久しぶりに森脇さんの『ブルームーン』を引っ張り出して ぱらぱらと見ているうちに結局全部読んでしまった。 読んでいて、心の中に染み込んでくるような せつない、きれいなお話だということに 初めて気がついた。
連載中も読んでいたし、コミックスを集めた時も読んだはずなのに 全然わかっていなかったんだな。 いったいどうして今回はこんなにすんなり入ってくるんだろう。
英一も英二もお互いが必要で、それこそ 一つの魂をふたつに分けたような存在なのに 一緒にいたらお互いをだめにする。 傷つけたり傷つけられたりしながら、 離れられないふたりが、ゆっくりと大人になっていく。
プチフラワーに連載されていたのは1986年。 15年もたっているとは思えない新しさ。 じつは、友人達にボーイズの本をまとめて回覧するにあたって、 ルーツというべき少女まんが作品をいくつか入れようと思って 『グリーンカーネーション』や『バナナブレッドのプディング』やこの本を 読み返してみたのだけれど・・・・ いやいや、まるで宝石のようにその輝きは全然色あせていないのでした。 ほんとうにほんとうによき時代を私達は過ごしてきたのでした。
blue moony green tea dream http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5082/
|