黒ラブ日記








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2004年07月31日(土) 第341話 では行って来ます

明日から3日間田舎に帰ります。

たまには那須じゃない所に行きたいが、これも親孝行。
首を長くしてちびたに会えるのを楽しみにしてる母に孫の顔を見せてきます。

ノアが家族になる前は実家に寝泊りしていたんだけど、母はわたし達がいる間中気を使ってもてなそうとするので、私たちが帰った後は毎回ぐったりしていたらしい。(弟がこっそり教えてくれた)

母は大病を患った身なので、それ以来、疲れさせないように私たちはいつも貸し別荘に泊まって日中だけ母と一緒に過ごしている。

母も愛犬のペコ(マルチーズ)がひたすらノアに向かってガウガウ言うのを聞かなくてすむので、気が休まるらしい。

私「ノアはペコちゃんに吠えられても噛まれても怒らないよ?」

母「そうだけど・・・。でもやっぱり犬だもの。そのうち堪忍袋の緒が切れてガブ!っとやるかもしれないじゃない。

  あんな大きいノアに噛まれたら即死しちゃうもの。
  まあ、ノアちゃんから見たら、ペコなんて騒いだところでそこら辺のイナゴみたいな物かも知れないけど。」


私「・・・・・・・・・・・・・・。」


母よ、その例えはいまいちだ。

イナゴなら出会って3秒で食ってるよ。




前回も冷たい雪解け水で泳ぎまくってきたノア。
今回も綺麗な水で泳がせてこようと思う。

ただこの暑さ。
避暑地といえども今年は暑いらしい。

牛がいっぱいいるところならではの「アブ」が怖い。
水が綺麗なところならではの「ブヨ」が怖い。

たまに大発生する年があるんですよ。
どうぞこれらの虫に出会いませんように。
刺されませんように。

色の真っ黒なノアは、アブに出会うとしつこく追い回される。
人間も黒い服を着ていると熊と間違えられて狙われるというが、ほんとに狙われる。

まだ1度も刺されたことはないけど、今年も無事に刺されないで帰れますように。

では行って来ます。


あ!そうそう。。。

今回こそは半泣きでノアを探し回らなくても済むように気をつけようと思います。^^;






2004年07月29日(木) 第340話 相性なんだろうけど

最近公園でよく出会うようになったオス犬がいる。
黒い体に不思議な感じの白い毛の模様。
華奢で立ち耳。
ノアより一回り小柄で、体重はノアより10キロは軽いはず。

何十メートルも先からノアを見つけてはピタリと立ち止まって
「ピィピィピィー」
と、オス犬独特の鼻の鳴らし方をする。

ノアがいい匂いの時期ならともかく、全くなんでもないときにそんな風に鼻を鳴らすオス犬は少ない。知り合いの犬の中でも4〜5頭くらいか。


そんな風に鼻を鳴らされても、ノアが相手に興味を示すとは限らない。
完全に無視したり、近寄られても
(しつこく匂いを嗅がないでよ)
と露骨に嫌がることも結構ある。
気の小さい私は恐縮しまくり。

なのに、この犬の場合はノアも尻尾を振って愛想良く近寄っていく。
あれれ?
ノア、お前はがっちりとした大型のオスが好きだったんじゃ?

あまり見かけない不思議な白い毛の模様なので
「何歳なんですか?」
と尋ねたら12歳だそうで。
白い毛は模様ではなくて、「しらがなのよー」だそうで。

12才・・・
人間で言ったら60代半ばですか・・・。

60代半ばで30歳ほどのノアにご執心。
そしてノアもその老犬がお気に入り。
私にはわからない何かが2匹の間にあるのね。。。

それにしても、ノアはほんとに熟年犬が好きだなあ。

近所の2歳半(人間の26才くらい)のピチピチした黒ラブの男の子に『ノアちゃん大好きビーム』を振りまかれても
(そばにこないでよ!匂い嗅がないでよ!)
と怒るのに、12歳のこの犬に対しては、顔の前まで低い姿勢で近寄り、頭を丸くして目を細めて
(よろしくぅ)
とひっくり返っておなかを見せたりする。

以前ノアが夢中だったシベリアンハスキーも、確か10歳をすぎて(人間の50後半)いたっけ。
彼らの何がノアを惹きつけるんだか。


もしこれが野性の世界であったなら、ノアの子犬の父親になったとしても獲物をちゃんと持ち帰れるのかなあ?
年を取りすぎてるってことはないのかな?

