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2010年09月30日(木)
ちょっと前のニュースだけど興味深い判決があった。 そのニュースを要約すると、 ・事故は平成20年1月26日午後7時5分頃。 ・杉並区の信号の無い交差点で自転車同士の衝突事故。 ・74歳男性の自転車が交差点内に進入したところ、 右から来た12歳少年の自転車と衝突。 ・74歳男性は左すねを骨折。 ・74歳男性は弁護士で治療費、休業補償など合わせて 少年と両親に1200万円の損害賠償を求めた。 ・平成22年9月14日、東京地裁での判決は少年らに約540万円の支払いを命じた。 ・少年と74歳男性との過失割合は6対4と認定。 こんな感じ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/440137/
上記の記事を読んでどう受け取るかは、人によって千差万別。 この74歳男性(弁護士)にも4割の過失があるということは、 一方的な事故ではないようだ。 それにしても12歳少年とその親に損害賠償というのは、かなり意外な判決だ。 要するに親が子供に自転車を買い与えた瞬間に、 子供への適切な交通教育をしなければいけないってことだ。
このような事故は日本全国どこでも起きていると思う。 大ケガしても泣き寝入りしている人も多いだろう。 なので今回の判決は画期的かもしれない。
最近、思ったのが自転車という乗り物は、誰でも購入できて、 誰でもすぐに乗り始められるということ。 本来は交通ルールも交通マナーも知ってから乗らなければいけないのに、 大げさに言えば、何も知らなくても乗ることができる乗り物である。 よく考えると、これって…もの凄く怖いね。 それまで歩道を普通に歩いていただけの人が、自転車にまたがった途端、 何も考えずにガンガン歩道を飛ばし、車道にも出てくる。 さらに最近では携帯で通話しながらの運転や、ipodだかウォークマンだか 両耳にイヤホン入れたまま運転している輩もいる。 自動車なら教習所である程度、勉強して、さらに試験の前は自分でも勉強して、 さらにさらに周囲が監視しつつ、警察も取り締まっている。 しかし自転車は完全に無許可で自由に乗れるし、ほとんど誰にも注意されない。 だから、今回のような事故が起きる。
やっぱりさ、国でも警察でも自治体でも学校でも、どこでもいいから 交通ルールやマナー、自転車本来の乗り方を教える場所が必要なんじゃないの? それで、ちゃんと受講しましたという証明として 「免許」みたいなものを与えるべき。 ほんの数時間かの講習で無料でもいいと思う。 そうすれば警察も違反として堂々と取り締まれる。 曖昧だった取り締まりに対する基準もはっきりしてくる。 そして最終的には事故が無くなる。
今のままじゃマナーの悪い親や周りの大人たちの自転車の運転を 子供達がマネしてどんどん広まっているのが現状の気がする。 不景気ゆえに車より自転車が増える傾向にあるから、 この辺でそろそろ誰かが教えなきゃダメでしょ。 今まで何度か、この日記でも自転車について考察してきたけど、 自転車に対しては、やっぱり免許制しかないように思えるんだけどな。
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