半だからサラリーマン一人当たり23%も将来の自分の生活費に蓄えていることになるが、実際は今の年金需給対象者に支給しているので財源的に将来かなり不安となる。超高齢社会の到来はすぐそこまで来ていて「団塊の世代」にとっては老後の年金支給が気になる一大事である。そこで20年後は税金8%、保険料16.1%になりそうな気配である。上がった分、給与支給額が上がれば問題ないが、今の経済状況では困難だろう。

自己防衛の手として個人年金保険があるが、掛け金を給与から捻出する困難さもあり、老後は決して明るくない。あすは、ドラフト会議。1億円の一時金を手にする若者が多くでるだろうが、老後のためにためておいた方が賢明かも?


2003年11月17日(月) 缶コーヒー雑感

自販機のコーヒー類がHot仕様に変わった。アルコール類よりもコーヒーを好む者にとっては、熱過ぎてめったに買わないが選べるという点でうれしいことである。
缶コーヒーは多くの製品が出回っていて、それぞれに独自の味と香りがあり、気分に応じて選んでいる。数年前までは、ジョージアの一人舞台で他のメーカーが必死になって打倒ジョージアをめざしていた。そしてワンダ・ボスなどが台頭してシェアが変わってきた。それぞれがキャンペーンをしつこく?おこなっていてそれぞれのWebサイトは見逃せない。週に1回はチイェクしている。プレゼント企画が頻繁におこなわれ、当選の確立がかなり高いからだ。今日も「職場にプレゼント」に当たり、30本の缶コーヒーが送られてきた。アンケートに答えるという条件があるが、メール1本で缶コーヒー30本はうれしい。さっそくみんなお裾分けしたら喜んでくれた。
全体的に砂糖が多く入っていて甘すぎる傾向にあるが、ブラックはよほどなことがない限り、飲まない。「微糖」「甘さ控えめ」などという表示でダイエット志向者へのアピールをしている製品もあるが、これらの共通点は「薄い」気がする。120円出すのであれば、コーヒーが濃く、砂糖たっぷり、ミルクたっぷりのものが得だと思い、買っていた時期もあったが、おなかの出具合が気になりだしてから変化してきた。コーヒーが濃くて砂糖が少ない缶コーヒーを模索しているがなかなかめぐり合わない。
近くのスーパーで1本50円の缶コーヒーが売られていたので買ってきたが、半分飲んだところで缶がひっくり返って半分しか飲めなかったのは昨日のはなしだった。


2003年11月14日(金) 行幸啓(国内へのお出まし)

天皇皇后両陛下が、即位以来はじめて鹿児島を訪れた。奄美諸島本土復帰50周年記念祭へ出席のためで今夜は城山観光ホテルに宿泊されている。窓から城山をみると警察車両の赤い回転灯がかすかに見えている。

迎える準備は、以前から進んでいて行程上にある道路は、舗装工事は行われ、でこぼこがない。プランターに色とりどりの花が植えられ、1週間前とは全く違った街になっている。江戸時代に参勤交代が行われていたころ、道中は、その命により改良されたと聞いているが、現代でもその名残がうかがわれる。また、警護・警備のために県内外から4000人の警察官の動員がかかり、国内で最も安全な地域になっている。夜を徹して任務にあたっていることだろう。

「国民の象徴」としての天皇であり、見るからに温厚で気品あるお姿が県民の目に焼きついたことだろう。天候に恵まれて何よりだった。

日を同じくしてアメリカのラムズフェルド国防長官が来日して、自衛隊のイラク派遣について小泉首相と会談している。こちらは、自爆テロに悩まされ未だに完全に終結していないイラク戦争の現場へ自衛隊を派遣するという重要な事案であり、復帰50周年記念行事とは事情が異なる。慎重に進めてほしい。