『家族を養い、敵から守ってくれる能力』のあるオス犬がモテるんだとばかり思っていたけど。

そんな単純な理由だけでは決まらないんだねぇ。


なんにせよ何か惹かれる理由があるに違いない。
それが相性といわれるものなんだろうけど。



2004年07月27日(火) 第339話 どうしたらいいのか

友人が、例の犬に噛まれた。

愛犬を連れて散歩していたら、例の噛み癖のある犬が脱走していて襲ってきたので、彼女は自分の犬を抱え上げた。

そしたら「犬を下ろせ」と言うように飛びついてきて、彼女のお尻を噛んだ。
彼女は、年を取った自分の犬が噛まれるぐらいなら、と噛まれても抱えたまま下ろさなかった。もし襲われたのが私で、ノアを抱っこできるものなら私もそうしていたと思う。

で、警察にも保健所にも通報したけれど、今回も特別な措置は無し。
 
保健所では「(その犬に関して)平成9年からその手の訴えが出てる」といいながらも、受付者である自分がその現場を見ているわけではないので、片方の言うことだけを聞いて動くことは出来ないというようなことを言ったらしい。


確か、過去の判例では、犬が飛びついて老女が転倒骨折した場合、飼い主が責任を取らされていたはず。
裁判を起こさないと、なにも出来ないのかな。

飼い主本人には、もちろん何を言っても無駄なわけで。
しばらくは逃げ出さないように気をつけるだろうけど、また同じことを繰り返すだろう。

子供が噛まれたり、死人が出れば動くんだろうか。
新聞やテレビが取り上げれば、もっと具体的な措置がとられるんだろうか。

噛んだ犬の家から我が家は徒歩2分。
噛むのはもっぱらオスらしいので、ノアは幸い噛まれていないけど、メスのほうが脱走した場合は、散歩中のノアとどんな騒動が起きるのか。

友人のシェルティは、今回の騒動が深く堪えたらしく、噛まれた場所の近くに来ると、足がすくんで歩けなくなり、彼女は仕方なくそのあたりに来ると抱っこして歩いていた。
噛まれた友人の家は、噛んだ犬の家から徒歩3分だ。
つまり自分の家の周りが怖くて仕方ないという、可哀想な状況だ。


どこにどうやって訴えたら、怖い思いをせずに犬と歩けるんだろう。

一番の問題は、じゃ、具体的にどうして欲しいのか、ということだ。
犬ではなく、飼い主に責任があるわけで。
あの犬を処分しろとは誰も言ってないし思ってないと思う。
(思ってる人もいるのかな・・・)

噛まれた人が全員、犬を飼っている人だから大事(おおごと)になってないんだと思う。これが犬とは無関係な人間が噛まれてたらただでは済むまい。


「犬と暮らす」って、もっと幸せなことだったはず。
たった一人のいい加減な人のために、たくさんの犬や人が不幸な思いをしてるこの理不尽さ。

怒りよりも哀しさのほうが先に立つ。



2004年07月25日(日) 第338話 真意は謎

夕べは寝苦しくて エアコンをつけたり消したり、窓を開けたり閉めたりしていた。

そのたびにノアが駆けつけてきて、目をキラキラさせて見つめるのが切ないやら面倒やら。

期待されるというのはつらいものだ。私も息子には期待はしないでおこう。

ノアの期待は
『早めにご飯くれるの?』か、『早いけど、お散歩の時間?』のどっちかだから

「お母さんは眠いから。起こしたら本気で怒るよ。」
と低い声で目を見て話しかけておいた。

ちょっとかわいそうな気もしたが、私の気持ちは伝わったようだ。

「キラキラお目目」を「寂しげなまなざし」に変えてうずくまるノアだった。

しかし4時半ごろだったか、湿度が高くて再びエアコンを入れて横になった私に近寄ってきたノアは、



ガツッ!!!


