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あのころ 2004年03月29日(月)

いたずらばかりしていた。

だれひとりのものではなかった。

なにもしらんかった。

それはおとこのしょうこで
それはおんなのしょうこだった。

なにもしらんかった。

おいかけっこしてた。

あのころしかなかった。




心象 2004年03月26日(金)

目の前の色を
とても正確に
言い当てるということ

人間みたいな色をしている

今 ここが
真っ赤に染まったとしても
なにも なにも
違和感も
ない

槍をこの場に
ぶっ立てて
地面を殺せるなら
空を殺せるなら
あっちまで 貫通するなら

生きている
みたいな色をしている

涙の色は
とうめい
というのですか

死んでいる
みたいな色をしている

くり返したことを
口の中で反芻する

よかったですか
わるかったですか

人間みたいな色をしている




トニー。トニー?覚えてますか。 2004年03月08日(月)

トニーという男が好きだった。

私がトニーと呼んでいたわけじゃないけど
2人か3人
そう呼んでいた人がいたから
私は心の中で
トニーと呼んだ。

私はトニーが好きだったから
トニーが泣いていれば
助けたいと思っていた。

でもトニーが泣いたとき
そばにいたのは
私じゃなかった。

知ってる。
トニーは友達と仲良し。

そんなこと思ってるのも
私だけなのかしら。

トニーが好きだった。
笑ってるトニーも好きだった。
ちょっと歌って
はにかんだトニーも好きだった。

馬鹿みたいだけど。
私はトニーが好きだった。

私に話しかけてくれたトニー。
思い出せば
1度しかなかったのかな。

肩を叩かれた。
ふわりふわりと。
あれは私に笑いかけたんだよね。
トニー。

トニーという男が好きだった。

何も言わずに私たちは別々になった。
さよならを言えるはずの日に
トニーは姿を見せなかった。

トニー。
泣かないで。
トニー。

どこかへいってしまう。

トニー。

今でも思い出す。
今でもトニーを好きなのかしら。

会いたい
のかもしれない。




笑った。 2004年03月03日(水)

思ったより 馬鹿みたいに笑う
ニカニカ
いや ニヤリ?
ニコニコ ではないな

新しい時間は
何かを壊す
別に 考えごとをするわけでもないのに

普通のことを忘れて
異質なことを覚えてゆく

振り返ったら
たぶん 適応できない自分がいて
泣けるわけではないし
怒りがあるわけでもないけど
あれって どうだったっけ
なんてね

空気が澄んでゆく

明日になれば また違うこと
明後日になれば また違うこと
なんでもないように 過ごして
過ごして 過ごしてゆく
それがいいと思う

別段 苦しくもない

ただ
なんとなく 悩みがあるんだ
って そういう風

だから 笑っとけ
だから ニヤリ

馬鹿みたいに 笑った





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熊野ポーラ
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