「にこにこばかりもしてられない。」
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2001年12月31日(月) 家族大掃除

いつも年の瀬の大掃除は、私一人でする。

網戸を洗い、窓を拭き、
換気扇に、マジックリン湿布を貼り付けたり、
25日過ぎからバタバタする私を、
家族の皆さんが、「ジャマだなぁ。」
とくつろぎながらご覧になるのが常。

そこで、今回は、
「31日に大掃除をしよう!」とひそかに決定。
ご近所に、
「どーしたー?ことしはまだ網戸洗ってないじゃん!」
といわれつつも、がまんがまん。

うまい具合にヒゲ君が無断外泊申し訳ないモードに入っているので、
イヒヒと切り出す。

「ねぇ〜♪ヒゲ君、換気扇ね〜♪」「えっ!なんで!」
「婦人会で決まったのー!」
「ど、どどどこの婦人会じゃぁ!」

9時から開いてるお店に掃除用品を買いに行く。

ヒゲ君は「病は気から」の人なので、
もちろん、掃除も気からである。

「まー!!こんなに専用のがあるよー!ヒゲくーん!」
と、お呼びたてする。
ヒゲ君のお見立てで、カートいっぱい目につく掃除用品を購入。

軽くお昼を食べてから、掃除開始。
いい気になったヒゲ君がお風呂と換気扇と、ベランダを担当。

ご近所から声がかかる。
「わー!なんてことするのよー!!洗濯物がかわかへんやん!」
そう。天気が崩れるほどの変事だ。

ヒゲ君は風呂場にカビキラーを撒き、
換気扇を歯ブラシでこすり、
ベランダにデッキブラシを持って上がり、



みんな途中でほったらかした。



掃除はね、きれいにするだけじゃ終わりじゃないの。
きれいにしたところを、現況に復旧して「終わり」なのよ。

楽しかったけど、
結局、タイヘンでしたー。とほほー。









2001年12月30日(日) おしおき。

ヒゲ君、帰ってきた。

べつにー。
怒ってないよー。
ぜーんぜん。

ただー、
結婚10年目にして初めてー、

「換気扇洗ってね」

って、言うつもりー。
ていうか、洗え。(強制)


2001年12月29日(土) 仕事納め

ヒゲ君の仕事納めの日である。

一年間、ご苦労様。
ありがとう。

と改まって言うのは照れくさいけども、
でも、とにかく起きて待ってて、
「おかえりー。」
って言って、あったかいお茶を入れてあげよう。




・・・・・・・・。

新聞屋さんが来たのに、
まだ帰ってこないよ?


・・・・・・・・。

勝手に待ってるんだけど、
なんだか、腹たってきました。(笑)

ちなみに、いま朝の4時20分です。


2001年12月28日(金) 13月

水炊きが食べたくて、
白ネギと、うどんを買いに行ったら、
スーパーが、紅白、松竹梅。


板かまぼこが千円。

干物撤収、ブリとタイ。

玉子が、みんな赤玉子。



13月だなぁ。

普通の生活させてくれよぅ!


2001年12月27日(木) 午年なのにー。

また、髪を切ってしまった。

「ドコ切るのよ?」
といわれつつ、1時間半。

カット終了後、
ワックスでねじって、はねて、立てて、
まーた、なんだかやんちゃなアタマだ。

へへ、でも、いいかもー。


と、ケッコウ満足してうちに帰った。

お風呂に入って、がしがし洗って、
そのままほったらかしに自然乾燥して、
何の気なしに鏡を覗いたら、
そこに、

もんちっち

がいた。


サルで年越し。


2001年12月26日(水) 年賀状

年賀状ね、
出すの忘れてた。

写真屋さんに、注文を。

間に合うのか?間に合うのか???


2001年12月25日(火) どっちもどっち

近所の子供がやってきた。
うちの子がサンタさんからもらったプレゼントの品定めに。
大きさとハヤリモノ度からして、自分にもらったものより、
すこーし、負けたー。と思ったらしい。

で、サンタさん以外のおじいちゃまやおばあちゃまや、
パパやママからのプレゼントの自慢をしてすぐに帰った。

遊びにきたわけじゃないらしい。

むー。感じ悪い。

と思っていたら、
夕方、その子供の親から電話。
「うちの子供のプレゼントのほうが、あなたの買ったソレよりも具合がよろしい。」
「他のご近所が買ったもののリサーチもすんでいるが、たかが知れている。」
というようなことを延々うかがう。

