a fish called datsu -だつという名の魚-
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2001年05月27日(日) こんな着メロは嫌だ!

 着メロほど、その場にそぐわないメロディをいきなり流す物はないと思う。例えば、冠婚葬祭の時にその場にふさわしい服装をしても、結構着メロのTPOまでは考えないものです。先様にそそうの無いように、その場にふさわしくない曲を考えてみました。

・葬儀の席で『笑点のテーマ』
 あれほど能天気というか、適当な感じのする曲はないと思う。

・火事の時にスティーヴィー・ワンダーの『ファイヤー』
 余りにタイムリーな選曲に、周りの人もビックリ。下手したら疑われます。

・結婚式場で『渡る世間は鬼ばかり』のテーマ
 これからの結婚生活を占う上で、とても深遠な嫌みのような気もしてきます。

・火葬場で故人の着声
 余りいないとは思うけど、化けて出たかとか、間違って燃やしたかとビックリされます。

・まじめな会議の席で『タブー』(カトちゃんのストリップのテーマ)
 何だかその後の会議の流れが変わりそう。
 
・歌舞伎の舞台が回るときにドリフの回転舞台のテーマ
 舞台や映画を見るときには携帯のスイッチを切りましょうというのは、場違いな着メロが流れないようにという配慮からかも知れません。


2001年05月23日(水) 今日、奇跡が起きた。**

 昨日、『私は恥ずかしい』という題で首相官邸に次の内容のメールを送った。
***
 小泉政権がハンセン病訴訟を控訴する方向で動いていると聞いて、
私は日本人として恥ずかしい思いで一杯です。元患者の彼らは、発
病が分かると隔離され、子供が出来ないように断種されたり、子供
が出来ても産まれたばかりの子供を目の前で殺されたのです。私は
この仕打ちが国によってなされたと聞いて、涙が出ました。そして、
1950年にはハンセン病の特効薬は出ていたのです。「らい予防法」
は1996年よりも、ずっと前に廃止できたはずでした。
 元患者の皆さんは高齢化していて、先が短いのです。控訴してい
るうちに、亡くなる患者さんも数でてくるでしょう。控訴している
間に、患者さんと和解しようと言うのは虫が良すぎると言うか、拗
れる一方でしょう。小泉政権へのイメージダウンも避けられません。
 過去の失敗を反省しないで、変革などと言わないで頂きたい。聞
いていて、元患者の皆さんに恥ずかしくて堪らない。
***
 昨日の時点では、政府はハンセン病訴訟を控訴するという見方が強かったし、控訴を棄却する直前まで、控訴する物だと思っていた。なので、私は控訴を棄却すると聞いてもしばらく信じられなかった。ニュースで患者さん達の喜ぶ姿を見ていて、本当に勝訴したのだなと胸が熱くなった。「ハンセン病患者の気持ちは患者にしか分からない」と昨日の北海道新聞夕刊に書いてあったけど、分からないなりに私は心打たれたのだ。
 メールは今転載していて、熱すぎるところもあるけれども、私はこの熊本での訴訟で原告が勝訴するまで、ハンセン病については何も知らなかった。それから少しづつ、新聞や雑誌でそれがどんな病気なのかを読むことにした。私はその時に記事を読むほど、患者さん達がひどい目に遭ってきた事に驚いた。皮膚が溶け、目が見えなくなる病気になっているという理由で、隔離され断種を強制されるだけではなく、戸籍から抹消される人もいたのだ。

 大学時代に哲学の課題になっていたが、この年になるまで読まなかった『いのちの初夜』(角川文庫)を再び手にした。表題作は自殺したくても死ねない主人公がハンセン病の施設に入って、病気が重症の人たちを見て、社会的には死んでも、むき出しの生を生き続けることを決意する話だった。死にたくても死ねない辛さがよく描かれているだけではなく、そのくだりで何となくユーモラスな所もあった。著者の施設仲間が文庫のあとがきを書いている。
 