私の頭に1発頭突きをかまして尻尾を振りながら静かに出窓へと去っていった。

新たな甘えかたなのか、腹いせの攻撃技なのか、いまいち真意は謎だった。

首根っこ捕まえて「痛いだろ!コラ!」と叱ればよかったのだが、眠くて眠くて、「うぅ」と頭を抱えてうめくだけで終わってしまった。

次回この技をかけられたときには、反撃しておかなくては。



2004年07月23日(金) 第337話 ノアちん三面相

ノアの横たわった画像を撮ろうとカメラを構えていたら、リビングの出窓の外で、砂利を踏みしめる音が。



ごうるるるる・・・がああううるうううう・・・・
(だれかあたしの縄張りにいるのかい?)


音だけ聞けば密林の虎。



そしたら夫が出窓の外から顔を出して
「誰だ?ご主人様に向かって唸ってるのは?」
と、わざと怒ったように言ったんですよ。




(ありゃ!、お父さんでしたか!間違えちゃったよ!)


とっても恐縮しているふうなのに、エアコンの風が当たるところから一歩も動かず、その場で謝ってるのは、これいかに。




そして



そして




それまで私がカメラを向けていても知らん顔だったノアが、急にこっちを向いてね・・・










(てへ。間違えてお父さんにうなっちゃったよ。)





そのお間抜けな表情が撮影できて、私は嬉しいよ。



2004年07月21日(水) 第336話 一目ぼれの首輪、注文しました

今まで犬グッズにお金をつぎ込むのは、どうも「ためらい」があったあったんですよ。
犬用のおしゃれなネックレスしてる犬とか、かわいい服とか着てるのを見るとね、とある場面を思い出すの。

広い公園で開かれてるドッグショー。
最高のコンディションで連れてこられた犬たち。

ある犬はブラッシングされ続け、ある犬は白い毛皮に白い粉をかけて磨かれ。
なんか独特の空気が漂っててねえ。
わたし、すごく引いたんですよ。
そこに居合わせた人たちが、バブル時代だったこともあって、服装やら装身具やらがねえ、アレだったんですよ。

ショーを見に来てる人たちが連れてる犬も、それはもう着飾っててアレだったし。


(うわー、なんか・・・アレだわー)みたいな。


で、私の中では犬が身につける物にお金をかけるのは鬼門だったんですよ。
首輪もホームセンターの1700円の皮の首輪。
ずっとこれを使い続けて4本目。

でもね、夕べ、何気なく見てた広告の画像に目が釘付け。
赤い皮の首輪なんだけど、色が!色が!
金属部分のメッキの具合が!

一目ぼれした首輪はここ→【一目ぼれはこれ!

で、初めて買っちゃったよぅ。
ノアは真っ黒だから、かわいい小花柄とか似合わないのよ。
似合わないって言うか下品に見える。

こんな感じの質のよさそうな皮とクロームメッキの首輪、欲しかったんだああ。
4才の誕生日プレゼントってことで。
今年は買っておいた牛スネ肉、わたしが買い物に行くのが面倒だった夜にカレーにアレしちゃったし。
(ノアはそりゃ、肉を希望!!に決まってるんだけど)

あー楽しみだなあ。
この首輪つけたら、少しは上品に見えるかなー。
ちょっとは利口そうに見えるかなー。

ナチュラルっていうのも欲しかったんだけど、とりあえず「マットレッド」を買いました。
早く届くといいなあ。へっへっへ。



2004年07月19日(月) 第335話 魅惑の園

今朝、少し寝坊して6時ごろ散歩に行きました。

夕べまで2日連続で夏祭りがあったことを忘れて、大きい公園に行ってしまいました。
あたりに散乱するたくさんのごみ。

子犬時代はそんなものが落ちてたら、それこそ1個1個チェックしてたノアですが、今はさすがに知らん顔。
。。。知らん顔。。。。のはずだったんだけど。。。。

(ああっ!ジャガバタがっ!)とか
(焼き鳥がっ!)とか
(スピンがっ!)とか
(焼きそばのかけらがっ!)とか
(フランクフルトがっ!)とか・・・

そりゃもう大騒ぎでした。(汗)