ぐはぁ。感じ悪い。

いつもなら、実害があるわけでナシ、これも主婦の試練だと、
にこやか〜に、当り障りのない返事をして切るのに、
たぶん、そろそろホルモン的にケモノが入ってるせいで、
そういう、アタマパー発言にムカツク。


キツイことを言い返しそうになる。
一呼吸置いて、ぐっと踏みとどまる。

噛みつかないからって、
別に私がこころ優しいわけじゃない。

とりあうな。堕ちるぞ。
と思う私のほうが、ずっと、タチが悪いだけだ。(笑)


2001年12月24日(月) ヨメいじめ?(次男のヨメ限定)

イブである。
恒例の親族クリスマス会である。

ヒゲ君によると、
もともと「うちは仏教徒じゃっ!」と、
長い間クリスマスが来なかった家らしい。
3年前のアメリカ旅行は、
おとうさんをすっかりアチラ・カブレに染め替えてしまった。
60過ぎてはまると怖いネ♪

リビングには、2メートルのクリスマスツリーがそびえ、
料理にケーキにお酒にプレゼント。

プレゼント?
あれ?
交換会は、ややこしいからナシって言ってたじゃん。
今朝の電話で。
ウチ、手ぶらだよ?

ま、いいか。
もらっとけ。
こういうところが、とってもO型。


2001年12月22日(土) ミッション・X

クリスマスプレゼントを買いに行けないまま今日になった。
ミーは、今日は保育園に行ったし、モックンは今日が終業式だ。
もう、今日しかない。

ご近所マダムにマルを1時間だけ見ててもらって、
おもちゃ屋にダッシュ。

事前のサンタにお願いリストによると、
モックン、ホグワーツ特急、
ミー、ピングーハウス、
マル、アイスクリーム屋さんである。

わ。ない!
ホグワーツ特急、ない!
他のおもちゃ屋を回るヒマもない。

ぐぅ。
特急の代わりに何を選ぼう。
ホグワーツ城・…。
定価、19,000円→サンタ価格、15,800円

なんつー値段だ。
イチマンゴセンエンのブロック?
ワシ的良心の握りこぶしが、震えてくるような値段ではないか。
たかがガキのおもちゃに、イチマンゴセンエン!!

開店と同時に飛び込んだため、他に客はいなかったのだが、
レゴ棚の前でボーゼンと口を開いているうちに、
せっぱつまってサンタのお使いにやってくるお母様方が続々入店。
しかーも、二人がレゴ棚の前に。
なんとなーく、同じモノを見て口あいてるような気がしなくもない。

ここで、この最後の一個を逃したら、打たれ弱いモックンのことだ。
冬休み中泣き暮らすかもしれないではないか。
うー、うー、うー……ええい!いっとけ!
がし、と、でかい箱をつかんだ。


続いて、ミー、ピングーハウス。

……ウソ。これまた、ない。
しまったやっぱり名古屋でシゲさんに買わせるんだった〜〜〜!

あんなのダメダメといって撤回させた、「プーさんの森の流し台」ならある。
ファンヒーターほどの大きさの箱だ。
サンタ価格7,580円。
・・・・・・・・・・。
きゃー!もう、いっとけーーーーーーー!


もう、マルにだって、なんだって買ってやる。ふん!
あ、あった。
マルのリクエストはあった。
キティちゃんのアイスクリームパーティー、2,980円。


クルマの荷台にドガンと積んで帰宅。
モックンが帰ってくるまで、後15分。
よっしょ、よっしょ、と、二回に分けて二階に運び、
天井からはしごを引き出して、屋根裏収納を開き、
でかい包みを、つっかえつっかえひっぱりあげて放り込んだ。

ふー。
ミッション・コンプリーツ。


今日の晩ご飯、塩鮭と味噌汁で決定。



2001年12月19日(水) 親受けにケチつけるヒゲ

ヒゲ君、名古屋へ。
乃村の先輩と仕事の打ち合わせ。

「駅のところのイルミネーションがすごいから見ておいでよ!」
と言って送り出した。

実はイルミネーションは乃村の仕事だそうで、
嫁に見て来いといわれたと言ったら、
先輩がロータリー向こうの
一番いいポジションまで連れて行ってくれて、
点灯の瞬間を見せてくれたそうだ。

点灯の瞬間はデジタル制御してある。
5時にいっせいに灯がつく。
・・・はずなんだが、
なぜかコンマ何秒かずれてついたのだそうだ。

大仕掛けのイルミネーションが、一瞬で、
パンッ!
っと点いてこそなのに、
パ。パパパパパパパッ!
っと点いたらしい。

「……先輩…、きたないっすね。」

元・鬼現場カントクは、いらんこと言ったので、
この仕事もらえないと思う。


2001年12月18日(火) まつさかうし

寒いので、焼き肉だ。

精肉コーナーを見たら、
いつもの場所に、牛肉じゃなくて、豚肉がならべてある。

あれ?ないのかな?

