読書日記

2002年03月01日(金) 小林泰三「ΑΩ(アルファオメガ)」(角川書店2001.5.30)を一気に読了。

小林泰三「ΑΩ(アルファオメガ)」(角川書店2001.5.30)を一気に読了。
密度の濃いプロローグと第一部をゆったりとしたペースで進むとその後は一気呵成に結末まで行ってしまうしかない、スローボールが突然豪速球に変身するようなホラー的SFである。
題名から内容も文章も想像すらできないまま、すこし難解かもしれない、読みにくいかもしれないという予想で読み始めて驚いた。
プロローグでゾンビ系の話かと考え第一部の扉を開くとそこはまるでハード宇宙SFの世界だった。
場面が再び地球の日本に戻ったら、ジュラシック・パークとガメラと小林泰三ワールドの合体世界だった。
今まで作者が発表してきた作品の擬似総集編となる物語は今までになくアクションシーンが多くこちらを夢中にさせた。
魅力的なヒロインになりそうな女性たちをいずれもいいところで退場させるところに作者一流の手腕を感じた。
ホラー的SFなので心臓の弱い人や残酷シーンが苦手な人は回避した方がいいだろうが、抜群に面白いことは間違いない。予想以上に面白かった。
「SFが読みたい!2002年版」国内編二位の傑作である。


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