ぼそっ・・と独り言
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もう天気は最高だった。 朝から雲ひとつない。 天気で、流れに流れた角島へのツーリング。 紅葉はじめの、深入山を走って益田に抜ける。
海も山も、これ以上ないほどきれいだ。 さすがに角島は遠かった。 ホルンフェルスも青海島もパスして、角島直行。 聞きしに勝る絶景の、角島大橋を通る。
角島に行った人たちが、みんな「良かった」しか言わない訳がわかる。 百聞は一見にしかずではないが、言葉で言うには限界がある。 ただ一言「良かった」に尽きる。
泊りがけで来るべきですねと話しつつ、美祢から高速で帰路に。 往復で500キロ。
※角島は、絶対お勧めスポットです。
朝起きると、新聞の天気予報欄、本日ドンと、大きな傘マークだけ。 普通だったら、中止にするところ。 思わず外を仰ぐ。
天気予報の専用チャンネルでも、「3連休のうち、雲が厚くて一番天気が悪い」などと言っている。 でも、天気予報が当たらないから、これまで何度泣きを見た事か。
行くだけ行ってみようと言う事で店に。 「今日、また中止の連絡が入るんじゃないかと思った」とは、常連さんたち。 昨夜の「明日の予報は、降水確率90%」だったとか。
ところが今日は陽が差して、ツーリングにはまずまずのお天気。 どこが雨?と言うようで、道はいいし、車も少ないし、一般道で蒜山へ。
車の少なさとは裏腹に、蒜山は体育の日のイベントで非常な賑わいだった。 場所を移動して、山をバックに写真も撮って、さて帰ろうとした時、三叉路でばったり、あるお客さんに会った。 お互い、広島に帰る方向の交差点。 おおお〜っと言うようだった。 ツーリング集合時間に一時間遅れて出られたから、追いかけて探しておられたのだとか。 携帯を持たない方なので、連絡取り様もない。 すれ違うとか追い抜くならともかく、ああいうところでのピンポイントで・・・(しかも、メイン道路から外れているのに)、普通会えるものではない。 寄り道しようという話が出なかったら、あの時間にあそこにはいなかった。 縁のある人には縁がある。 「あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら〜♪」と、頭の中を曲の一部ががよぎっていった。
それにしても・・・・ 最近天気予報が当たらない。
2001年10月07日(日) |
わからないから、わからない |
先日、ある事があって、不意に30年も昔の話を思い出した。
テレビの普及し始めた頃、修理と言うと、町の電気屋さんが訪問修理をしていた。 今のような基盤でなく、まだ真空管の時代だ。
どっちの立場で聞いたのが記憶に無いが、あるお宅で修理に手間取っていると、籠の中の九官鳥が 「わからんけぇ、わからんのよ」と、叫んだそうだ。たぶん家人の口癖だと思われるが、状況ぴったりで・・・ 鳥の言う事でも、そのものズバリだったらしく、非常に腹が立ったと言う話だった。
この「わかる」「わからない」と言う、単純な言葉だが、意外に幅が広い。 店の立場で言うと、お客さんが「どのくらいわかっている」のか「わからない」。 わかってるのかな〜?と思ったら、意外にわかってなかったりする。 お客さんは、「どのくらいわからないといけない」のか「わからない」。 そして、症状がでてこなければ、「その時でないとわからない」事だってある。
病気ではないが、その病状にならなければ、人は本気で考える事も、逆にいえば、知ることも必要ではない。 そして、その状況にならないと、あらかじめどんなに言っていても、記憶には残らないものなのだ。 「だから、前言ったじゃない」といったときには、すでに (たとえば、レギュレターが壊れた) 後・・であったりする。 それで一度体験すると、予防医学ではないが、ちゃんとした対策もあらかじめ取れるようになる。
なんにしても、説明するには限りがあるし、必要でない分は、聞いた本人も頭の中からデリートしている。 先日、「今回****を聞いて、また一つ参考になりました」と、言われたが、実は前にも言ってる話なのだ。
でも、その時は、それを実感としてわからないし、理解する事が出来なかったから、本人も聞き流しているだけ。 「初めから言っておいてよ」と言われる事は、お互い無理に近い事だと思う。 体験がなければ、言葉が記憶の場所に定着しない。
パソコンを持たない人に、「デフラグ」の話をいくらしても実感として意味をなさないようなもの。 わかる分しかわからない。
「わからないから、わからない」は言いえて妙だと思う。 その時に一つずつ、覚えていってもらうしかない。
カウンタックに乗って、なんでカローラみたいな扱いがだめなんだと、怒る人がいた。