・・・・・・あった。
あったけど、
ひとつ残らず「名産・松阪牛」の金ぴかシールがはってある。


牛は松阪牛しか認めん。

ってことなのか?

いくら松阪市内でも松阪牛は松阪牛の値段なのにぃ!
財布が松阪牛におびやかされる市民であった。


2001年12月17日(月) そのあと

機嫌よく帰ってきたら、
うちの中はゴミ箱だった。

中でも、一番私をへこませたのは、
コタツ布団についた、サインペンのシミ。
きみどり色のシミをつまみ洗いしながら、
(チキショウ、また行ってやる)と
心に誓った。


2001年12月16日(日) 鍋と唐揚げの会である。

集まった9人全員が、
誰も名古屋の地理に詳しくない。

ただ、会おう!と、勢いで集まった。
すごいことだ〜。

勢いがおみやげにも出る。
乱れ飛ぶよな地方限定商品。
551の肉まんに、ペヤングヤキソバ、
ネギ焼きじゃがりこ、どんベえ(E)、
鮎屋の昆布巻き、岡山銘菓きびせん。
し、しまった。赤福を買ってけばよかったな、私。

話っぷりにも出る。
あちらで、こちらで、
すべることなく、ハイテンションで暴走。
もう、わはは、わははで、
なんで笑ってるのか、みんなが、わははははは!である。

飲みっぷりにも出る。
店を出た私たち、
昼間なのに、顔赤い。
立派なよっぱら〜い。

カラオケなんて、
自販機に飲み物買いに行けだとかいうし、
ネスカフェだわ、ダンシングクイーンだわ、宝島だわ、
明菜ちゃんだわ、なにそれ?シゲさん?だわで無軌道だし。



そんなわけで、
帰りにみんなでわはわは笑いながら、
名古屋駅の「日本一のイルミネーション」を見た。

すごいな、
きれいだな、
うれしいな。

こんなにキレイなものを、
好きな人たちと、
笑いながら見られるのが
とても、嬉しかった。

ハッピー

って感じはこんなかもしれない。


2001年12月15日(土) そんなこと思いつくから。


明日、遊びに行くので、ちゃっちゃと用意をする。
どこもかしこもきちんと片づけた。
上履きも洗った。
カレーも仕込んだ。
奴らが明日着る服も、ちゃんと枕元に用意した。

さぁ。
頑張れ、あと3本。


2001年12月14日(金) 10周年

「12月14日に結婚します。」と言って、
「討ち入りの日じゃないか。」と気がついてくれた人はわずかでした。

討ち入る覚悟で、結婚しました。
10年経ちました。

今が、楽しいです。

ってことは、この結婚はしてよかったっつーことだな、たぶん。


2001年12月13日(木) 落ち着け。

言わなくていいことは、
言わないことだね。

怒りに任せないことが、
大切だね。


2001年12月12日(水) 矯正

先月、歯科検診に行ったとき、
先生が矯正を薦めてくれた。

私は前歯が1本多くて、
それが、人より小さい骨格に
無理やりおさまってるのでたいへんな歯並びだったりする。

もう、今更いいよーと思ってたのだけれど、
その先生が、ものすごく気の毒そうに、
「それ、今なら、キレイに治るよー治るのになぁ〜治るんだよ〜?」
と、あんまり言うので、
矯正歯科に予約を取って行ってみることにした。


何だ、この歯医者。

先生以下スタッフ全員サンタクロースのコスチュームである。
女性の歯科衛生士さんはサンタ・ミニワンピである。
いいのか?ここ?(笑)

歯を先生に見てもらう。
「ふー。どーして今まで治そうと思わなかったのー…?」

はっはっはっは!
うちの母が歯医者嫌いで私を歯医者に連れてかなかったのさ!

