馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年05月02日(木) 稲葉、軽井沢にて創る

ちゃんと寝た?
寝不足で朝ご飯はきついけど、芝居にしても映画にしても、いいものを創りたいならご飯はしっかり食べないとね。

芝居班ワークショップ2日目。
芝居班全員での柔軟と発声からスタートです。
この部分を担当していたともき殿がこのときいなかったので、稲葉が指導しました。
実は稲葉は柔軟が嫌いです。
あれ、昨日はエチュードが嫌いって言ってなかったかしら。

稲葉は身体がちっとも曲がりません。
先輩の面目丸潰れさ。
だからともき殿に任せてたのにね。
理屈や方法論を知っていても、見せられなければ示しがつかないね。
やれやれだ。

   ◆

ここでAB2班に分かれます。
昨夜に考えた大筋を、即興芝居中心に作品に仕上げていきます。
A班は源斗殿演出で。
B班を稲葉が演出します。

講堂のほかに使える部屋がないのでB班はセミナーハウス正面玄関前で稽古しました。
風が少し冷たかったですが、まあ軽井沢まで来たのだからたまにはこんなのもいいですね。
軽く身体を動かして暖めたあとで本格的に始めます。

やっぱり2年生、経験者は見てて違います。
場をしっかりリードしてくれています。
1年生にはまずは彼らにしっかりと付いて行って欲しいものです。

   ◆

動けばお腹がすきます。
演出で動かなくてもやっぱりお腹がすく。

昼休みにはともき殿にマクドナルドを買ってきてもらいました。
1年前のリーダース研修会で軽井沢に行った時、マックがいきなり出来ていて驚きました。
今年のリーダース研修会で軽井沢に行った時、今度はマックの隣にAUショップが出来ていてまた驚きました。
軽井沢も確実に変化しているようです。

昼休み中に午前の稽古を元に脚本を少し書きました。
ただし起承転結の「起」の部分のみ。
役者、特に1年生のために滑走路を設けたわけですね。
そこから飛び立つのは役者自身の力で。
初めだけでもセリフを与えて、芝居の流れにスムーズに乗ってほしくてしました。

それが良かったのか知りませんが、午後の稽古では加速度的に形が見えてきました。
引っ張られていたはずの1年生も自分からいろいろ出すようになってきました。
午前は控え目だった演出助手の松森殿もいろいろ意見を言ってくれるようになりました。

   ◆

A班と稽古場チェンジ。
講堂へ移動します。

芝居の形は出来ました。
ここからの稲葉の指示は1つでした。
すなわち、今の芝居を「何も削らないまま2分短縮しろ」…ってことですね。
スリムじゃないのですよ、どうにも。
贅肉落としですね。
約8分の芝居を2分減らして6分にしろ。
なかなか厳しいけどさ。

なかなかパワーが上がらないので、いちど脱線して口論をさせました。
江古田ワークショップでやったエチュードとは違い立ったまま。
テーマは「夏か冬か」。
ですが理屈よりも、言葉の量と勢いで相手をねじ伏せさせるようにやらせました。

状況をみてメンバーを抜けさせたり立場を入れ替えさせたりしました。
1人で4人を相手にしたnuki殿、見事でした。

稽古時間はあと40分。
彼に触発されたか芝居に勢いが出てきました。
テンポが出て締まりがでてきました。
演出助手松森殿が稲葉の隣でニヤニヤしています。
それをみて稲葉もまたニヤニヤしています。

今回は演出として参加した稲葉ですが一度だけ舞台に立ちました。
1年生の松永殿に触発されまして。
松永殿には午前中に、役の上でも松永個人としても振り回されていっぱいいっぱいになれと言いました。
彼女は素直なほどにいっぱいいっぱいになって疲れてくれていました。
いい汗かいてました。

   ◆

稽古時間終了。
疲れてだらんだらんしていたらお風呂に入れませんでした。
もったいないことしたなあ。

軽井沢セミナーハウスはいつも男が大浴場で、女が中浴場です。
いつもそう。
ごめんね女の子。
いちど女風呂がどういう造りになっているのか見てみたいものです。
あ、エッチな意味じゃなくて純粋に。

夜ご飯食べたら演劇と映画の作品発表です。
たくさん食べたら身体が重たくなると嘆く役者衆を横に稲葉はお腹いっぱい食べました。
バナナまで食べました。

   ◆

さて演劇班の発表です。
本番が始まったら演出家は黙って観ているしかありません。
自分が役者として立つのと同じだけのドキドキが得られました。
ご覧になったべディックの方、感想聞かせてくれたら嬉しいな。
良かったって言ってくれた人、ありがとう。
A班の作品も良かったですね。

映画班は去年の2班の倍で今年は4班。
短い尺でよく収まってました。
ロビーでの撮影風景をちょろっと拝見しましたがなかなか皆さんよく動いてますね。
去年、稲葉は映画班で参加し、負けて青汁を飲みました。

映画も芝居も疲れるでしょ。
でも楽しいでしょ。
合宿では時間に限りがあるのでどうしても簡単になってしまいますが、本格的にやろうと思ったらもっともっと楽しいですからね。
もっともっといい作品だって創れますよ。
たった2日の正味10時間位であれだけのものができるってすごいと思います。

飲みでは新歓両隊長と新歓プロの人たちにお疲れ様。
平居殿も狐殿もいい顔してました。
去年はコムギコ殿と犬飯殿に贈り物をしました。
あの時の2人もいい顔してました。
2人とも今は執行部としてべディックを引っ張ってってくれてます。

食堂を出たら稲葉の企画に誘う為、何人かに声をかけました。
ありがたい返事をたくさんいただけて光栄です。
自分から稲葉に声をかけてくれた人、本当にありがとう。
頼りにしますからね。

今日はいっぱい書いたねえ。


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加