後日談(2001/5/27記)
 『いのちの初夜』(角川文庫)の著者は北條民雄です。忘れたままアップしました。詳しいことはまた後日。

後日談(2001/7/29記)
 でも、私の小泉首相への評価はこの時がピークだった。


2001年05月16日(水) 乗り越えて行こう。

 福山雅治のラジオを実はよく聞いている。私は福山雅治を役者としても、ミュージシャンとしても余り評価していない。だって、彼の曲ってプチ桑田佳祐みたいだし、『桜坂』も高橋幸宏の曲みたいで、余りオリジナリティを感じない。おまけに私はほとんどトレンディ・ドラマを見ない。だが、ラジオのパーソナリティとしては結構いいと思っている。トークはそこそこ面白いし、選曲もいい(スタッフが選んでるのかもだが)。その彼の番組で数週間前にウィーザーの新曲がかかった。おお!と思って耳を傾けていると、曲の途中なのに喋りよる。あの時ほど、ラジオで曲を全部聴かせろと思ったときもない。
 そのウィーザーのニュー・アルバム、"The Green Album"を通しで聴いた。何というか、何年も会ってなかった友達に久しぶりに会ったような気分だ。バカ話とか思い出話に盛り上がったりしながら、ここ数年の話を聞いて、互いの苦労に思いを馳せる。そして、最後には明日もがんばろうと思う。感情移入のしすぎかも知れないが、本当にそう思った。前作の"Pinkerton"が出た5年前は個人的にはとても楽しかったけど、今では思い出したくないことで一杯なので、その思い出がぎっちり詰まったあのアルバムを聴く気にはなれなかった。でも、ニュー・アルバムを聴いてみるとリヴァース君も色々あったみたいだけど、相変わらずいい曲を書いていて、安心した。

 NHK衛星でやってる『ニューヨーカーズ』が、とても好きだ。でてくる人たちがみんな個性的だからだ。これまで出てきた人には、『踊るのよ!フランチェスカ』の主役のドラッグ女優とか、ライブハウスのCBGBのオーナーとか、ユマ・サーマンのお父さんといった人たちがいる。最近見た、仙人の様に暮らすエコロジストも忘れがたい。そしてナレーターのサリー・オグリさんの声も落ち着いてて、毎週の放送が楽しみだ。だけど、サリーさんは産休で番組を休んで、代わりの人が司会をするらしい。でも、昨日の放送を見逃してしまい、どんな人だかよく知らない。
 そんな『ニューヨーカーズ』で心に残っているのが、4つ星シェフだったけど、今はホームレスの就業支援で料理を教えているジルさんという人だ。彼女は自分の仕事がお金持ちばかりに楽しまれていることに飽き飽きして、この仕事に就いたらしい。多額の収入やキャリアを捨ててはいるけど、昔の人脈を生かして教え子に名店を見学させたり、就職のコネを付けたりしている。彼女は収入が減っても、好きなことを仕事にして、いきいきと暮らしていて格好良かった。


2001年05月15日(火) 皇室タブーとデペッシュ・モード

 皇太子妃の雅子さんが妊娠しているという発表があった。確かに普通の慶事としておめでたいことではある。でも、みんな騒ぎすぎだし、一昨年の暮れのように流産したらどうするのだろうとも思う。プライヴェートな事だし、ほじくり返すのもいいことだと思えない。
 それから、皇位継承権が男児にしか許されていないところ、何だか雅子さんが男児製造マシンみたいで不憫に思えてならない。あの人も普通の基準で言ったら、マル高出産なので何人も兄弟を産めるとは思えないし、これまでの経緯から言っても不妊といっていい状態だったし(特に不妊治療を諦めるという選択肢が無いというのがかわいそうだった。不妊治療だって、必ずしも成功するとは限らない。お金が無くなったり、体調を崩したりして止めてる人は多い。最近読んだ中では『文化としての生殖技術 不妊治療にたずさわる医師の語り』柘植あづみ著 松籟社 に詳しいことが載ってた)。天皇制を続けるとすれば、皇室典範を変えなきゃ割に合わないでしょう。女帝、いいと思うけどね。イギリスも初代のエリザベス女王の時に最も国力が増したわけだし、ヴィクトリア女王の時は産業革命で伸びたわけだし。
 私は余り皇室が好きではない。それは彼らの存在についてオープンな議論をする事が今の日本のマスメディアでは許されないからだ。一言で言えば、皇室メンバーの悪口を堂々と言えないからである。言ったら宮内庁がクレームを付けてくるか、右翼が街宣車でやってくる。例えば、ワイドショーで皇室メンバーの誰かのファッション特集というのはやっても、その人がどんなにダサい服を着ていても誰もつっこめないのだ。あのピーコでもだ。以前、週刊文春で現皇太子のヘアスタイルを勝手に改造するという特集をしていたが、それも宮内庁からクレームが付いて、当時の編集長は始末書を書いたらしいし。ああ、誰か皇室メンバーのガチンコなファッションチェックをやってくれないかしら。徹底的にね。

