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漫画関連ファイル


2005年04月28日(木)
中村春菊『純情ロマンチカ』第五巻

いや、このシリーズ好きなんですよ。五巻も楽しかったなあ。本編は、うさぎさんのお兄さんが出てきて嵐の予感で終わって、この巻の大半は『純情テロリスト』が占めています。宮城教授のお話。ロマンチカとエゴイストとテロリストの三本のシリーズが『純情ロマンチカ』のタイトルのコミックスに入っていて、うさぎさんの書く妄想小説がルビー文庫で『純愛ロマンチカ』として二冊出ているという、複雑な構成でございます。ストーリーはそんなに目新しくないように思えるんだけれど、切り口がなんか新鮮。かっこいいんだなあ。微妙にショタみたいな気もするんですが、高校生だからいいか・・・優しいんだけれど、ちょっと強引な攻めというのがポイントかもしれません。


2005年04月12日(火)
小笠原宇紀『熱情のヴィルトゥオーソ』

ドラマCDを聞き始めてから、いろいろなレビューサイトを読んで、評判の良さそうなものを聞いている。声優さんでCDを選んだりするようになった。そうすると、今まで知らなかった作品を知ることになる。CDから原作に行って、同じ作家さんの本を買う。イラストの気に入った絵描きさんの名前を覚える。そうして本屋に行くと、見覚えのある名前が増えていることに気がつく。この本もそうやって見つけた。小笠原宇紀さんは剛さんの『ライオンを抱いて』や『最速ラヴァーズ』にイラストを描いている人で、優しい顔立ちの絵を描く人だ。漫画を描いているとは知らなかった。イラストが気に入っても、漫画として画面が動き始めると違和感を感じる場合もあるが、この人の場合、イメージそのままのコマ運びだった。そして絵の印象よりずっと大胆な描写があったりする。二人のピアニストが、一度はあきらめた音楽をもう一度取り戻すお話。夜のイメージなので、ハーフトーンの画面が続く。どこか将英と志宣を思い出させるふたりなので、読んでいてうれしい。作者のHPのイラストを見ると、結構イタイ描写のものが多い。そのへんのバランスが上手くいけばいいけれど。

http://l-graph.air-nifty.com/sakuhin/



2005年04月08日(金)
ガラス玉

岡田史子さんが亡くなったそうです。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_536e_1.html
私にとって岡田さんは、萩尾さんの『まんがABC』で紹介された、萩尾さんが好きだと言う漫画家さんでした。当時出版されたサンコミックスを数冊買ってみたものの、中高生の頃の私には理解の外だったので。阿修羅王のお話が好きでした。そして何ともいえない描線が。今読んだらまた違う感想が書けるでしょうか。



2005年04月02日(土)
石原理『あふれそうなプール』

最近読んだ本に石原さんのイラストがついてることが多くて、久しぶりに『あふれそうなプール』を読みたくなりました。今、手もとにないのでブックオフで立ち読みしてきました。初めて読んだのはもう四年も前。すっかり話を忘れていたので驚いた。初読のように面白かったです。入谷も木津も春日もかっこいいなあ。そして一筋縄でいかない人と人の関係を描いて、こんなに面白い。四年前、BLの小説もマンガも全く読んだことがなく、とりあえず読んでみようとまとめて読んだことがあったんですが、今読み直したら、そのときの読みは浅かったなと思います。今だって全体像を把握してるわけじゃないけれど。たとえば石原さんのマンガは、それまでイラストを描かれた小説の影響を色濃く反映してる。『あふれそうなプール』は花郎さんの作品を読んでから読むと、いろんなことを思い出します。流れの中からひとつの作品を取り出してそれだけ読んで味わうこともできるけれど、周辺情報を得てから読むともっと面白い。なんでもそうだけれど。いつもそういう読み方ができるわけではないけれど。