バビロンまで何マイル?
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2009年01月14日(水) ラースと、その彼女

久々に相方が来た。ので昨日見かけたこの映画に誘ってみました。
リアルドール(←18禁)に関しては私たちの間で常々話題に上るところだったし(どんな話してんだw)、私自身も最近、性風俗に関心を持つようになり、こんな本を読んだばかりだったので、ある日突然、リアルドールがある人物にとっての「大事な女性」として市井の人々の前に現れたら?というシチュエーションに興味があった訳です。

人付き合いが苦手だけど、街の人々には好意を持たれているラースが、兄夫婦に「彼女だ」と会わせたのはリアルドールのビアンカ。日本人から見るとちょっとケバい。
( ゚д゚) ポカーソ としている兄夫婦を尻目に、何の屈託もなくビアンカを町中に連れ出すラースを気味悪がって見ていた街の人たちも、そして兄夫婦たちもちょっとずつ変わり出していく。
最初、兄嫁の「一人でいたい人なんていないのよ」という台詞で「うぜー」とか思っていたんですが、結局は兄嫁のおせっかいがきっかけになって、ラース自身も変わっていくと言う話。

少々おとぎ話風な感じがしないでもないですが、ビアンカを触媒としてあぶり出されていくラースの心情はよく分かる。キワモノではない、良質のドラマだなあと思ったです。


ついでに私が参考にしている映画評論→超映画批評


観た後の感想はそれぞれ違っていて、私は「こーいうことには女性の方が適応力あるんだな(´Д`)」とか思っていたんだけど、相方は「ビアンカがハンディキャップのある人や、より弱いもののメタファーなのでは?」とか、「ラースが例えば日本の『キモヲタ』で、ビアンカが空気人形だったらあんないい話になるのか?」なんてことを考えていたそうな。

日本と言う国は、元々は「異質なもの」に寛容なところがあったはずなんだけれど、この映画を観てみると、それは宗教上の場合だけのことで(神道という宗教は、そういう意味ではものすごく振れ幅が広い)、実際にはこういう請願はさすがの2ちゃんねるでも鼻で笑われていたのを見ると、意外と許容量は小さいのかもな、なんてことを思いつつ、帰りに「女装と日本人(三橋順子)」を購入、読みながら帰宅。


<<今日のひとこと>>
(´Д`).。oO(でもさすがに二次元と結婚するのはなぁ…ファンが多いと重婚になるし)


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