MOTOYANの日々題
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2002年02月27日(水) 磁器婚式

20回目か21回目の記念日を迎えた。人は、8を過ぎるとそれ以上は数えられなく法則により、自信はないがもし20年目なら「磁器婚式」らしい。25年目が銀婚式だから磁器なんて人に言ってもわかってもらえない。

そもそも、二人とも今日のことはすっかり忘れていて、今日が終わろうとするときに思い出したほどだから、もうどうでもいいような感じだ。サザンの桑田佳祐夫妻の結婚式と同じ日だったことははっきり覚えている。彼らは今も現役でバリバリでがんばっているし、まだ老け込んではいられない。それが20年目の感想だ。

結婚披露宴でキャンドルサービスをやり、最後に点灯するメモリアルキャンドルは、たいていの家庭に捨てきれずにあると思うが、あれに毎年、灯をつける家があるだろうか?あるはずがない。停電のときに使えば、長持ちするだろうな。しかし、停電も最近はない。では、キャンプのときに使えば一晩は持ちそうだ。いっそのこと全部を溶かしてしまって色をつけて香料を入れて、アロマセラフィー用のろうそくにしてしまえば、使い道はありそうだ。


2002年02月26日(火) 地下鉄でバッタリ

入試の二日目、朝8時過ぎの地下鉄で九大へ向かった。受験生や通勤客で混んでいた。都会でよく通勤電車での痴漢行為のことが事件として取り上げられるが、その辺が気になりながら中のほうへ押し込まれた。両手はしっかりつり革をつかんでバランスをとっていたが、駅に停車する際にブレーキがかかると若い頃ほどバランスをとりにくいことに気づいた。

そして不覚にも前に立っていた女性と軽くぶつかった。自然の成り行きだから謝ることもないと思っていると、その女性が声をあげた。「ひゃー、先生」びっくりして顔を見るとなんとうちの学校から九大を受験する生徒ではありませんか。5分に1本ほどの間隔でくる電車でしかも同じ入口から乗り合わせ、車内でぶつかり、お互いの5駅ほど気がつかなかったなんて、ものすごい偶然の一致だと思う。この生徒の指導のために九大までやってきたのだから。

昨年、博多に来たときも11月だったが、私立の推薦試験を受けに来ていた生徒に偶然、地下鉄の車内でしかもいすに腰をかけたら正面に乗っていて出会ったことがあったが、博多の地下鉄は私にとって知り合いに偶然会える乗り物、スポットなのかもしれない。


2002年02月25日(月) I love Nagasaki

4年ぶりの長崎だった。国公立大学の2次試験引率でマイカーでなく公共の交通機関を利用しての生涯4回目の訪れだった。おりしも長崎ランタンフェステバルが明日までということで見ごたえがあった。

試験が行われている間に100円均一の路面電車を利用して大学と市街地を3往復した。電車は100円ということで都会の通勤電車に匹敵するほどの込みようで鹿児島市電より営業成績はいいのではと思う。平行してバスも走っているが、こちらは100円ではないので結構すいている、だから目的地には早く着く。そこが売りだから、ガンガンとスピードを出す。

しかし、驚いたことに「アイドリングストップ」をしている。信号待ちでいきなりエンジンが止まった。エンストかと思っていたら次の信号まちでも同様だった。話には聞いていたけれど実際に行っているのは初めてだった。日に数百、数千のバスが行うから効果がありそうな気がする。

マイカーであちこちしないから土地勘がよくなる。どこに何があるということが実感できる。この次にきた時はすいすいと回れるだろう。また、お気に入りの街がひとつ増えた。


2002年02月23日(土) 企業の顔、HP

明日から、博多に出かける。大学入試の引率だ。今回は、九州大学と長崎大学を掛け持ちで1日目は、高速バスで博多と長崎を日帰りで往復する。インターネットで予約を入れた。西鉄バスが博多発の高速バスをほとんど仕切っている感じで会社規模の大きさを感じさせる。昔は、西鉄ライオンズというプロ野球球団を持っていたほどだから、鹿児島のK交通やN交通などとは比べ物にならないだろう。

会社の規模や意気込みがホームページで感じられる時代になってきている。かっこいいというより親切さの違いが大きい。HPを訪れた人がほしい情報がすぐに手に入る、情報をやり取りできる、更新の頻度が高いなどである。