「はー。それにしても、よくこの歯並びでこんなにきれいに磨いてるよねぇ〜。」

センセ、ほめてくれてるんすか?(笑)
ヒトのいい先生だ。

ということで、説明を聞く。
「僕がキレーに治してあげます。治ります」
へええ。
まず、一本多い前歯を抜く。
それから、犬歯の後ろの歯を上下左右一対4本抜く。
隙間の開いたところに向かってワイヤーでテンションをかけて
2、3年かけてゆがんだ歯を移動させていく。

こわー。
昔は10歳くらいまででないと治らないっていわれてたんだよねぇ。
先生に言うと、「今でもこの辺の年寄りの医者はそういう間違ったことを言う。」って。

でも、そっか、治るのか。
どうしよっかなー。
自分ひとりしか飲まないコーヒーは、いつでもお買い得品しか買わない私なのに。
軽自動車買えちゃう金額だしなぁ。

ヒゲ君に、先生のくれた歯の写真と、料金表を見せる。
「へー!治るんやー。治してもらい。」
「えー。でもー。」
「治した方がいいよ。きっと、自信がつくよ。」
「えー。でもー。」
「だって、すんごい、歯やで?」

優しいんだか、どうなんだか、その言い方じゃ…。
いいヒトなんだけど。

ま、じゃあ、やってみるかなぁ・・・・・?(悩み中)


2001年12月10日(月) 思いつく。

そうだ。
オフ会、なんだかお誕生日のヒトたくさんだし、
何かお祝い持っていこう。

一本編んでみた。いいかも。


2001年12月09日(日) 例のランチ。

お待たせしました。今日は例の
「ホテルランチ」の日です。


ご期待を裏切りはいたしませんとも!
「きゃおちゃんのお誕生日にホテルの食事をプレゼントしてあげる。」
と言ったヒゲ君が、用意してくれたチケットは、

「バイキング」でしたっ。

かっかっかっかっかっか!!
リゾートホテルの宴会場にクリスマス期間特設のバイキングでしたー。

「バイキングになにを着ていこうかしらっ!」
「ダメよ!バイキングなんだからリュックなんかで行っちゃ!」
「念入りに化粧していこう、だってバイキングだもん!」
などとさんざんおちょくって出かける。
ふん。いいじゃん。

わー。普通のバイキングだー。
しかも子供会の一団で3分の1が埋まってるー。最悪ーぅ♪

よそのお子様方が、とりたいだけフライドポテトをとって
お席に無事お戻りになるまで、メニューチェック。

ほぉほぉ。
ワタクシ的には、
・あわびごはん
・ブイヤベース風おでん
・スズキのカルパッチョ
・ズッパイングレーゼ
が、本日のエモノだな。

我が子の好きなものを皿に積み上げておいてから、
自分の分をとる。

カルパッチョが当たりでした。
すごいね、このスズキ。
なんちゅう身だ。
あまくて、やわらかくて、ねっとりしてて。
これ刺し身で食ったほうが絶対うまいな。

せっかくスズキでシヤワセ〜になってたのに、
ズッパイングレーゼにしてやられた。
缶詰のみかん入れんなバカ!うわ〜ん。


あ。いやいや。
たいへん、おいしゅうございました。
ありがと、ヒゲ君。
感謝しようヒゲ君に。
だから、車に乗ってから
「焼き肉にすりゃよかったなぁ。」
とかいうの、やめてちょんまげ。


2001年12月08日(土) あれだね、あれ。

あー。
なんか、あれ。
近頃「わたしとこども」のことを考えることがチラホラあって、
普段思ってるようなこと、
それから最近気がついたこととかをまとめて書いてみたらば、
案外私って、へなちょこなんだと気がつく。
視野が狭いってゆうか。
いや、人間そんなもんだと思うんだけども。

別に機嫌が悪いときに書いたわけでもなくて、
休み休み考えながら書いたんだけど、
やっぱしあれだ。

結婚したこと
に、すごーく引っかかってんだな、私、結局。

私が選んで決めたことの積み重ねで
私の歴史は進んできてるわけで、
後戻りもできないし、
する気もないし、
今からもっと良くしていくつもりだし、
そのためにおいら頑張んなきゃなと思ってるんだけど、

何で結婚してここにいるかな?オイラ?

って首かしげてる自分が、ホラ、いたりして。(笑)
アホや。なにをいまさら。なにが不満なんだか。
幸せな結婚、暖かい家庭、仲のよい家族。
なにを違和感感じてるんだか。
どこからどう見ても立派なおかーちゃんで、
面倒見のいい、楽しい近所のオバチャンで、
ですぎず、できすぎない頃合いのいい優しいおくさんで、
良妻賢母まっしぐら。

ええんかな?
そんなんで?

