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2006年07月17日(月)
連休最終日、朝からの雨。 今日は出かけずに家でHDDに溜まっていたドラマなんかを観て過ごした。 そして観ながら衝撃を受けたドラマが…。
里中ゆいか(上戸彩)が下北サンデーズの芝居を見て 「奇跡の出会いだった」と思ったように、 自分はこのドラマを観て「奇跡の出会いだった」と思うほど すさまじい衝撃を受けた。 ドラマの放送時間、隅から隅までCMを覗いてまったく休むところがない。 これだけ身の詰まったドラマは初めてかもしれない。 正直、あまり期待していなかっただけに、このドラマ面白すぎる。
そして、最初に謝らなくてはいけないのは佐田真由美…、申し訳ない。 先日の日記で「人選を考えてほしい」と書いたが、 素晴らしいとは言えないまでも、なかなか良かった。 「花より男子」が、なぜあんな結果になったのか? そっちが疑問になってきたくらいだ。
それにしても勢いあるドラマだ。 山口紗弥加が良いテンションだし、佐々木蔵之介は小劇団によくいそうだし、 カンニング竹山や森三中・大島も予想以上のできだし、 古田新太はおいしいし、捨て駒的な配役がない。 これほどテンポの良いドラマは最近なかった。 上戸彩のはじけっぷりは次回以降に期待。
だけど、昔も今も実際に演劇をやるって苦しいんだろうな。 当然、バイトしなきゃ生活していけない。 演劇だけで食っていけてる劇団なんて、両手で足りるほどだろう。 マジで儲からない商売だと思う。
なぜか? それは作品を作るには、結構お金がかかるから。
・台本印刷代 ・練習する場所代 ・公演する劇場の劇場費 ・衣装・化粧費 ・音響効果費 ・照明費 ・DM制作費 ・DM発送費 ・チラシ制作費 ・大道具費 ・小道具費
こう考えると、アッという間に数十万だろう。
そして、公演する劇場によっては劇場費がシャレにならないくらい高い。 「下北サンデーズ」が劇中で使用していた「下北沢OFFOFFシアター」は 木〜日までの週末4日間5ステージ(木仕込み・金1ステ・土日2ステ)で 204,750円+電気代実費。 ちなみに有名なシアターアプルは1日70万円だという。
例えば、団員10名の劇団が「下北沢OFFOFFシアター」で、 週末5ステージの公演を行い、チケット代を1500円とした場合。 定員は100名なのでMAX100名×5ステージ=500名。 500名×1500円=750,000円 支出は、かなりかなり抑えても400,000円 ってことは、収入は350,000円にしかならない。 それを団員10名で割ると…1人35,000円にしかならない計算だ。
しかしMAX500人を動員するなんて難しい話だ。 支出も素舞台でなければ400,000円に抑えるのは困難だし、 「下北沢OFFOFFシアター」は安くて有名な劇場だが、 それでも、ちょっとでも狂えば要するに赤字なんてざらな世界である。 1つの作品を作って公演するのに何ヶ月も費やしたのに、 普通に1週間バイトしたほうが儲かる計算にもなる。 だけど、それでもやり続ける…何故にやるのだろう…。
自分には何か分からない、すごい魅力が潜んでいることは間違いないんだが、 それが何なのかは、分からない。 とにかく、そんな魔物のような魅力に取り付かれた上戸彩演じる里中ゆいかと 「下北サンデーズ」の仲間達の行く先が楽しみだ。 1話を見逃しても大丈夫だろう。 ストーリーはあってないようなもので次から観ても、まったく問題ないと思う。
1話を観て思った妄想。 ゆいかのおじいちゃんは旅芸人で 下馬さん(古田新太)とは古い知り合いではなかろうか?
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