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2021年04月30日(金)
先週の日曜、試合のために起きた時、気付いたことがある。 やたら外からカモメの声がする。 我が家の近辺は海も近いし、運河にも囲まれているためカモメの姿をよく見かける。 また、カモメがいるおかげでカラスやハトなどは、ほとんどいない。 普通のカモメではなく東京の都鳥にも指定されているユリカモメをよく見かける。 だけど、聞こえる鳴き声は1羽や2羽の鳴き声ではなかった。 まるで港町にいるかのように大量に鳴いていた。 試合から帰ってきてからバルコニーで喫煙中、周囲を見回してみたら 運河を挟んだ左側にある某文具メーカーの配送所の屋上に芝生があり 屋上緑地になっているのだが、そこに大量のカモメを発見。 一眼レフカメラに望遠レンズを装着して覗いてみると 思っていたユリカモメではない。 よく考えたらユリカモメも普通のカモメも渡り鳥のため今の季節はいない。 鳴き声も微妙に違うし、あの鳴き声の正体はウミネコの大群だった。 ウミネコは留鳥で1年中いるし、群れでコロニーを作って生活している。 そして時期的に産卵の季節でもあり、屋上緑地にコロニーを作ってしまったようだ。 それから毎日、昼夜問わずウミネコの鳴き声が響き渡った。 いくら鳥好きの自分でも、さすがに迷惑。 さらにバルコニーに止まって糞とかされても困るし。
調べると近年、江東区、墨田区、台東区、中央区などではウミネコの被害が多発。 5月頃からマンションの屋上庭園や屋上緑地を集団繁殖地にさりてしまい 周囲に鳴き声と糞害で被害を及ぼしている。 営巣され産卵されてしまうと鳥獣保護法で勝手に処分できないため 巣立つ8月まではガマンするしかないという。 各区のホームページにも被害状況とかが掲載されていて 営巣されないようにネットの張り方まで出ていた。 まぁ、ウミネコにとってはネコや蛇などに襲われない屋上は営巣に最適で 安心して産卵することができるのだろう。 だけど8月に巣立っても、また翌年には大群で戻ってきてしまう。 とりあえず某文具メーカーの配送センターには何とかしてもらわなければ。 そう思っていた矢先、今日、防鳥ネットのようなものを屋上緑地に設置していた。 そのためウミネコたちは屋上から追い出され何度も屋上上空を旋回していた。 まだ巣を作っている最中で産卵までしていなかったようだ。 なので屋上から追い出せたのだろう。 夕方までは上空を飛び回るウミネコの鳴き声は聞こえたが 夜になってからは全然、鳴き声がしなくなった。 どこか別の場所に移動してくれたのかな。
それにしても東京都はヒートアイランド現象の緩和や大気の浄化等を目的に 建築物の屋上や壁面、ベランダ等を緑化する「屋上等緑化」を推進してきた。 新しく建てたビルのうち一定の面積を超えるものについては 必ず屋上緑化をしなければならない。 そのマンションやビルなどの屋上の緑地化もウミネコが住みやすい 環境作りに一役買ってしまうとは。 考えると、築地市場が解体されて、そこにいたウミネコたちが マンションやビルなどの屋上緑地に移ってきたのかもしれない。 豊洲市場は室内市場なのでウミネコやユリカモメの姿は確かに見なくなった。 だけど、まさか自分の住んでいる場所のすぐ近くに ウミネコの集団繁殖地(コロニー)ができるとは考えもしていなかった。
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