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流れ星 2006年12月16日(土)

君がもしも
僕の闇に溺れるなら
それを僕は
幸福 と呼べるのだろうか

明日もまた君は泣き
その次の日も君は泣き
常々に常々に
僕は祈りを捧げて
そうして君よりも泣いてしまうだろう

君はきっと
自由を持って僕に飛び込み
銃を持って誰かを打ち抜く

僕は
幸福 を呼べるのだろうか

二人いっしょに後ろを振り向いてしまうにちがいない

僕は流線形に飛び立って
君の銃を隠そう

君が君を殺す前に
僕は僕から逃げよう
僕の気持ちを
隠そう




黒い月、満ちる沼 2006年12月02日(土)

泥のような目の沼に
君をさらおうとした私を許して

黒い月が浮かんだあの日
君は眩しそうに笑った
私は、

鋭く尖ったこの指先で
私はたくさんを傷つけた
そうしてこれからも

君がいなくならないように
君がしんでしまわないように
どうすればいいかなんてわかっていて
そうしたくないとわかっていて

溺れる前にナイフをたてろ

私が君から離れられたら
楽になれるのになあ





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熊野
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