あっちこっちに落ちてる夕べの残骸に夢中で飛びつこうとするノアを
「だめ!」「食べない!」などと叱りつけながら歩いてたら
ノアの大好きなミック君に会いました。

大喜びで駆けつけ、くつろいでいるミック君にご挨拶。

ミック君は1時間ほどもこうやって外の空気を楽しむんだとか。
しかし私はちびたを起こして野球に送り出さねばならない身の上。
早々に別れを告げて帰ろうとしました。

(やだー!やだー!)
おいしい匂いとミック君といういいものが2つも揃った公園から帰りたくないノア。
いきなり土埃のなかで仰向けにひっくり返りました。
(帰んないも〜ん・・・)
ミック君のお母さん、大笑い。
「ノアちゃんがそんなふうに駄々こねるの、初めて見たわ。」

仰向けになって背中を土ぼこりにグリグリとこすりつけ、リードを引っ張るとウナギのように身をくねらせて起きるまいとします。
「なにやってんの。洗わなきゃならないじゃないの!」
などと話しかけてる間は起きませんでしたが

「・・・・いい加減にしなさい、帰るよ。」
時間がなくなって本気になって怒り出した私が低い声でつぶやくと
シュタッ!と起き上がり、歩き出すノア。

声の調子で様子を見てたね?こいつめ。

歩き出したノアは、顔といわず体といわず、黄な粉餅状態。
顔なんか黄色い埃でくま取りされて、ハスキーみたいな顔になってるし。
すれ違う犬仲間に、気の毒に、という顔で見送られながら帰ってきました。


公園、きれいに掃除してくれるといいなあ。
あれじゃ串やビンのかけらが怖くて散歩にいけないなあ。

ノアにとってはおいしい匂いに満ちた魅惑の園だけど、
危なくて連れて行けやしない。
・・・・あ、これは「拾い食いはしない」というしつけが出来てないせいなんだけどね。(汗)



2004年07月16日(金) 第334話 4歳

今日、ノアは4歳になりました。
4年前の8月16日に我が家にやってきたとき、
体重は2700グラムでした。

あまりの小ささに驚いたり
そんな早くに手放させてしまったことを後悔したり。

今日4歳になり、
体重は26キロとなり、
暑さで歩くのを嫌がるために
おっぱいは「だっちゅーの」となり(涙)

ただいまエアコンの風が当たるところで
「はひーはひー」
と散歩の疲れを癒しています。

今夜はね、年に1度の牛生肉の日だったの。

なのにね だめになっちゃった。
ちびたがね
おやつのフローズンヨーグルトを脚を伸ばして座った腿にのせて
ちびりちびりと食べてたらね

ノアがにじり寄って
じりじり近づいて
ちびたの口元を覗き込んで
ついつい
ヨダレを垂らしちゃったの

濃いぃヨダレは糸を引いて
つーってカップに入っちゃったんだって

ちびた、さすがに食欲無くなって
ほとんど1カップ
ノアに渡しちゃったんだって(涙)

甘いものは禁止させてるのに。
あれほど言ってるのに。

「じゃあ捨てろって言うの?あんなにおいしいアイスを!」
「捨てなさいよ」
「食べ物が無駄になるじゃん!」
「ノアの健康のほうが大事でしょう」
「食べ物無駄にしちゃいけないんだもん!」
「だーかーらー・・・」

そんなこんながありましてね
今夜の生牛肉は明日に持ち越しとなりました。

ああ・・・・・

ああ・・・・・

子供も犬も思い道理になりゃしねー。。。。



何はともあれ、4歳になりました。
無事にここまで生きてくれました。

これからも元気で長生きして欲しいです。

ノア、お誕生日おめでとう。



2004年07月15日(木) 第333話 スーパーで待ちぼうけ

またまた「兄ちゃんVSノア」の話で恐縮なんですが。

先週の夜、買い物をぐずぐず遅らせていた私が
「しかたない、買い物行って来るか・・」
と腰を上げたところ、長男が
「ノアの散歩をかねて公園に行くからスーパーまで乗せてください。」
と言ったんですよ。
スポーツドリンクを飲みながら散歩したかったらしい。