たとえば、航空会社を例に取るとANAはHP上で座席の場所を決められるが、JASはできない。西鉄は、バスの予約ができるが、K交通は、いつ更新したのだろうと思われるほど貧弱でどのリンクも同じページに入る始末。1分も見たら別のサイトへ行ってしまう。

今後はますますITの時代になるだろうから、お金はかけなくていいから、使い勝手のいいHPを持つことが信頼される企業の条件になるだろう。大学など学校のHPも同様でついつい長井をしてしまうHPを作っているところもあれば、HPさえない学校もある。特に国立大学の法人化や少子化時代の私立学校は、生き残りをかけて親切な長居をしたくなるHPが必須事項になってきている。


2002年02月22日(金) 春の予感

2002.02.02に匹敵する2002.20.22の今日はすっかり春めいた日だった。春が近づくと内心、「冬の寒さも終わりか・・」という冬を惜しむ気持ちになる。普通は逆かもしれないが、春が来て暑くなって夏が来ると思うと憂鬱さえも感じる。

たとえば、レストランへ行って大好きな料理が出てきて、食べていくうちに残りがだんだん少なくなると切なくなってくる気持ちと同じだ。食いしん坊の典型的な例かもしれない。

何はともあれ春がそこまでやってきている。桜をはじめいろいろな花が咲いて過しやすい日々がやってくることにはまちがいない。

春はまた別れの季節でもある。6年間、過ごした10期生も旅立っていく。今年は10期生のHPを生徒に作らせていて8割ほど完成している。卒業式の日に公開するだろうが、生徒の上達は恐ろしいほど早い。推薦入試で大学に進む生徒にお願いしているが、1ヶ月前まではメールも書けなかったのに今ではホームページビルダーをしっかり使いこなしている。脳の柔らかさだろう。感心。


2002年02月20日(水) 吹上浜遠行

3月8日に恒例の吹上浜縦走を実施する。今年は、創立15周年記念として、全コース34kmに挑戦させる。あのクジラ上陸で有名になった小湊海岸を起点にひたすら吹上浜の海岸を歩き、JR東市来駅まで約8時間の行程だ。11年前に「他校がやらないダイナミックな行事を」ということで企画した、とんでもないものである。

最初に行う際の下見はたいへんな苦労をした覚えがある。海岸線は問題ないが、途中に川が7本あり、そこをいかにクリアするかが、問題だった。1本はひざほどの深さだから歩いて渡れる。もう1本は、4mほどの川幅で堤防から飛び越せる。後5本は上流の橋を渡らざるをえない。近い所で上流300m、一番遠い所で1km上流にある。川幅は30mほどだが、深いのでわざわざ2km以上の遠回りをしなければならない。ここ2、3年で幸いにほぼ海岸線と平行して自転車専用道路ができていて以前より安全に歩けるようになった。

昨年は、3月にしてはとても珍しい雪の日で寒かったが今年はいい天気になることを願っている。東シナ海の雄大な景色を見ながら珍しい漂着物を見つけたり、友人や先生と語りながらひたすら歩く気分のよさが、疲れを吹き飛ばしてくれる。

11年間欠かさず参加しているが、1度たりとも歩いたことがない。プロデュサーはつらい。安全な実施と緊急事態に備えていつも車で松林に中を走り回っている。

鹿児島では、「西郷(せご)どんの遠行(えんこ)」というのがある。だから通常は「遠行」と呼んでいる。しかし、ここにきて問題が生じてきた。「えんこう」と言ってしまうと知らない人は別の「えんこう」を想像するらしい。「わたしの学校では、えんこうがあるんだよ」聞いた人は、必ず白い眼で視線を送ってくるらしい。「えんこ」としっかり発音しよう。


2002年02月19日(火) 危ないスポーツ、勢揃い

メダルが期待されていた種目でも入賞さえ困難な日本チームのソルトレークオリンピックだが、そろそろ終わりに近づいてきた。

冬のオリンピック種目をみると危険なものばかりでけがや死と隣り合わせのような気がする。もともとジャンプ競技は、罪人の死刑執行からはじまったといわれている。ある死刑囚が、うまく足から着地して刑を免れたことをヒントに始まったという俗説がある。今のジャンプ競技でもいきなりやれば、初心者なら絶対に死ぬと思う。
スキーのフリースタイルもすごい。みていると空中高く(20mほどに見える)飛び上がって5回転、3回ひねりとか、トランポリンや水泳の飛び込みでもできないことをやって着地する。しかもスキーの板をはいたまま回るから信じられない。

