馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2006年05月16日(火) 出囃子にさそわれて

おばーちゃんとデート。
有楽町のよみうりホール。
三遊亭圓歌の一門会に行ってきました。

久しぶりの落語にわくわく。
さすがは圓歌師匠、稲葉の期待に見事に応えてくれました。
うきゃうきゃ笑えたよ。

といっても、いきなり圓歌が出てくるわけじゃないんですね。
一門会ですからそのお弟子さんたちがまず出てきます。

彼らからして充分に面白いの。
口火を切った二つ目の噺家さん(名前失念)、稲葉と同い年くらいじゃないかしら。
二つ目っていうのは「前座」の上、「真打」の下の地位です。
そういえば大学の同期で落語家に弟子入りしている友人がいます。
彼は元気でやっているかなあ。

今回の中で稲葉のお気に入りは三遊亭歌之介さん。
真打でかなり経験積んでいる方なんですけどね。
小っちゃい身体で、ちょっと甲高い抜け気味の声で、寸断無くしゃべる。
この人は注目だ。
今回はテレビでは絶対に放送できないネタだったけど、今後も観ていきたいなあ。
立ち上がるわけじゃないんだけど、あんなにじっとしてない落語みたことない。

圓歌はもちろんさすがだったけど、若いのだって負けてない。

   ◆

そういえば、NHKの『爆笑オンエアバトル』に定期的に若い噺家さんが出場していた時期がありました。
オンエアには到らず(少なくとも稲葉は敗退したとこしか見てない)、いつしか落語枠は無くなっちゃいました。

今こそ落語勢をもう一度参戦させてみたらどうだろう。
この番組、近頃は採点がゆるくなりすぎて物足りない。

初期の頃は350キロバトル越えたら「おぉっ」て感じでした。
そして問答無用で面白かった。
今は350じゃ敗退しちゃうもの。
450キロバトルか…と期待して見てみると「あれ?」って思ったり。

その辺のことは落語家さんを加えたからって変わるもんじゃないとは思う。
でも確実に刺激にはなるでしょう。

落語って古くて地味な印象があるかもしれないけれど、いざ生で見てみると凄いパワーがあるよ。
77歳のおじいちゃんが座布団にちょこんと座って喋ってるだけ。
なのにあの力強さは何なんだ。
広い高座を隙無く埋めてる。

ありゃあすげえ。

   ◆

『笑点』を見ました。
圓楽さんの卒業スペシャル。

笑点自体を久しぶりに見ました。
圓楽さんの予想以上の衰えぶりは辛かったなあ。
テレビとテープで聴いたことしかないけれど、この人の落語は上手いよねえ。
もう生では聴けないのですね。
仕方ないんだけどね。

あ、でも春風亭昇太の加入は諸手をあげて歓迎したいな。

とても愉快だった日のこと書いたのに、締めがなんだか落ち込みがちでいけねえや。
やっぱりシメはシメっぽくなっちゃうのかねえ。

おあとがよろしいようで…。


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稲葉 馨

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