ノアは話がわかったらしく、自分でリード咥えてきて
「ふんがっ!ふんがっ!」
とやる気満々で私のところに来ました。

首輪をつけてリードをつけて2人と1匹で車に乗り込みスーパーへ。
駐車場で全員降りて私は店内へ。
長男は外の自動販売機でペットボトルを買って近くの公園へ・・・。

長男に引っ張られて公園に向かっているときに、ノアが
(おかーさんは??おかーさんは行かないの?)
と言うように私を振り返りながらすごく慌ててたのね。
 
「ばいばい」とノアに手を振って買い物をして、そのまま家に帰ったんだけど。。。
またしても長男がなかなか帰ってこない。
またなんかあったのねーと、仕方なく車でいそうな道を見回ったら
スーパーの駐車場で座り込む黒ラブと途方にくれる少年が一人。(涙)

私「携帯は必需品だね。。。」
長男「もう・・・こいつはね・・・我が家の犬じゃないんだよ。お母さんの犬なんだよ。」(怒)
ノア「ハッハッハッハッハ!!」尻尾フリフリ(会えましたな、おかあさん)

長男ほとほと嫌気がさした模様。

私と別れた後、ノアは公園でトイレだけを済ませると、長男を引きずるようにしてスーパーに戻り、店の中に入ろうとしたそうな。

慌てて引っぱり戻した長男が
「お母さんはおうちだよ。おうちに帰ろうね。」
と語りかけるも、
ノアは私が車をとめた奥のスペースに何度も行って周辺を慌てて見回し

(おかあさんが!!おかあさんがいない!!)
と何度もぐるぐる歩き回り、また店の中に乱入しようとし、
息子に引きずられても、また駐車場に戻り、を繰り返したそうな。
挙句の果てに駐車場の私の車を停めた場所からてこでも動かなくなったそうな。

「君の体格と力なら、ノアを連れてこれるでしょうが。」
「無理だよ。ぐったり力を抜いて横たわっちゃうんだよ?」
「上に向かってリードを引っ張ってだね・・・」
「あー無理無理。それ、お母さんしか使えない技だから。」

(ノアもノアだがお前もお前じゃ!情けない)←心の叫び

最初からお兄ちゃんと二人きりだと、そこそこ言うことを聞いて大人しく散歩するんだけど。
ああいう状況で私と別れるって言う経験は、そういえばしたことなかったなあ。
「ばいばい」なんていってた私に捨てられるとでも思ったのか?


ノアはどんな気持ちで駐車場で待ち続けたんだか。
(ここにいればお母さんに会える)
と思い込んでたんだろうか。

渋谷の忠犬ハチ公じゃあるまいし・・・。



2004年07月13日(火) 第332話 枕

犬って枕をしますよね。
それも家族の匂いがする物を選んで枕にしますよね。
なんにも無いときは自分の腕を枕にするけど。

昼寝しているとき、ノアはその辺に子供たちが脱いで放置している服を持ってきて、寝床を作るように脚でかき集め、そこに顔を載せて寝る。
私の服があれば私の服。
無ければ子供たちの服。
夫は服を放置しないので(笑)夫の服は使用無し。

ところが最近のノアのお気に入りは私の枕。
夕方帰宅すると、私の枕がリビングの床に転がっていたり、ノアがそこに顔を載せて寝てたりする。

「ちびた、母さんの枕が床に転がってて嫌なんだけど。」
「俺じゃないよ。」
「母さんちゃんと押入れにしまってるもの。」
「俺じゃないって!!!」

ちびた以外にいないでしょうが。
そう思ってたんだけど。

昨日の仕事休みの日、朝から歯医者や映画でばたばた動いていた私が、午後に帰宅すると・・・・・。
ノアが枕で寝ている。
子供たちを送り出してから絶対にしまったはずなのに。

押入れは開いたまま。

ノア、お前が出して使ってたのか?