 デペッシュ・モードの新作のアルバムが出たらしい。ファンサイトで見たら、日本盤は月末の発売なんだって。日本盤の発売を待つよ。いい作品だといいなあ。個人的には彼らの作品のベスト3はBlack Celebration, Construction Time Again, Music for the Massesの順です。特にBlack Celebrationは今でも聴く度にいい曲が入ってるなあと思う。

 今度の京都のメル友殺人事件の被害者とかなり似た経歴を持っている身として、犯人逮捕は本当に良かったと思う。


後日談(2001/06/23記) 去年、当サイトに「これから初めてメル友に会います」というメールを頂きました。その件については大して返事をしませんでしたが、その後、ご無事でしょうか。メールで訊いてもいいけど、何だか失礼な気がして、直接訊けません。ご無事なら何よりですが、あれから色んなメル友事件があったので、何かあったら、何となく責任を感じてしまう。


2001年05月13日(日) 水仙の子供たち

 昨日遅くに、兄の所からうちに電話があった。何とはなしに内容が聞こえる。そこで「子供は早い方がいいよ」と母が言うので、ああ、子作りを急かしてるんだなと思っていた。
 そして今日、母が花見をしようとうるさいので、行きたくなかったけど、これも母の日のプレゼントの一つだと思って近所の山に登った。北海道の桜はいつも咲くのが遅いが、今年の桜は例年よりも遅い。そして桜よりも水仙やツツジの方が満開だった。そこの水仙は一つどころに隙間無く植えられていて、そんなに密集したところだと花も息苦しかろうと感じた。もし私がワーズワースだったら、この水仙で詩を詠むよりも植え替えをしただろう。
 私が適当に歩いていると、母が「こんなに一生懸命咲いているのに、見ないなんて失礼だよ」という。私が子供の頃から、母はこんな感じでアウトドアを強制するような所があった事を思い出す。小学校の頃、休みの日に私が家で本を読んだり、テレビを見て過ごそうと思っていたら、「ほれ、ハイキングに行くよ」と有無を言わさず連れ出された。その時、くるみを採るのがが嫌で嫌で帰ると言ったら、「戦争が起きて、食べ物が食べられなくなったらどうするの」といわれた(そして、子供の頃はこういった不条理な脅しをよくされた)。今だったら、いい加減な脅しをするなと言うところだが、子供だったから、ただ泣くだけだった。
 私は”何でこんな所に連れて来るんだろう。それも突然”と訝しく思っていると、「お前はもうすぐで叔母さんになるんだよ」と言われた。昨日の電話の主は兄嫁のRさんで、最近妊娠が発覚したそうである。兄夫婦は2月に結婚したばかりなので、早いなと思った。「子供が出来てから結婚する人もいるじゃない」と言われて、それもそうだなと思った。「孫が出来るんだね。良かったじゃん。これで私も『孫の顔が見たい』って急かされずに済む」というと、母は「あんたみたいな人を急かしても、しょうがないでしょう」といった。私に対しては諦念を感じるのかも知れない。
 それを言いに母はこんな所に連れてきたのか。あのハイキングの時も、母は何かに苛立っていたり、言いたいことがあったのかも知れない。でも、私が何かをしたくないときには、それを強要しないで欲しいと心の中で確かに感じた。