2003年11月12日(水) 自分が見ている

〇紅ダイレクトの「一桁間違いミス」による19,800円パソコン販売事件について「さすが〇紅、太っ腹だ!」と思う人は少ないのではないだろうか。担当者の単純ミスが、チェックされずにネット上に出てしまったことは、弁解の余地はないが、「お詫びと訂正」が許されず、結局2億円強の損害となったようだ。
「しまった、自分も注文すればよかった」とは素直に言い出せない。パソコンに興味のある人(常識人)は、明らかに間違いだとわかる。「行列のできる法律相談所」なら30%ほどでこの契約は無効となるのではないだろうか。たぶん、今回、強引に?購入した人は、ホントにパソコンが欲しいのではなく、オークションに出品して利ザヤを稼ごうとしている人が多いと聞く。実売価格の半値で売っても8万円の利益になる。また、再度7万円で買い戻して13万で売っても5万の儲けになるという商売も始まっているようだ。今回の1,500台の異常な廉価出荷でメーカーのNEC側にも大きな影響が出ているだろう。どんなに性能のよいパソコンでも19,800で買った人がいるのに198,000で買う気にはなれない。

日本人の特性は「勤勉と寛容」にあったと思っているが、最近モラルの低下が言われつつある。あげあしを取る、ごね得がまかり通る世の中なら「正直者がバカをみる」ことが当たり前になってしまい、日本人の心を捨ててしまいそうな21世紀のスタートである。21世紀を担っていく若者たちよ、「日本人の心」捨てることなかれ。うまくやったと今は思っているかもしれないが、自分が見ている、いつかきっと「若気の至り」と思う日がきてほしいものだ。


2003年11月04日(火) アテネへの道

オリンピックが近づいてくると各種目で出場権をかけた予選が、始まる。今、ワールドカップバレーと野球のアジア選手権が行われている。鹿児島でも女子バレーが行われた。ひところに比べてバレーボールの人気が落ちているから会場は、ゆったりとしているだろうと思っていたが、満員で立見席も完全に埋まったとのことである。日本チームが来ていないのに世界トップレベルのキューバ・中国・ブラジルなど本物のバレーボールを観戦できる機会はそんなにないからであろう。少女バレーチームなどの動員もあったろうが、4000人ほどの観客はそのプレーに満足したことだろう。

札幌で開かれるアジア野球選手権は、上位2チームがアテネへの切符を得られる。長嶋Japanは今回はプロのオールスターメンバーを選出し、過去の屈辱を晴らそうと必死になっている。ドリームチームのの弱点は「トーナメント戦に慣れていない」ことと「プロだから勝たねばならない」という気負いだけでそれぞれがいつもの力を発揮すれば、世界で勝負できるに違いない。
トーナメントを勝ちぬくポイントは、投手起用にある。松坂・和田・木佐貫・黒田・上原の先発完投能力のある5人をいかに使っていくかが、カンピュータ長嶋野球のカギとなろう。


2003年11月01日(土) リーダーとアウトサイダー

月の変わり目、再開するにはいいのかな。

アリの行動を研究している大学があり、学会で研究成果を発表した。それによると秀才アリだけの集団では、生産性が落ちる傾向にあり、感度が悪い・鈍いアリがいる集団の方が生産性は高かったとのことだ。
働き者の代表としてとりあげられる「働きアリ」の中にもずぼらでほとんど働かないアリがいることもあげており、興味深い研究に思える。
アリと人間を一緒にしたらアリに申し訳ないが、人間のエリートだけを集めた集団でも同じようなことが言えるのではないだろうか。

集団には必ずリーダーが生まれ、アウトサイダー・アウトローが存在する、といわれている。そしてある集団ではリーダーでありながら、他の集団では、アウトサイダー・アウトローになることがあるからたいへんだ。

衆議院選挙の真っ最中で、応援演説に中央からいろんな有名人が鹿児島にやってきている。毒舌で有名なある都知事が「中国人は、無知だから・・・」といった。中国への留学生が「破廉恥な行為」で非難されている時期になんとアウトロー的な発言をしてしまったものか。長引きそうな気がする。杞憂ならいいのだが。


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