お母さんの匂いがする枕、お前が押入れから出して使ってたのか?
うーん・・・
押入れの上段にいれた枕、布団を崩さずにどうやって取り出したんだろう。

・・・・その現場を見たい・・・・



2004年07月11日(日) 第331話 今年もヤツが

数日前のこと。
ノアを呼び寄せて体をなでながら
「んー・・ノアちゃんかわいー。いいこいいこ〜」
などとやっていた私。

ノアは満足そうに「ん゛〜〜」とうなりながら目を細めていました。

そしたら・・・
私の指先に触れる小さな盛り上がり。
ノアの右前脚のわきの下にイボがある。

「ん?イボ?」
念のために毛を掻き分けて見ると、赤茶色の血豆がある。
「血豆だねえ・・・」

・・・・・・・・・?

・・・・・ちょっとまて。
血豆がここに出来るわけがない。

もう一度嫌な予感を抱えながら 目を近づけて確かめる。
・・・・ヤツだ。
草ダニだ。。。。

ノアと暮らし始めて4年ちかく。
年に1度はコイツがやってくる。

1滴垂らす薬をしてないにもかかわらず、ノアにはノミがつかない。
公園でもらってきたこともない。
でも、この草ダニだけは年1ぐらいの割合で見つかる。

以前はへっぴり腰でこわごわコイツ取り組んでいた私だが
今は違う。(鼻息荒らし)

「よくも私の可愛いノアに食いついたわね」
そんな気持ちで行動開始。

薬箱から効きそうな物を探す。
『塗る風邪薬ビックスヴェポラッブ』
これだな。

指先にヴェポラッブをとり、直でヤツの体に塗りつける。
(これが出来るようになったところが我ながらすごいと思う)
するとね
呼吸孔をふさがれるせいなのか、揮発成分がこたえるのか、
ヤツが急に動き出す。

無理に引っ張ればクチバシ状のところが千切れてノアの皮膚に残ってしまうので、慌てず観察。
頭を動かした段階でティッシュでくるむようにしてそっと引っ張る。

ずるっという感触でヤツが抜ける。
ティッシュを確認すると、中で苦しみもがいている。
大きさは全長3ミリ弱か。

そのままティッシュできつく包んで、さらにアルミ箔で硬くくるんで生ごみのゴミ箱へ。
ちょうどそのときに母から電話が来たので、私の冷静沈着なダニ駆除の話を伝えたら

「ばかね!なに生ぬるいことやってんの!焼き殺しなさいよ!その場で!」

・・・・・・・汗

さすがに子供時代に戦争を生き抜いてきた人は違うわ。
それ、気持ち悪すぎ。後味も悪すぎ。

でも、みんなはこの場合、ヤツをどう扱ってるんだろう。
焼き殺してるんだろうか?

いつも感心するのは、ノアはこういうときに絶対に動かない。
私が何か見慣れぬことをやっていても
(お任せします)
という感じで体の力を抜いてじっとしている。

動物病院でもこんな感じ。
野生の動物も、治療を受ける間はおとなしくしているって聞くけど、こんな感じなのかな。

それにしても。。。
夏場は散歩から帰ってきたら、家に入る前にブラッシングは必要だね。
最近さぼってたけど、再開しなくっちゃ。




2004年07月09日(金) 第330話 痩せなさい

年に2回の「歩きたくない時期」と空梅雨の暑さが重なって、運動量が減ってたノア。
むっちりです。
みっちりです。
おっぱいが豊満です。><

久しぶりに会う犬仲間には必ず
「太った?」
と聞かれ、初めて口をきく犬連れの人には
「赤ちゃんを産んだんですか?」
と聞かれる。

お座りすると人間のぴちぴちしたお嬢さんのおっぱいを縮小したような
かわいいおっぱいが3段に並んでいます。
156ちゃんの使用例を真似させてもらうと、まさに
ひとり「だっちゅーの!」状態。