馬力あって、乗って面白いのだけど、(自分の扱いの悪さは棚上げにして) 扱いは (神経使わないでいい)カローラでなければと、むちゃくちゃな話をされる。 カウンタックは、馬力はあるけれど、非常にくせがあり、それを受け入れる事が出来なければ、乗ってはいけないものなのだ。
そもそも、そのカウンタックは、彼が苦労して手に入れたものでもないし、作り上げたものでもないから、彼の中で歴史がないのだ。 労せずして手に入れたものは、簡単に手放す事も出来る。 見栄と外見とパワーで買ったのかもしれないが、「それはそう言うものだ」ということを理解して乗らない限り、乗りこなす事は無理だろう。
息子が、古いベンツに乗るようになって、立て続けにあちこち壊してしまった。
歳が若いのもあるし、教習車のような感じでハンドルを切ったり、国産車のようにエアコンを目いっぱい利かせて、渋滞などを走るから、今まで問題もなかったところがお釈迦になってしまったのだ。 その車は、他の誰が乗っても、いままでそう言う問題を起こさなかったので、知りえなかった事だが、「やってはいけない」と言う事がある。 その後、そこには「気をつけて乗る」か、「気をつかってまで乗りたくない」かで、乗る資格が分かれてくる。 多少がさつな乗り方をしても問題がないように望むなら、そう言う車両を選ぶべきで、それがハーレーで言うと純正品の考え方なのだ。 乗って面白くないけれど、特に何も問題ない。 非常に物足りなさを感じるが、苦情を言われるよりはいい。 効き過ぎて転倒するより、効かない方がいいという理由で、エボのブレーキはあまり効かないように出来ていた。 メーカーとしては、誰がどう乗っても、何も苦情言われないというところで腐心している。 そこから、一歩踏み出して、もっと面白くもっと楽しくもっと良いものを、と考えるのがカスタムなのだ。 そして、カスタムの一番大事な事は、自分がその車両をどのくらい愛情もって接しているかと言う事につきる。
愛せないものには、乗る資格もない。
県外に、車両が出てしまう事は非常に寂しい。 夏からあった、FXRは静岡に行く事になった。 隣県くらいならともかく、ちょっと遠い。
純正・フルノーマルで、完全にリビルトしたので、超お買い得品だった。 本当は、近隣の方に買っていただきたかったのだが・・・ ネットに載せたら、すぐに売れてしまった。 金額を見ていない人も多いのではないかと思う。 極上・格安と、買主が、非常に喜んで居られたので、これも縁だから仕方が無いと思う。
大阪には、いいバイクがないからと、問い合わせが来た。 これで、先月から同じセリフで二件目。 両方とも、知り合いだ。 大阪の(最近の)店の状態を知らないから、なんともいえないが、普通のハーレーがないそうだ。
普通でないハーレーと言うのが、切ったり貼ったりの形状の違うハーレーらしくないハーレーで・・ 同じカスタムをするのも地域によって(ショップによって)方針が違う。 国で言うと、日本の場合、まとめてジャパニーズカスタムになる。
アメリカ人から見て、うちのカスタムはアメリカンスタイルの正統派だと言っていた。 「お宅ならあると思って」の言葉は、時流に乗らない頑固親父への評価かもしれない。 元ハーレーだったバイクは、新しいオーナーの欲するところではないようだ。
それにしても・・圏外の県外へ出てしまうのは、寂しい。
どうしても、ツーリングで行けない場所がある。 山口の山陰にある青海島方面なのだが、何故か、ここがからむと雨が降る。
一番最初は泊りがけ。 海に面した宿泊所まで予約していたにも関わらず、ちょうど台風が直撃でキャンセル。
今年、1度目。 低気圧が覆いかぶさって、どう気圧配置を見ても晴れそうにない。 天気予報も、午前中90%の降水確率。 で、前日予定を中止して、休む事にした。 翌朝目覚めて、さんさんと陽が差しているのには・・・・ あまりに天気がいいと、歯噛みするほど残念に思う。
2度目。 前回のことがあるから、雨予想でも、翌朝まで決定を延ばしていた。 布団の中で、雨音を聞く。 どうあがいても、しっかり雨だ。 午前中、寝る事に決定。
3度目。 前日から雨で、当日の天気の様子は今年の一回目。 「『行かない』に決めたら、晴れるのも悔しいですね」と、言いつつ、中止決定。
駄作の川柳を一句 【青海島、行くよと言うと 雨が降り】
翌朝、雨が降っていた。 今回は、中止でよかったと思っていたら・・・ 集合予定にしていた時間には、しっかり晴れて、いい天気になってきた。
( ̄□ ̄;)!! ガーン
【前日に 中止を決めたら 晴れになる】
(;_______;)
呪われてますねえ。と、参加予定者の言葉・・・。 ほんと、そうです。
15日、リベンジで再度挑戦することに。 これで雨が降れば決定的?
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