スケルトンとかいうソリ競技もただ自然に任せて氷の上を滑り落ちていく。遊園地にあるコースターは支えられているという安心感があるが、これは全くなく2分間ほどコントロールのほとんど利かないままに滑っていく。アイスホッケーも板の棒と固いゴム製のパックが自分の周りをすごいスピードで飛び回っている。

自分が、冬のオリンピックに挑戦するなら「カーリング」しかないだろう。


2002年02月18日(月) 県下一周駅伝

県下一周駅伝が、行われている。鹿児島市をスタートして5日間で県内を回って590kmをたすきをつないでくる、今年で49回目を迎える大会で年中行事の一つとなっている。1日目のゴールが故郷の加世田がゴールということで幼いときから毎年ゴール付近に陣取っていた。実家からゴール地点が100mということで「先頭が走ってきました」という宣伝カーが通ってからでも間に合っていた。

ある年にゴールの瞬間の新聞写真にしっかりと写っていて、それから「癖」になり、写真に写る場所を確保して立つようになった。4,5年は連続で成功した。小学時代はこんなに目立ちたがり屋だったにもかかわらず、今では新聞写真なんてなるべく写らないように行動するようになっている。特に悪いことをしているわけではないが、恥ずかしいやら、照れやらだろう。

そんな環境に育ったから、今でも新聞の結果で最初の目にはいるのが「川辺」チームの成績だ。一時期、「イケダパン」の企業チームがメンバーにいた頃は、優勝したりして楽しみだったが、今では過疎の影響を受けてCグループ争いをしている。鹿児島に住んでいるのだから「鹿児島」チームを応援すべきだろうが、全く目がいかない。幼い頃を過ごした場所が、心の中でも「ふるさと」になっているのだろう。


2002年02月16日(土) シギとハマグリと漁夫

ソルトレークオリンピックのスケート競技のショートトラックは、1周110mほどの小さなリンクで競技が行われる。しかもオープンコースで5人ほどが同時に滑るから、スピーディで面白い。思いがけないハプニングもよく起こる。強い選手が失格になったり、レースから目を離せない。

男子1000mで実に楽しいことが起こった。まず、準決勝、日本期待の寺尾選手が他人を押したということで失格した。3位につけていたが前の二人がドール寸前で転んだ、自動的に1位になった。2位は最後尾から他人と離れて滑っていた、オーストラリアの選手だった。このオーストラリアのブラッドバリー選手は、寺尾の失格で1位で決勝に進んだ。

さて、決勝レース。いつものように最後尾で滑っていた彼は、幸運にも決勝に進めた喜びを感じながら。ところが、最終周で前を行く4人が次々に転んだ。そしてまたしても1位で金メダルを獲得した。オーストラリアは冬季オリンピック初めての金メダルを獲得した。他人と争うことなく1位になったラッキーは、きっと彼の人柄をたたえたものだろう。スピードスケート500mのスタートでこけた優勝候補ウォザースプーン(カナダ)は1000mでもバランスを崩して13位に終わった。彼の行動を神様が見て、下した裁定なんだろうか?

明日の新聞は「漁夫の利」とでるだろうが、英語ではどんな言葉になって見出しを飾るのだろうか?


2002年02月15日(金) 技術の差

Windows98を使用していると画面の右上にある、最小化・元のサイズに戻す・閉じるなどのアイコンや戻る・進むなどのアイコンが文字化けして0・1などに変わってしまうことがある。同僚が「パソコンが壊れた」と言った。聞くとこの症状らしい。ウイルスに感染してしまったような感じがする。

パソコンを買って半年ほどのときにこの状態になり、心配したがサポートで簡単に直った。やり方は以下のようにすればいい。
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●操作手順
「ttfCache」ファイルの削除方法