・・・・・どーなの、それって。><

で、歩かないなら食事の量を減らすしかあるまい、と
ふだん1回に360CCのドッグフードを3割減らして250CCにしていました。

そしたらね、早くおなかがすくらしい。
朝は空腹で目が覚めるらしい。

いつもきっかり5時5分に私の枕元に現れるノアが
減らしたとたんに4時15分に現れるようになりました。
その時刻はちびたのお守りより朝飯がだいじになるらしい。


でもね、うっかり私に手をかけて起こしたりしたら
不機嫌な私がノアの口をがっちり押さえて
「寝てなさい!」
と怒るのはわかってるもんだから、起こしはしない。

起こしはしないんだけど、私の枕元から離れない。
「ハッハッハッハッハッハッハ・・・」
笑ってるのではありません。
朝飯への熱い期待で息が荒くなってるのです。

知らん顔して寝てるとね、私の頭の辺りにお座りしてね、
仰向けの私の顔の上に顔をまっすぐ差し出すような格好でね
「ハッハッハッハッハッハッハ・・・」
とやっています。
たまに鼻水だかよだれだかの、サラサラした液体が降ってきます。


・・・・寝てられやしねー。(T^T)


このままノアの要求を受け入れてると、しまいには3時おきになるのは
経験済みなので、ひたすら待たせておきます。
5時になったら朝ごはん。そして散歩。

今朝の5時代は曇っていて涼しかったのでサクサク歩きました。
朝の1時間、早足で散歩すると気持ちがいいですねえー。

ノアの豊満なおっぱいがどうにかなるまで、しばらくは食事制限&多目の散歩は続きます。



2004年07月07日(水) 第329話 大邸宅のシェルティ

最近、毎週のように出張するおうちにはシェルティの女の子がいる。

重厚な門をくぐり、広くてひんやりした玄関を抜け、廊下の突き当りの部屋が「マッサージ専用の部屋」だそうで。

出張の初日、廊下で正座をしてご主人を待ってると、なにやら視線を感じた。
「ん?ん?・・・」
見回すと、むっちり太ったシェルティが網戸の外から私をじーっと見つめていた。

「なあに、そこにずっといたのぉ?」
思わず話しかけたらシェルティはハッハッハッハッ!と息をしながら
網戸に顔や首をこすり付けて、私になでて欲しそうだった。
網戸越しに「よしよし」となでてやったら大喜び。

そのうち細い鼻先でクイっと網戸を開けて顔と両前脚を廊下にのせ、
今にも上がりこみそうな彼女。
仕事の前に犬に触るのもまずかろうと触りまくりたいのをぐっとこらえる私。

私がご主人を指圧している最中も、シェルティは広い広い庭を駆け回り、
あっちで吠え、こっちで吠え、その合間に私に熱い視線を送り、
なにやら彼女は一人で忙しそうだった。


ご主人はあまり犬には興味がないらしく、奥様がお世話しているらしい。
芝生の敷き詰められた400坪はありそうなお庭は、ドッグランのようだった。


ふううむ・・・・
こんな広いおうちに人間二人、犬一匹・・・。
ええのう・・・。
うらやましいのう・・・。
・・・さみしいかな?・・・

とリあえず私は、毎週日曜の夕方に、彼女に会えることと
少しずつ私を好きにさせることと(笑)
仕事後に彼女の身体をなでまくることと
その手で帰宅してノアが(なんか匂いする!匂いする!)と不振がる顔を見るのが楽しみだ。



2004年07月04日(日) 第328話 ノアの世界の移り変わり

毎日毎日 散歩・昼寝・ご飯・夜寝の繰り返しをしているノアだけど、
ノアの世界は少しずつ変わってきている。


初めての散歩で、初めて犬社会の挨拶をしてくれた、
アメリカン・コッカーのミック君は、11歳になって全く吠えなくなった。
ノアを見ると必ず盛大に吠えながら挨拶をしてくれてたのに。


出合ったとき、ノアはミック君より小さかった。
今では3倍近い体重となり、見掛けも優に2倍はあるノアだけど、
いまだに会うと子犬のころに戻ってミック君に甘えている。


「年取っちゃってねえ、もう吠える元気はないみたいよ。
 目も見えなくなってきてるし。」
・・・・そっかあ。なんだか寂しいなあ。。。
それでも毎朝すれ違えることが、嬉しい私とノア。