うー。あれだ。

わたしって、「あかんたれ」やねんね。



2001年12月07日(金) 特 典

「子供ができた」といったら、
夫は喜ばなかった。

上から順に
「げげー!」
「うそー!」
「マジ?」
という反応だった。

これが、私には、ずっとトゲになって刺さっていた。

育児雑誌にでてくる「自慢のうちのパパ」みたいに
「ありがとう!バンザーイ!」なんてやられるのもカンベンだが、
妊娠の報告に、「あーあ。」と目の前で言われるのも、嫌なもんだ。

だから、私は「夫は自分の子供をかわいいと思っていない」と考えていた。
尋ねてみたこともある。
「子供は欲しくなかった?」
夫の答えは「別に欲しいとは思わなかった。」

紛れもなく夫との子なのに、
「私の子供」だとしか考えられない私がいた。



ついこのあいだ、機会があって、
子供のいる男友達に聞いてみた。
「妊娠したのがわかったとき、げげっていう?」

すんなり答えが返ってきた。
「言うよ。」

誰でもそうなのか。何だよ男って。と思っていたら、彼が言う。

「だって、まず、照れくさい。
それから、自分の責任を考える。子供か、俺が頑張らねばな、とかね。」
「嬉しいとか思わないの?」
「思うけど言わない。それよりもその次に起こる事を考える。
あなたのダンナは、現場主義だから、
起こったことに嬉しい!じゃなくて、次に打つ手を考えてるだけだろうね。
子供をかわいく思っていないはずがない。」
「そう?」
「ほんとにイヤならおろせって言う。」

あ。
言われてない。

そうか。
生むのも、生まないのも、私が決めていいということだったんだ。
夫は、どちらの選択も私に与えて、
私の決めた結果を受け容れてくれたんじゃないのか。

まったく、気がついてなかった。

夫は子供ができたことに「げげー!」と言ったわけではなかった。
「子供はいなくてもよかった」というのも、
「子供がいてよかった」というのも、
夫には、同じ意味を持つのだろう。


トゲが抜けた。


私の子供だけど、
私だけの子供じゃない。

初めて、そう思った。
最初の子供を妊娠してから、ずいぶんかかった。

夫は、案外懐が広いのかもしれないと、そのとき初めて思った。


男っつーのはわからねぇ。

でも、こんな、ちょっとしたきっかけで、男が見える時がある。
子供を生んだ、ほんの、特典。


2001年12月06日(木) 再 生

私は子供が好きではない。

そんなこと言って3人も産んでる。
あと3人くらい産んでもいいなとか言ってる。

「一人産んだら母性に目覚めたのー。」てなわけでもない。
母性なんて言葉は嫌いだ。

夫は子供を欲しがらなかったし、
結婚したら必ず子を成すべしとも思ってなかったし、
産め産めと周りにせっつかれたわけでもなかった。


私は「私の子供」が欲しかったのだ。
私から生まれた私の子供。
女には己の子を生める力がある。


しかし、自分の体から生まれ出たとたん、
子供は、別個体だ。
いくら似ていようとも私本人ではないし、代わりにもならない。
それどころか、厄介だろうし、
周囲は事あるごとに母である私を責めるだろう。


けれど、生んでみたかった。
生んでみないとわからんことがあるような気がした。


自分にそっくりな子供を産み、
昔の自分と重なるような子供を育て、
毎日子供と一緒に自分も少しずつ成長して、
子供を産んで育てるということは
「いのちの再生」だ。と実感した。

私は、私の子供を育てる。
わたし自身も育てる。

女という器に生まれて、
惚れた男を再生する。
自分を再生する。

自分がかわいいように、
己の子は、かわいい。

勉強や、遊びや、仕事、
今までやった中で一番面白いよ。これ。


なんて不遜な母親。
私の子育ては
誰のためでもない、自分のためだ。


2001年12月05日(水) ウタ

詩よりも短歌が好き。
川柳も好き。
思い切りよく削った言葉で、
響くウタが好き。
最近じゃ、定型にこだわらないウタの形も出てきてる。

昔から、こそこそ作ったりしているのだけど、
この間、あちこち眺めていて、
はずみで投句してしまった。
甘ぇ。
だめだな、こりゃ。
と思ってたら、掲載されてしまった。
評までついて、ほめてもらってるし。

ハズカシー。
ここ、こんなんじゃ、だめだぁ〜。
勉強しよっと。

というわけで、土屋文明と、山崎方代と、俵万智を読む。
「みそひともじ」しか共通点のない歌人、3人。
脳みそシェーイク!