1.Windows98を起動します。
2."Starting Windows98"のメッセージが表示されているときに【F8】キーを押します。
3."Startup Menu"の中から"Safe mode"を選択し起動します。
4.[エクスプローラ]を起動し、Windowsフォルダ(通常は C:\WINDOWS)の中にあるttfCacheファイルを削除します。
※ttfCacheファイルが見えない場合は、[エクスプローラ]-[表示]メニューの[オプション]-[表示]画面で、[ファイルの表示]を[すべてのファイルを表示]にしてください。
5.Windows98を再起動します。
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一度経験があると、他人に得意げに教えられる。技術というものはここ程度の差であることが多いが、とてつもなく差があるものもある。高校野球の選手を見たあとにプロの練習を見るとその違いは明らかである。ロッテのキャンプも終盤に入り、時間を作って鴨池球場まで出かけるのも楽しい。


2002年02月14日(木) 桜島ロードレース

明日はロードレース大会のため早起きしなければならない。市内は集団で走れる安全な場所がないので桜島まで出かけて溶岩グラウンドを発着点に実施している。桜島町はこのようなイベントに対してはとても積極的でサービスがいい。5台の車航送の無料、フェリー乗船料の3割引などありがたいサービスがある。

桜島町営フェリーは10分間隔で片道13分で鹿児島と桜島を結んでいる。もともとは桜島が大爆発を起こしたときの住民避難用の船であり、年に数回ほどその訓練に使われているが主としてフェリー事業を行い、町の財政を助けている。

県外から鹿児島を訪れる客が「桜島に人が住んでいるんだ」と一様に驚きの声を発する。世界有数の活火山のある場所に人が住んでいること自体が不思議なようだ。2、3日前に久しぶりに車に降灰があった。最近は山もおとなしく噴煙を多量に出している姿は見られない。これから春になり、北風が北東の風に変わると連日の降灰ということになりそうだが、静かであって欲しいと願っている。

ロードレースは自分で走るのは、いやなことだが、生徒が苦しむ姿を見るのは楽しい。自分とたたかっている必死な姿は、日ごろあまり見られないことだから新鮮味を感じるこの頃である。


2002年02月13日(水) イタリア版「雨」

TVのCMで聞き覚えのある曲が流れている。トヨタビッツのCMで1969年に大ヒットした「雨」(ジリオラ・チンクウェッティ)の曲だった。中3から高1の頃に流行したもので歌手はイタリア人、だから、はじめて聞いたイタリア語だったと思う。

4年前、イタリアを旅したときにこの時に聞いた以来のイタリア語を耳にした。もちろん理解できるわけがない。しかし、次に訪れたフランスで聞いたフランス語よりもすんなりと入ってきたように思う。日本人ガイドがバスの運転手と話している様子は今でもしっかりと耳に残っている。

ジリオラ・チンクウェッティは今でもイタリアで歌っているという情報を日本人ガイドに聞いた。カタカナで書いても読んでも2度同じ名前を表せないようなやっやこしい名前だったのでよく覚えている。音楽にそれほど興味はなかったが、さびしい下宿でラジオから流れてくるこの歌を自然と覚えていたのだろう。ほかにも「ナポリは恋人」「夢見る想い」というヒット曲があったと記憶している。

http://www.sunu-web.com/single-9/rain.ram


2002年02月12日(火) 500m滑走

スピードスケート500m、1回目が終わって期待の清水選手は2位だった。2ヶ月前まで腰痛で滑れない状態だったらしいが、よくここまで復活したものだ。2本滑って合計タイムで順位が決まるから、金メダルはかなり困難かもしれないが大健闘だと思う。

最終組で滑った優勝候補ジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)は、スタート直後に転倒する不運で棄権した。転倒といえばだいたい第4コーナーと決まっているが、スタート直後の転倒は、見たことがなかった。たぶん中学生の大会でもめったに起こらないことではないだろうか。オリンピックの本番でそれが優勝候補に起こるなんて「世の中は、いつ何時、何が起こるかわからない。起きてしまったらあきらめるしかない」という教訓を得たような気がする。

アイススケートのリンクは1周400m、陸上競技場と同じ距離だが、細長い感じでできている。テレビで見るとそんなに大きく見えないがけっこう大きいわけだ。細長いからコーナーの角度が大きくなり、遠心力との関係で外側に膨らみやすく、それを抑えるためには、スピードを落とすか内側への重心移動を強くしなければならない。ほんのわずかなミスでも転倒につながるわけだ。

このように微妙な技術を要求される競技で2大会連続のメダル獲得は大変なことに違いない。2日目の健闘を祈る。


2002年02月11日(月) ソルトレイク五輪

いつのまにか、冬季オリンピックが始まっていた。知らなかったわけではないが、今回はあまり期待していないからかもしれない。4年前の長野オリンピックは盛り上がって楽しかった。スピードスケートの短距離と国別のジャンプが期待持てるかな?