ノアよりも2歳ほど年下のやはりアメリカンコッカーの男の子は、
子犬時代、会う度に(遊んで〜遊んで〜!)と甘えて、
ノアがいっぱい遊んであげてたんだけど、
2歳になった頃から急にガルガルとどの犬にも言うようになってしまった。


何度かものすごい勢いで吠え付かれて以来、ノアはその子を無視するようになった。
それでも嫌ってはいないのは、子供時代を知ってるからだろうか。


ノアがお母さんに甘えるように慕っていたベティちゃんは、
お星様になって2年がたつ。
ノアはいまだにベティちゃんのいたガレージを散歩の帰りに覗いている。
見るたびに私は涙ぐんでしまう。


ずっとずっとノアが愛想を振りまいていた巨犬の老シベリアンハスキーは、
最近姿を見なくなった。
散歩に出られなくなったんだろうか。
はるかかなたからでもそのハスキーのことだけは見分けていたノアだけど、
彼に会えなくなってることに、気づいているだろうか。


4年前、12歳だといっていた黒ラブの女の子は全く姿を見なくなった。
元気でいるだろうか。。。。


新しく朝の公園に仲間入りをしてきたシェパードのエマちゃんは、
ノアを見ても吠えなくなった。
ご主人曰く「やっと犬慣れした」そうである。
ノアを見るといそいそと寄って来て、丁重にノアの口周りの匂いを嗅ぎ、
(遊んで!?)とお尻を高くして尻尾を振って甘えてくる。


そして、会う度にほんとにラブラブで
見てるわたし達が恥ずかしくなるほどいちゃいちゃする黒ラブのインディ君とは、
今朝もラブラブだった。
半年だけ生まれが早いインディ君とは、この先も一緒に仲良く、
ノアと一緒に年をとっていく仲間かと思うと、私も嬉しい。


このほかにもずっとノアを敬遠し続けてるパグの茜ちゃん(笑)、
おうちの前を通り過ぎるときだけ一声かけてくれる近所のシロちゃん。
ノアに片思いの黒ラブのジョン君。
幼馴染のヨークシャーテリアのクッキーちゃん。。。。


他にもいっぱいいるけど、みんな、みんな、ずっとそばにいて欲しいノアのお友達だ。
ノアの世界は少しずつ移り変わってメンバーも入れ替わっていくけれど、

ノア、お前はいつまでも健やかに、ここに、私のそばにいてね。。。



2004年07月01日(木) 第327話 森林公園の三毛猫

昼間、散歩に行く森林公園に最近、華奢な三毛猫が住み着いている。

このミケコさん(如月命名)、野性味に欠ける。
公園で散歩する人の脚に絡みつくようにどこまでもくっついて歩いたり、
公園でランチする人の足元でおなかを出して寝っころがってたり。

ノアを見つけても逃げない。
年取った経験豊富な猫なら(つながれてんでしょ?)とばかりに逃げないけど、どうやらミケコさんはそんな知恵があるわけでもなくボーっとしてる。

ノアは大興奮で追いかけようとするので、私としてはさっさと隠れるなり逃げるなりして欲しいんだけど、身構えるわけでもなくボーっとしてる。

先日は道の脇にたたずんでいるミケコさんに私が気がつかず、ノアがいきなり脇に向かってダッシュしたので慌てて腰を落として引っ張ったら、そこにはミケコさんがいた。

相変わらず逃げないミケコさん。
ノアとの距離はわずかに30センチほど。
ノアは、近寄ったのはいいけど相変わらずどうしていいのかわからずにハアハア言って尻尾を振っている。

ミケコさんはといえば・・・・
ものすごく弱弱しい猫パンチを3回ほど繰り出しただけ。
一応「シャーッ!」なんていってるけど、気迫が全然ない。

ノアは「だめ!帰るよ!」と叱って引っ張ったら、振り返り振り返りミケコさんから離れたけど、大丈夫なのかなあ、ミケコさん。
あんなんじゃ、いつか犬に襲われそうだ・・・。

ノアと仲良くなれるのならいっそ私が・・・(以下省略)


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  如月 [HOMEPAGE]

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