読書のため、煮込み料理ばっかりの我が家の食卓。
今日は鶏手羽元と大根の煮込みです。


2001年12月04日(火) 2冊読む。

モックンがやっと読み終えたのでハリーポッターを貸してもらえた。
2巻と3巻を、一度に読むと、
しばらく自分が魔法使いになったような気分だ。

川上弘美は、本屋で立ち読みしたときに
自分の中のなにかがちょっとはじけそうだったので、
もう少し穏やかになってから読むことにした。


2001年12月03日(月) 3冊読む。

うーん。
よしりんて、別にウヨクでもなんでもないと思うけど。
妄想論のインテリの人の中にうーん?ていう人いるなぁ。
あ。よしりん、「2」は言い過ぎたね。

こういう本は眉にツバつけながら読むのが疲れるのだ。


2001年12月02日(日) 1万7千円の転嫁で危機回避

「出かける前に、掃除機だけちょっとかけていく。」

と言ったら、

「じゃあ、もう、先に行ってる。時間がないから。」

と言われた。

「ものの5分ですむけど?」

「時間がなくなるから。」

ふーん。
勝手にしろ。


ヒゲ君は一人ででかけていった。


出掛けに女の支度で男がイライラするのは世の常だが、
何も私は、化粧や衣裳選びに時間をかけているわけじゃないのだ。

君達の食べるものを作り、用意をし、後片付けをし、
君達の汚した服を洗い、干し、たたみ、
君達の散らかしたあとを片づけているのだ。

ひとりで。

君は遅い朝食を食べ、
新聞を何度も読み、
昼食を催促し、
一人ゆっくり風呂に入り、
持って越させた着替えに着替えて、
さて、チラシで見た住宅展示場にでもいくかな。
などと、一人で考えていたのだろう。

べつにいいさ。
買いもしない住宅を見に行ったって。
べつにいいさ。
出かける前にうちの中を片づけていかなくたって。

ああ、このヒトは、何にも見えてないのだな、とは思う。
自分の事以外は、知ったこっちゃないのだな。
手伝ったり、気遣ったりしないのは、
何も、傲慢だからではなくて、
見えてないだけなのだ。
わからないから、しないだけなのだ。

悪気はないのはわかっている。
だがしかし。
その身勝手な物言いと態度に腹が立つ。

携帯の着信拒否設定をして家を出る。
私は図書館に用事があると朝から言っている。
子供達を連れて図書館に行く。

本を選んでいると、やつが来た。
「何度電話してもつながらないよ〜?」

口も結んだまま、他人を見る目で一瞬夫を見て、書架に目を移す。

「あ?おこってんの?おこってんの〜?」

無視である。
彼は私に完全に無視されたことがただの一度もない。
どんなにハラワタが煮え繰り返っていようと、
私は必ず返事をする。

だが、今日は無視だ。

あきらめたか、絵本館にいる子供達を見に行ったようだったが、
子供達は絵本を選ぶのに夢中で父にかまわなかったらしい。
また私の後ろに立ち、ぼそっと、
「いってきます。」
と言ってどこかに消えた。

このまま、うちに帰るのやめようかな。
戻らないでおこうと思えばそれまでだな。
すべての縁を切って生きなおすこと、できなくもないな。
自分の体と子供達さえいれば、どうとでもできる。
「夫」の存在は、私の中で案外小さいのに気づく。
もっと大きいかと思っていたのに。
10年かかって大切にはぐくんできたであろうはずの何かを一瞬で切り捨てる。
勢いと言うのは恐ろしい。

取るに足らないことなのにね。
でも、怒りが収まらない。

おさめなきゃ。
おさめなきゃ。
でも、我慢が、表面張力状態。
もうあふれる。
どうやっておさめよう。




本屋に行こう。

ずっと図書館で順番待ちをしていた本が、
今日も書架になかった。

買おう。


子供達がそれぞれ1冊づつと、
小林よしのりの「戦争論」と「戦争論2」、
それに対抗する「戦争論・妄想論」
井沢元彦の「言霊の掟」
村上龍「おじいさんは山へ金儲けに」
イスラム関係1冊、
パソコン関係1冊、
料理本3冊、
それから、
川上弘美「溺レる」「センセイの鞄」。

本当は、この3倍くらい気になる本があったのだけれど
持てないので、とりあえず、これだけ。

「17,474円になりますー。」

ちっともすっきりしないまま、
うちに帰って、カキ鍋を作って家族で食べました。


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