先日の大学同期会の時に水泳とスキーの実習のことが話題になった。東京より北から来た連中は、ほとんどスキーができる。しかし、水泳は苦手だった。東京より西の連中は逆だった。体育学部ということでスキーの実習と水泳の実習がある。上手な順に1名ほどの班を作る。鹿児島など南国の連中はほとんど16班以降の「初心者」グループでスキー板のつけ方から転び方から入り、プルークボーゲン程度で大苦労する。水泳も同様に班を作る。5kmの遠泳で締めくくる。50mをやっと泳げるものにとっては、死を覚悟するほどだったそうだ。そう言われると、スキー場の急斜面を上から見下ろすと、ほとんど90度に見えた。飛び降りの覚悟だった。下から見上げると、大した斜面ではないのだが・・・。実際は30度前後を急斜面というらしい。

ジュンプと滑降競技、それぞれの選手は、「あんな怖いことは絶対にできない、やる選手を尊敬する」とお互いの種目を言い合うそうだ。もちろん私は、どちらもできないが(やろうとも思わないが)、見ることはできる。これから夜更かしをして死の恐怖を味わっている選手を尊敬してみることにしよう。


2002年02月09日(土) 連休になると

4月から、公立の小中高校はすべて週休2日になる。詰め込み教育の反省やゆとりのある生活を期待しての制度であるが、これは表向きで本音は「先生の休日を確保するため」だろう。アンケートによると子供も親も5割以上はそう思っている。

確かに今の学校はすべてにゆとりがない。週休2日になると教科指導などはますますゆとりがなくなる。5日間で6日分を教えることになる。もちろん、学習指導要領が改訂されて教える量は少なくなっているものの学力の低下が懸念されている。日本の中学校の数学と理科は、今でもアメリカの半分の時間しか履修していない。

私立の場合は、事情が違う。完全週休2日になる学校は少ない。理数系は公立の倍の授業時数をやっていて休日も少ないとなると大学進学を考えるならば「公立より私立へ」という風潮がますます強くなると予想される。ネックは授業料の高さだろう。公立へ行って塾通いをするか私立に行くかの選択に迷う所だろう。

少子化で私立の将来はとても暗かった。ところが、今回の公立学校完全週休2日で進む道筋さえ誤らなければ、私立も生き残れる気がする。家のローンもあるし、あと17年はがんばって欲しい。

3連休と休みが続くと「何をやろうか」と考えなければならない。「趣味の少ない人はたいへんだろうなぁ」と思う。


2002年02月08日(金) あれから1年

明日から、3連休。去年のこの時期は、ハワイ旅行中だった。ついこの前のような気がするが、間違いなく1年過ぎている。そしてこの日は、「えひめ丸事件」の起こった日だった。

救助された9人の実習生のうち、8人がPTSD(心的外傷性ストレス障害)と診断され、睡眠障害、食欲不振などの症状が残っているらしい。5人が進路が決まっていない。多感な高校生の頃に心に残した深い傷は、そう簡単には治らないという例だろう。

慰霊碑の除幕式のために4人がホノルルに向かったが、これを「きっかけ」にしてはやく立ち直って欲しいものだ。多感な時期だからこそ、「きっかけ」次第では、180度転換してしまうこともできる年代だ。40を過ぎるとなかなかきっかけをつかめない。長年続けてきたことや習慣はそう簡単には、変えられないものだ。


2002年02月07日(木) 自己主張と謙虚さ

大分で起きた強盗殺人事件の犯人は、世話をしていた留学生だった。「恩をあだで返した」行為、と報道されていた。詳しい事情はわからないが、留学生5人が犯行を計画し殺害に及んだらしい。