2001年05月12日(土) また動かしちゃいました。

 昨日、ジオ日記に書くと書いたのに、また動かしてしまいました。しばらくはこちらの方で書くと思いますが、また不都合があったら動いちゃうかも知れません。


2001年05月11日(金) たまにタワレコに行くと嬉しくて堪らないのです。

 最近タワレコで買った、Zoot Woman というバンドの"Living in a magazine"というアルバムにはまっている。今年出たアルバムなのに、メロディも音色も80年代っぽくて、デペッシュモードの2nd("A Broken Frame"/1982)と同じ年に出たと言っても通用するエレポップぶり。時代錯誤という人もいるだろうとは思うが、最も好きな楽器がアナログシンセなので、個人的にはとてもツボだったりする。80年代ファッションが流行っているのに、80年代テクノの再評価があまり進まないことを歯がゆく思っていた身としては、とてもうれしい。
 タワレコでは、同時にBBRの"The Facts of Life" の日本盤を外盤持ってるのに、ついゲット。ボーナス曲はChocolate LayersによるThe Facts of LifeリミックスとRock'n roll suicide のカヴァーが入ってます。ライナーノーツはありますが、歌詞カードはありません(それが残念)。詳しい人には、更新とかこのアルバムのことを書くのが遅いと言われるかも知れないけど、オトゥールズに詳しい人はもっと沢山いるのに、自分がファンペをやるのは何だか引け目があって、近頃何だか聴くのも遠慮しがちです。まあ、ぼちぼちやればいいけんね(自慰というやつ)。
 何だか近頃ピュアシルク日記の登録がしにくい。登録しようと思ったら、左側の日付が書いてあるところが黒くなって登録されない。問い合わせのメールでその答えが書いてなかったら、他に移ってやる。

後日談(2001/06/04)
 ズート・ウーマンて、レ・リズム・ディジタルズというグループの人がやってるという話を聞いたが、彼らのことは一つも知らなかった。それから先日、ラジオで何だか異様にクラフトワークみたいな曲を聴いて、何だろうと思ってたら、石野卓球の新曲だった。80年代は来てるようですね。わしもまだまだじゃ。


2001年05月01日(火) 途中から見て印象に残った映画

 最近見た『マルコヴィッチの穴』にはまってます。早速、DVDまで買ってしまう始末。しばらくはあの映画のネタ(とくに「アベラールとエロイーズ」)で思い出し笑いが出来るのだ(変か)。

 最近途中から見た映画で面白かったものに、『ラブ&カタストロフィ』という映画がある。オーストラリアの大学が舞台で、誰が主人公なのかはよく分からなかったけど(多分レズビアンで学部の変更を訴えてた子か、ドリス・ディで卒論を書こうとしてた子だと思う)、レズビアンも自然な愛情生活のひとつとして書いている、小さなドタバタがかわいらしい映画だった。深夜遅くだったから、いい加減なところで寝ようかと思ったけど、ついつい全部見てしまった。もう一遍見てみたいけど、レンタルとか探してもないんだ。調べてみると、イギリス盤のビデオが一番安かったけど、日本とはビデオの方式が違うから見られないんだなー。残念。

 ニューヨークが舞台の映画で、タイトル不明な作品を一年くらい前にWOWOWで見た。車の中で家族が喋っていて、最後に夫がゲイだと言うことに気付いてしまい、主人公と妹が船旅に出るという映画だったと記憶している(ネタばれ失礼)。妹がとても印象的なアイメイクをしていたとも思う。その映画についてはホープ・デイヴィスという名前だけが記憶のどこかにあって、つい最近思い出した。検索をかけてみたら、それらしい映画があった。『デイトリッパー』という題だった。

後日談(2001/06/23記) その『ラブ&カタストロフィ』でドリス・ディで卒論を書こうとしてた子は、フランシス・オコーナーという女優で、『A.I.』とか『悪い事しましョ!』といった大きな仕事(しかも準主役級)をしていた。こう言うとき何だか、すごい出世したなあとちょっと感慨深くなってしまう。


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