ニュースを見ていると殺人事件の多さには閉口する。この世で最も尊いとされる人の命を簡単に奪う行為が多すぎる。「日本は世界で一番安全な国」と以前は言われ続けて、日本人はそれにプライドを持っていた。しかし、現代は全く様子が違う。家から一歩外に出ると危険がいっぱいだ。交通事故、殺人事件など怖い世の中になったものだ。

「謙虚さの欠如」が理由の一つにあげられないだろうか?「世の中で自分が一番偉い」「自分を中心に地球が回っている」という考えは、受験生が試験に挑戦するときやスポーツや芸術活動で大舞台に立つ前に周囲が贈る「激励の言葉」であったはずだ。これを取り違えて常にそのように思い込んでいる人間が増えたことは嘆かわしい。

一歩、外に出れば周囲の人は、すべて自分の師であり、謙っての言動が要求され、なごり?として日本語に謙譲語というのがあったはずだ。日本独特の「謙譲の美徳」は生きているにもかかわらず、街行く人の言動は必ずしもそうではない。

「おたくの奥さんは料理がお上手ですね」と言われても、御主人は、「そうなんですよ。とても上手で、プロの料理人のようです」とは言わない。「お子さんはよく勉強ができますね」と言われても、お母さんは、「ありがとうございます。本当に良い子です」とは言わない。普通は謙遜して、「いいえ、まだまだ下手です」とか「もう少し勉強してくれるといいんですが、、、」とか否定的なことを言う。ところが、口ではそう言っても、心の中では逆に思っている場合もあるが、言葉に出さなければ「謙譲の美徳」となってしまう。しかし、心と言葉が近くなりすぎたのか、禁を破ってしまうと「傲慢な人だ」ということでトラブルが発生するのだろう。

受験や試合では「謙譲の美徳」を捨てていいが、日本の文化としての「謙譲」「謙虚」を捨てるには早すぎる感がある。「人に学べ、人生の先輩に学べ」を忘れてはならないだろう。


2002年02月06日(水) ゴルフの効果

入試の振替代休の日、恒例のゴルフに出かけた。カシオワールドオープンが開かれる、いぶすきゴルフクラブでのラウンドだった。昨夜までの雨は、夜半過ぎには快晴へと変わり、雲ひとつない絶好の日よりだった。

ゴルフ場につくと駐車場にほとんど車がない。「あぁ、ここも平日はガラガラだ」と思いきや、中に入るとたくさんのゴルファーがいた。話している言葉は鹿児島弁ではない。親元のホテルが企画している「ゴルフパック」の客だ。1泊朝食つき、1ラウンド17,000円だ。ビジターで予約すると13,000円だから宿泊料が4,000円という計算になる。

俗っぽい話はこれくらいにして、ティーグラウンドから眺める開聞岳、東シナ海、長崎鼻の景色は絶景だ。景色にみとれてスコアは乱れっぱなしだった。スコアは、もうどうでもいい、この景色と春うららかな気候を味わうだけで出費も痛くない気がする。「ゴルフ場を歩くだけで3,000円」と言った先輩がいた。どんな豪華なホテルに宿泊しても寝てしまえばどこでも同じ、どんな高級な車に乗っても目的地に着くのは同じ。たとえは悪いが、ストレス解消、心の落ち着き、適度な運動などお金に変えられない何かがあるような気がする。


2002年02月05日(火) シャンプーとリンスの違い

お風呂に入って、髪を洗う。冬場は空気が乾燥していて髪がぱさぱさになっているから、シャンプーをすると気持ちがいい。子供の頃はシャンプーはなくてすべてを石鹸で洗っていた記憶がある。

最近は、シャンプーだけでなくリンスやトリートメント、ヘアーコンディショナーなど1種類ではなく、いろいろと風呂場に置いてある。しかも4人家族なら4種類のそれがあるから、ボトルの乱立となっている。

髪を洗い始めて、頭にシャンプーの泡がいっぱいあり、上から湯をかけて流すと目は閉じているために周囲は見えない。そこで次のボトルを探す行為に移る。2回目のシャンプー、リンスと目的は違っても手を伸ばして使いたいボトルを手探りでつかもうとする。乱立しているためなかなか目的に達しない。バタバタとボトルを倒したりしてただでさえ他人に見せられない場所なのにそんな格好はもっと見せたくない。

こんな経験から生まれたのが、ボトルの側面のギザギザ模様らしい。シャンプーのボトルには必ず印がある。リンスと同じ形で同じ大きさのボトルであってもリンスとの違いは触っただけでわかる。目の不自由な人への配慮も進み、点字や点字ブロックなど世の中には工夫がされている。500円硬貨やお札にも判別文字や記号がついている。その状況にならないとわからずじまいということが、かなりあふれている。その立場にたって物事を考えることが、アイディアやプランの成功につながるのだろう。


2002年02月04日(月) H2A2号機

節分・立春と暦の上では、春にどんどん近づいてきた。夕刊にはつくしの写真が掲載されて南国鹿児島は春の足音が聞こえてきた。種子島からH2Aロケットが発射され、「ロケットについては成功した」と発表されたが、搭載した2基の衛星のうち1基が分離を確認できなかったらしい。

H2Aの開発費が1200億円、1機の打上げコストが85億円、順調に衛星となったMDSIが57億円、確認できなかったDASHが8億円と巨額な費用がかかるロケット事業だから、失敗したら大きな損失だし、事業は国際衛星市場への参入へ信頼度を得るために失敗は許されない。

ところで大きな疑問がある。国際衛星市場なる商売が成り立つのだろうかということだ。先進国は、独自にロケット事業を進めており、他国に衛星の打上げを依頼する必要はない。では、依頼する国はいくらほどあるのだろうか?資金が乏しいから他国にお願いする。日本の政府は、首相が外遊するたびに多くの国に資金援助を申し出てくる。自国の借金がいかほどあるのかをすっかり忘れて気前がいい。結局、外国からの衛星打ち上げ依頼も日本が援助している国からではないのだろうか。

スペースシャトルから衛星を軌道に乗せるのが最も確実だ。それよりも安い値段で打ち上げられたらアメリカから依頼があるかもしれない。ただ、失敗したら大損になってしまう。


2002年02月02日(土) 02,02,02

2002年2月2日、数字の並びが見事な一日だった。朝から冷たい雨が降り続き、あすの高等部入試の準備に追われた。

さて、「冷たい雨」があるなら「暖かい雨」もあるはずだと思って調べてみた。
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雨には,暖かい雨(warm rain)と冷たい雨(cold rain)の2種類があります.この2種類を知っていた人は通です.この2種類の雨のうち日本付近(中緯度)で降るものは,冷たい雨がほとんどなのです.では,冷たい雨と暖かい雨の違いは一体何なのでしょうか?そのことについて説明していきたいと思います.

 冷たい雨では,雲の中に水滴と氷晶とが混ざり合っていて,水滴から蒸発した水蒸気が氷晶に昇華して氷晶が成長していきます.その氷晶が落下するとき,とけて降ったものが冷たい雨です.溶けずに降ってくると,雪となるわけです.簡単にいうと,上空で氷となったものが,地上におちてくるとき溶けて雨になるということなのです.

 次に,暖かい雨ですが,この雨は雲の中に氷晶が存在しません.つまり,水滴が落下のとき他の水滴を捕まえ,成長したものがこの時の雨です.
http://www.asa.hokkyodai.ac.jp/research/staff/wada/std/Hamaya/ame.html
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あすは、天気も回復して暖かくなるようだ。明日から3日間、休日返上の入試業務、「暖かい涙」を受験生が流してくれたらいいのになぁ。


2002年02月01日(金) 0.7倍

「年齢×0.7=現代人の精神年齢」という説があるようだ。20歳なら14歳、60歳なら42歳ということになる。保護者同伴の成人式、荒れる成人式。定年後も元気な老人達。人生50年が人生80年に平均寿命が延び、高齢化社会がますます懸念される現代である。

「元服」を由来にする「立志式」が14歳を対象に行われる学校や地域がある。武家社会においては、14歳を子供から大人への分岐点と考えていた。今の14歳とは比べものにならない。14歳から大人とすると心配が多い。20歳でもあんなことだから、現代人の精神年齢は7掛けが妥当のような気がする。

60歳定年という流れが、定年延長に傾いていた。ところが、長引く不況で定年をひき下げる動きが見られる。高齢化社会への進行に逆行する動きであり、定年後が心配になってくる。

33歳の自分は働き盛りであり、実際にやらなければならないことも多い。1月はハードスケジュールだった。2月も3月も忙しくなりそうだ。がんばろう。


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